
2025東京近郊の朝顔市・祭り7選
早起きが吉!江戸情緒を親子で体感
夏を代表する花「朝顔」が露店に並ぶ朝顔市(朝顔祭り)。その起源は江戸時代の入谷までさかのぼり、江戸情緒あふれる夏の風物詩として、現在も都内各地と近郊で開催されています。
朝顔の産地で催されることも多く、希少な品種と出会える楽しみも。屋台グルメやワークショップが行われるイベントもあり、夏のおでかけ先としておすすめです。
そこで今回は、東京近郊で開催されるおすすめの朝顔市をご紹介! 親子でにぎわいを満喫しながら、お気に入りの朝顔を探してみてくださいね。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
日本人になじみ深い「朝顔」ってどんな花?

夏の朝、美しい花を咲かせる「朝顔」は、ヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物。朝に咲いて夕方にはしぼんでしまう一日花ですが、次々と新しい花を咲かせます。小学一年生の理科の教材としてもおなじみですね。
原産地はヒマラヤの山麓地帯から、中国南西部、東南アジアにかけての熱帯・亜熱帯地域、あるいは熱帯アメリカなど諸説があります。
品種は大きく分けて「西洋アサガオ」と「日本アサガオ」の2種

朝顔は、主に西洋アサガオと日本アサガオに分類されます。
日本アサガオは江戸時代に品種改良が盛んに行われ、桔梗のように咲く「変わり咲き」など、1,000種類以上も生まれたそうです。西洋アサガオはつるがよく伸び、緑のカーテンでお馴染み。
そのほか突然変異で生まれた、個性豊かな「変化アサガオ」もあります。
奈良時代に薬として伝来&江戸時代にブーム到来!

日本に伝わったのは奈良時代。遣唐使が中国から持ち帰り、朝顔の種は貴重な薬として扱われていたそうです。
今のように花を観賞するようになったのは江戸時代からのこと。
江戸後期の文化・文政期(1804~1830年)から嘉永・安政期(1848~1860年)にかけて数々の品種が生み出され、特に奇抜な姿をした変化アサガオに江戸っ子たちが熱狂したといいます。
入谷から始まった「朝顔市」の歴史

江戸時代、入谷(現在の東京都台東区)の植木職人が育てた珍しい変わり咲きの朝顔(変化アサガオ)が評判となり、大ブームを巻き起こしたのが「朝顔市」の始まりです。
一度は大正時代に途絶えてしまいましたが、「戦後のまちを少しでも明るくしたい」という地元の人々の想いから、1948年(昭和23年)に復活しました。
七夕の時期に開かれるのは、朝顔の別名「牽牛花」(けんぎゅうか)が七夕伝説の彦星(牽牛)を連想させるからだとか。江戸情緒あふれる、東京の夏の風物詩として今に続いています。

【東京都江戸川区】小岩あさがお市

「小岩あさがお市」は、JR総武線「小岩駅」南口にある複数の商店街を舞台に、毎年7月に開催される大規模な催しです。
当日は、朝顔の名産地・江戸川区で育った色とりどりの朝顔が約700鉢も商店街に並び、1鉢1,800円で販売されます。7時半から始まるので、早起きしておでかけすれば朝ならではの美しい花を楽しめるのが魅力。
2025年は、朝顔を購入した先着300人に、銭湯の入浴券プレゼントもありますよ!
太鼓やダンス&スタンプラリー&縁日遊びも満喫

朝顔のほかにも楽しみがいろいろ。ハズレなしの「七福神スタンプラリー」やをはじめ、スイカ割りや射的などの縁日遊び、無料でもらえるポップコーンなど、子供が喜ぶ内容が盛りだくさん。
太鼓やフラダンスの披露もあり、一日中にぎわう楽しいお祭りです。
■イベント概要
会場:JR総武線「小岩駅」南口周辺 各商店街(東京都江戸川区南小岩7、ほか)
開催日:2025年7月13日(日)
開催時間:7:30~売り切れ次第終了
アクセス: JR総武線「小岩駅」からすぐ
【東京都台東区】入谷朝顔まつり

「入谷朝顔まつり」は、江戸時代に起源を持つ日本最大級の朝顔市。“入谷鬼子母神”(いりやきしもじん)として親しまれる東京都台東区の「真源寺」で、毎年7月に開催されます。
入谷の朝顔は江戸後期から有名で、第2次世界大戦後に地元有志により復活しました。
2025年は7月6日(日)~8日(火)に開催予定。早朝5時から、例年約60軒の朝顔業者と90軒の露店が並び、親子連れや観光客でにぎわいます。

