【2023】日本の伝統と風流が息づく<br/>上野・浅草周辺の夏祭り&行事14選
更新日2023年08月02日/公開日2022年06月03日

【2023】日本の伝統と風流が息づく
上野・浅草周辺の夏祭り&行事14選

体験する
歴史・文化を感じる
東京都台東区、東京都墨田区、ほか

東京都台東区の上野・浅草周辺は、江戸時代から続く伝統的なお祭りや季節感のあるイベントが数多く残るエリアです。

一年を通して趣向を凝らした催しがありますが、特に初夏~夏は親子におすすめのイベントが目白押し。

美術館や博物館も多く、あわせておでかけすれば一石二鳥! 下町情緒や風情を感じながら芸術や文化にも触れられますよ。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

【関東】子供に伝えたい行事「灯籠流し」まとめ

上野周辺エリアで伝統文化体験&まち歩き

下谷神社大祭(上野/2023年5月11日〜14日)

浅草通りに面した赤い大きな鳥居をくぐると厳かな社殿が現れます
浅草通りに面した赤い大きな鳥居をくぐると厳かな社殿が現れます

「上野駅」から徒歩で約6分、東京メトロ銀座線「稲荷町駅」から歩いてすぐの「下谷神社」は、730年(天平2年)に創建された“都内最古のお稲荷様”。

1,000年以上の歴史を持つ「下谷神社大祭」は、東京の下町で一番早く開催される夏まつりです。

上野のまちに威勢の良い掛け声が鳴り響きます
上野のまちに威勢の良い掛け声が鳴り響きます

「本祭」と「陰祭り」(かげまつり)が隔年で開催され、本祭では「千貫神輿」(せんがんみこし)と称される本社神輿(ほんじゃみこし)が登場! 

2023年は、陰祭りの年のため、町会神輿のみ渡御(とぎょ/神輿が進むこと)が行われ、約16町会の神輿が上野周辺を練り歩きます。

期間中の土・日曜には、神社周辺に140軒余りの露店が並び、多くの人でにぎわいます。

■下谷神社大祭
開催期間:2023年5月11日(木)〜14日(日)
会場:下谷神社および周辺

三社祭(浅草/2023年5月19~21日)

大行列の様子(写真提供:浅草神社)
大行列の様子(写真提供:浅草神社)

東京・浅草の総鎮守であり、“三社様”と親しまれる「浅草神社」。毎年5月半ばの金~日曜に行われる「三社祭」は、浅草のまちが1年でもっとも活気づく、初夏の風物詩です。

初日はびんざさら舞、白鷺(しらさぎ)の舞、芸妓連(げいこれん)の手古舞(てこまい)などが浅草を歩く「大行列」。

本社神輿の宮出しは迫力満点!(写真提供:浅草神社)
本社神輿の宮出しは迫力満点!(写真提供:浅草神社)

2日目には約100基の町内神輿が登場します。

3日目は3基の本社神輿が氏子エリアを渡御。16時頃から境内に鳴り響く太鼓の音で、祭りの熱気は最高潮に達します。

2023年は4年ぶりに本社神輿を担ぐ人々の勇ましい姿が見られますよ。

■三社祭
開催期間:2023年5月19日(金)~21日(日)
会場:浅草神社および周辺

お富士さんの植木市(浅草/2023年5月27日~28日、6月24日~25日)

入梅(にゅうばい/梅雨の時期に入る日)の時期は、植木を移植するのに最も適しているといわれています
入梅(にゅうばい/梅雨の時期に入る日)の時期は、植木を移植するのに最も適しているといわれています

東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線「浅草駅」から徒歩で約10分の「浅草富士浅間神社」周辺では、2023年5月27日(土)、28日(日)、6月24日(土)、25日(日)に「お富士さんの植木市」が開催されます。

提灯が点灯されると、昼とは異なる風情が楽しめます
提灯が点灯されると、昼とは異なる風情が楽しめます

祭り開催日には、浅草柳通りが歩行者天国になり、植木商や物売りの露店が20軒以上出店。親子向けのワークショップや、台東区出身の小説家・池波正太郎の生誕100周年記念グッズの無料配布も予定されています。

また、浅草柳通りには夜になると提灯が灯り、情緒あふれる雰囲気に一変。屋台グルメを食べながら、親子でお気に入りの植木を探してみてくださいね。

鳥越神社大祭/鳥越祭(蔵前・浅草橋/2023年6月9日~11日)

