青森在住の親子におすすめの鉄道旅
キッズと楽しむJR「奥羽本線」
マイカーでドライブしながら小旅行するのも良いですが、車窓からの景色をゆったり眺めながら移動時間も楽しめる鉄道旅は、いつもと違う楽しみや発見にあふれています。
そこで、青森県内の電車を知り尽くすJR東日本の社員が、親子におすすめの鉄道旅モデルコースを提案!
今回は、「青森駅」を始点とし、「川部駅」や「弘前駅」などを通る奥羽本線の鉄道旅をご紹介します!
※記事内で紹介している運行情報や施設の情報は一部変更になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
親子で巡るおすすめコースを紹介!
奥羽本線の鉄道旅では、幼児がいるファミリーに向けて、「青森駅」~「弘前駅」間のおすすめスポットをピックアップ!
奥羽本線では、りんご畑が広がる津軽平野や、津軽の名峰・岩木山など、車窓から広大な自然を眺めることができますよ。
【電車】青森駅(9:53発)~大釈迦駅(10:13着)
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Bagle&Cafe Pommiel(ポムミエル)
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【電車】大釈迦駅(11:02発)~弘前駅(11:24着)
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【バス】弘前駅前6番のりば(11:46発)~りんご公園(12:03着)
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りんご公園
弘前シードル工房kimori
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【バス】りんご公園(13:40発)~津軽藩ねぷた村(14:00着)
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津軽藩ねぷた村
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【バス】津軽藩ねぷた村(16:00発)~弘前駅前(16:20着)
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ヒロロスクエア(駅前こどもの広場)
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【電車】弘前駅(17:41発)~青森駅(18:22着)
それでは、青森駅から奥羽本線の鉄道旅を始めましょう!
青森駅(9:53発)~大釈迦駅(10:13着)
旅の出発点は「青森駅」。4番線ホームから弘前行きに乗って「大釈迦駅」に向かいます。
【大釈迦駅から徒歩約3分】Bagle&Cafe Pommiel
車窓からの景色を眺めていると、オリーブ色の屋根とレンガの煙突が目印のかわいらしいお店が見えてきます。この旅の最初の目的地「Bagle&Cafe Pommiel(ポムミエル)」です。
ポムミエルは、大釈迦駅から徒歩3分ほどのところにある人気のパン屋さん。こちらでランチを購入しましょう!
店名の「Pommiel」とは、フランス語の“Pomme=りんご”と“Miel=ハチミツ”を組み合わせた造語だそう。その名の通り、りんごやハチミツにこだわったメニューのほか、自家農園で丹精込めて育てた野菜や果物、地産品などを使った体に優しいパンを毎日手作りしています。
ママやパパに人気の総菜系のベーグルサンド、子供が大好きなあんこやチョコバナナを挟んだコッペパンなど種類も豊富。「あれもこれも食べたい!」とワクワクしながら選んでくださいね。
「Bagle&Cafe Pommiel」公式サイトはこちら(外部サイト)
大釈迦駅(11:02発)~弘前駅(11:24着)
購入したパンはランチタイムのお楽しみ! 再び大釈迦駅に戻り、次の目的地の弘前駅に向かいます。
バス停「弘前駅前6番のりば」(11:46発)~バス停「りんご公園」(12:03着)
「弘前駅」に到着したら、ここからはちょこっとバス旅! 駅前の「6番のりば」から、相馬庁舎行きのバスに乗車し、次の目的地「りんご公園」へ向かいます。
なお、8時台~16時台出発の相馬庁舎行きバスは、りんご公園敷地内にバスが乗り入れるため、子供連れでのおでかけにとっても便利!
【バス停からすぐ】りんご公園
バス停「りんご公園」で降りたら、目的地に到着です!
約9.7ヘクタールの広々とした敷地に80種・約2,300本のりんごの木が植えられており、園内の「すり鉢山展望台」からは、眼下に広がるりんご園とともに青森県最高峰の岩木山を一望できます。
そのほかにも、約160年前の津軽地方の農家住宅形態を移築した市指定文化財の「旧小山内家住宅」など、見どころが盛りだくさんです。
園内の中央にある「りんごの家」では、こだわりのりんごを使用したお土産が購入できます。りんごをモチーフにしたかわいい地元工芸品を、子供におねだりされちゃうかも…。また、インフォメーションセンターもあり、ここで園内のマップをもらって散策したりするのもおすすめ!
りんごの家の正面には、ブランコやすべり台などの遊具が設置された「ふれあい広場」があります。体を動かすのが大好きな子供は、青空の下で思いっきり遊べますね。
そして、お待ちかねのランチタイムも園内で。りんごの家でりんごジュースを購入し、「ポムミエル」のパンと一緒にいただきましょう。園内にはベンチのほか、各所に東屋(あずまや/屋根のついた小さな休憩所)があるほか、りんご畑にシートを広げてピクニック気分で楽しむのもおすすめです♪
なお、夏から晩秋にかけては「りんご収穫体験(りんご狩り)」もできます。2023年は8月1日(火)~11月23日(木・祝)まで開催予定です(※)。タイミングがあえば、ぜひ参加してみてくださいね!
