秋川渓谷で秋にやりたい10のこと
2024人気の日帰り温泉&紅葉の穴場
東京都あきる野市と檜原村にまたがる「秋川渓谷」は、都心から約1時間でアクセスできる自然豊かなスポット。春は桜、夏はホタル、秋は紅葉と四季折々の自然にふれることができます。
バーベキューやハイキング、釣りや川遊びなどのアウトドアレジャーも充実。日帰り温泉や宿泊施設もあり、秋の日帰りドライブや1泊旅行にぴったりです
そこで今回は、秋川渓谷の楽しみ方をご紹介。まちを知り尽くした、あきる野市の観光担当者によるおすすめ情報も掲載していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
秋川渓谷とは?
多摩川の支流の中で最大といわれる秋川(あきがわ)は、長さ約33.6kmにおよぶ一級河川です。
秋川流域のなかでも、あきる野市の「網代橋」付近から檜原村の北秋川・南秋川まで、約20kmの範囲に広がる渓谷を秋川渓谷と呼んでいます。
一番の魅力は、東京とは思えないほど雄大な自然。四季の変化に富んだ山々に囲まれ、流れる川の水は美しく、さまざまなアウトドア体験ができることでも人気です。
あきる野市担当者のおすすめ情報
電車でお越しの方は、JR五日市線「武蔵五日市駅」構内にある「秋川渓谷観光情報コーナー」または、武蔵五日市駅を出て左側にある「五日市観光案内所」でパンフレットをお求めください。
1.渓谷周辺の紅葉名所めぐり
秋川渓谷では、例年11月上旬~12月上旬になると山の木々が美しく色づきます。この時季は、なんといっても紅葉の名所めぐりがおすすめです。
秋川渓谷への玄関口・JR五日市線「武蔵五日市駅」を出発し、「岩瀬峡」や「石舟橋」などの見どころを歩く約3時間のおさんぽコース。
全行程を歩くのはハードすぎる!という場合は、何カ所かに絞って足を運んだり、檜原街道を走る路線バスも利用してみてくださいね。
2024年紅葉の見頃はいつ?最新情報をチェック!
2024年11月18日現在、いくつかの名所で紅葉が見頃を迎えています。
「秋川渓谷」の公式サイトや、あきる野市観光情報のFacebookでは紅葉の最新情報を発信しているので、おでかけ前にチェックしてくださいね。
レンタサイクルも便利!
子供の身長が140cm以上であれば、JR「武蔵五日市駅」からすぐの「東京裏山ベース」で電動アシスト自転車をレンタルするのも手。
「秋川渓谷 瀬音の湯」近くのポートで返却でき、紅葉スポットめぐりがグンと楽になります(石舟橋~瀬音の湯の区間は自転車では走行できないのでご注意ください)。
あきる野市担当者のおすすめ情報
散策ルート沿いには、おやきやコロッケなど食べ歩きグルメのお店もありますので、ぜひご賞味ください。
2.秋の渓谷で釣り&バーベキューを満喫
秋川渓谷ではアユやヤマメ、マス釣りなどが盛んで、たくさんの釣り場が点在しています。
釣りとバーベキューの両方を楽しめる施設が多く、釣った魚をその場で焼いて食べてもOK。食育にもつながる貴重な体験ですね♪
おすすめスポット① トラウトファーム秋川
檜原村にある「トラウトファーム秋川」では、溪谷の自然を生かした場内の釣堀でヤマメやニジマス釣り、魚のつかみ取りができ、子供たちが大興奮!
