川砂の中から砂金を探し出そう!
佐渡市西三川で「砂金採り体験」
新潟県佐渡市にある体験資料館「佐渡西三川ゴールドパーク」では、昔ながらの方法で砂金(さきん)を採取する「砂金採り体験」が毎日開催されています。
施設内の体験エリアには、川砂が敷いてある水槽がたくさん並んでいて、専用の道具を使って砂金を採る体験ができるんです。
今回は、いこーよとりっぷライターの宇都宮薫が小学4年生の娘と一緒に、「砂金採り体験」を楽しんできました!
【撮影】栗原美穂
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
砂金山の歴史が学べる資料館で砂金採り体験!
西暦1000年頃に発見され、砂金の採掘地として開発されてきた「西三川砂金山」。そのふもとにある「佐渡西三川ゴールドパーク」は、砂金山の歴史について学べる体験型資料館です。
館内にある展示室には、金に関する資料がいっぱい! 目がくらむような本物の金のインゴットも展示されています。
川で採れる「砂金」と鉱脈から掘り出す「山金」の違いなどもわかりやすく解説されていました。
砂金とは?
砂金とは、鉱床中の自然金(※)が流し出されたもの。金鉱床のある山が風化・侵食し、地表に出た金粒が雨に流されて川に蓄積していきます。「砂」という文字があるように、とても小さな粒です。
かつては、桶(おけ)などを用いて川底の土砂から選り分ける方法で砂金が採取されていました。「砂金採り体験」は、その採取方法を簡単に擬似体験できる人気アクティビティです。
※自然金:銀や銅などの不純物を含む、自然に算出される金のこと
【体験STEP1】「すくう・ゆする・流す」を繰り返して砂金を探そう!
さっそく砂金採りにチャレンジ!
やり方は、スタッフさんが見本を見せながら丁寧に教えてくれるので安心です。ただ、「初心者でも必ず採れますよ」と言われたものの、こんなに広い水槽の中から小さな砂金の粒を見つけるなんて、本当にできるのかなとちょっとドキドキ。
水槽を上から眺めてみても、パッと見では砂金の姿はわかりません。
それもそのはず。砂金は砂より比重があるので、底の方に沈んでいるのだそう。砂を皿ですくい上げて水の中で動かすと、軽い砂は流れていくのに対し、砂金は重いので沈んで皿の底に残るという仕組みなんです。
砂金をたくさん採るコツは、水槽の底の方から大量に砂をすくうこと。砂をすくい上げた皿は、水中で円を描くように優しくゆすって、表面の砂だけ流していきます。
この日は蒸し暑かったので、水の冷たさが心地よく感じられて爽やかな気分に。ちなみに寒い季節は温水になり、オールシーズン楽しめます。
皿には段差になっている部分があり、そこから砂を流していくと最後に砂金だけが引っかかります。あまり流しすぎると砂金も一緒に流れてしまうので、その加減が難しい! なかなか根気のいる作業です。
時々ゆすって砂金を沈め直し、また表面の砂だけ流す…この作業を繰り返し、砂が少なくなるまで続けます。
ちなみに、水槽の中の砂は施設のすぐ横を流れている川砂を使用していて、砂金もすべて自然のものなのだそうですよ。
【体験STEP2】金色に輝く砂金を発見!
何度も繰り返し砂をゆすったり流したりしていくと…
「あっ!あったー!!」
皿の底に、ほかの砂とは明らかに異なる、キラリと輝く砂金の姿が!
「1、2、3、4…5粒もあるよ!」
砂金はとても小さい粒ですが、黒い砂の中に混じっていても美しい金色がよく目立ち、見つけた瞬間は子供も大人もかなりテンションが上がっちゃいます♪
採取した砂金はボトルの中へ
採れた砂金は、水の入ったボトルの中に入れていきます。
ある程度たまったら、耳元でボトルを振ってみてください。小さくても比重があるので、水の中でも砂金同士がぶつかる音が聞こえてきます。この音こそが、本物の砂金であることの証なんですね。
そしてよく観察してみると、同じ形の砂金は一切ないことに気づきます。一粒一粒になんだか愛着が湧いてきます。
制限時間の30分の間にこの一連の作業を何度も繰り返します。スタッフさんによると、時間をかけて慎重に作業するよりも、大雑把でも良いのでとにかく回数を重ねた方がたくさん取れやすいんだとか。
タイムアップが来ても「まだやりたい…」と諦めのつかない様子の娘。本物の砂金を前にすると、大人も子供も宝探し感覚でついつい夢中になってしまいますね。
【体験STEP3】採った砂金は加工して自分だけの宝物に!
採れた砂金は、その場ですぐにキーホルダー、ペンダント、ストラップに加工することができます。
カプセルタイプ(写真右)のものは、次回来館した際に持参すると、新たに採れた砂金をためていけるんですって。頑張って採った砂金を記念に持って帰れるのはうれしいですね!
■砂金採り体験
開催時間: 入館後いつでも体験可
※所要時間は約75分(そのうち、砂金採り体験時間は約30分)
予約:不要
※団体の場合は要予約
予約方法:電話受付(0259-58-2021)
料金:中学生以上1,200円、小学生1,000円(入館料含む)
※幼児は入館無料、砂金採り体験をする場合は600円
とにかく夢中で砂金を採り続け、あっという間に感じられた30分。「昔の人はこの作業を川の中でやってたんだね」と娘と語らい、砂金の歴史の勉強にもなりました。
佐渡の砂金文化を身近に感じる貴重な体験にぜひチャレンジしてみてくださいね!
とりっぷノート★幼児でも大人と一緒に体験できる!
小さな子供専用の道具も用意されており、大人と一緒に体験することができます。子供用は柔らかい素材で持ちやすく、段差が広いため豪快に砂を流しても砂金が引っかかりやすいんです。
お腹を水で濡らしてしまう子も多いそうで、タオルを持っていくのがおすすめです。(いこーよとりっぷライター:宇都宮薫)
記事を書いた人
宇都宮薫
多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪
スポット基本情報
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スポット名 | 佐渡西三川ゴールドパーク |
ふりがな | さどにしみかわごーるどぱーく |
住所 | 新潟県佐渡市西三川835-1 |
電話番号 | 0259-58-2021 |
営業時間 | 3月~4月、9月~11月は8:30~17:00/5月~8月は8:30~17:30/12月~2月9:00~16:30 ※最終受付は閉館時間の30分前 |
定休日 | 年中無休 |
料金 | 【入館料+砂金取り体験】中学生以上1,200円、小学生1,000円 ※幼児は入館無料、砂金採り体験をする場合は600円 |
アクセス | 【車】小木港から約20分/両津港から約50分 【バス】小木港から約25分/両津港から約60分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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