【東京再発見】目黒区の名所18選<br/>2025秋の日帰り観光に◎穴場も!
更新日2025年09月16日/公開日2025年09月16日

【東京再発見】目黒区の名所18選
2025秋の日帰り観光に◎穴場も!

体験する
歴史・文化を感じる

都内に住む親子も意外と知らない、“東京の魅力あふれる名所”をご紹介! 今回は目黒区の観光スポットのなかから、親子におすすめの名所と穴場をピックアップします。

桜の名所として知られる目黒川沿いを中心に、洗練されたショップや飲食店が並ぶおしゃれなまち・目黒区。じつは自然あふれる公園や歴史ある神社、ユニークな博物館など、親子で楽しめるスポットもたくさんあります。

日帰り観光はもちろん、泊りがけでも満喫できること間違いなし。記事を参考におでかけを楽しんでくださいね。

※トップ画像:目黒雅叙園 十畝の間(「和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~」展示の様子 ※2025年9月23日まで開催)
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

【中目黒】目黒川

桜もカフェも、お散歩も楽しめる

目黒川沿いの新緑の散歩道(画像提供:たっきー / PIXTA)
目黒川沿いの新緑の散歩道(画像提供:たっきー / PIXTA)

「目黒川」は、世田谷区・目黒区・品川区を流れ、東京湾に注ぐ全長約8kmの川です。

川沿いにはインテリア雑貨のセレクトショップやおしゃれなレストランが並び、連日ショッピングやカフェめぐりを楽しむ人たちでにぎわっています。

両岸から川面を覆うように広がる「目黒川の桜」(画像提供:genki / PIXTA)
両岸から川面を覆うように広がる「目黒川の桜」(画像提供:genki / PIXTA)

また、都内でも有数の桜の名所として知られ、お花見シーズン(3月〜4月)には約4kmにわたり約800本もの桜が咲き誇り、目黒川一帯が華やいだ雰囲気に包まれます。

シーズン中は地元商店街で桜にちなんだイベントが開催されるなど、地域の人々の交流の場としても親しまれています。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区中目黒2−6−24
アクセス:【電車】東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」から徒歩で約1分
駐車場:なし

【中目黒】めぐろ歴史資料館

富士塚も見どころ!入館無料の博物館

「めぐろ歴史資料館」の入り口(画像提供:hime87 / PIXTA)
「めぐろ歴史資料館」の入り口(画像提供:hime87 / PIXTA)

中目黒にある「めぐろ歴史資料館」は、2008年に旧目黒区立第二中学校の1階部分を利用して開館した資料館です。

常設展示では、旧石器時代から現代までの目黒区の歴史を紹介しており、企画展示では所蔵資料を中心に年3回ほど展示が行われています。

見どころのひとつが、江戸時代に造られた「富士塚」です。富士塚とは、富士山信仰に基づき、富士山を模して築かれた人工の山や塚のこと。

資料館では、1991年に発見された富士塚の一部である「胎内洞穴」を忠実に復元しています。この洞穴には通り抜けることで“新しく生まれ変わる”意味が込められており、実際に潜って体験することもできます。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区中目黒3-6-10
アクセス:【電車】東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」から徒歩で約12分
駐車場:なし

【中目黒】明顕山 祐天寺

徳川家と縁のある由緒正しい寺院

中目黒にある「明顕山(みょうけんざん)祐天寺」は、江戸時代の僧侶・祐天上人が開山し、高弟の祐海上人が創建した歴史あるお寺です。

本堂は1894年の火災で焼失したのち、1898年に再建。美しい破風(はふ=屋根の妻側にある三角形の装飾)が特徴で、国の登録有形文化財にも指定されています。

表門をくぐると正面に「仁王門」があり、その左手には「阿弥陀像」があります。どちらも徳川綱吉の養女・竹姫が寄進したもので、目黒区の有形文化財に指定されています。

また、「鐘楼」と「梵鐘」は、1729年に徳川家宣の17回忌供養のため、正室・天英院が寄進しました。

徳川家との縁も深いお寺なので、歴史好きの親子にもおすすめ。散策しながら、江戸の歴史や文化を感じてみてくださいね。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区中目黒5-24-53
アクセス:【電車】東急東横線「祐天寺駅」から徒歩で約8分
駐車場:あり

公式サイト

【上目黒】中目黒高架下

目黒川散歩&花見と合わせて立ち寄りたいNEW商業施設

「中目黒駅」前の風景(画像提供:yama1221 / PIXTA)
「中目黒駅」前の風景(画像提供:yama1221 / PIXTA)

