2025新春を告げるスイセンが見頃に
関東近郊の水仙名所&穴場17選
今回は、冬を代表する花・水仙(すいせん)の名所と穴場をご紹介!
関東エリアの名所では、水仙の花が例年12月頃から咲き始めます。
白や黄色の可憐な花、甘く高貴な香りはまさに日本が誇る名花。絨毯のように咲き広がる絶景はもちろん、美しい風景のなかで佇むように咲く様子にも心奪われます。
首都圏から日帰りで満喫できる名所や、ドライブ派のファミリーにおすすめの場所もピックアップしました。お気に入りの場所を見つけて、親子でおでかけしてみてください♪
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。また水仙の見頃は気候により変動するため、最新情報は公式サイトや公式SNSをご確認ください
水仙とは?
水仙という名前は、ヒガンバナ科スイセン属の総称ですが、一般的にニホンスイセンという一品種を指して使われることも多いようです。
原産は地中海沿岸で、室町時代よりも前に中国を経由して渡来したとされ、日本でも古くから親しまれてきました。
球根を植えると葉の間から高さ20~40cmの茎を伸ばし、1本の茎に2~8個の花を咲かせます。さわやかな香りも特徴のひとつです。
花が咲く季節はいつ?
水仙の開花期は、品種により大きく異なります。代表的な品種であるニホンスイセンは、関東では秋に植えた球根が12月から咲き始め、1月に最盛期を迎えます。
厳しい冬の寒さに負けず、雪の中でも開花するほど丈夫なので、北陸エリアでは「雪中花」(せっちゅうか)と呼ばれることも。
ほかにも人気品種がたくさんあり、多くの水仙は2月~4月が見頃。多品種を栽培しているスポットでは、冬から春にかけて長く楽しむことができます。
水仙の栽培方法
水仙は自宅で栽培できるので、親子で育ててみるのもおすすめ。
水はけがよく、適度な保水性のある土を好み、通気性のよい砂質土に植えると元気な根がたくさん出てきます。鉢植えの場合は腐葉土やピートモスなどを約30%配合した、やわらかく根が張りやすい土が適しています。
ニホンズイセンは早咲きなので、9月から10月上旬には球根を植えつけるようにしましょう。球根に土がかかる深さまで土をほり、大きい球根なら約20cm間隔、小さめの球根であっても10~15cmは間をあけて植えるのがポイント。
花が終わった茎は付け根から切り取ります。すべての花が終わってからも水やりを続け、液体肥料で球根に栄養を与えましょう。
夏になり、葉が枯れてきたら葉ごと掘り上げ、風通しのよい場所で管理して翌年の植え付けに備えます。地植えの場合は3~4年植えっぱなしでもOKです。
水仙には毒があるってホント?
球根や葉、茎、花などすべての部分にアルカロイド系の毒が含まれているので、食べると危険です。また、ふれることで皮膚炎を起こすこともあるので、素手でさわらないように気をつけましょう。
【東京近郊】水仙の名所&穴場11選
東京近郊(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)では、以下のスポットで冬に咲く水仙を観賞できます。
例年は12月~1月が見頃ですが、2024年は早くも11月下旬に開花し始めた場所も! ぜひ早めにチェックしてくださいね♪
各スポットの概要や見どころは、以下のリンクからご確認ください。
【群馬県安中市】群馬フラワーハイランド
「群馬フラワーハイランド」は、オーナー自らが開墾した約5ヘクタールの土地に広がる花と緑のフラワーパーク。例年1月8日〜5月初旬まで開園しています。
1月の寒紅梅から始まり、春のしだれ桃やしだれ桜、4月~5月のつつじ(約3万本)まで、多彩な花々を観賞できる名所です。
20万本の水仙に癒やされる幸せな時間
例年3月中旬から4月中旬には、約20万本もの水仙が満開に。さわやかな香りに包まれながら可憐な花を眺める、幸せな時間を過ごせますよ。
同園から約2kmの場所には「秋間梅林」があり、例年3月上旬~中旬に見頃を迎えます。ちょうど見頃が重ねる時期をねらって、両スポットの花巡りを楽しんでみては。
■スポット概要
所在地:群馬県安中市西上秋間森熊1339
水仙の見頃:例年3月中旬~4月中旬
アクセス:車:上信越自動車道・松井田妙義ICから約40分
駐車場:あり
【群馬県みなかみ町】ノルンみなかみフラワーガーデン
「ノルンみなかみフラワーガーデン」は、スキー場のゲレンデを活かしたグリーンシーズン限定のスポット。ピンクのアナベル、水仙、向日葵(ひまわり)、ピンクのススキなど、時季ごとに異なる草花がゲレンデを埋め尽します。
「すいせん祭り」で90種・100万株の水仙を満喫!
水仙は例年4月中旬~5月中旬にかけて見頃を迎えます。約90種・100万株が咲き誇る様子は、まるで白と黄色のカーペットみたい!
