山梨県南アルプス市
南アルプスの山麓のまち
南アルプス市のコト
山梨県南アルプス市は、山梨県の西部に位置し、南アルプス(赤石山脈)山麓にあるまち。富士山に次ぐ日本第2位の高峰・北岳があるほか、南アルプスの山々が身近に望めます。
市内には日本三大扇状地のひとつ「御勅使川扇状地(みだいがわせんじょうち)」が広がり、フルーツの栽培が盛んに行われています。
フルーツのまちならではの食を楽しもう!
南アルプス市では、ぶどうやモモ、さくらんぼ、柿、イチゴなど1年を通じさまざまなフルーツが栽培されています。
さくらんぼは、例年5月上旬から6月下旬頃にかけて収穫されます。市内にはさくらんぼ狩りを楽しめる観光農園もあり、毎年シーズンになると全国から数万人の人たちが南アルプス市を訪れ、さくらんぼ狩りを楽しんでいます。
また、すももの収穫量は、日本一を誇ります。さまざまなすももが栽培されていますがなかでも「世界一重いすもも」に認定された「貴陽」という品種は、南アルプス市で味わいたいすもものひとつ。「貴陽」は、栽培が難しいとされ、生産している農家は全国でもわずかしかいないため「幻のすもも」といわれています。
南アルプスの自然を満喫できるアクティビティがいっぱい!
南アルプス市には、日本で2番目に標高が高い北岳をはじめ、豊かな自然がたくさん。3,000m級の山々の登山はきちんとした準備や装備が必要ですが、子供と一緒でも気軽に楽しめる自然体験もあります。
エコパ伊奈ヶ湖でキャンプを楽しもう!
「北伊奈ヶ湖」と「南伊奈ヶ湖」周辺の自然を満喫できる「エコパ伊奈ヶ湖」は、キャンプやバーベキューなどのアウトドア体験ができる施設です。テント泊以外にもコテージ泊が選択できたり、キャンプ道具などのレンタルやBBQ食材が購入できたりと、アウトドア初心者のファミリーにも安心です。
マウンテンバイクで山の中を豪快に走り抜けよう!
南アルプス市には、「南アルプス立沼マウンテンバイクパーク」をはじめ、マウンテンバイクを楽しめるコースが複数あります。子供でも楽しめる初心者コースから、アップダウンやカーブに富んだ上級者向けのコースまで、多彩なコースがそろっています。
また、子供から大人までが安全にマウンテンバイクを楽しめるよう、「南アルプスマウンテンバイク愛好会」というボランティアの会員組織も運営されています。自然環境を守りながら、地域活性化を目指してさまざまな活動が行われています。
歴史
南アルプス市には、約2万年前の旧石器時代から人が住んでいました。縄文時代には市之瀬台地を中心に数多くの集落がつくられ、弥生時代になると、水田耕作に適していた市域南部エリアに集落ができていたことがわかっています。
時代が進むにつれ、人々が暮らすエリアが拡大していくなか、戦国時代に入ると武田信玄によって統治が行われました。
2003年には、当時の八田村、白根町、芦安村、若草町、櫛形町、甲西町の6町村が合併して南アルプス市が誕生。「南アルプス市」という名前は公募によって決定されたもので、市の名前にカタカナが採用され、かつ外来語が使用されたのは日本で初めてのことでした。
南アルプス市の花、木、鳥、山
全国的にも有名な「櫛形山のアヤメ群落」
南アルプス市の花は「アヤメ」です。市内にある櫛形山(くしがたやま)のアヤメ群落は全国的にも有名で、山梨県の自然記念物にも指定されています。
そのほか、約7万本もの「アヤメ」が咲く「滝沢川公園」では、毎年「滝沢川あやめ祭り」が開催されています。
春にまち一面をピンク色の絨毯で彩る「モモ」
南アルプス市の木は「モモ」。毎年春になると、モモの花が市内のいたる場所で咲き誇り、まち一面がピンク色の絨毯で彩られます。
また南アルプス市では、約2,000年前の遺跡から県内最古の「モモ」の核(たね)が出土しています。
高山に生息、国の特別天然記念物にも指定されている「ライチョウ」
国の特別天然記念物にも指定されている「ライチョウ」が南アルプス市の鳥です。
「ライチョウ」は国内では高山の限られた場所でしか見ることができない鳥。南アルプスの標高の高いエリアに生息していますが、年々数を減らしている貴重な鳥です。
日本百名山・山梨百名山にも選ばれている「北岳」
南アルプス市のシンボルには、山も選定されています。シンボルの山は日本第2位の標高3,193mを誇る「北岳」です。
「日本百名山」、「山梨百名山」にも選ばれており、市民にとってとても身近な存在の山です。