「中目黒高架下」は、東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」を起点に、全長約700mの高架下に広がる商店街。

「SHARE(シェア)〜ひとつ屋根の下で〜」をコンセプトに、ファッションや飲食、ライフスタイルなど、幅広い分野で最新のトレンドを発信する中目黒らしい文化を楽しめます。

アンテナの高い中目黒の文化を発信しています(画像提供:chigasaki7 / PIXTA)
アンテナの高い中目黒の文化を発信しています(画像提供:chigasaki7 / PIXTA)

2017年にはグッドデザイン賞を受賞したこのエリアには、和・洋・アジアの料理を楽しめる飲食店や、シンプルで素敵な雑貨店が勢ぞろい。目黒区を散策する際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区上目黒3-4-1
アクセス:【電車】東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」から徒歩で約1分
駐車場:なし

公式サイト

【下目黒】松林山 大圓寺(大円寺)

江戸城の裏鬼門を守るために奉安されたお寺

「松林山 大圓寺(だいえんじ)」は、「目黒駅」から目黒川へ下る急な坂道「行人(ぎょうにん)坂」の途中にあるお寺。地元では「大黒寺」と呼ばれ、昔から親しまれてきました。

本尊の大黒様は、江戸城の裏鬼門を守るために安置されたもので、江戸時代の書物には「徳川家康の顔をモデルに、天海大僧正が彫った」と伝えられています。

境内には区指定文化財や国の重要文化財に登録された像が数多くありますが、なかでも圧巻なのが「五百羅漢石仏群」です。

羅漢像の中には、聖母マリアを思わせる赤ん坊を抱いた女性の像や、先端が十字架の形になった錫杖(しゃくじょう)を持つ像など、大変珍しいものも見られます。ひとつひとつの像の表情や持ち物を見比べながら、ぜひ親子で探してみてくださいね。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区下目黒1−8−5
アクセス:【電車】「目黒駅」から徒歩で約3分
駐車場:なし

公式サイト

【下目黒】ホテル雅叙園東京(目黒雅叙園)

日本の伝統美にふれるミュージアムホテル

没入型企画展「和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~」の展示(北村 春一「青森ねぶた ねぶた師」)※2025年9月23日まで開催
没入型企画展「和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~」の展示(北村 春一「青森ねぶた ねぶた師」)※2025年9月23日まで開催

下目黒にある「ホテル雅叙園(がじょえん)東京」は、その豪華さから“昭和の竜宮城”と称される歴史あるホテルです。

廊下やロビーは壁画や漆芸、彫刻が並び、まるで美術館のような雰囲気。滝の流れる日本庭園や、フォトスポットとして人気の再現化粧室(通称・1億円トイレ)もあり、宿泊しなくても十分に楽しめます。

東京都指定有形文化財の「百段階段」(画像提供:decoplus / PIXTA)
東京都指定有形文化財の「百段階段」(画像提供:decoplus / PIXTA)

見どころは、東京都指定有形文化財にも登録されている「百段階段」。1935年に建てられた木造建築で、99段の階段に沿って7つの宴会場が並びます。

百段階段「星光の間」
百段階段「星光の間」

天井や欄間(らんま)には当時の有名な画家たちによる華やかな絵や彫刻が施され、その美しさは“伝統美の最高到達点”ともいわれています。

また、2025年に10回目を迎えた「和のあかり」など期間限定の企画展も開かれており、親子で訪れれば四季ごとの展示や日本美術の世界をゆったり楽しめます。

「和のあかり×百段階段2025 ~百鬼繚乱~」をチェック!

■スポット概要
所在地:東京都目黒区下目黒1-8-1
アクセス:【電車】「目黒駅」から徒歩で約3分
駐車場:あり

【下目黒】天台宗 泰叡山 瀧泉寺(目黒不動尊)

平安時代初期に活躍した高僧・慈覚大師ゆかりのお寺

「瀧泉寺」の様子
「瀧泉寺」の様子

下目黒にある「瀧泉寺(目黒不動尊)」は、約1,200年の歴史を誇る由緒あるお寺です。

縁起によれば、808年、慈覚大師が比叡山へ向かう途中に目黒で宿をとった際、不動明王の夢を見たことから、その姿を彫って安置したのが始まりと伝えられています。

身代わりで水に打たれてくれる「水かけ不動明王」
身代わりで水に打たれてくれる「水かけ不動明王」

見どころは、1,100年以上ものあいだ涸れることなく流れ続ける「独鈷(とっこ)の滝」。

独鈷とは煩悩を打ち砕くための仏具のことで、慈覚大師が長安(現在の中国)にあった「青竜寺」の清らかな滝を思い出し独鈷を投げたところ、泉が湧き出したといわれています。