河原ではバーベキューだけでなく川遊びも楽しめます。
■スポット概要
所在地:東京都西多摩郡檜原村樋里4426
定休日:なし(臨時休あり)
アクセス:車:圏央道・日の出IC、あきる野ICから約40分、中央自動車道・八王子ICから約55分
電車:JR五日市線「武蔵五日市駅」1番乗り場からバスに乗車、「小岩」バス停で下車
おすすめスポット② 秋川国際マス釣り場
家族みんなでマス釣りを楽しめる「秋川国際マス釣り場」。子供でも安心して利用できる設備と釣り道具が整っているので、釣りデビューにも最適です。
バーベキュー機材を借りて、釣った魚をその場で焼いて食べることもできます。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市養沢1311
定休日:年末年始
アクセス:車:中央自動車道・八王子ICから滝山街道・五日市街道経由で約40分
電車:JR五日市線「武蔵五日市駅」から「養沢」行きバスに乗車、「秋川国際マス釣り場」下車
3.「石舟橋」から大パノラマの渓谷美を眺める
秋川渓谷のシンボル的な名所といえば「石舟橋」。檜原街道の「十里木」バス停から温泉施設「秋川渓谷 瀬音の湯」へ行くために作られた、歩行者専用の吊り橋です。
緩やかに湾曲した、長さ約96mの橋を渡るのはスリル満点! 橋の上から望む秋川渓谷の紅葉は、息をのむ美しさですよ。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市乙津
アクセス:電車:JR五日市線「武蔵五日市駅」からバスに乗車(約15分)、「十里木」バス停で下車後、徒歩で約5分
4.親子で弁天山・金毘羅山・城山を登る
川遊びだけでなく、山遊びもできるのが秋川渓谷の魅力。渓谷を囲む山々のなかには、登山初心者に人気の山もいくつかあります。
季節の変化を肌で感じ、都会では見かけない野鳥や虫、珍しい植物とも出会える低山ハイク。親子におすすめの3つの山をご紹介します。
おすすめの山① 弁天山(弁天公園~小峰公園)
標高292mの弁天山(網代弁天山)一帯は「弁天山公園」と名付けられており、春にはヤマザクラやミツバツツジ(ムラサキツツジ)などが咲き乱れ、秋は紅葉を楽しめます。
「貴志嶋神社」の赤い鳥居が登山口。ここから「小峰公園」へ続くルートはファミリーでも気軽に挑戦しやすいハイキングコースです。神社を少し登ると毘沙門天石像を祀った弁天洞窟があり、とても神秘的。
山頂からは秋留台地や筑波山を一望でき、親子で達成感を共有できますよ。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市網代82
アクセス:電車:JR五日市線「武蔵増戸駅」から徒歩で約35分
おすすめの山② 金比羅山(金比羅公園緑地)
JR五日市線「武蔵五日市駅」から歩いて20分ほどで登山口に到着できる、アクセス抜群の金比羅山。
登山道周辺は公園緑地として整備されていて、気軽に歩けるハイキングコースとしてファミリーに人気です。春にはヤマザクラやツツジが咲き誇り、晴れた日には、山頂から東京スカイツリーや横浜ランドマークタワーが見えることも。
山頂から歩いて300mほど下った「琴平神社」に鎮座する奇岩・天狗岩も見どころのひとつです。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市戸倉
アクセス:電車: JR五日市線「武蔵五日市駅」から徒歩で約1時間半
おすすめの山③ 城山(戸倉城山)
あきる野市戸倉地区にそびえる標高434mの城山(しろやま)は、かつて「戸倉城」と呼ばれる山城があった場所。春は新緑、秋は紅葉と、四季折々の自然を楽しみながら登ることができます。
頂上からの眺望はまさに絶景! 秋川の流れと秋留台地を一望でき、天気がいい日には房総半島まで見渡せます。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市戸倉
アクセス:電車:JR五日市線「武蔵五日市駅」から檜原方面または上養沢行きバスに乗車、「西戸倉」バス停で下車後、山頂まで徒歩で約40分、または「十里木」バス停で下車後、山頂まで徒歩で約50分
5.岩瀬峡を望む古民家「黒茶屋」で山里料理を頂く
「黒茶屋」は築300余年の庄屋造りの建物を活かした日本料理店。秋川渓谷周辺ではかつて養蚕が盛んで、この古民家でも絹糸づくりが行われていたといいます。
見た目も美しいお料理の数々は、山と川の素材を中心とした素朴な“山里料理”。山間部のお店ゆえ、海の食材はなるべく使用しないのだとか。
未就学児には子供用のメニューも用意されています。
風情ある佇まいのお店ですが、決して敷居は高くなく、庭内の茶房やテイクアウト施設には気軽に立ち寄ることができます。
野外テラスカフェ「水の音」でひと休みするのもおすすめ。秋川渓谷随一の景勝地「岩瀬狭」を眺めていると、旅の疲れも吹き飛びます。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市小中野167
定休日:火曜ほか ※公式サイトの営業カレンダーをご確認ください
アクセス:車:圏央道・あきる野ICから約15分、中央自動車道・八王子ICから約25分
電車:JR五日市線「武蔵五日市駅」からタクシーで約5分
6.「五日市郷土館」へ海獣「パレオパラドキシア」に会いに行く
あきる野市の民俗や郷土、自然や文化についての資料が展示されている入園無料の郷土館です。市内には古生代から新生代にかけての特殊な地層が分布しており、そこから出土したさまざまな化石を展示しています。
なかでも、2,000万年前から1,500万年前にかけて生息していた海獣「パレオパラドキシア」の上顎骨(レプリカ)は必見です。
また、江戸時代末期に建てられた家がそのまま保存されているので、ぜひ親子で中に入ってみましょう!
