紅葉の名所「昇仙峡」を歩いてみた<br/>日帰り旅の見どころ&楽しみ方紹介
更新日2024年12月25日/公開日2024年11月25日

紅葉の名所「昇仙峡」を歩いてみた
日帰り旅の見どころ&楽しみ方紹介

コラム
山梨県甲府市

こんにちは! 「いこーよとりっぷ」編集スタッフの雨宮です。

よく晴れた2024年11月初旬の週末。ふと思い立ち、山梨県甲府市の「御岳昇仙峡」(みたけしょうせんきょう)へおでかけすることにしました。

例年通りであれば紅葉が見頃となるこの時期ですが、果たして紅葉は見られるのでしょうか?!

“日本一の渓谷美”を堪能した日帰り旅の様子をレポートします♪

※記事内の情報はすべて2024年11月時点のものです
※トップ画像:genki / PIXTA

「御岳昇仙峡」を詳しくチェック!

「御岳昇仙峡」とは?

見どころのひとつ「覚円峰」
見どころのひとつ「覚円峰」

「御岳昇仙峡」(以下、昇仙峡と表記)は、山梨県甲府市の北部に位置する渓谷です。“日本一の渓谷美”と称され、2020年には日本遺産に認定されました。

渓流沿いには遊歩道が整備されており、いくつかのハイキングコース(最長約6km)が設定されています。のんびり歩きながら数々の名所を満喫できる人気観光スポットです。

「昇仙峡」の歩き方モデルコース(昇仙峡観光協会)

昇仙峡は「甲府駅」からバスで約30分

JR「甲府駅」南口からバスで向かいます(画像提供:彩恵 / PIXTA)
JR「甲府駅」南口からバスで向かいます(画像提供:彩恵 / PIXTA)

JR「新宿駅」から「甲府駅」までは特急あずさで約1時間半。「甲府駅バスターミナル」の4番乗り場から「御岳昇仙峡」(以下、昇仙峡と表記)へ向かいます。

昇仙峡にはバス停がいくつかありますが、今回は“昇仙峡の玄関口”として親しまれている「長潭(ながとろ)橋」近くの「昇仙峡口」バス停で降りることにしました。

こちらのルートもおすすめ

今回ご紹介する「遊歩道を登っていく方法」のほか、ロープウェイや仙娥滝に近い「滝上」バス停(滝上駐車場)まで行き、そこからの観光を始めるのもおすすめです。

ただし、冬季は路線バスが「昇仙峡口」までとなり、仙娥滝方面へ向かわないためご注意ください。

やってきました昇仙峡!なぜか人が少なくてちょっぴり不安

「昇仙峡口」バス停付近の様子。朝イチのバスに乗ったせいかほぼ無人状態
「昇仙峡口」バス停付近の様子。朝イチのバスに乗ったせいかほぼ無人状態

バスに揺られること約30分。

「昇仙峡口」バス停で降りたのはわずか5人。小学生&ママパパのファミリーと手ぶらの男性(地元の方かな))と私のみでした。ここで降りて正解だったのか、不安がよぎります。

ここで迷子になっては大変と、ファミリーのあとを追って歩き始めると、すぐに「長潭橋」が見えてきました。

紅葉真っ盛りの「長潭橋」(画像提供:ニングル / PIXTA)
紅葉真っ盛りの「長潭橋」(画像提供:ニングル / PIXTA)

どうやら、ここが遊歩道のスタート地点で間違いなさそうです。

周辺のモミジはまだ青かったので、紅葉真っ盛りのイメージ写真を貼っておきますね(笑)

お気に入りの奇岩を探すのも楽しい♪

「松茸(まつたけ)岩」……。なるほど!
「松茸(まつたけ)岩」……。なるほど!

遊歩道は整備されていて、傾斜も緩やか。運動不足の私でもラクに歩けます。

QRコードを読み取るとスポットの詳細がわかります
QRコードを読み取るとスポットの詳細がわかります

途中にはユニークな奇岩・巨岩がたくさんあり、詳細が書かれたサイトにつながるQRコードが掲示されていました。お気に入りの岩を探しながら歩くと、親子の会話が弾みそうですよ。

木々の香りと川が流れる音に癒やされながら、てくてくと歩きます。

吊り橋を渡った先で遭難しかける

有明橋
有明橋

途中に、小さな吊橋が3カ所ありました。渓谷の反対側にある「羅漢寺」(らかんじ)へ行くルートはここかしら?と「有明橋」を渡ってみると…。

橋を渡った先は整備されていないので、山道に慣れていない人は要注意です
橋を渡った先は整備されていないので、山道に慣れていない人は要注意です

美しく豊かな自然を独り占め♪ と嬉しくなったのもつかの間、林の中を少し歩いたら橋の場所がわからなくなり、危うく道に迷うところでした。

足元が急傾斜で滑りやすく、ちょっと怖かったです。

羅漢寺を参拝したい親子は、有明橋の先にある「羅漢寺橋」を渡るのがおすすめです。

ランチは山梨名物「ほうとう」で決まり!