また、池のなかには「水かけ不動明王」が祀られており、水をかけることで滝行と同じように、心身を清める功徳があるとされています。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区下目黒3-20-26
アクセス:【電車】東急目黒線「不動前駅」から徒歩で約12分
駐車場:あり

【下目黒】目黒寄生虫館

世界でも珍しい寄生虫の博物館

「目黒寄生虫館」の外観(画像提供:khadoma / PIXTA)
「目黒寄生虫館」の外観(画像提供:khadoma / PIXTA)

下目黒にある「目黒寄生虫館」は、1953年に医学博士・亀谷了(かめがいさとる)氏が創意と私財を投じて設立した、入館無料の寄生虫専門の博物館です。

全長約8.8mのサナダムシの標本も!
全長約8.8mのサナダムシの標本も!

1階には「寄生虫の多様性」をテーマに約300点もの液浸標本や関連資料が並び、寄生虫の不思議な姿を間近に観察できます。

2階では「人体に関わる寄生虫」をテーマに人と寄生虫の関わりについて学べるほか、併設のミュージアムショップではガイドブックなどのオリジナルグッズも販売されています。

世界的にも珍しい標本がたくさん展示されているので、好奇心旺盛な親子におすすめのスポットです。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区下目黒4-1-1
アクセス:【電車】「目黒駅」から徒歩で約12分
駐車場:なし

【駒場】駒場公園

旧前田家本邸や日本近代文学館のある公園

「駒場公園」正門の様子(画像提供:SUYA / PIXTA)
「駒場公園」正門の様子(画像提供:SUYA / PIXTA)

「駒場公園」は、かつて「駒場農学校」があった場所に整備された公園。学校移転後には、旧加賀藩主・前田利為(としなり)が本邸を構えましたが、戦後に跡地が整備され、1967年に東京都立「駒場公園」として開園しました。

園内には芝生広場や散策路が整い、春には桜が咲き誇り、お花見を楽しむことができます。

おすすめスポット1:旧前田家本邸

「旧前田家本邸」の洋館(画像提供:プレミアムフォトスタジオ Takashi Images / PIXTA)
「旧前田家本邸」の洋館(画像提供:プレミアムフォトスタジオ Takashi Images / PIXTA)

正門を進むと、前田利為が暮らしていた「旧前田家本邸(洋館)」と、外国からの賓客をもてなすために使われていた「和館」が現れます。

2013年には洋館・和館ともに重要文化財に指定され、2025年には「旧前田庭園(駒場公園)」が東京都の名勝にも登録されました。

「旧前田家本邸」の和館(画像提供:MARODG / PIXTA)
「旧前田家本邸」の和館(画像提供:MARODG / PIXTA)

洋館は地上3階・地下1階建てで、来客用に使われていた1階と、家族が集まる居室の2階部分を見学できます。

和館は1階部分が公開されており、玄関から広がる広間や床の間、違い棚、付書院、欄間の透かし彫りなど、当時の美しい意匠を見学できます。さらに、茶室や和室は有料で利用でき、縁側からは池や芝庭の景色も楽しめます。

「旧前田家本邸」の詳細はこちら!

おすすめスポット2:日本近代文学館

「日本近代文学館」の外観(画像提供:MARODG / PIXTA)
「日本近代文学館」の外観(画像提供:MARODG / PIXTA)

洋館の近くにある「日本近代文学館」は、戦後の混乱で近代文学の資料が失われてしまうのを心配した作家や研究者たちの呼びかけによって、1967年に開館しました。

館内には、作家の家族や関係者から寄贈された貴重な生原稿をはじめ、図書や雑誌を中心に約130万点もの資料を保管。15歳以上が利用できる閲覧室では、実際に手に取って見ることができます。

「日本近代文学館」公式サイト

おすすめスポット3:BUNDAN COFFEE & BEER

マニア必見の珍しい書籍から名作まで、約2万冊の本を楽しめます
マニア必見の珍しい書籍から名作まで、約2万冊の本を楽しめます

「日本近代文学館」の館内には、ブックカフェ「BUNDAN COFFEE & BEER」が併設されています。メニューのひとつひとつが作家や文学作品からインスピレーションを得て作られており、味わいながら文学の世界を楽しめます。