神輿を担ぐ人々の姿にパワーをもらえます(写真提供:台東区)
神輿を担ぐ人々の姿にパワーをもらえます(写真提供:台東区)

1,370年以上の歴史を持つ「鳥越神社」では、毎年6月初旬に「鳥越神社大祭(鳥越まつり)」が開催されます。

メインとなるのが、東京一重いといわれる千貫神輿(本社神輿)の渡御。

約4トンの神輿を、各町会が引き継ぎながら担ぐ様子は迫力満点です。

幻想的な宮入りの様子(写真提供:台東区)
幻想的な宮入りの様子(写真提供:台東区)

朝出発した神輿は1日かけて各町会を巡り、夕方、提灯を灯しながら宮入りします。その光景は「鳥越の夜祭り」と言われ、とても幻想的。

2022年は新型コロナウイルス感染症の影響により、曳き台で本社神輿の渡御が行われましたが、2023年は本社神輿・町神輿ともに担ぐ形での渡御が復活! 蔵前・浅草橋エリアに活気が戻ります。

祭り期間中の土・日曜には神社周辺に露店が約250軒並ぶ予定です。

写真提供:台東区
写真提供:台東区

会場の「鳥越神社」は、都営大江戸線・浅草線の「蔵前駅」から徒歩で約6分。蔵前通り沿いにあります。

近くにはおしゃれなカフェが多く、隅田川沿いは「隅田川テラス」として整備されています。気持ちの良い景色が広がり、お散歩におすすめのエリアです。

■鳥越神社大祭
開催期間:2023年6月9日(金)~11日(日)
※本社神輿の渡御は、11日(日)6:30~宮出し/19:00~鳥越の夜祭り/21:00宮入り
会場:鳥越神社および周辺

長國寺 いきいきあじさい祭り(浅草・入谷・三ノ輪/2023年6月17日~18日)

バリエーション豊富なあじさいが並びます。あじさい博士になれそう!
バリエーション豊富なあじさいが並びます。あじさい博士になれそう!

カゴに入った色とりどりのあじさいの販売のほか、全国から集められためずらしいあじさいが展示され、あじさいのお花見を楽しめる夏祭りです。

会場の「長國寺」は江戸時代に開山し、“浅草酉の寺”の名で親しまれるお寺。

浅草エリアの北側に位置し、「浅草駅」と東京メトロ日比谷線「入谷駅」「三ノ輪駅」の各駅から徒歩8分ほどです。

「ほうろく灸祈祷会」の様子
「ほうろく灸祈祷会」の様子

「長國寺 いきいきあじさい祭り」では、江戸時代から伝わる伝統的な健康法である「ほうろく灸祈祷会」を体験できます。

これは、頭上のツボにお灸をしながらご祈祷を受け、暑気(夏バテ)封じを願うものです。

子供が喜ぶ露店も並びます
子供が喜ぶ露店も並びます

例年、さっぱりとした「薬膳きゅうり汁」が無料でふるまわれるほか、境内には露店も並びます。

おでかけが億劫になりがちな梅雨の季節ですが、この時季ならではの過ごし方を発見できますよ。

■長國寺 いきいきあじさい祭り
開催期間:2023年6月17日(土)、18日(日)
会場:長國寺

三島神社例大祭(下谷・入谷・根岸/2023年6月17日〜18日)

台東区入谷のまちに威勢の良いかけ声が響きます
台東区入谷のまちに威勢の良いかけ声が響きます

東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩で約8分の「三島神社」で、2023年6月17日(土)〜18日(日)の期間、「三島神社例大祭」が行われます。

「三島神社」は境内にある「雷(かみなり)井戸」の伝説から、試験・業績・人気・運気などあらゆることに“落ちない”ご利益があるとされています。

例大祭の見どころは、白装束をまとった氏子が行列を作って町内を練り歩く「献幣使(けんぺいし)神事」と、神輿の渡御(とぎょ)です。2023年は3年に1度の本祭(ほんまつり)のため、各町会の神輿が集合して巡行する「連合渡御」も行われます。

2022年の「三島神社例大祭」限定御朱印
2022年の「三島神社例大祭」限定御朱印

神社周辺には、たこ焼きや金魚すくいなどの屋台が登場。毎年、例大祭限定で頒布される御朱印も人気なので、お見逃しなく!

