天然記念物の大イチョウが圧巻!<br/>子育てに御利益のある「王子神社」

天然記念物の大イチョウが圧巻!
子育てに御利益のある「王子神社」

王子神社
おうじじんじゃ
体験する
歴史・文化を感じる
東京都北区

江戸時代、徳川3代将軍・家光の乳母である春日局(かすがのつぼね)が祈願し、家光の将軍就任が叶ったことから「子育大願」の神社として有名な「王子神社」

その御利益を求めてお宮参りや七五三に参拝する家族も多く、子供と一緒におでかけするのにぴったりのスポットです。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

桜の名所・王子&飛鳥山のお散歩記事はこちら!

「東京十社」のひとつ&創建700年以上の歴史ある神社

王子神社拝殿
王子神社拝殿

JR京浜東北線と東京メトロ南北線「王子駅」から徒歩3分ほどのところにある、王子神社。

2023年現在、創建700年を超える歴史ある神社で、江戸時代には「王子権現」と呼ばれ江戸の名所となりました。その後、明治天皇により首都を守る「東京十社」のひとつに選ばれています。

伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、天照大御神(あまてらすおおみかみ)、速玉之男命(はやたまのおのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)を御祭神として祀っており、開運除災、子育大願、家内安全、縁結びなどのご利益があります。

子供を守り育てる「子育て狛犬」
子供を守り育てる「子育て狛犬」

拝殿の両脇に建つ狛犬は「子育て狛犬」。子供をあやす鞠(まり)を持っているのが父親(写真右)で、子供を守っているのが母親(写真左)です。夫婦そろって“子育ての守護”をしているのだそう。

駅からすぐの人通りの多い地にありながら、木々に囲まれた静かな境内は、ほっと落ち着ける雰囲気。親子で散策するのもおすすめです。

秋の紅葉が見事!天然記念物の大イチョウ

 戦火を逃れた奇跡の木としても知られる「王子神社のイチョウ」
戦火を逃れた奇跡の木としても知られる「王子神社のイチョウ」

王子駅近くの「音無親水公園」から王子神社へ続く階段の途中にある大木は、東京都の天然記念物に指定されている大イチョウ。樹齢600年を超えるといわれていて、秋になると色鮮やかな紅葉を見せてくれます。

この大イチョウにあやかったお守りが、紅葉の時期限定で頒布されています。

「王子神社」の恒例行事

地域の人々の憩いの場である王子神社では、一年を通じてさまざまな催事が執り行われています。そのなかから、例大祭「槍(やり)祭」と「熊手市」をご紹介します。

華やかな田楽舞が見もの! 例大祭「槍祭」

北区指定無形民俗文化財の「王子田楽」(おうじでんがく)
北区指定無形民俗文化財の「王子田楽」(おうじでんがく)

毎年8月上旬の3日間にわたって行われる王子神社の例大祭「槍祭」は、同社に古くから伝わる「御槍」(おやり)という槍の形をしたお守りが由来のお祭です。本祭と陰祭が1年ごとに交互に執り行われ、本祭の年には多くの神輿が神社や町内を巡行します。

ぜひ見ておきたいのが、お祭り3日目の夕方に奉納される「王子田楽」の田楽舞です。戦争の影響で一度は途絶えていた「王子田楽」ですが、1983年(昭和58年)に復興し、1987年(昭和62年)には「北区指定無形民俗文化財」に指定されました。

花笠や竹の子型の笠をかぶった子供たちが、笛や太鼓の音にあわせて優雅に踊る姿を見せてくれます。

毎年12月6日に開催される「熊手市」

熊手は「福をつかむ・かき集める」などの意味を持つ縁起物
熊手は「福をつかむ・かき集める」などの意味を持つ縁起物

毎年12月6日には「熊手市」が開催されます。境内には趣向を凝らしたさまざまな形・大きさの熊手が並び、華やかさを競いあいます。

こじんまりとした市なので混雑することも少なく、熊手市の雰囲気をのんびり味わいたい親子にはぴったり。屋台グルメも楽しめます。

王子神社の「熊手市」をチェック!

期間限定のお守りにも注目!

(左)「ミニ絵馬」300円/(右)「桜花まもり」800円
(左)「ミニ絵馬」300円/(右)「桜花まもり」800円

立春から立夏までの期間限定で、飛鳥山公園の桜にちなんだお守り「桜花まもり」を頒布しています。ストラップタイプで鞄やポーチにつけやすい、かわいらしいお守りです。桜花に使われたちりめんの柄の出方が一つ一つ異なるので、じっくり見て選んでくださいね。

また、東京十社に定められた神社では、それぞれオリジナルの「ミニ絵馬」を頒布しています。王子神社の絵馬は大鳥居を描いたもの。東京十社巡りの記念にいかがでしょうか。

「王子神社」宮司・八木光重さんに聞いた!王子の魅力とは?

高さ約8.6mの大鳥居。石造りの鳥居としては都内有数の大きさです
高さ約8.6mの大鳥居。石造りの鳥居としては都内有数の大きさです

王子神社宮司の八木光重(やぎみつしげ)さんが王子の魅力を紹介してくださいました。

「江戸庶民の行楽地」「近代発展の礎を築いた地」の面影が残る

花見の名所として知られる「飛鳥山公園」
花見の名所として知られる「飛鳥山公園」

江戸時代は将軍家の鷹狩り場であり、江戸庶民の遊興の地であった王子には、『桜の飛鳥山』や『音無川』など、当時をしのばせる景観が残っています。

同時に、旧王子製紙に代表される日本の近代産業発展の礎の地という一面もあり、さまざまな見方ができるのが魅力です」

おすすめスポットは「音無さくら緑地」

「音無さくら緑地」にある「緑の吊り橋」
「音無さくら緑地」にある「緑の吊り橋」

「個人的におすすめのスポットは、『音無さくら緑地』。石神井川の右岸を上っていくとポツンとある小さな公園です。なぜここに公園が?と思うような場所ですが、じつは石神井川の護岸整備により取り残されてしまった川岸の跡地なのです。

名称の通り桜の名所でもあるので、春の時期に訪れると静かに幸せな雰囲気にひたれます

王子土産には狸屋の「狸最中」がおすすめ!

「おすすめのお土産は『狸家』の『狸最中』。落語『王子の狐』から王子のモチーフにキツネが使われる事が多いなか、『王子にはタヌキもいるぞ』というのがコンセプトのお店です。

かわいい形状とともに、伝統的な味わいが特徴的な、王子の隠れ菓子です」(王子神社宮司・八木光重さん)

とりっぷノート★境内には“髪の神社”も!

「関神社」
「関神社」

王子神社の鳥居をくぐって左手に進むと、末社の「関神社」があります。こちらは、百人一首の歌人でも知られる蝉丸(せみまる)を御祭神とする、全国でも珍しい“髪の神社”。「髪の毛がツヤツヤになりますように!」としっかり手をあわせてきました。(いこーよとりっぷライター・宇都宮薫)

記事を書いた人

宇都宮薫

多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪

スポット基本情報

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スポット名王子神社
ふりがなおうじじんじゃ
住所東京都北区王子本町1-1-12
電話番号03-3907-7808
アクセス【電車】JR京浜東北線「王子駅」北口から徒歩で約3分/東京メトロ南北線「王子駅」3番出口から徒歩で約3分/都電荒川線「王子駅前」から徒歩で約5分
【車】首都高速・王子北出入口、または王子南出入口より約5分
駐車場駐車場あり
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公開日2023年03月15日/更新日2023年03月23日