ドリンクだけでなく、朝食や軽食もそろっているので、散歩の合間に立ち寄るのもおすすめ。店内の本はすべて自由に読むことができ、ゆったりとした時間を過ごせますよ。

「BUNDAN COFFEE & BEER」公式サイト

■スポット概要
所在地:東京都目黒区駒場4-3-55
アクセス:【電車】京王井の頭線「駒場東大前駅」から徒歩で約8分
駐車場:なし

【駒場】日本民藝館

「美の生活化」を目指す民藝運動の本拠地

「日本民藝館」外観(画像提供:にゃじま / PIXTA)
「日本民藝館」外観(画像提供:にゃじま / PIXTA)

「駒場公園」のすぐ近くにある「日本民藝館」は、民衆が日常で使う道具や暮らしの品に宿る“美”に着目した「民藝運動」の拠点として、思想家・柳宗悦(むねよし)が開いた美術館です。

本館と西館からなり、館内には柳宗悦の審美眼で集められた陶磁器や染織品、絵画など、約1万7千点が所蔵されています。

1936年竣工の本館と、1935年に完成した西館は、いずれも柳宗悦が設計に関わりました。本館は和風を基調にしながら洋風の要素も取り入れており、西館は石屋根の長屋門と母屋が特徴。どちらも、東京都指定有形文化財に登録されています。

また、本館にあるミュージアムショップでは、全国から集められた新しい工芸品を購入できるので、鑑賞のあとにお気に入りを探すのもおすすめです。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区駒場4-3-33
アクセス:【電車】京王井の頭線「駒場東大前駅」から徒歩で約7分
駐車場:あり

【大橋】目黒天空庭園・オーパス夢ひろば

ジャンクションの屋上にある公園

「目黒天空庭園」の様子(画像提供:Photo_N / PIXTA()
「目黒天空庭園」の様子(画像提供:Photo_N / PIXTA()

「目黒天空庭園・オーパス夢ひろば」は、首都高ジャンクションの屋上に広がるユニークな空中庭園です。

2013年には、グッドデザイン賞や都市公園コンクール国土交通大臣賞を受賞。季節の花々や木々が植えられ、富士山を望む広場や日本庭園風のエリア、子供が遊べる広場など、多彩な空間が整っています。

ワイン用のブドウも栽培されています(画像提供:Photo_N / PIXTA)
ワイン用のブドウも栽培されています(画像提供:Photo_N / PIXTA)

また、園内ではワイン用のぶどう「マスカット・ベリーA」が栽培されており、その実からオリジナルワイン「天空庭園」が醸造されています。

例年11月の「収穫祭」は秋のおでかけにぴったり

例年11月には「収穫祭」が開催され、ワインの試飲(有料)をはじめ、フード販売やフットサル大会など、趣向を凝らしたさまざまなイベントを実施。

親子で訪れれば、大人はワインをゆったり味わいながら、子供はスポーツや体験イベントを楽しめますよ。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区大橋1-9-4
アクセス:【電車】東急田園都市線「池尻大橋駅」から徒歩で約3分
駐車場:あり

【碑文谷】カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)

江戸のサンタマリアに捧げられた教会

「カトリック碑文谷教会」の外観(画像提供:Ryozo / PIXTA()
「カトリック碑文谷教会」の外観(画像提供:Ryozo / PIXTA()

碑文谷にある「カトリック碑文谷教会」(通称・サレジオ教会)は、イタリアの「ピサ大聖堂」で知られるロマネスク様式の教会。聖堂には大理石や天井のフレスコ画、キリストの生涯を描いたステンドグラスなどがあり、建築美と宗教芸術を一度に楽しめます。

また、松田聖子さんをはじめ、多くの芸能人やスポーツ選手が結婚式を挙げた会場としても有名です。

見どころは、聖堂の入口にある聖母画のレプリカ。この聖母画は、江戸時代の最後のキリシタン宣教師・シドッティ神父がイタリアから持ち込んだカルロ・ドルチ作「親指の聖母」に由来します。

これにちなんで、カトリック碑文谷教会は「江戸のサンタマリア」に捧げられました。

聖堂は10〜17時に一般開放されています。土曜は結婚式、日曜はミサが行われていることも多いため、平日におでかけするのがおすすめです。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区碑文谷1-26-24
アクセス:【電車】東急東横線「学芸大学駅」「都立大学駅」から徒歩で約15分
駐車場:なし

