東伊豆の温泉郷で楽しもう
ホタルが舞う幻想的な光景

伊豆半島の東側中央に位置する静岡県東伊豆町では、歴史ある「大川竹ヶ沢公園」や、「大川わさび田」の散策路でホタル観賞が楽しめるイベント「竹ヶ沢公園　ほたる観賞の夕べ」が行われます。

期間は2024年5月31日（金）〜 6月9日（日）まで。

イベントでは、ホタル観賞のほか、ちょうちんを持って夜道を歩く「ちょうちんウォーク」や、地元特産品などを販売する夜店が並ぶ「ほたる夜市」（夜店広場）など趣向を凝らした催しが楽しめます。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「ほたる観賞の夕べ」とは

「竹ヶ沢公園　ほたる観賞の夕べ」で見られるのはゲンジボタルです

30年以上前から静岡県東伊豆町で開催されている「竹ヶ沢公園　ほたる観賞の夕べ」。ホタルを観賞できる場所は、自然豊かな「大川竹ヶ沢公園」や、公園出口から続く約800ｍの散策路です。

人工的なあかりが少なく、きれいな水が流れる散策路は、ホタルにとって過ごしやすい環境。天然のホタルが自由に飛び交う神秘的な光景を親子でゆっくり観賞できます。

2024年の「ほたる観賞の夕べ」の特徴＆楽しみ方

ホタルが舞う「大川竹ヶ沢公園」の様子

「竹ヶ沢公園　ほたる観賞の夕べ」は、メイン会場である「大川竹ヶ沢公園」でのホタル観賞から始まります。

明治時代からの旧家の庭園を再現した自然豊かな公園で、園内の池は「静岡県のみずべ100選」にも選ばれるほどです。

木々に囲まれた池の水面に映るホタルの光が揺らめく光景は息をのむ美しさ！　幻想的な風景に思わず引き込まれます。

清流のせせらぎを聞きながらホタル探し

ホタルを観賞しながら、自然環境の大切さについて親子で話してみましょう

「大川竹ヶ沢公園」での観賞を終えたら、「大川わさび田」の散策路へ移動しましょう。

東伊豆町大川の名産品であるわさび。常にきれいな水がないと栽培できないわさび田には、天城山脈から降りてくる清らかな水が流れていて、ホタルのすみかになっています。

脇にある約800m散策路を清流のせせらぎを聞きながら歩き、ホタルを探してみましょう。

「ちょうちんウォーク」でほたる火との共演に癒される

ホタルを刺激しないようにちょうちんの優しいあかりで移動します

「大川竹ヶ沢公園」の入口では、ちょうちんが貸し出されます。園内や散策路は、親子でちょうちんを持ってホタルを探しましょう。

幻想的な蛍火と提灯の柔らかい光、清流のせせらぎで 風情豊かな日本の夏を五感で堪能できます。

「ほたる市」で東伊豆町の特産品をお買い物

「ほたる市」にはフード系の露店も並んでいます

「大川わさび田」の散策路を抜けたエリアでは、夜店が並ぶ「ほたる市」が開催されています。

地元特産品のわさびやみかんのほか、子供に人気のおもちゃなどが販売されており、おまつり気分を味わえます。

地域の人たちによって大切に育てられたホタル

「竹ヶ沢公園　ほたる観賞の夕べ」が初めて開催されたのは、30年以上前。毎年地域のホタル育成会員の人々によって、ホタルの育成が行われています。

大切に育てられたホタルは、毎年3月に地元の人々と一緒に放流され、5月になると幻想的な光を放つようになります。放流される数は、なんと約5,000匹以上！　美しいホタルの舞いを楽しめるのは、地域の人々の支えがあってこそなんですね。

会場には、来年以降もイベントを続けていくために、ホタル育成の募金箱が設置されています。

あわせて立ち寄りたいスポット＆イベント

静岡県東伊豆町を訪れたら、「竹ヶ沢公園　ほたる観賞の夕べ」とあわせて楽しんでほしい会場周辺のスポットや、イベントをご紹介します。

東伊豆町の温泉でリフレッシュ！

海と同じ目線で温泉を楽しめる公共露天「黒根岩風呂」

「大川竹ヶ沢公園」がある静岡県東伊豆町内には、6つの温泉郷があります。どこも海沿いにあり、大小あわせて50軒以上もの宿泊施設が軒を連ねます。

「ほたるの夕べの観賞付き宿泊プラン」を販売する宿泊施設もありますので、チェックしてみるのもおすすめ。気軽に立ち寄れる足湯や公共露天風呂も複数あるので、ホタルの観賞とあわせて周ってみるのも楽しいですよ。

「奈良本けやき公園」のホタル観賞会

東伊豆町の温泉郷のひとつ、熱川（あたがわ）温泉にある「奈良本けやき公園」では、ホタルの観賞会も行われます。

初夏の風物詩として古くから日本で楽しまれてきたホタル。日本の伝統文化や自然や環境を守ることの大切さを、親子で話しながら幻想的な風景を楽しんでみませんか。

とりっぷノート★観光協会担当者に聞いたホタル豆知識

山と海が両方望める東伊豆町

「『竹ヶ沢公園　ほたる観賞の夕べ』が行われる大川温泉エリアは、日本百名山のひとつである天城山のふもとにあります。天城一帯は国内有数の多雨地帯であり、地名の由来が、"降雨が多いこと＝雨木（あまき）"という説もあります。

その天城山のふもとにある大川地区は、わさび栽培ができるほど水がきれいで、だからこそ、ホタルが生息しているんですよ」（東伊豆町観光協会・青嶋優太郎さん／2022年取材時）

記事を書いた人

大縄典子

いこーよとりっぷ編集部／転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。