浅草神社 夏詣(浅草/2023年6月30日~7月7日)

1月から6月までの無事に感謝し、年末までの平穏を祈る「夏詣」
1月から6月までの無事に感謝し、年末までの平穏を祈る「夏詣」

台東区浅草で「三社様」として親しまれる「浅草神社」から始まり、全国に広まりつつある日本の新しい風習、「夏詣(なつもうで)」

大晦日の「年越の大祓」と、新年の初詣から約半年が経つ6月30日の「夏越の大祓」から7月初旬にかけて、この半年間の無事に感謝し、年末までの平穏を祈るため神社・仏閣をお詣りします。

「浅草神社」では、例年6月30日を前夜祭、7月7日を七夕祭と題して、その期間中にさまざな神事やイベントを実施。

茅(ちがや)という草で編んだ輪を左回り、右回り、左回りと八の字に通って穢れをはらう「茅の輪くぐり」。台東区内では「浅草神社」のほか、「鳥越神社」「榊神社」「須賀神社」「小野照崎神社」「矢先稲荷神社」などで行われています(写真提供:台東区)
茅(ちがや)という草で編んだ輪を左回り、右回り、左回りと八の字に通って穢れをはらう「茅の輪くぐり」。台東区内では「浅草神社」のほか、「鳥越神社」「榊神社」「須賀神社」「小野照崎神社」「矢先稲荷神社」などで行われています(写真提供:台東区)

屋台が並ぶ縁日や七夕飾り、茅という草で編んだ輪をくぐって無病息災を願う「茅の輪くぐり」など、日本の文化を楽しみながら学べるコンテンツが充実しています。

境内には光り輝く「天の川」も
境内には光り輝く「天の川」も

さらに、ほんのりと灯りがともる「竹参道」や、ひとつずつ想いを込めた光る石が輝く「天の川」など、夜には境内が幻想的な雰囲気に一変します

2023年も例年通り、2023年6月30日(金)~7月7日(金)の期間に開催が決定しています。6月12日(月)現在、開催内容の詳細は発表されていませんので、おでかけ前に公式サイトで確認してみてくださいね。

■浅草神社「夏詣」
開催期間:2023年6月30日(金)~7月7日(金)
会場:浅草神社

下町七夕まつり(上野・浅草・入谷/2023年7月6~10日)

商店街がお祭りムード一色に!(写真提供:台東区)
商店街がお祭りムード一色に!(写真提供:台東区)

例年、七夕の前後に、5日間にわたって行われる「下町七夕まつり」。

七夕飾りやパレード、路上パフォーマンス、模擬店などでにぎわう地元商店街のお祭りです。

写真提供:台東区
写真提供:台東区

会場は上野と浅草をつなぐ「かっぱ橋本通り」(台東区西浅草2~3丁目、松が谷2~3丁目付近)。

つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩で約3分、JR「上野駅」と東京メトロ日比谷線「入谷駅」、東京メトロ銀座線「田原町駅」「稲荷町駅」から徒歩で約5分です。

上野方面から歩くと真正面に東京スカイツリーが見え、近くには食の専門店が集まる個性豊かな「かっぱ橋道具街」もあります。

昔懐かしい屋台が多数並びます(写真提供:台東区)
昔懐かしい屋台が多数並びます(写真提供:台東区)

メインイベントが開催される土曜と日曜は、通りが歩行者専用となり、地元商店による模擬店がずらりと並んで大にぎわい。

浅草雷連(あさくさかみなりれん)による阿波踊り(写真提供:台東区)
浅草雷連(あさくさかみなりれん)による阿波踊り(写真提供:台東区)

その真ん中を「阿波踊り」や「佐渡おけさ」などを踊るグループが、次々とパフォーマンスを披露しながら練り歩く様子は圧巻です。

※2023年は規模を縮小して開催される予定です

■下町七夕まつり
開催期間:2023年7月6日(木)~10日(月)
会場:かっぱ橋本通り

入谷朝顔まつり(入谷/2023年7月6日~8日)

気っぷのよい売り子さんとのやり取りも楽しみのひとつ(写真提供:台東区)
気っぷのよい売り子さんとのやり取りも楽しみのひとつ(写真提供:台東区)

例年、7月6日~8日の3日間に約40万人が訪れるという「入谷朝顔まつり」。「入谷鬼子母神」前の言問通りに、約60軒の朝顔業者と90軒の露店が並びます。


江戸時代後期から明治時代にかけて、“朝顔の名所”として人気のあったこの地域で、第2次世界大戦後に復活した、江戸情緒豊かな夏の風物詩です。

お気に入りを見つけて親子で育ててみましょう!(写真提供:台東区)
お気に入りを見つけて親子で育ててみましょう!(写真提供:台東区)

