
入谷鬼子母神で7/6~7/8開催
江戸情緒あふれる盛大な朝顔市
東京都台東区で毎年7月に開催される「入谷朝顔まつり(入谷朝顔市)」。2025年は7月6日(日)~8日(火)に「入谷鬼子母神(いりやきしもじん)」(正式名称:真源寺)の境内と寺院前の言問通りで開催され、親子連れや観光客でにぎわいます。
「入谷朝顔まつり」は江戸時代に起源を持つ日本最大級の朝顔市で、会場には例年60軒の朝顔業者と90軒の露店が並び、朝の5時からにぎわいを見せます。
本記事では「入谷朝顔まつり」の歴史や、親子の楽しみ方などをご紹介。安産と子育(こやす)の神様である鬼子母神のちょっと怖い話は、子供に聞かせると驚くかもしれませんよ。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
入谷朝顔まつり(2025年)の基本情報

開催日・時間・場所・アクセス
2025年の「入谷朝顔まつり」は、7月6日(日)~8日(火)に開催。会場は「入谷鬼子母神(真源寺)」の境内および前面の言問通りです。早朝5時からスタートし、例年21時30分まで歩行者天国が設けられます。
「入谷朝顔まつり」の気になるポイント
朝顔の販売・屋台の楽しみ方

会場には、例年60軒の朝顔業者と90軒の露店が並び、朝の5時からにぎわいを見せます。
朝顔は1鉢2,000円〜で販売。露店では、朝顔をモチーフにしたかんざしなども販売されています。おでかけの思い出に、あるいはお友だちなどへのお土産にもぴったりですね。
子供が喜ぶ屋台・縁日も

チョコバナナ、綿あめ、ヨーヨー釣りなど、子供が楽しめる屋台も多数登場。午前中は比較的すいているため、朝のおでかけにもおすすめです。
朝顔守りをいただこう

例年まつり期間中の10時から16時まで、境内に入って左奥の玄関にて、朝顔守りの授与が行われます。数量限定のため、お求めの際は早めにどうぞ。
入谷朝顔まつりの歴史と見どころ
江戸時代後期~明治時代、入谷は“朝顔の名所”に
台東区のまちの花に制定されている朝顔は、奈良時代に中国から日本に伝わったとされています。小学校の理科用教材として使われることも多く、親子にとってなじみ深い花ですよね。

その見頃にあわせて開催されるのが「入谷朝顔まつり」です。
例年7月6日~8日の3日間、「入谷鬼子母神」を中心に色とりどり朝顔や屋台が並び、約40万人でにぎわいます。
入谷の朝顔が有名になったのは江戸後期、文化・文政の頃。

当時、御徒町の下級武士(御徒目付/おかちめつけ)の間で盛んに栽培されていましたが、御徒町の発展や江戸幕府の崩壊とともに、入谷の植木屋が朝顔作りを始めました。
入谷の土が栽培に適したこともあって非常に朝顔のできが良く、明治時代中期には、見物料を取り通行止めをするほどのブームになったそうです。
地元有志により入谷の朝顔市が復活


1913年(大正2年)を最後に、一度は入谷から姿を消した朝顔市ですが、第2次世界大戦後の1948年(昭和23年)、世の中を少しでも明るくしようと考えた地元有志たちにより復活。
江戸情緒豊かな夏の風物詩として、70年以上親しまれています。
安産・子育ての神様「鬼子母神」を参拝しよう

会場は、1659年(万治2年)に創建された「真源寺」。別名「入谷鬼子母神」で有名です。
千葉県市川市中山にある「法華経時」の鬼子母神、東京都豊島区雑司ケ谷にある「法明寺」の鬼子母神と並び、江戸三大鬼子母神といわれています。
夜叉から神になった「鬼子母神」の物語

赤ちゃんを抱きかかえ、柔和な表情が印象的な鬼子母神ですが、元々は人の子をさらっては食べていた夜叉(やしゃ)でした。
その様子に怒ったお釈迦様は、鬼子母神の末っ子であるピンガラを隠します。
狂ったように子供を探し回った鬼子母神は、とうとうお釈迦様に救いを求めました。
「おまえには数多くの子供がいるのに、1人でも子供がいなくなるとこのように悲しむではないか。ましてや何人もいない子供をさらわれた親の悲しみが、どれほど深いものか解るか」と諭されることに。
それからというもの、鬼子母神は悪行をやめ仏教に帰依し、安産・子育ての神として信仰されるまでになります。
少し怖い話なので子供が聞いたら驚くかもしれませんね。母子をまもってくれる神様なので、ぜひ親子で参拝してからお祭りを楽しみましょう。

子育ての善神になった由来から、入谷と雑司ヶ谷の鬼子母神ではツノのない「おに」の文字が使われています。
入谷朝顔まつりは、朝の爽やかな空気の中で季節の花を楽しめる、親子にぴったりの初夏の風物詩。ぜひこの機会に、台東区の風情ある町並みとともに、特別なひとときを過ごしてみてください。
とりっぷノート★子連れおすすめ立ち寄りスポット♪
すぐ近くには、すべり台やジャングルジムがある大きな「入谷南公園」があり、体をいっぱい動かして遊べますよ。お祭り後の寄り道にどうぞ。(いこーよとりっぷライター・岡本ハナ)
記事を書いた人

岡本ハナ
1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。
イベント基本情報
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イベント名 | 入谷朝顔まつり2025 |
ふりがな | いりやあさがおまつり |
主催者名 | 下谷観光連盟・入谷朝顔実行委員会 |
開催期間 | 2025年7月6日 〜 2025年7月8日 |
開催時間 | 例年5:00~23:00 |
開催スポット | 入谷鬼子母神(真源寺) |
住所 | 東京都台東区下谷1-12-16 |
料金 | 入場無料、朝顔1鉢2,000円~ |
アクセス | JR山手線・京浜東北線「鶯谷駅」南口から徒歩で約3分 東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩で約1分 |
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