
【2025】愛宕神社は6月23日~開催
夏の風物詩・関東のほおずき市6選
関東地方の寺社では、毎年6月下旬から7月上旬にかけて「ほおずき市」が開催されます。お盆飾りとしても親しまれるオレンジ色の「ほおずき」が並ぶ、日本ならではの夏の風物詩です。
今回は、関東で開催される「ほおずき市」をまとめてご紹介! 歴史や由来、開催日である功徳日(くどくび)についても解説します。
縁日屋台や風鈴の販売、茅の輪くぐりなど、親子におすすめの情報も充実。記事を参考に、初夏のおでかけを楽しんでくださいね。
※トップ画像:ほおずき市イメージ(画像提供:Masa / PIXTA)
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
ほおずき市とは?

夏の訪れを告げる「ほおずき市」は、神社やお寺で色鮮やかなほおずきが販売される特別な縁日です。かつては薬として利用され、今はお盆の飾りとして親しまれる、縁起物のほおずきが境内を彩ります。
「千日詣」(せんにちまいり)や「四万六千日」(しまんろくせんにち)と呼ばれる功徳日に開催される寺社が多いため、「ほおずき市」にあわせて参拝に訪れる人もたくさんいます。
「千日詣」「四万六千日」とは?

神社やお寺には、お参りすると何日分ものご利益がいただけるとされる特別な日があり、「功徳日」と呼ばれています。
なかでも大きな功徳があるといわれるのが「千日詣」や「四万六千日」の日。「千日詣」は文字通り千日分、「四万六千日」はなんと4万6千日分のご利益があるのだとか。
特別な功徳日に開催される「ほおずき市」は、家族の健康や幸せを願って参拝するのにも、おすすめなんです。
ほおずき市の由来と歴史

「ほおずき市」の発祥は、江戸時代の「愛宕神社」(現・港区)といわれています。
「毎年6月23・24日の千日詣の日に売られている青ほおずきを飲むと、子供の虫封じなどに効く」という神様のお告げの夢が評判となり、市が立つようになったのが始まりなのだとか。そのならわしが各地に広まりました。
ここからは、日本ならではの伝統文化を楽しめる関東の「ほおずき市」をご紹介します。
【東京都港区】千日詣り ほおづき縁日/愛宕神社(2025年6月23日・24日)

オフィス街に佇む緑豊かな愛宕山の山頂にある「愛宕神社」では、2025年6月23日(月)と24日(火)に、「千日詣り ほおづき縁日」という特別なご縁日が開かれます。
この2日の間にお参りをすると、なんと千日分ものご利益がいただけるのだとか。
境内では、茅(かや)で作られた大きな輪をくぐって無病息災を願う「茅の輪くぐり」も体験できます。親子で一緒にくぐって、夏を元気に過ごせるようお祈りしたいですね。
元祖ほおずき市!縁日の賑わいを楽しもう

同時に開催される「ほおづき縁日」は、日本各地のほおずき市の発祥ともいわれています。
昔は子供のひきつけに効くとされた縁起物のほおずき。鮮やかなオレンジ色の実が並ぶ様子は、まさに夏の風物詩です。
現在は観賞用に改良されたため、ほおずきを煎じて飲むことはできませんが、お祓い済みのほおずきを購入した人は特別に社殿の中でお祓いをしてもらえますよ。
例年、境内の紫陽花(あじさい)も見頃となり、情緒豊かな景色も見どころです。都会の真ん中で、日本の伝統的な夏を感じてみてはいかがでしょうか。
【東京都台東区】四万六千日・ほおずき市/浅草寺(毎年7月9日・10日 ※2025年は確認中)
東京都台東区の「浅草寺」では、毎年7月9日・10日に「四万六千日・ほおずき市」が開催されます。2025年の開催情報は確認中です。近日公開しますので、お楽しみに!
【茨城県龍ケ崎市】龍ケ崎観音 ほおずき市/龍泉寺(2025年7月10日)

茨城県龍ケ崎市にある「龍ヶ崎観音」で、年に一度の「ほおずき市」が開催されます。
毎年7月10日は、お参りすると4万6,000日分(約126年分)ものご利益があるとされる「四万六千日」の功徳日。
その特別な日、境内にはほおずきの市が立ち、多くの人で賑わいます。鮮やかなオレンジ色のほおずきは、夏の訪れを感じさせてくれますね。
限定お守り「雷除守」「ほおずき守」に注目!

