青森在住の親子におすすめの鉄道旅
パパと子供で巡るJR「大湊線」
マイカーでドライブしながら小旅行するのも良いですが、車窓からの景色をゆったり眺めながら移動時間も楽しめる鉄道旅は、いつもと違う発見にあふれています。
そこで、青森県内の電車を知り尽くすJR東日本の社員が、親子におすすめの鉄道旅モデルコースを提案!
今回は、「青森駅」を始点とし、「野辺地駅」や本州最北端の駅「下北駅」などを通る大湊線の鉄道旅をご紹介します!
※記事内で紹介されている運行情報や施設の情報は一部変更になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
親子で巡るおすすめコースを紹介!
大湊線の鉄道旅では、小学生がいるファミリーに向けて、「大湊駅」や「下北駅」周辺のおすすめスポットをピックアップ!
大湊線は2021年に開業100周年を迎えた歴史ある路線です。車窓からは、ホタテの養殖で有名な陸奥湾や、下北半島の恐山山地を眺めることができますよ。
【電車】青森駅(9:24発)~野辺地駅(10:08着)
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【電車】野辺地駅(10:22発)~下北駅(11:07着)
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駅前食堂
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【バス】下北駅通(運動公園)(12:53発)~海上自衛隊前(13:12着)
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北洋館
海望館
北の防人大湊 安渡館
水源池公園
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【バス】海上自衛隊前(15:25発)~大湊駅(15:32着)
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大湊吉田ベーカリー
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【電車】大湊駅(17:01発)~野辺地駅(18:02着)
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【電車】野辺地駅(18:08発)~青森駅(18:58着)
それでは、大湊線の旅を始めましょう!
青森駅(9:24発)~野辺地駅(10:08着)
「青森駅」から大湊線の旅のスタートとなる「野辺地駅」へは、青い森鉄道を利用して向かいます。2番線ホームの八戸行きに乗りましょう。
野辺地駅(10:22発)~下北駅(11:07着)
「野辺地駅」に着いたら、大湊線に乗り換えて「下北駅」へ向かいます。
【下北駅から徒歩すぐ】駅前食堂
「下北駅」のロータリーを出て右手にある「駅前食堂」で、少し早めのお昼ごはんにしましょう。大湊のグルメといえば、なんといっても「海自カレー」です!
海自カレーとは、海上自衛隊で曜日感覚を忘れないために毎週金曜にカレーを食べる習慣から生まれたもの。全国の基地ごとにレシピがあり、大湊基地に所属する各部隊もオリジナルのレシピを持っています。
「大湊海自カレー」は、各部隊の艦長や司令から認定を受けたむつ市内のお店にのみレシピが伝えられています。まさにここでしか味わえない逸品です。
認定店のなかでも特に人気の駅前食堂では、「護衛艦ちくま」のビーフカレーを提供しています。
オリーブオイルに一晩漬け込んだ牛肉は、口に入れた瞬間にホロホロと崩れるほど柔らかく煮込まれています。数種類のスパイスの刺激と、隠し味であるイチゴジャムやリンゴジュースの甘みが加わって、スパイシーだけど後味はマイルド。大人はもちろん、子供もペロリと食べられる絶品カレーです!
バス停「下北駅通(運動公園)」(12:53)~バス停「海上自衛隊前」(13:12)
「駅前食堂」を出たら、お店の前の道に沿ってバス停「下北駅通(運動公園)」まで北へ10分ほど歩きます。JR東北バス下北線の宇曽利川行きバスに乗り、バス停「海上自衛隊前」まで、しばしのバス旅を楽しみましょう。
【バス停から徒歩約5分】北洋館
バスに揺られること約20分。バス停「海上自衛隊前」から徒歩5分ほどで、次の目的地「北洋館」に到着です。
北洋館は、海上自衛隊大湊地方隊の歴史を学べる史料館で、入場料はなんと無料。「北方の海上防衛」をテーマに、旧海軍から現在の自衛隊に至るまでの1,000点以上におよぶ貴重な史料などが展示されています。
海自カレーを食べたあとで、子供もより一層興味を惹かれそうです。
また、建築も見どころのひとつです。石造りのクラシカルな雰囲気を醸し出す北洋館は、1916年(大正5年)に海軍大湊要港部の水交支社を置くため、当時としては珍しい洋風様式で建てられました。趣のある煉瓦(れんが)のアーチが来館者を出迎えてくれます。
外装にはむつ市の釜臥山から採石した安山岩(あんざんがん)が使用されており、重厚ながらもどこか温かみのある雰囲気。海上自衛隊大湊地方隊の歴史を今に伝えるスポットとして親しまれています。
大迫力の艦艇を間近で見学できるツアーも人気です(要事前申込、抽選制)。海上自衛隊大湊地方隊の公式サイトで申込方法や開催日程を確認のうえ、応募してみてくださいね!
