伝統行事と境内の自然で
三島の歴史と文化を感じよう!
静岡県三島市にある「三嶋大社」は、「三島」の地名の由来にもなったと言われている伝統と由緒ある神社。源頼朝とも所縁が深い神社としても知られています。
三島市の伝統を守り続けながら、多くの参拝者が訪れる「三嶋大社」の、四季折々の見どころをご紹介します。
由緒正しい、歴史と伝統のある三嶋大社
「三嶋大社」は、創建された時期は明らかになっていませんが、奈良時代、平安時代の古書にも記録が残っている歴史ある神社です。
神社には、「大山祇命(おおやまつみのみこと)」と「積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)」の2柱の神が祀られており、「三嶋大明神(みしまだいみょうじん)」と呼ばれています。
この「三嶋大明神」の「三嶋」が、現在の三島の地名の由来となったと言われています。
源頼朝にもゆかりのある三嶋大社
「三嶋大社」は、鎌倉幕府を開いた源頼朝が挙兵する際に、源氏の再興を祈願したことでも有名です。ご存じの通り、源頼朝は源氏を再興を果たしたことから、「三嶋大社」は「伊豆の国一宮」として、広く人々に信仰されるようになりました。
源頼朝の妻、北条政子が奉納したと伝えられる国宝「梅蒔絵手箱及び内容品一具」をはじめ、「三嶋大社」に関する文化財は、境内にある「三嶋大社宝物館」に所蔵され、一部展示公開されています。
「三嶋大社」の神事、お祭りに参加しよう!
「三嶋大社」では、年間を通してさまざまな神事・お祭りが行われ、年間で約300万人もの参拝者が訪れます。
いこーよとりっぷでは、その中でも代表的な神事・お祭りをご紹介します。
五穀豊穣を祈念する神事「田祭(たまつり)」
新年の初詣がひと段落し、1月7日に行われるのが「田祭(たまつり)」と呼ばれる神事です。「田祭」で披露される「お田打ち神事」と呼ばれる「芸能」は、静岡県無形文化財に指定されている狂言形式の芸能。稲作の様子が順を追って狂言風に演じられます。
三島市最大のお祭り「三嶋大祭り」
例年8月15日、16日、17日の3日間行われるのが「三嶋大祭り」。約50万人が訪れる三島市最大のお祭りです。
現在では、まち全体のお祭りとして開催されていますが、元々は「三嶋大社」の夏祭りに合わせて行われたもの。各町の山車が競り合う様子は圧巻です。
境内を彩る、自然や風景を楽しもう
「三嶋大社」の境内の、春の見どころはやはり、桜。ソメイヨシノのほかにも、三島市のシンボル花でもあるミシマザクラやしだれ桜も美しく、お花見を楽しむ参拝客も多くいます。
毎年秋には、樹齢1,200年と推定されているキンモクセイの大木から、甘い香りが漂います。国の天然記念物にも指定されている貴重な木で、9月上旬と下旬の2回満開を迎えます。
神鹿園には、たくさんの鹿が!
境内の宝物館の裏手にあるのが、神鹿園。「三嶋大社」の鹿は、1918年に奈良の「春日大社」より譲り受けたもの。譲り受けたときには8頭だった鹿が、現在は40頭から50頭もいるんだとか。
三島の歴史と文化を見守るシンボルのような存在の「三嶋大社」。お正月の初詣や夏の三嶋大祭りだけでなく、三島を見守る神様を季節ごとに参拝したいものですね。
スポット基本情報
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スポット名 | 三嶋大社 |
ふりがな | みしまたいしゃ |
住所 | 静岡県三島市大宮町2-1-5 |
電話番号 | 055-975-0172 |
料金 | 宝物館入館料 大人500円、高・大学生400円、小中学生300円 ※特別展の場合、料金が異なる場合があります。 |
アクセス | 【電車】 JR三島駅より徒歩15分 伊豆箱根鉄道三島田町駅より徒歩7分 【車】 伊豆縦貫道三島塚原ICより約10分 |
駐車場 | 駐車場あり |