観光リフトに乗って水仙を眺めるのも開放感抜群。山頂からは日本百名山の武尊山を一望できます。
売店では黄色いソフトクリーム「すいせんソフト」が人気。化石探しや宝石探し、昆虫展といった子供が喜ぶ体験も充実しています。
■スポット概要
所在地:群馬県利根郡みなかみ町寺間479-139
水仙の見頃:例年4月中旬~5月中旬
アクセス:車:関越自動車道・水上ICから約5分
電車:JR上越線「水上駅」から無料シャトルバスで約20分(平日要予約)
駐車場:あり
【群馬県東吾妻町】岩井親水公園周辺
群馬県東吾妻町は全国有数のラッパ水仙の名所。例年4月上旬~中旬には、まちの至るところで水仙が咲き誇ります。
なかでも岩井地区の親水公園に隣接する畑は、約30万本のラッパ水仙が咲く絶景スポットです。
黄色いラッパ水仙と薄紅色の桜並木がコラボ
水仙畑には、1kmほど距離に約120本の桜並木が続いています。桜と水仙による美しい光景と、甘くさわやかな香りに癒やされる、非日常感たっぷりの場所です。
「東吾妻町すいせん祭り」もおすすめ!(例年4月上旬)
また、毎年4月上旬には同公園で「東吾妻町すいせん祭り」が開催されています。会場にはキッチンカーが出店し、特産品の販売や各種イベント、抽選会などが行われ、大いに賑わいを見せます。
2025年の詳細は未定ですので、公式サイトをご確認ください。
■スポット概要
所在地:群馬県吾妻郡東吾妻町岩井
水仙の見頃:例年4月上旬~中旬
アクセス:車:関越道・渋川伊香保ICから約40分
電車:JR吾妻線「中之条駅」からタクシーで約10分
高速バス:東京駅・新宿駅からJRバス「上州ゆめぐり号」に乗車、JR吾妻線「群馬原町駅」「中之条駅」まで約2時間40分
駐車場:あり
【茨城県ひたちなか市】国営ひたち海浜公園
ブルーのネモフィラや、紅葉したコキアのスポットとして人気の「国営ひたち海浜公園」では、水仙も観賞できるのをご存知でしたか?
例年2月下旬から3月上旬にかけて、「スイセンの丘」に早咲きの水仙「タマラ」が5万本ほど咲き渡り、ひと足早い春の訪れを告げてくれます。
また、例年3月下旬~4月中旬には、「スイセンガーデン」や「スイセン見本園」でも次々と水仙が開花。辺り一面に、甘くかぐわしい香りが広がります。
訪れるタイミングによっては、梅や花桃、クリスマスローズなども楽しめるので、ぜひ園内を散策してみてください。
■スポット概要
所在地:茨城県ひたちなか市馬渡字大沼605-4
水仙の見頃:例年2月下旬から3月上旬、3月下旬~4月中旬
アクセス:車:常陸那珂有料道路・ひたち海浜公園ICから約1km
電車:①JR常磐線「勝田駅」東口から「海浜公園」行きバスで約15分 ②ひたちなか海浜鉄道湊線「阿字ヶ浦駅」から徒歩で約20分
駐車場:あり
【静岡県下田市】爪木崎
「爪木崎」は静岡県・伊豆半島のさらに先にある、須崎半島の最東端。一年を通して温暖な気候に恵まれ、野生の水仙が群生している場所として有名です。
岬に300万本が咲く「日本三大水仙自生地」のひとつ
水仙は本来、温暖な気候で自生する植物。爪木崎では、国内最大級となる約300万本の水仙が自生していて、兵庫県南あわじ市の「灘黒岩水仙郷」、福井県の「越前海岸」と並ぶ“日本三大水仙自生地”に数えられることも。
例年12月下旬から1月下旬にかけて見頃を迎えます。
2024年12月20日から2025年1月31日まで!「下田市爪木崎 水仙まつり」
「爪木崎」では、水仙のピークにあわせて毎年「下田市爪木崎 水仙まつり」が開催されています。広大な群生地なので、訪れる時期によって満開の場所や遅咲きのエリアがあり、何度訪れても見応えがありますよ。
会期中は、金目鯛の握り寿司や郷土料理「池之段煮味噌鍋」といった地元グルメの提供(数量限定・先着順)、下田太鼓の実演、ジオガイドツアー(有料)など、楽しい企画が盛りだくさんです。
■スポット概要
所在地:静岡県下田市須崎
水仙の見頃:例年1月
アクセス:車:東名高速道路・沼津ICから約110分、新東名高速道路・長泉沼津ICから約2時間
電車:伊豆急「下田駅」からバス、またはタクシーで約15分
駐車場:あり
【山梨県北杜市】実相寺
“日本三大桜”のひとつに数えられる野生のエドヒガンザクラが有名な「実相寺」。山高神代桜(やまたかじんだいさくら)と呼ばれるこの桜は国の天然記念物に指定されており、推定樹齢2,000年の神秘的な巨木です。
ほかにも多数の桜があり、周りの花畑には約8万本のラッパ水仙が植えられています。足元の黄色と頭上の薄紅色のコントラストが美しく、親子の心に残ること間違いなしです。
■スポット概要
所在地:山梨県北杜市武川町山高2763
水仙の見頃:例年3月下旬〜4月上旬
アクセス:車:中央自動車道・須玉ICから約15分、韮崎ICから約25分
電車:JR中央本線「日野春駅」からタクシーで約15分
駐車場:あり
関東近郊の水仙スポットをご紹介しました。冬から春にかけてさまざまな名所で水仙を観賞できるので、時期をずらしながらたくさんの場所に足を運んでみてください。
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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