なお、北洋館の開館日は土・日・祝日です。
【北洋館から徒歩約5分】海望館
「北洋館」から徒歩約5分。時計台のような外観がひときわ目を引く「海望館」に向かいます。
海望館の目玉は、海抜55mの高さから景色を一望できる展望台です。大湊のまち並みはもちろん、眼下には広大な陸奥湾が広がり、停泊中の海上自衛隊の艦艇を見ることもできます。
親子で「あの船かな?」などおしゃべりを楽しみながら、お昼にオリジナルレシピのカレーを味わった「護衛艦ちくま」を探してみましょう♪
【海望館からすぐ】北の防人大湊 安渡館
「海望館」の展望台を降りたら、隣接する観光交流センター「北の防人大湊 安渡館(あんどかん)」にも足を伸ばしてみましょう。
白亜の美しい外装は、実在した海軍大湊要港部庁舎をイメージして設計されており、内装も明治・大正期を思わせる趣のある造りです。
大湊の観光情報を提供するラウンジのほか、海軍や海上自衛隊グッズ、むつ市のPRキャラクター「ムチュランファミリー」のかわいいグッズなどを販売する売店もあるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
【安渡館から徒歩すぐ】水源池公園
お土産を購入したら、バスに乗る前にもう1カ所だけ寄り道を♪ 安渡館のすぐ隣にある「水源池公園」を散策してみましょう。
緑豊かな公園の見どころは、日本最古の石積造りのアーチ式ダム。1910年(明治43年)に造られたもので、すでに現役からは引退していますが、規則正しく積み上げられた4連のアーチは圧巻の一言。国指定の重要文化財に指定されている、貴重な建築です。
バス停「海上自衛隊前」(15:25発)~バス停「大湊駅」(15:32着)
さまざまな施設の見学を満喫したら、いよいよ旅も終盤。バス停「海上自衛隊前」から再びバスに乗り、「大湊駅」へ向かいます。
【バス停から徒歩2分】大湊吉田ベーカリー
バス停「大湊駅」に着いたら、2分ほど歩いて最後の目的地「大湊吉田ベーカリー」でおやつを買いましょう。
1966年(昭和41年)創業の大湊吉田ベーカリーは、パンをはじめ、お弁当や総菜などを手作りしている、地元で愛され続けているお店です。
なかでも、たっぷりの特製ピーナッツクリームを挟んだ「ピーナッツクリームサンド」は、60年間変わらぬ味で、たくさんのファンの胃袋を掴んでいる定番パン。こしあんとマーガリンのハーモニーがたまらない「アンバターサンド」も人気です。
歩いて、学んで疲れた体に、甘くておいしいパンでおやつタイム! どのパンにするか迷って、電車に乗り遅れないようにしてくださいね!
大湊駅(17:01発)~野辺地駅(18:02着)
「大湊駅」へ戻り、大湊線に乗って「野辺地駅」に向かいます。
野辺地駅(18:08)~青森駅(18:58)
「野辺地駅」に着いたら、行きと同様に青い森鉄道を利用して「青森駅」に戻ります。忘れ物がないかをしっかり確認して下車したら、大湊線の鉄道旅は終了です。
お得に青森鉄道旅!「あおもりホリデーパス」
土曜・祝日に使えるお得な1日乗車券。フリーエリア内の普通列車(快速を含む)の自由席が乗り降り自由! 今回紹介したモデルコース周辺の他エリアにも足を伸ばしてみましょう♪
※利用可能エリアほか、詳細は公式サイトをご確認ください
海上自衛隊の歴史が学べる大湊線の鉄道旅。食べて、見て、素敵なひとときを過ごしてくださいね!
記事を書いた人
谷拓宣
Webライター/Webディレクター。コラムや情報記事、SEOライティングが得意。大学時代は教育を専攻し、中学校・高校の国語科教員免許を持つ。サブカルチャーや映画、まちの歴史などに造詣が深い。
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