朝顔は1鉢2,000円~で販売され、朝顔をモチーフにしたかんざしなどのお土産も並びます。チョコバナナやヨーヨー釣りなど、子供が楽しめる屋台も多数出店。
境内では朝顔守りの授与も行われますよ。
安産・子育ての神様「鬼子母神」に参拝を

「真源寺」が祀る「鬼子母神」は安産・子育ての神様として知られており、親子でお参りするのにぴったり。
2025年の大河ドラマにも登場する、江戸の狂歌ブームの立て役者・大田南畝(おおたなんぽ)が、「恐れ入りやの鬼子母神」と詠んだ場所としても有名です。
恐ろしい夜叉(やしゃ)から善神になった鬼子母神の物語についても詳しくご紹介しているので、ぜひ下記リンク先をチェックしてくださいね。
■イベント概要
会場:入谷鬼子母神「真源寺」(東京都台東区下谷1-12-16)
開催期間:2025年7月6日(日)~8日(火)
開催時間:例年5:00~23:00
アクセス:JR山手線・京浜東北線「鶯谷駅」南口から徒歩で約3分/東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩で約1分
【東京都豊島区】第16回すがも朝顔市・ガラポンキャンペーン

下町情緒あふれる東京都豊島区の人気商店街「巣鴨地蔵通り商店街」では、2025年7月2日(水)~4日(金)の3日間、「第16回すがも朝顔市・ガラポンキャンペーン」が開催されます。

“とげぬき地蔵尊”こと「高岩寺」境内の朝顔市特設会場には、日本アサガオや曜白アサガオ、桔梗咲きの品種、鮮やかな青色が人気の琉球アサガオ「オーシャンブルー」など、多彩な品種が勢ぞろい!
同時開催!商品券または駄菓子がもらえる「ガラポン抽選会」

また、ガラポンキャンペーンも同時開催。朝顔市や商店街加盟店で買い物をした2,000円分のレシートで、商店街のお買い物券(1等5,000円)が当たるガラポン抽選会に参加できます。外れた場合も、参加賞として駄菓子がもらえますよ♪
抽選会は16時までですが、朝顔市は19時までなので、近隣の親子は放課後におでかけすることもできそうですね。“おばあちゃんの原宿”と親しまれる同商店街で、まち歩きや食べ歩きも満喫しましょう!
■イベント概要
会場:巣鴨地蔵通り商店街(東京都豊島区巣鴨3~4丁目)、高岩寺(東京都豊島区巣鴨3-35-2)
開催期間:2025年7月2日(水)~4日(金)
開催時間:6:30~19:00(抽選会は12:00~16:00)
アクセス:①JR山手線「巣鴨駅」から徒歩で約5分 ②都営三田線「巣鴨駅」A3出口から徒歩で約1分 ③都電荒川線「庚申塚駅」から徒歩で約1分 ④JR山手線「大塚駅」から徒歩で約8分
【東京都文京区】第40回文京朝顔・ほおずき市

東京都文京区の「傳通院」(でんづういん)と「源覚寺」で、2025年7月19日(土)・20日(日)の2日間「第40回文京朝顔・ほおずき市」が開催されます。
「朝顔市」が開催されるのは東京メトロ「後楽園駅」や都営三田線「春日駅」から徒歩約10分の「傳通院」。徳川家ゆかりの寺院に、色とりどりの朝顔がずらりと並びます。
まち歩きをしながら朝顔&ほおずきを満喫

「ほおずき市」が催される「源覚寺」からも10分ほどなので、ぜひ両会場を巡って楽しみましょう。
近くの「澤蔵司稲荷」や「善光寺」でも朝顔の販売や伝統朝顔の展示が行われます。周辺は都会の駅近とは思えないほど閑静な雰囲気で、子供と一緒でも歩きやすいですよ。
■イベント概要
会場:【朝顔市】傳通院(東京都文京区小石川3‐14-6)
【ほおずき市】源覚寺(東京都文京区小石川2-23-14)
開催期間:2025年7月19日(土)・20日(日)
開催時間:8:00~15:00 ※売り切れ次第終了
アクセス:東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」、または都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」から徒歩で約10分(傳通院)
【東京都国立市】第37回くにたち朝顔市

東京都国立市の夏の風物詩「くにたち朝顔市」が、2025年7月5日(土)と6日(日)に開催されます。
会場は、JR中央線「国立駅」南口から一橋大学方面へ向かう大学通りの緑地帯。貴重な“くにたち産の日本アサガオ”があんどん仕立てで並び、一鉢2,000円で販売されます。
午後になると花が閉じてしまうので、来場は午前中が断然おすすめです。
昔懐かしい模擬店&無料ワークショップも!

