東京都羽村市
豊かな自然と水に恵まれたまち
羽村市について
東京都羽村市は、都心から西へ約45km、車で約1時間、電車で約1時間20分の場所にあるまち。市内の西側から南へ向かって多摩川が流れ、玉川上水の取水口となる「羽村取水堰」(はむらしゅすいせき)があるまちとしても知られています。
多摩川周辺を中心に豊かな自然が残り、住宅街のすぐ近くには雑木林が点在。ファミリーが暮らしやすいまちとなっています。
水のまち、羽村市のシンボル!「羽村取水堰」
美しい水に恵まれた羽村市には、水にまつわる名所がたくさんあります。なかでも「羽村取水堰」は、羽村市を代表するスポットです。
「羽村取水堰」は、東京都内を東西に流れる河川・多摩川から玉川上水へ水を供給する取水口。1653年、江戸の人口急増に伴って発生した水不足を解消するため、玉川庄右衛門(しょうえもん)・清右衛門(せいえもん)兄弟が開削しました。
「羽村取水堰」の第一水門を臨む場所には、玉川兄弟の銅像が建てられています。
「羽村取水堰」は、川をせき止める「固定堰」と「投渡堰」(なげわたしぜき)の2つを組み合わせた堰です。
なかでも木を用いて作られている「投渡堰」は、増水時になると横に渡した材木を川に流して取り払い、水位の上昇を抑えて堰が流されないよう工夫されています。
世界的に見ても大変珍しい構造をした「羽村取水堰」は歴史的価値も高く、「土木学会推奨土木遺産」にも認定されています。
東京ドームの約1.26倍!季節ごとにさまざまな景色を見せてくれる「根がらみ前水田」
多摩川流域の最上流部にある「根がらみ前水田」は、羽村市内唯一の水田地帯で、約5万9,000平方メートル(東京ドームの約1.26倍)もの広さを誇ります。
初夏から秋にかけては稲作、秋から春にかけては裏作としてチューリップの栽培が行われており、チューリップ畑としては関東最大級の規模を誇ります。
チューリップが開花する4月上旬から中旬には、毎年「はむら花と水のまつり」(後期チューリップまつり)が開催され、約40種類35万本ものチューリップ観賞にたくさんの人が訪れます。
歴史
羽村市には縄文時代の集落遺跡が4カ所あり、古くから人々の生活が営まれていたことがわかっています。
中世になると、武士や農民たちの集落がいくつもでき、村に発展したといわれています。五ノ神地区では人々が「まいまいず井戸」を使って水をくんでいました。
江戸時代になるとさまざまな作物が生産され、田畑が広がる風景となりました。玉川上水が開削されてからは、さらに人々の暮らしが発展していきました。
現在の「羽村市」が誕生したのは2003年のこと。当時の羽村町が、市制施行により羽村市へと生まれ変わりました。
羽村市の花、木、鳥
羽村堰周辺には名所もある「サクラ」
羽村市の花は「サクラ」。特に「羽村取水堰」「桜づつみ公園」周辺は、たくさんの美しい「サクラ」を観賞できるエリア。
「桜づつみ公園」周辺では、3月下旬から4月上旬にかけて「はむら花と水のまつり(前期さくらまつり)」も開催されています。
市内の街路樹に植えられ親しまれている「イチョウ」
羽村市の木は、市内の街路樹としてもよく見られる「イチョウ」です。公共施設や神社、仏閣などにも多く植えられ、市民にも親しまれている木です。
貴重な野鳥のひとつ「アオバズク」
羽村市の鳥は「アオバズク」。羽村市には約120種類の野鳥が生息しているといわれますが、なかでも「アオバズク」は、法律で捕獲が禁止されている保護鳥です。
ねずみや害虫を駆除する益鳥でもあり、緑豊かなまちづくりをすすめるうえでも「アオバズク」の数を増やすことが理想とされています。