朝顔は、朝日とともに開花する花。そのため「入谷朝顔まつり」は朝の5時からスタート! いつもより少し早起きして、お散歩しながら朝顔見物を楽しんでみては。

また、正午から夜にかけては歩行者天国になり、屋台グルメも楽しめます。

絵札にも風情があります(写真提供:台東区)
絵札にも風情があります(写真提供:台東区)

会場は、東京メトロ日比谷線「入谷駅」から徒歩12分ほどとアクセス良好。「入谷鬼子母神」前の言問通り(ことといどおり)から浅草方面を見上げると、「東京スカイツリー」が見える場所もあります。

2023年は、4年ぶりの開催が決定。日程は従来と同様7月6日(木)~8日(土)の3日間です。

また、7月1日(土)〜15日(土)の10時から16時まで、境内では朝顔守りの授与が行われる予定です(数量限定、なくなり次第終了)。

■入谷朝顔まつり
開催期間: 2023年7月6日(木)~8日(土)
会場:入谷鬼子母神(真源寺)および周辺(言問通り)

四万六千日・ほおずき市(浅草/2023年7月9日~10日)

「浅草寺」境内にほおずき屋と飲食の露店がきっしりと並ぶ、盛大な市です(写真提供:浅草寺)
「浅草寺」境内にほおずき屋と飲食の露店がきっしりと並ぶ、盛大な市です(写真提供:浅草寺)

江戸時代から続く夏の風物詩「四万六千日(しまんろくせんにち)・ほおずき市」。

その日に参拝すると一生分の功徳が得られるという「四万六千日」(毎年7月10日とその前日)に「浅草寺」で開催されます。

この2日間は、「浅草寺」の境内に「ほおずき屋」がずらりと並び、夜遅くまでにぎわいます。

また、例年、ほおずきと一緒に風鈴も展示販売され、涼やかな音色を響かせます。

チリンチリンという風鈴の音色も情緒を感じさせてくれます(写真提供:台東区)
チリンチリンという風鈴の音色も情緒を感じさせてくれます(写真提供:台東区)

一年を通してにぎやかな「浅草寺」周辺には、「浅草花やしき」や「仲見世」など、親子で楽しめる観光名所もたくさんありますよ。

■四万六千日・ほおずき市
開催期間:2023年7月9日(日)、10日(月)
会場:浅草寺

江戸趣味納涼大会 うえの夏まつり(上野/2023年7月15日~7月30日)

メイン会場は都心のオアシス、不忍池の「水上音楽堂」
メイン会場は都心のオアシス、不忍池の「水上音楽堂」

「上野恩賜公園」周辺で、例年約2週間にわたり行われる「江戸趣味納涼大会 うえの夏まつり」。

メイン会場は、不忍池横の「水上音楽堂」。演歌やお笑いライブ、大道芸など、その年によって趣向を凝らしたさまざまなパフォーマンスが開催されます。

「日光さる軍団」のかわいいお猿さんたちによるステージも
「日光さる軍団」のかわいいお猿さんたちによるステージも

2023年は涼を感じる氷の彫刻コンクール大会が復活。「日光さる軍団」の猿回しをはじめ、大道芸、「納涼ゆかた撮影会」、「夏の上野プロレス祭り」も実施予定です。

週末には縁日も開催されます。

また、不忍池のほとりで開催される骨董市は毎年人気。国内外のユニークな品々が並び、掘り出し物と出会えますよ!

日によってさまざまなイベントが行われるので、おでかけ前に公式サイトを確認するのがおすすめです♪

■江戸趣味納涼大会 うえの夏まつり
開催期間:2023年7月15日(土)~7月30日(日)
会場:上野恩賜公園 不忍池周辺

隅田川花火大会(浅草/2023年7月29日)

写真提供:台東区
写真提供:台東区

東京都台東区と墨田区を流れる隅田川で、2023年7月29日(土)に「隅田川花火大会」が4年ぶりに開催されます。江戸時代に、流行り病の犠牲になった人々の慰霊と悪病退散を祈って花火を打ち上げた「両国の川開き」を起源とするこの花火大会は、“東京二大花火大会”のひとつであり、国内最大規模を誇ります。

会場は第一会場と第二会場に分かれており、それぞれ迫力ある花火が打ち上げられます。第一会場では桜橋下流から言問橋(ことといばし)上流、第二会場は駒形橋下流から厩橋(うまやばし)上流です。東京スカイツリーや、隅田川に浮かぶ屋形船からの観賞もおすすめ。

