力強い山車＆頼朝の行列、手筒花火
伝統を受け継ぐ三島市最大のお祭り

例年約50万人が訪れる、静岡県三島市の最大の催事「三嶋大祭り」が2024年8月15日（木）、16日（金）、17日（土）の3日間開催されます。地域の伝統や文化を受け継ぐ祭りで、毎日それぞれのテーマが掲げられています。「三嶋大祭り」の楽しみ方をご紹介します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

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起源は三嶋大社の祭り、今では三島市の伝統や文化の発信も担う「三嶋大祭り」

「三嶋大祭り」が行われる三島市は伊豆半島のつけ根にあり、東海道五十三次の11番目の宿場町として、また、「三嶋大社」の門前町として栄えてきました。現在でも、静岡県内で伊豆方面、箱根方面、富士方面への交通の要所として賑わうまちです。

「三嶋大祭り」は、元々「三嶋大社」の夏祭りに合わせて行われてきました。そのため、「三嶋大祭り」には、「三嶋大社」に伝わる伝統的な芸能や行事が取り入れられています。

三嶋大社ってどんな神社？

「三嶋大社」は、JR、伊豆箱根鉄道駿豆線「三島駅」から徒歩15分ほどの場所にあります。奈良時代や平安時代の古書にも記録が残っており、「三島」という地名は「三嶋大社」に由来するという説もあります。

源頼朝が戦の前に参拝し、勝利を収めたといわれており、「三嶋大祭り」では、「頼朝公旗挙げ行列」が行われています。

境内では、春は桜、秋は樹齢1200年の金木犀（きんもくせい）など、四季折々の自然が楽しめ、たくさんの観光客が訪れます。

また、新年の初詣には約60万人もの人が参拝する大きな神社です。

【初日の見どころ】迫力の山車と三島伝統のシャギリ

お祭り初日は「山車（だし）とシャギリの日」と題して、江戸時代から受け継がれてきた当番町が、山車の引き回しを行います。山車の上に町内の人たちが乗り、「シャギリ」の演奏を行います。

「シャギリ」とは、三島市を中心とした地域で伝承されてきた祭囃子（まつりばやし）のこと。「シャギリ」が聞こえてくると、祭りの盛り上がりは最高潮を迎えます。

夜になると、各町の山車が「三嶋大社」の大鳥居前に集まってきます。その際に行われるのが大迫力の競り合い。当番町のすべての山車が集まって競り合う様子は圧巻です。山車の競り合いは、お祭りの3日間連日行われます。

【2日目の見どころ】華やかな頼朝公旗挙げ行列や手筒花火

2日目は「伝統芸能の日」と題して、三島に伝わる歴史や伝統を披露するパレードが行われます。なかでも一番の盛り上がりを見せるのが「頼朝公旗挙げ行列」です。

毎年、人気俳優やタレントが源頼朝に扮する人気のパレードで、2024年は、富栄ドラムさんが源頼朝役で登場する予定です。

夜は「三嶋大社」の宝物館前の広場で手筒花火の披露が行われます。人の手によって抱えられた手筒花火から、火の粉が勢いよく吹き上がる様子は迫力満点！　まさに伝統を受け継ぐ技の披露が行われます。

【最終日の見どころ】市民参加のパレードや踊りで締めくくろう！

最終日は「踊りの日」と題して、今年からの新企画「大盆踊り大会」を開催します。三嶋大社宝物館前の盆踊り櫓を中心に、農兵節・みしまサンバ・みしまコロッケ音頭や盆踊りの定番曲などを、参加者みんなで輪になって踊ります。

「みしまサンバ」は、歴史ある「農兵節」をポップ調にアレンジしたもので、現代の三島のまちを象徴する踊りとして市民に愛されています。

もう1つの見どころは、「三嶋大社」の馬場で行われる流鏑馬（やぶさめ）です。源頼朝が戦勝を祈願して奉納した故事にちなんだもので、疾走する馬の上から弓矢で的を射る神事。伝統的な催しを見られる貴重な機会です。

三島市の伝統にふれられる「三嶋大祭り」。迫力のある山車の引き回しや華やかなパレードなど、多彩なプログラムで三島のまちが熱気に包まれます。

今回紹介している見どころ以外にも、さまざまな催しが行われます。公式サイトでスケジュールをチェックし、でかけてみてくださいね。

記事を書いた人

大縄典子

いこーよとりっぷ編集部／転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。