公式サイト

【碑文谷】すずめのお宿緑地公園

古民家や竹林のある公園

「すずめのお宿緑地公園」の竹林(画像提供:Ran / PIXTA)
「すずめのお宿緑地公園」の竹林(画像提供:Ran / PIXTA)

碑文谷にある「すずめのお宿緑地公園」は、かつて目黒で筍栽培が盛んだった竹林の一角にある公園。昭和初期になると付近一帯がすずめのねぐらとなったことから、「すずめのお宿」と呼ばれるようになりました。

朝には数千羽のすずめが空へ飛び立ち、夕方には数百羽が一団となって戻ってくる様子は、空が薄暗くなるほどだったと言われています。

「栗山家」の母屋(画像提供:Ran / PIXTA)
「栗山家」の母屋(画像提供:Ran / PIXTA)

また、園内の北側には江戸時代中期に建てられた古民家が移築・復元されています。この地域の名主を長年支えてきた栗山家の旧家で、目黒区指定有形文化財にも指定されています。

内部は無料で見学でき、昔の暮らしを間近に体験しながら、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区碑文谷3-11-22
アクセス:【電車】東急東横線「都立大学駅」から徒歩で約11分
駐車場:なし

【碑文谷】碑文谷公園

無料で動物たちとふれあえる公園

「碑文谷公園」のボート乗り場(画像提供:Caito / PIXTA)
「碑文谷公園」のボート乗り場(画像提供:Caito / PIXTA)

「碑文谷(ひもんや)公園」は、かつて水田を潤す“命の水”だった池を中心に広がる公園。現在はボート場として親しまれており、土日祝日には親子でボート遊びを体験できます。

また、池の中の小島には太鼓橋で渡れる「厳島神社」があり、ちょっとした冒険気分でお参りも楽しめます。

無料で楽しめる「こども動物広場」
無料で楽しめる「こども動物広場」

一方、園内の無料「こども動物広場」では、ウサギやモルモット、犬と気軽にふれあうことができます。さらに有料で引き馬やポニー教室といった体験もできるため、動物好きの子供も大満足です。

ボート遊びと動物ふれあい、両方の魅力を一度に楽しめるのが、この公園の魅力です。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区碑文谷6-9-11
アクセス:【電車】東急東横線「学芸大学駅」から徒歩で約6分
駐車場:なし

【目黒本町】清水池公園

ヘラブナ釣りを楽しめる公園

かつて水田を潤した池が残る「清水池公園」(画像提供:Caito / PIXTA)
かつて水田を潤した池が残る「清水池公園」(画像提供:Caito / PIXTA)

目黒本町にある「清水池公園」は、「碑文谷公園」と同じく、かつて農業用の貯水池として使われていた池を中心とした公園です。同園の清水池は、碑文谷池とあわせて“兄弟池”と呼ばれ親しまれています。

園内には砂場やアスレチック遊具があり、夏にはじゃぶじゃぶ池での水遊びも楽しめます。

親子でヘラブナ釣りを体験できます(画像提供:Caito / PIXTA)
親子でヘラブナ釣りを体験できます(画像提供:Caito / PIXTA)

また、目黒区内でも珍しい釣り堀池があり、連日ヘラブナ釣りを楽しむ人でにぎわっています。魚は持ち帰れませんが、親子で釣り体験ができる貴重なスポットです。

なお、釣り堀の利用時間は季節によって異なるため、事前に確認してからおでかけするのがおすすめ。釣り道具の貸し出しはないので、忘れずに持参しましょう。

■スポット概要
所在地:東京都目黒区目黒本町2-12-10
アクセス:【電車】東急東横線「学芸大学駅」から徒歩で約13分
駐車場:なし

自然あふれる公園や美しい庭園、由緒ある神社、そしておしゃれな商店街まで目黒区には親子で楽しめるスポットが満載。ぜひ親子でおでかけして、目黒区の魅力を再発見してくださいね!

※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事(2019年2月掲載)の譲渡を受け、掲載しています。また 一部の情報は2025年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています

記事を書いた人

わかめ

ライター・占い師・音楽家。 朝は原稿、夜はタロット、週末はヘブンアーティスト「わかめとミュゼット」でアコーディナを演奏する子育て主婦です。人前に出るとすぐにお腹が痛くなります。

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