当日は多くの人でにぎわいますので、早めにでかけてお気に入りの場所を見つけましょう。

■隅田川花火大会
開催期間:2023年7月29日(土)
会場:隅田川(第一会場:桜橋下流から言問橋上流/第二会場:駒形橋下流から厩橋上流)

隅田川とうろう流し(浅草/2023年8月12日)

写真提供:浅草観光連盟 365ASAKUSA
写真提供:浅草観光連盟 365ASAKUSA

「隅田川とうろう流し」は、浅草エリアの夏の風物詩として、国内外から多くの観光客が集まるイベントです。

関東大震災や東京大空襲などで亡くなった人々を偲び、1946年(昭和21年)の「浅草復興祭」のときに始まりました。

受付の様子(墨田区側)
受付の様子(墨田区側)

その後、隅田川の護岸工事による休止期間を経て、2005年に復活。2019年以降は、墨田区観光協会と浅草観光連盟が協力しあい、隅田川親水テラスの吾妻橋両岸で灯籠流しを実施しています。

※灯籠流しとは…お盆の時期に日本各地で行われる行事のひとつ。死者を弔い、先祖の霊を見送る意味が込められています。

「関東の灯籠流しまとめ」をチェック!

浅草側からの景色(写真提供:台東区)
浅草側からの景色(写真提供:台東区)

スカイツリーや浅草の夜景を背景に、灯籠がゆらゆらと流れていく光景はとても美しく、心が鎮まります。

事前または当日に申し込みを行い、灯籠流しに参加することも可能。灯籠がなくなり次第終了になるため、事前購入がおすすめです。

■隅田川とうろう流し
開催期間:2023年8月12日(土)
会場:隅田川(吾妻橋付近両岸)
【台東区浅草側】隅田川 吾妻橋親水テラス
【墨田区側】(例年)隅田川親水テラス

谷中圓朝まつり(谷中/8月1日~31日)

幕末から明治にかけて活躍した落語家、三遊亭圓朝(さんゆうていえんちょう)の墓所がある「全正庵」では、毎年8月の1カ月間、「谷中圓朝まつり」を開催しています。

左から、伊藤晴雨(いとうせいう)「怪談乳房榎図」、池田綾岡(いけだあやおか)「皿屋敷」、鰭崎英朋(ひれざきえいほう)「蚊帳の前の幽霊」。 すべて全生庵所蔵
左から、伊藤晴雨(いとうせいう)「怪談乳房榎図」、池田綾岡(いけだあやおか)「皿屋敷」、鰭崎英朋(ひれざきえいほう)「蚊帳の前の幽霊」。 すべて全生庵所蔵

メインとなるのが、圓朝が生前に集めた“幽霊画”の特別展示です(拝観料500円)。

怪談や人情話を得意とした三遊亭圓朝は、「牡丹燈籠(ぼたんどうろう)」「真景累ケ淵(しんけいかさねがふち)」「死神」などの名作落語を創作した人物。

創作の参考にするため収集したという幽霊画が「全正庵」に所蔵されています。一般公開されるのはこの時期だけなので、お見逃しなく!

ほかにも、例年の期間中は落語に関するさまざまなイベントが開催されます。

特に圓朝の命日である8月11日には法要が行われ、社団法人落語協会の噺家さんたちによる奉納落語会が開催されたことも。

子供のための論語教室&坐禅体験なども行われている「全生庵」
子供のための論語教室&坐禅体験なども行われている「全生庵」


「全生庵」は、東京メトロ千代田線「千駄木駅」から徒歩で約5分。

懐かしい雰囲気が人気の「谷根千」エリアにあり、昭和レトロなまち並みにグルメの店が並ぶ「谷中銀座商店街」もすぐ近く。

お散歩や食べ歩きとあわせて1日楽しめますよ。

谷根千の親子向けまち歩き記事をチェック!

「谷中銀座商店街」の食べ歩き記事をチェック!

■谷中圓朝まつり
開催期間:2023年8月1日(火)~31日(木) 
会場:全生庵

灯籠流しの幻想的な光景や、大勢の人が担ぐ神輿の迫力は、とても印象的で子供の心に残るはず。昔ながらの伝統を肌で感じられる上野・浅草周辺の夏祭り&行事に、親子でおでかけしてみてはいかがでしょうか。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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