久喜市「鷲宮神社」で恒例の大酉祭
2024年の開催情報＆見どころ紹介

埼玉県久喜（くき）市の「鷲宮神社」では、2024年12月11日（水）に、神社の祭礼である「大酉祭」が行われます。

一般的には「酉の市」とよばれる行事を、「鷲宮神社」では、神社の名にちなみ「大酉祭」としています。

開催日には、境内で熊手（くまで）が販売されるほか、地域に伝わる伝統行事「鷲宮催馬楽神楽」（わしのみやさいばかぐいら）が奉納されます。

久喜市の冬の風物詩「大酉祭」の見どころや開催情報を「鷲宮神社」に教えていただきました。

※記事内写真提供：久喜市観光協会
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

埼玉県の「酉の市＆おかめ市」まとめ

「酉の市」とは

大小さまざまな熊手がずらり！

「酉の市」は、毎年11月の「酉の日」に、関東地方を中心とした各地の鷲（おおとり）神社などで開催されます。最初の酉の日を「一の酉」、その後、12日おきに訪れる酉の日を「二の酉」、「三の酉」と呼びます。

ただし、埼玉県にある多くの神社では、酉の日に関係なく、毎年12月に「酉の市」が開かれます。11月の「酉の市」同様に、“福をかき集める”熊手など、華やかな縁起物を販売する露店が参道や境内に立ち並びます。

熊手は、商売繁盛や家内安全のご利益があるといわれています。神社に参拝して、1年の平穏を感謝するとともに、熊手を購入し、来る年の開運や商売繁盛を祈願します。

なぜ12月に開催されるの？

埼玉県をはじめとした一部地域では、毎年12月に「酉の市」が開催されますが、その理由は定かではありません。

各神社によって諸説がありますが、多くは新年の開運を願うため、年の瀬に「酉の市」を開くといわれています。

「おかめ市」との違いは？

埼玉県のなかでも、川口市の「川口神社」をはじめとした一部の神社では、熊手に取り付けられたおかめの面にちなんで、「おかめ市」という別称で「酉の市」が行われることがあります。
名称は異なりますが、縁起物の露店が並ぶことは変わりありません。

熊手を売る露店の威勢のいい掛け声や、飲食の露店などが立ち並ぶ、「酉の市」と同じにぎやかな雰囲気が楽しめます。

「鷲宮神社」の「大酉祭」について

「どれがいいかな？」と家族で話しながらお気に入りの熊手を購入しましょう

「大酉祭」は、関東最古の大社として知られる「鷲宮神社」の祭礼で、毎年12月の「一の酉」に行われます。

開催日には、縁起物である熊手が神社の境内で販売されます。小ぶりのものから豪華な装飾が施されたものまで、さまざまな熊手がそろいます。

また、「大酉祭」では、伝統芸能である「鷲宮催馬楽神楽」の奉納が行われます。

「鷲宮催馬楽神楽」とは？

「鷲宮催馬楽神楽」は、国の重要無形民俗文化財に指定されています

鷲宮催馬楽神楽は、神様をお祀（まつ）りするために奉納される神楽の一種です。平安時代に流行した歌謡「催馬楽」にあわせて、古い祭りの儀式や作法を基にした舞いを奉納します。

鷲宮神社では、大酉祭以外でも、1月1日の「歳旦祭」（さいたんさい）や、2月14日の「年越祭」など、神社の祭礼にあわせて、年に6回行われます。

2024年の開催情報

参拝後は、参道に軒を連ねる飲食店に立ち寄るのもおすすめ

2024年の「大酉祭」は、12月11日（水）に執り行われます。境内は、地元の人々を中心とした参拝客でにぎわいます。

今年も、「鷲宮催馬楽神楽」の奉納が行われます。あわせて観賞してみましょう。

「鷲宮催馬楽神楽」を観賞しよう！

正式名称は「土師（はじ）一流催馬楽神楽」といいます

鷲宮催馬楽神楽の舞いは、「出端」（序の舞）・「舞掛り」（本舞）・「引込み」（終わりの舞）の3部構成となっています。各曲目の特色が強く表れる「舞掛り」は、御神楽のなかでも特に見どころとなる部分です。

奉納は午前と午後の2部に分けて行われます。格式高い舞いを親子で観賞すれば、地域の文化や歴史を学ぶきっかけにもなりますよ。

熊手の購入はもちろん、伝統芸能も観賞できる「大酉祭」。ぜひ家族みんなで訪れて、地域の伝統を感じる特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

杞山穂花（Clay）

編集プロダクションClay所属の編集・ライター。食べること・文章を書くことがとにかく大好きです。やんちゃな愛猫に日々癒され中。パパママ、そして子供たちのワクワクドキドキな思い出づくりのお手伝いができれば幸せです！