12月14日は「討ち入りの日」2025年に全国で開催される忠臣蔵・赤穂浪士イベントを紹介

赤穂義士たちが吉良邸への討ち入りを果たした12月14日は「討ち入りの日」といわれ、毎年、全国各地で赤穂義士を偲ぶイベントが開催されています。そこで、今回2025年に開催されるイベントを紹介。約300年前の忠義の物語を今に伝える、各地の義士祭・義士行列をぜひチェックしてみてくださいね。

赤穂浪士の討ち入りとは？

忠臣蔵義士（画像提供：ikepp / PIXTA）

元禄15年12月14日、赤穂藩の元家臣である大石内蔵助率いる47人の浪士たちが、主君・浅野内匠頭の無念を晴らすため、江戸・吉良邸に討ち入りを行いました。

この歴史的事件は、主君への忠義を貫いた武士たちの物語として「忠臣蔵」として語り継がれ、現代まで国民的ロマンとして受け継がれています。

【兵庫県赤穂市】第122回赤穂義士祭

過去開催時の様子

1903（明治36）年から続く赤穂市最大のイベント「赤穂義士祭」。元禄絵巻さながらの義士行列が赤穂城跡からいきつぎ広場まで練り歩きます。

2025年は俳優の内藤剛志さんが大石内蔵助役として特別出演。大名行列や忠臣蔵の名場面を演じる山車、忠臣蔵交流物産市、露店販売も開催され、例年以上の盛り上がりが期待されます。

【東京都港区】泉岳寺 赤穂義士祭

過去開催時の様子

赤穂義士たちが眠る「泉岳寺」で開催される供養行事。墓前で多くの参拝者が線香を手向け、義士たちの忠義と武士道精神を偲びます。

2025年12月12日（金）・13日（土）には「冬の義士祭祈祷会」（要予約）、12月14日（日）には、財界二世学院（かつて港区にあった教育機関）による義士行列が行われます。

【東京都墨田区】墨田区 義士祭／吉良祭／元禄市

吉良邸跡

2025年12月13日（土）～14日（日）の2日間に、討ち入りの舞台となった吉良邸跡地では、「義士祭」「吉良祭」「元禄市」が行われます。

80店舗を超える露店が立ち並ぶ「元禄市」では、衣料品や食品、ちゃんこ屋台、野菜の直売などが楽しむことができ、「吉良祭」「義士祭」では、赤穂浪士だけでなく、討ち入りで犠牲になった吉良上野介の家臣も供養します。

【新潟県新発田市】新発田市 義士祭

過去開催時の様子

赤穂義士のなかでも随一の剣士といわれた堀部安兵衛（ほりべやすべえ）。高田馬場の決闘で名を馳せ、その武勇により大石内蔵助に招かれた人物として知られています。

彼の出身地である新潟県新発田市には、祖父の菩提寺である「長徳寺」があり、地元の英雄・安兵衛を偲ぶ行事「義士祭」が開催されます。

義士堂に祀られた赤穂義士47士の木像がこの日限り一般開放されるほか、法要、剣道形の披露、赤穂義士に扮した少年少女剣士による市中パレード、御免町安兵衛太鼓部の演奏などが行われます。

【京都府山科区】山科義士まつり

過去開催時の様子

大石内蔵助が討ち入りまでの間、暮らしていた山科の地で開催される伝統行事「山科義士まつり」。討ち入り装束に身を固めた区民による義士隊四十七士の行列が約5kmを練り歩きます。

東部文化会館では東映太秦映画村の協力により「刃傷松の廊下」「討ち入り」などの迫力ある舞台パフォーマンスを披露。可愛らしい幼稚園児による子ども義士隊や女性陣による大石音頭も華を添え、京都の年末の風物詩として親しまれています。

【広島県三次市】忠臣蔵義士行列

忠臣蔵義士行列

浅野家ゆかりの地として知られる三次市で、尾関山公園100周年記念事業として「忠臣蔵義士行列」が開催されます。

討ち入り装束に身を固めた義士隊が照林坊をスタートし、歴みち石畳通りや三次もののけミュージアムを経由して、尾関山公園内の浅野神社まで約2kmを行進します。

大石内蔵助役はRCCアナウンサーの田村友里さんが務め、三次市の歴史的な街並みを歩きながら義士たちの足跡を辿ることができます。

それぞれの地域に根ざした特色あるイベントで、約300年前の義士たちの物語に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。寒い冬の日に、熱い忠義の心を感じられる一日となるはずです。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。