海外メディアからも注目される
全国的にもめずらしい“くも合戦”
鹿児島県の中央部に位置する姶良(あいら)市では、2024年6月16日(日)に「姶良市加治木町くも合戦大会」が開催されます。
400年以上続く伝統行事で、クモ同士による白熱の戦いが繰り広げられます。
めずらしい伝統行事とあって、海外からも注目を集めている「姶良市加治木町くも合戦大会」の見どころ、開催情報をご紹介します。
※記事内にクモが写った写真が出てきます。苦手な方は閲覧にご注意ください。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、主催者へお問い合わせください
「姶良市加治木町くも合戦大会」とは?
「姶良市加治木町くも合戦」は、姶良市加治木町で約400年以上続く伝統行事です。
文禄・慶長の役(1592~1598年)の際、戦国武将の島津義弘(しまづよしひろ)が兵士たちを元気づけるためにメスのコガネグモ同士を戦わせたのが始まりといわれています。
メスのコガネグモは、体長が20~30mmほどでオスよりも5倍ほど大きく、腹部にある黄色と黒色の縞模様と、細長い手足が特徴。
現在も「姶良市加治木町くも合戦」では、メスのコガネグモを対決させています。
クモへの配慮が合戦の鉄則
「姶良市加治木町くも合戦」では、出場するすべてのクモは、大会後に生息地へ戻すことになっています。
対決中も、かみ付いて勝敗が決まりそうなときときは、直前に軍配をあげて傷つかないようにするなど、クモへの配慮も欠かしません。
合戦を通じて、自然や生態系の構造、環境問題などを子供と考えるきっかけにもなります。
3つの部門に分かれて対決
「姶良市加治木町くも合戦」は、3つの部門で構成されています。3部門それぞれの見どころをご紹介します。
優良ぐもの部
「優良ぐもの部」は、クモの色やツヤ、姿、形などの美しさを競います。美しいフォルムのメスのコガネグモは、八頭身ですらりとしているそう!
合戦の部
「合戦の部」では、長さ60cmの棒を使ってクモ同士を対決させます。
相手にかみ付いたり、糸をかけたり、相手を棒から落としたりなど、行司がクモの闘争心をかき立てながら戦いを盛り上げます。
王将戦の部
「王将戦の部」は、「合戦の部」で3連勝したクモのみが出場できるイベントのクライマックス。
トーナメント形式で対決していき、チャンピオンのクモが決まります。
2024年の開催情報
2024年の「姶良市加治木町くも合戦大会」は、6月16日(日)に開催されます。
観戦だけでなく出場も可能!
「姶良市加治木町くも合戦大会」は、観戦だけでなく、合戦に参加することもできます。
2024年6月13日(木)16:00までに事前申し込みの上、大会当日までにメスのコガネグモ3匹を準備し、会場へ出陣! 詳細は、「姶良市加治木町くも合戦保存会」へ問い合わせてくださいね。
大会当日は、例年、小学生からベテランまで200人近いファイターが集まります。出場者だけでなく、観戦者もヒートアップする伝統行事をぜひ体感しましょう!
とりっぷノート♪海外メディアも注目の行事
「姶良市加治木町くも合戦大会」は、1996年(平成8年)には国の無形民俗文化財、2018年(平成30年)には公益社団法人日本ユネスコ協会連盟に登録されています。
日本国内のみならず海外メディアからの関心も高く、例年、注目を集めています。(いこーよとりっぷライター:西絵美)
記事を書いた人
西絵美(Clay)
大阪の編集プロダクション「Clay」所属の編集・ライター。野球大好きの息子とオタク気質な娘、ツンデレのモモンガちゃんと、にぎやかな日々を過ごしています。お酒やドライブ、ハンドメイド、御朱印巡り…など多趣味でじっとできない私が感じた、リアルな“楽しい”を届けられたらと思っています。
イベント基本情報
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イベント名 | 姶良市加治木町くも合戦大会(2024年) |
ふりがな | あいらしかじきちょうくもかっせんたいかい |
主催者名 | 姶良市加治木町くも合戦保存会 |
開催期間 | 2024年6月16日 |
開催時間 | 8:30~(予定) |
開催スポット | 姶良市加治木福祉センター |
住所 | 鹿児島県姶良市加治木町本町393 |
電話番号 | 0995-66-3111 ※電話窓口は「姶良市役所商工観光課観光係」です |
料金 | 無料 |
アクセス | 【車】九州自動車道・加治木ICから約5分 【電車】JR日豊本線「加治木駅」から徒歩で約5分 |
駐車場 | 駐車場あり |
公式URL | 公式URLはこちら |
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