そのほか朝どれ野菜の即売も行われ、昔懐かしの飴細工菓子やかき氷などの模擬店も登場! にぎやかな雰囲気を満喫できますよ。
さらに2025年は、メディアでも数多く紹介されている「篠原風鈴本舗」の江戸風鈴が、数量限定(110個)・特別価格で販売されるので要チェック! 無料で参加できる「七夕飾り作り(折り紙教室)」や「オリジナル缶バッチ作り」も予定されています。
美しい朝顔を購入して自宅で育てれば、親子でおでかけした朝顔市の楽しい思い出がよみがえりますよ。最新情報は公式Facebookを確認してくださいね。
■イベント概要
会場:JR「国立駅」南口 大学通り 緑地帯(一橋大学正門南側)
開催期間:2025年7月5日(土)・6日(日)
開催時間:6:30~15:00 ※売切れ次第終了
アクセス:JR中央線「国立駅」南口からすぐ
【東京都多摩市】せいせき朝顔市(第43回ふるさと多摩夏まつり)

東京都多摩市の夏の恒例行事「せいせき朝顔市(第43回ふるさと多摩夏まつり)」が、2025年7月5日(土)と6日(日)に、京王電鉄京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」西口周辺で開催されます。

農業を通じて市民のふれあいを生み出すと同時に、多摩市の特産品をつくるために1983年に始まりました。多摩市では古くから竹工業が盛んで、朝顔の支柱(あんどん)を作りやすかったため、朝顔が選ばれたそうです。
会場には、地元の農家さんが丹精込めて育てた色鮮やかな朝顔が約700鉢並び、夏の訪れを感じさせてくれます。たくさんの朝顔の中から、親子でお気に入りの一鉢を見つけるのも楽しいですね。
地元中学生が作った「聖蹟ハニー」にも注目!

朝顔のほかにも、採れたての地場野菜や、友好都市・長野県富士見町の名産品などが販売され、多くの人でにぎわいます。
なかでも注目は、地元の中学生が養蜂から取り組んだハチミツ「聖蹟ハニー」。子供たちが一生懸命作った貴重なはちみつは、ぜひ味わってみたいものですね。
■イベント概要
会場:京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」西口周辺(東京都多摩市関戸)
開催期間:2025年7月5日(土)~6日(日)
開催時間:【朝顔市・地場野菜販売】8:00~14:00(売切れ次第終了)
アクセス:京王電鉄京王線「聖蹟桜ヶ丘駅」西口から徒歩すぐ
【埼玉県草加市】第43回草加朝顔市

埼玉県草加市の「まつばら綾瀬川公園」では、2025年7月6日(日)に「第43回草加朝顔市」が開催されます。
市内の園芸農家が丹精込めて育てた、大輪の「あかつき」シリーズと白い筋が特徴の「曜白」シリーズの朝顔が700鉢も販売され、開始から1~2時間で完売することもある人気ぶりです。
「第10回草加松原夢祭り」も同時開催

草加市で育てられた朝顔は花付きが良いといわれており、上手に手入れをすればなんと9月頃まで花を咲かせることも!
近くにある「草加松原遊歩道」では「第10回草加松原夢祭り」が同時開催され、松並木のライトアップやイルミネーション、屋台村などのイベントも楽しめます。
親子で初夏の草加を満喫しに、足を運んでみてはいかがでしょうか。
■イベント概要
会場:まつばら綾瀬川公園(埼玉県草加市松江1-10)
開催日:2025年7月6日(日)
開催時間:8:00~売切れ次第終了
アクセス:東武伊勢崎線「獨協大学前<草加松原>駅」の東口から徒歩で約10分
夏のおでかけにぴったりの朝顔市。親子で見つけたお気に入りのひと鉢を一緒に育てて、素敵な思い出にしてくださいね♪
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
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