※生育・収穫状況により期間中でも体験が休止となる場合や終了日が変更する可能性があります
【りんご公園内】弘前シードル工房kimori
園内にある白い三角屋根の建物は「弘前シードル工房kimori(キモリ)」。工場見学のほか、果汁を発酵させて作るりんごのシードルの試飲もできます(1杯500円)。アルコールを楽しめるのも鉄道旅ならではですね。
「弘前シードル工房kimori」公式サイトはこちら(外部サイト)
バス停「りんご公園」(13:40発)~バス停「津軽藩ねぷた村」(14:00着)
ランチを食べ、お土産選びも楽しんだら、りんご公園を出発します。
りんご公園内にあるバス停「りんご公園」から弘南バス「ためのぶ号」に乗り、9つ先のバス停「津軽藩ねぷた村」へ。
ためのぶ号は、4月~11月限定で運行している100円バスです。「弘前駅前」から乗ってきた路線バスとは違うので注意しましょう。
【バス停からすぐ】津軽藩ねぷた村
バスに乗ってしばし休息。車窓を眺めていると、あっという間に「津軽藩ねぷた村」に到着です。
敷地内にいくつかの建物が並ぶ津軽藩ねぷた村は、見学エリア(有料)とフリーエリア(無料)に分かれており、見学エリアでは青森のお祭りを彩る大迫力のねぷたをはじめ、さまざまな展示を見学できます。
例えば、「弘前ねぷたの館」では、高さ10mものねぷたなどを見ることができるほか、ねぷたの資料を展示している「ヤーヤ堂」、藩政期の米蔵を利用した民工芸品の製作工房「津軽蔵工房たくみ」、津軽三味線の資料を展示している「山絃堂」(さんげんどう)、国の登録記念物でもある日本庭園「揚亀園」(ようきえん)と市文化財茶室「揚亀庵」(ようきあん)など施設が充実。ねぷたや津軽の文化をわかりやすく学べます。
また、津軽藩ねぷた村では、津軽三味線の生演奏が毎日行われています。存在感のあるねぷたをバックにかき鳴らされる津軽三味線は、心の奥底にまで響き渡るようなダイナミックな音色。大人も子供もお祭り気分で楽しくなります。
さらに、子供でも楽しめる体験メニューも豊富。金魚ねぷたの絵付けや津軽塗箸研ぎ、りんご土鈴絵付けといった民工芸品の製作体験のほか、津軽三味線の演奏体験など、手軽に津軽文化を体験できます。
フリーエリア内の「ねぷた村売店」では、ねぷた村オリジナルの「干支ねぷた」や、ミニチュア金魚ねぷたなどが販売されていて、旅の記念にピッタリです。
職人技の手焼きせんべいを実演販売している「めへや」で、素朴な味のおせんべいをおやつにいただくのもおすすめです!
バス停「津軽藩ねぷた村」(16:00発)~バス停「弘前駅前」(16:20着)
お土産をたくさん購入したら、再び「ためのぶ号」に乗って「弘前駅」方面に戻ります。
【バス停から徒歩3分】ヒロロスクエア(駅前こどもの広場)
旅の最後の目的地「ヒロロスクエア(駅前こどもの広場)」は、弘前駅前の地区再開発ビル「HIRORO」(ひろろ)内にある公共フロアで、乳幼児から小学生を対象とした無料で遊べる施設があります。
ボールプールなどがある未就学児用の「プレイルーム」、県産材を使ったオリジナルの木製おもちゃや遊具が設置された「遊び場」、読み聞かせイベントが開催される「こども絵本の森」など、“子は楽しく、親は安心”なスポット。
弘前駅からすぐの立地でアクセスも良いため、鉄道旅の帰りの時間調整にも便利です!
「ヒロロスクエア(駅前こどもの広場)」公式サイトはこちら(外部サイト)
弘前駅(17:41発)~青森駅(18:22着)
「ヒロロスクエア」から10分ほど歩いて「弘前駅」に向かいます。奥羽本線に乗り、たくさんのお土産や思い出とともに「青森駅」に戻ったら、今回の鉄道旅は終了です。
自然と文化に触れる奥羽本線の旅。食べて、遊んで、学んで、充実した一日が過ごせますよ。親子の思い出作りに、鉄道でおでかけしてみませんか?
記事を書いた人
谷拓宣
Webライター/Webディレクター。コラムや情報記事、SEOライティングが得意。大学時代は教育を専攻し、中学校・高校の国語科教員免許を持つ。サブカルチャーや映画、まちの歴史などに造詣が深い。
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