古い時代の生き物を知り、郷土の資料にふれながら、はるか遠い昔に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市五日市920-1
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月27日~1月4日)
アクセス:車:圏央道・あきる野ICから約15分
電車:①JR五日市線「武蔵五日市駅」から徒歩で約15分 ②同駅からバスに乗車、「五日市高校」バス停で下車後、徒歩で約3分
7.天然記念物「大岳鍾乳洞」を探検!
都心から約90分、あきる野市の大岳山麓・標高520m地点にある「大岳鍾乳洞」(おおたけしょうにゅうどう)。東京都の天然記念物に指定されている鍾乳洞です。
洞内には高低差やとても狭い場所もあり、外とはまるで別世界。ヘルメットをしっかりかぶって探検してみましょう。
キャンプ場を併設しているため、アウトドア派の親子はテントに1泊するのもいいですね。施設には照明が一つもなく、晴れた日には満天の星空を眺めることができます。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市養沢1587
定休日:なし(臨時休あり)
アクセス:JR五日市線「武蔵五日市駅」から西東京バス「上養沢」行きに乗車、「大岳鍾乳洞」バス停で下車
8.「戸倉しろやまテラス」で揚げパンを食べる
「戸倉しろやまテラス」は旧戸倉小学校を活用した観光スポット。「体験」「宿泊」「飲食」「展示」の4つの機能を備え、目的や興味に応じて利用できます。
特にユニークなのが職員室を改修したレストラン「食飲室」。多摩の木材を使用した温もりを感じるお部屋で、地産食材を使った給食プレートや揚げパンを味わえます。
大人にとっては懐かしく、子供はママパパと給食を食べられるのが嬉しいひととき。窓の外に広がる里山の景色にも癒されますよ。
紅葉の時期は旧体育館の裏手にある大きなモミジが見事なので、ぜひ親子で眺めてみてください。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市戸倉325
定休日:火曜
アクセス:車:圏央道・あきる野ICから約20分
電車:JR五日市「武蔵五日市駅」からバスに乗車、「戸倉」バス停で下車後、徒歩で約7分)
9.「あきがわアートストリーム」で紅葉とアートを満喫
秋におでかけするなら、「あきがわアートストリーム2024」の展示を鑑賞しながらエリアをめぐるのもおすすめ! 秋川渓谷エリアを舞台に、紅葉が美しい時期にあわせて開催される広域芸術祭です。
2011年に檜原村を舞台に始まり、2023年には秋川流域全体にエリアを拡大。
地域の宝ともいえる蔵や古民家を会場に、“TOKYOの山郷”の魅力に文化に親しめる場として進化してきました。
2024年の開催期間は11月1日(金)から12月1日(日)まで。香りを使ったアート作品や自然を語りかけたメディアアートが登場し、ライブやワークショップも充実しています。
■イベント概要
会場:
【ひのはら会場】
アーツキャンプひのはら(檜原村樋里4258)
ギャラリーやまびこ(檜原村635 払沢の滝)
山の店特設会場(檜原村下元郷22)
ヴィレッヂヒノハラ(檜原村本宿790-2)
小林家住宅 国重要文化財(檜原村藤倉4994)
【五日市会場】
大きな蔵(あきる野市五日市841)
小さな蔵(あきる野市五日市27 裏)
旧市倉家住宅/五日市郷土館(あきる野市五日市920-1)
開催期間:2024年11月1日(金)~12月1日(日)の金~月曜
10.“温泉総選挙”全国2位の「瀬音の湯」で旅の疲れを癒やす
登山やバーベキュー、紅葉めぐりの最後は、日帰り温泉「瀬音の湯」で締めくくりましょう。
地下約1,500mから湧出するお湯はPh.10.1のアルカリ性単純泉で、少しトロっとした湯ざわりです。2024年「温泉総選挙」美肌部門の第2位を獲得したことでも話題なんですよ。
ゆったりとした浴室では四季折々の風景と木々の香りに癒され、夜になると星空を眺めることもできます。
小さな子供連れには、予約制の貸し切り風呂があるので安心。無料で開放している足湯もあり、散策やサイクリングの途中に立ち寄って足の疲れをリフレッシュするのに便利です。
■スポット概要
所在地:東京都あきる野市乙津565
定休日:2024年12月~3月は毎週火曜 ※2025年1月27日~2月7日(2月1・2日以外)は臨時休館
アクセス:車:圏央道・あきる野ICから約30分
電車:JR五日市線「武蔵五日市駅」からバスで約15分
大自然に抱かれた渓谷ならではの楽しみが盛りだくさん。秋川渓谷で親子の素敵な思い出を作ってくださいね。
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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