入谷鬼子母神で7/6~7/8開催<br/>江戸情緒あふれる盛大な朝顔市
毎年7月6日 〜 7月8日

入谷鬼子母神で7/6~7/8開催
江戸情緒あふれる盛大な朝顔市

入谷朝顔まつり2023
いりやあさがおまつり
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東京都台東区

東京都台東区下谷にある「入谷鬼子母神(いりやきしもじん)」(正式名称:真源寺)の境内と、寺院前の言問通りで、2023年7月6日(木)~8日(土)の期間、「入谷朝顔まつり」が開催されます。

江戸時代に起源を持つ、日本最大級の朝顔市です。

会場には、例年60軒の朝顔業者と90軒の露店が並び、朝の5時からにぎわいを見せます。

本記事では「入谷朝顔まつり」の歴史や、親子の楽しみ方などをご紹介。

安産と子育(こやす)の神様である鬼子母神のちょっと怖い話は、子供に聞かせると驚くかもしれませんよ。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

「上野・浅草周辺の夏祭り」をチェック!

「入谷朝顔まつり」(朝顔市)の歴史

台東区のまちの花に制定されている朝顔は、奈良時代に中国から日本に伝わったとされています。小学校の理科用教材として使われることも多く、親子にとってなじみ深い花ですよね。

たくさんの朝顔が並びます(写真提供:台東区)
たくさんの朝顔が並びます(写真提供:台東区)

その見頃にあわせて開催されるのが「入谷朝顔まつり」です。

例年7月6日~8日の3日間、「入谷鬼子母神」を中心に色とりどり朝顔や屋台が並び、約40万人でにぎわいます。

江戸時代後期~明治時代、入谷は“朝顔の名所”に

人気の品種も多数並びます
人気の品種も多数並びます

入谷の朝顔が有名になったのは江戸後期、文化・文政の頃。

2代目歌川広重(喜斎立祥)が幕末に描いた入谷の光景(出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」 https://www.ndl.go.jp/landmarks/)
2代目歌川広重(喜斎立祥)が幕末に描いた入谷の光景(出典:国立国会図書館「錦絵でたのしむ江戸の名所」 https://www.ndl.go.jp/landmarks/)

当時、御徒町の下級武士(御徒目付/おかちめつけ)の間で盛んに栽培されていましたが、御徒町の発展や江戸幕府の崩壊とともに、入谷の植木屋が朝顔作りを始めました。

入谷の土が栽培に適したこともあって非常に朝顔のできが良く、明治時代中期には、見物料を取り通行止めをするほどのブームになったそうです。

地元有志により入谷の朝顔市が復活

夕顔や宿根朝顔など、種類も豊富!なかでも4色の花が一度に楽しめる「四色大輪咲き」は人気(1鉢2,000円、通販は送料込み3,500円)
夕顔や宿根朝顔など、種類も豊富!なかでも4色の花が一度に楽しめる「四色大輪咲き」は人気(1鉢2,000円、通販は送料込み3,500円)
「団十郎」など希少な品種も並びます
「団十郎」など希少な品種も並びます

1913年(大正2年)を最後に、一度は入谷から姿を消した朝顔市ですが、第2次世界大戦後の1948年(昭和23年)、世の中を少しでも明るくしようと考えた地元有志たちにより復活。

江戸情緒豊かな夏の風物詩として、70年以上親しまれています。

安産・子育ての神様「鬼子母神」を参拝しよう

会場は、1659年(万治2年)に創建された「真源寺」。別名「入谷鬼子母神」で有名です。

千葉県市川市中山にある「法華経時」の鬼子母神、東京都豊島区雑司ケ谷にある「法明寺」の鬼子母神と並び、江戸三大鬼子母神といわれています。

夜叉から神になった「鬼子母神」の物語

「入谷鬼子母神」
「入谷鬼子母神」

赤ちゃんを抱きかかえ、柔和な表情が印象的な鬼子母神ですが、元々は人の子をさらっては食べていた夜叉(やしゃ)でした。

その様子に怒ったお釈迦様は、鬼子母神の末っ子であるピンガラを隠します。

狂ったように子供を探し回った鬼子母神は、とうとうお釈迦様に救いを求めました。

「おまえには数多くの子供がいるのに、1人でも子供がいなくなるとこのように悲しむではないか。ましてや何人もいない子供をさらわれた親の悲しみが、どれほど深いものか解るか」と諭されることに。

それからというもの、鬼子母神は悪行をやめ仏教に帰依し、安産・子育ての神として信仰されるまでになります。

少し怖い話なので子供が聞いたら驚くかもしれませんね。母子をまもってくれる神様なので、ぜひ親子で参拝してからお祭りを楽しみましょう。

雑司ヶ谷の鬼子母神堂
雑司ヶ谷の鬼子母神堂

子育ての善神になった由来から、入谷と雑司ヶ谷の鬼子母神ではツノのない「おに」の文字が使われています

朝早くから夜まで開催!親子でたっぷり楽しめる

チョコバナナやわたあめなど、子供がよろこぶ屋台がいっぱい(写真はイメージです)
チョコバナナやわたあめなど、子供がよろこぶ屋台がいっぱい(写真はイメージです)


朝顔は朝日とともに開花するため、「入谷朝顔まつり」は早朝5時からスタートします。

正午を過ぎると歩行者天国になり(例年21時30分まで)、ヨーヨー釣りなどの縁日や、大人もうれしい屋台グルメも! 一日中楽しむことができますよ。

露店では、朝顔をモチーフにしたかんざしなども販売されています。おでかけの思い出に、あるいはお友だちなどへのお土産にもぴったりですね。

2023年の「入谷朝顔まつり」は?

朝顔のお守り
朝顔のお守り

2023年度の「入谷朝顔まつり」は、4年ぶりの開催が決定。日程は従来と同じく7月6日(木)~8日(土)の3日間です。

また、2023年7月6日(木)〜8日(土)の10時から16時まで、境内に入って左奥の玄関にて、朝顔守りの授与が行われます。数量限定のため、お求めの際は早めにどうぞ。

とりっぷノート★取材のこぼれ話を紹介♪

すぐ近くには、すべり台やジャングルジムがある大きな「入谷南公園」があり、体をいっぱい動かして遊べますよ。お祭り後の寄り道にどうぞ。(いこーよとりっぷライター・岡本ハナ)

記事を書いた人

岡本ハナ

1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。

イベント基本情報

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。
イベント名入谷朝顔まつり2023
ふりがないりやあさがおまつり
主催者名下谷観光連盟・入谷朝顔実行委員会
開催期間毎年7月6日 〜 7月8日
開催時間例年5:00~23:00
開催スポット入谷鬼子母神(真源寺)
住所東京都台東区下谷1-12-16
料金入場無料、朝顔1鉢2,000円~
アクセスJR山手線・京浜東北線「鷺谷駅」南口から徒歩で約3分
東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩で約1分
公式URL公式URLはこちら
公式SNS
公開日2022年06月21日/更新日2023年06月28日