皮革産業の中心・墨田区で
世界にひとつだけのバッグ作り!
東京都墨田(すみだ)区エリアでは、江戸時代から皮の「なめし」(動物の原皮から皮革をつくる工程のこと)が盛んに行われていました。明治期に入ると皮革加工が産業として定着し、現在でも多くの工房があります。
今回は、「大関鞄工房」で革のショルダーバッグ作りに挑戦。中1の「ようちゃん」と小4の「ふうちゃん」の姉妹が、世界にひとつだけのバッグ作りを体験してきました!
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
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墨田区は「革のまち」
水運の要所であった隅田川周辺では、古くからさまざまな産業が行われていました。
皮革加工もそのひとつで、江戸時代の浅草界隈には皮革製品の問屋や工場が、墨田界隈には原皮のなめし加工場が多くあり、現在でも豚革の国内生産量の9割は墨田区で作られています。
ショルダーバッグ作りに挑戦!
「大関鞄工房」は、JR総武線「両国駅」から徒歩10分、地下鉄大江戸線「両国駅」から徒歩5分程度の場所にあります。
おしゃれなバッグや財布が並ぶ店舗の奥にある体験スペースに、指導をしてくださる大関敏幸(おおぜきとしゆき)さんと大関有香(おおぜきゆか)さんが笑顔で迎え入れてくれました。
■ショルダーバッグ作り体験
対象:4歳以上~中学生(親子での体験も可)
開催日時:公式サイトにて確認
予約:完全予約制
料金:5,500円
※革のストラップは+1,000円
所要時間:90~120分
※遠方在住などで工房を訪れるのが難しい場合は、自宅で作れる「ショルダーバッグ製作キット」の販売あり
まずは「作り方」の説明から
「よろしくお願いします」のあいさつのあと、大関鞄工房オリジナルのキッズ用エプロンを着用します。革の加工がおしゃれな帆布(はんぷ)のエプロンを着せてもらい、2人のテンションはアップ!
さあ、さっそく作ろう! とソワソワする2人に大関敏幸さんが声をかけました。
「目を閉じて、自分が作りたいバッグのイメージをしてください。そのバッグを持って、どこに行きたいですか? 何をしたいですか? その思いをデザインしてください」と告げると、2人は目を閉じて、真剣な表情。作りたいバッグを想像できたのでしょうか?
【ステップ1】色の組み合わせは無限大!どの色にするか、迷う2人…
まずは、デザインの決め手となる色の組み合わせを決めます。
今回制作するショルダーバッグのパーツは、大きく分けて4つ。フタとなる部分の「かぶせ」、本体となる「胴板」、厚みとなる「横マチ」、そして紐部分の「ショルダー」です。
工房内にズラリと並んだパーツの中からそれぞれを選んで、デザインを決めます。
胴板は50種類以上、かぶせと横マチは100種類以上!
2人とも組み合わせてみては悩んで、色を変えて…を繰り返し、15分くらいかけてようやく組み合わせが決まりました。
姉妹で「胴板」の色は同じですが、かぶせとショルダーの選び方に違いが。それぞれ個性的な配色で素敵です!
大関さんに「大人では思いつかない、素敵な色合わせですね!」と褒めていただき、ニコニコの2人。
【ステップ2】タグを作ってハンマー操作の練習
さあ、いよいよ実践! …の前に、「ブランドタグ」で、穴開けとハンマー操作の練習です。
まっすぐ、均一の力で打つのは結構難しい…。ですが、2人ともすぐに慣れ、危なげなくハンマーを使えるようになりました。
【ステップ3】「カシメ」でとめて、バッグの形を作っていく
いよいよショルダーバッグ作りへ!
まずは「カシメ」(留め具のこと)を打つ場所に型紙を当てて印をつけ、専用の器具で穴を開けます。
革の下に「ゴム板」を敷いて、その中心に来るように革とカシメを置き、ハンマーで力強く4~5回打ち込んで、革同士をつなげていきます。
こうして徐々に、ショルダーバッグの形ができあがってきました!
【ステップ4】横マチを編みこんで…ついに完成!
胴板とかぶせがとまったら、次は「横マチ」を編み込みます。
器用に編み込んでいく姉のようちゃんと、そんなお姉ちゃんの様子を見ながら、間違えないように丁寧に編んでいくふうちゃん。
横マチにショルダーを接続する「Dカン」をつけたらできあがり! 世界にひとつだけのショルダーバッグ、完成です。
それにしても気持ちいいのは、革の柔らかな手ざわり。体験で使用する革は、製品に使用した余りを再利用しているので、超高級バッグと同じものもあるのだとか。2人が選んだ胴板は、じつは高級な鹿革でした。
体験後は工房見学で革について学ぶ
バッグができたあとは、奥の工房を見学させていただきました。
そこで、墨田区の革産業と、革の種類や特性についてお話を伺い、2人は「革ってすごい」「おもしろい!」と感心しきり。あらためて、今自分たちが作ったバッグの大切さを実感できたようです。
帰り道に「次に来るときは、何色にしようかな」と相談する、ようちゃんとふうちゃん。早くも、次のバッグが作りたくなった2人でした。
とりっぷノート:革の特性を学びました!
鹿革は柔らかく強度があることから靴紐に、豚革は毛穴が粗く通気性が良いことから靴の中敷きに適しているそうです。
革の特性を知ってから、店内に並んだ革製品たちを見てみると、革への興味がいっそう湧いてきました!(いこーよとりっぷライター:オヤマフミカ)
記事を書いた人
オヤマフミカ
すでに子育ては卒業した、旅好き&イベント好きライター/Webディレクター。趣味は舞台鑑賞とハイキング。最近は登山に行って「ヤマメシ」を作ることにハマっています。面白そうなイベントには積極的に参加し、人と話して輪を広げるのが楽しみ。
スポット基本情報
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スポット名 | 大関鞄工房 |
ふりがな | おおぜきかばんこうぼう |
住所 | 東京都墨田区緑2-13-5 |
電話番号 | 03-5669-1408 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
定休日 | 日曜、祝日 |
料金 | 【ショルダーバッグ作り体験】5,500円 ※革のストラップは+1,000円 |
アクセス | 【電車】JR総武線「両国駅」から徒歩で約10分、都営大江戸線「両国駅」から徒歩で約5分 |
駐車場 | 周辺にコインパーキングあり |
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