「樹光庵」のテラス席
「樹光庵」のテラス席

橋を引き返して、無事遊歩道へ戻ることができました。遊歩道のちょうど中間辺りに到着したので、早めのランチをすることに。

せっかくならご当地グルメの「ほうとう」を食べたいと思い、遊歩道沿いにあるめん処「樹光庵」(じゅこうあん)さんにおじゃましました。

こちらのお店は、渓谷を望むテラス席が人気なんです。

渓谷の風景、爽やかな風も絶好のスパイスです
渓谷の風景、爽やかな風も絶好のスパイスです

渓谷に抱かれながらいただく「ほうとう」は絶品♪ 

ほかにも、地元でとれた「いわなの塩焼き」や「甲府鶏もつ煮」、地元のワイナリーが作る「ぶどうジュース」など、気になるメニューがいろいろありましたよ。

「樹光庵」公式サイト

ここから「昇仙峡ロープウェイ」までは見どころ豊富

「天空乃社」(てんくうのもり)。向こうには「覚円峰」が見えます
「天空乃社」(てんくうのもり)。向こうには「覚円峰」が見えます

心身ともに元気になったところで再び散策スタート。心なしか足取りも軽くなったみたい。

この先は、迫力満点の「覚円峰」(かくえんぽう)を眺めたり「石門」をくぐったりと、変化があってとても楽しい散策コースです。

「仙娥滝」にはうっすらと虹がかかっていました(写真左下の方)
「仙娥滝」にはうっすらと虹がかかっていました(写真左下の方)

「仙娥滝」の辺りまでやって来ると、たくさんの観光客で大にぎわい。

シャインマスカット味のソフトクリームはさっぱりとした甘さで、歩いた疲れも吹き飛びました
シャインマスカット味のソフトクリームはさっぱりとした甘さで、歩いた疲れも吹き飛びました

ロープウェイの「仙娥滝駅」近くには、そば&ほうとう処、テイクアウトの軽食店などが並び、観光地らしい雰囲気。

かつて昇仙峡で採掘されていた水晶のお店や研磨工房も点在しています。

現在、水晶の採掘は行われていませんが、研磨などの技術は今も超一流といわれており、一部の店では工房も見学できますよ。

ロープウェイに乗って羅漢寺山の山頂へ

ロープウェイを待つ人たちはみな笑顔。大人もワクワクする瞬間ですよね
ロープウェイを待つ人たちはみな笑顔。大人もワクワクする瞬間ですよね

せっかくなのでロープウェイにも乗ってみることにしました。ガイドさんの説明を聞きながら片道約5分で「パノラマ台駅」に到着です。

空中からは荒川ダム(能勢湖)もよく見えましたよ。

羅漢寺山の山頂では、かなり色づいた木も見かけました
羅漢寺山の山頂では、かなり色づいた木も見かけました
見晴らし台からの景色が開放的で大きく伸びをしたくなります
見晴らし台からの景色が開放的で大きく伸びをしたくなります

山頂では木々の色づきが進んでおり、紅葉の見頃一歩手前といったところ。見晴らし台からの眺望や紅葉狩りも堪能でき、とても充実した旅になりました。

昇仙峡の紅葉狩りはしっかり準備してからおでかけを!

最盛期の「天鼓林」(てんこりん) 画像提供:甲府市
最盛期の「天鼓林」(てんこりん) 画像提供:甲府市

昇仙峡では、ときどきスマホの電波が入りづらいことがあるので、オンラインのマップには頼らないほうがよさそうです。

店舗や軒先に紙の地図が置いてありますが、念のため自宅でプリントアウトするか、スマホにダウンロードして携帯するのがおすすめ。

歩きやすい靴と服装、クマよけの鈴などもあるとさらに安心でしょう。

甲府市観光協会によると、11月21日(木)現在、紅葉が見頃を迎えているとのこと。

秋の昇仙峡におでかけして、彩り豊かな渓谷美を満喫してくださいね!

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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