「ほおずき市」の日だけ授与される特別なお守りも見逃せません。
珍しい三角形の「雷除守」(かみなりよけまもり)のほか、コロンとした形がかわいい「ほおずき守」も。こちらは子供のランドセルにつけるのもおすすめです。
【神奈川県秦野市】夏詣・ほおずき市/出雲大社相模分祠(2025年7月12日・13日)

“関東のいずもさん”と親しまれる「出雲大社相模分祠」で、2025年7月12日(土)・13日(日)、夏の訪れを告げる「ほおずき市」が開催されます。
境内には鮮やかなオレンジ色のほおずき鉢や、切り花ほおずきがずらりと並び、夏祭りらしい活気でいっぱい! ほかにも縁日屋台や、太鼓の演奏、ちんどん屋さんの練り歩きなど、日本文化にふれられる催しが盛りだくさんで、親子連れにおすすめです。
また、秦野名水で毎日丁寧に手作りされる「杜のとうふ工房三河屋」のお豆腐も販売されます。秦野みやげにぴったりですよ♪
半年の感謝を神様にお伝えする「夏詣」も一緒に

2025年の「ほおずき市」は、「夏詣」の一環として行われます。
「夏詣」は毎年7月1日〜8月31日まで。前日6月30日の「夏越の大祓」で半年間のけがれを祓い、神様にこの半年間の感謝を伝え、年末までの健康や幸せを祈る新しい習わしです。
期間中は、茅(かや)で作られた大きな輪をくぐって無病息災を願う「茅の輪くぐり」も体験できますよ。「みな月の夏越の祓えする人は ちとせの命 のぶといふなり」と和歌をとなえながら、茅の輪を3回くぐるのが作法です。
夏の思い出作りに、ぜひ訪れてみてください。
【東京都文京区】文京朝顔・ほおずき市(2025年7月19日・20日)

東京都文京区の「傳通院」と「源覚寺」で、2025年7月19日(土)20日(日)の2日間、「第40回文京朝顔・ほおずき市」が開催されます。
「ほおずき市」が開催されるのは、“こんにゃくえんま”の愛称で親しまれている「源覚寺」。約400年の伝統がある寺院で、眼病や歯痛の平癒のご利益がある寺院としても有名なんですよ。
ほおずき市と朝顔市の両会場は徒歩10分!

「朝顔市」が開催される「傳通院」(でんづういん)は、徳川家ゆかりの歴史ある寺院。朝顔市当日は、色とりどりの朝顔が境内にずらりと並びます。
2つの会場は歩いて10分ほどの距離にあるので、まち歩きを楽しみながら両会場をめぐるのもおすすめ! 夏の風物詩である朝顔やほおずきを見に、ぜひおでかけしてみてください。
【東京都新宿区】神楽坂まつり(2025年7月23日~26日 ※ほおずき市は7月23日・24日)

東京・神楽坂で、2025年7月23日(水)~26日(土)の期間、「第51回 神楽坂まつり」が開催されます。
「神楽坂まつり」は、第1部の「ほおずき市」と第2部の「阿波踊り大会」の2部構成となっており、両方あわせて例年およそ5万人が訪れる盛大な夏祭りです。
「ほおずき市」が行われるのは、前半の7月23日(水)と24日(木)。2日間にわたり、ほおずき鉢の販売と、子供向けの縁日が楽しめます。スーパーボールすくい、ヨーヨー釣りなどが楽しめますよ。
「毘沙門天善國寺」では、頭上にほうろく(※)を乗せて健康を祈願する伝統行事「ほうろく灸」も体験できます。
※素焼きした平たく浅い土なべのこと
後半の「阿波踊り大会」も見応えあり

後半2日間は「阿波踊り大会」で、練習を重ねた踊り子たちが神楽坂通りを練り歩きます。7月26日(土)は、地元の子供たちによる愛らしい「子供阿波踊り」も見どころです。
東京のど真ん中で、風情あるほおずき市と、日本の伝統的なお祭りを体験できる絶好の機会。ぜひ親子で一緒に、神楽坂へ足を運んでみてください。
江戸情緒を感じられるだけでなく、親子で楽しめる催しも充実。家族の健康を祈願するとともに、夏の思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
- ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。