新年に咲く「熱海桜」の名所7選
海✕桜の絶景&桜まつりも開催2025
静岡県熱海市は、温泉やグルメをはじめ多彩な魅力がある人気観光地。
カンザクラ(寒桜)の一種で“日本一早咲きの桜”といわれるアタミザクラ(以下、あたみ桜)が市内に点在し、どこよりも早くお花見ができる観光地としても有名です。
そこで今回は、熱海市内にある「あたみ桜」の名所と穴場をご紹介。例年1月~2月の見頃にあわせてイベントも開催され、親子の日帰り旅にもおすすめです。ひと足早い春の訪れを親子で満喫してくださいね。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
「あたみ桜」とは?
明治初期にイタリア人がレモンやナツメヤシとともに熱海に伝えたといわれる「あたみ桜」。その後、市内のさまざまな場所に植えられ、市制40周年記念の際に「熱海市の木」に指定されました。
特徴1:沖縄や台湾に分布する「カンヒザクラ」を親に持つ
台湾・沖縄産のカンヒザクラ(寒緋桜)と日本の暖地に自然分布するヤマザクラ(山桜)を親に持つと推定されています(カンヒザクラとヒマラヤザクラが交配したという説などもあります)。
特徴2:開花が早い&長く咲く
早咲き桜として有名なカワヅザクラ(河津桜)より1カ月ほど早く、毎年1月上旬から開花。沖縄のカンヒザクラと並び“日本一の早咲き桜”として親しまれています。
また、2段階に分けて花芽をつけるため、1カ月以上長く咲き続けるのも特徴。毎年1月上旬から2月中旬に熱海市を訪れると、市内各所で“日本一早い”お花見を楽しめますよ。
特徴3:花は一重で満開時には愛らしいピンク色に
花は一重で、淡いピンク色から次第に濃くなり、満開時には愛らしい薄紅色へと変化します。
ここからは、熱海市内にある「あたみ桜」の主な名所をご紹介します。
さくらの名所散策路(四季の道)/あたみ桜の木:87本
「さくらの名所散策路」はJR伊東線「伊豆多賀駅」と熱海高等学校を結ぶ全長760mの散策路。「四季の道」という愛称で親しまれています。
道路沿いにさまざまな桜が植えられており、11月下旬~12月中旬にはヒマラヤザクラ、1月中旬~2月下旬には「あたみ桜」、その後カワヅザクラ、ソメイヨシノと、冬から春にかけて桜を眺めながら散策を楽しめます。
ルート中ほどの高台には展望広場があり、多賀湾の絶景が見事。特に晴れた日の朝焼けと桜のコラボは必見です。
イベント情報:あたみ桜四季の道桜まつり(例年1月下旬~2月上旬)
例年1月下旬~2月上旬(2025年は詳細未定)には、「あたみ桜四季の道桜まつり」を開催。土・日曜には「長浜海浜公園」から会場までシャトルバスが運行されます。
会場付近には駐車場がないため、車で来場する場合は「長浜海浜公園」の駐車場を利用してください。
■スポット概要
所在地:静岡県熱海市上多賀
アクセス:電車:①JR伊東線「伊豆多賀駅」からすぐ ②JR東海道線「熱海駅」からタクシーで約20分。またはバスに乗車(約25分)、「長浜」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場:なし(長浜海浜公園の駐車場を利用)
糸川遊歩道/あたみ桜の木:58本
熱海市の中心部を流れる糸川沿いの遊歩道。約60本の「あたみ桜」が立ち並び、のんびり歩きながらお花見を楽しむことができます。
周辺には熱海ならではの干物の老舗や海鮮グルメの店、風情ある和菓子店や昭和レトロな純喫茶などがあり、食べ歩きもおすすめです。
イベント情報:あたみ桜糸川桜まつり(2024年1月11日~2月9日)
「あたみ桜」の見頃にあわせ、例年1月上旬~2月上旬に開催されるのが「あたみ桜糸川桜まつり」です。
ドラゴン橋をメイン会場に、土日にはバンド演奏や猿回し、剣舞ショーといった催しが盛りだくさん。桜茶・お茶の無料サービス(なくなり次第終了)、飲食の出店も予定されており、一日のんびり過ごせます。
期間中は毎日16時30分から桜のライトアップも実施。幻想的な夜桜も、ぜひ楽しんでくださいね。
熱海市観光協会からのおすすめコメント
同時期に「熱海梅園」で梅の観賞も楽しめます! ぜひ、立ち寄ってみてください。
■スポット概要
所在地:静岡県熱海市銀座町~中央町
アクセス:電車:JR東海道線「熱海駅」から徒歩で約20分、またはバスに乗車し(約10分)、「銀座」バス停下車
駐車場:なし(周辺有料駐車場を利用)
「熱海梅園」周辺/あたみ桜の木:梅園内4本&梅園前の市道23本
毎年11月下旬~12月上旬に第一号の梅の花が開花し、“日本一早咲きの梅”の名所として有名な「熱海梅園」。
樹齢100年を超える古木を含め60品種・469本もの梅が例年1月上旬から見頃を迎え、早春のおでかけにぴったりのスポット。
園内には4本の「あたみ桜」があり、梅と桜の共演を見ることができます。
また、梅園前の市道にも23本のあたみ桜が咲き誇ります。
例年1月中旬~3月初旬まで「熱海梅園梅まつり」が開催されるので、一日で「あたみ桜糸川桜まつり」と2つのイベントを楽しむのもいいですね。
「糸川遊歩道」から「熱海梅園」への移動は、タクシーやバスで10分程度です。
■スポット概要
所在地:静岡県熱海市梅園町8-11
アクセス:電車:JR伊東線「来宮駅」から徒歩で約10分、IR東海道線「熱海駅」からタクシーで約10分
駐車場:通常なし、梅まつり・ほたる観賞の夕べ・もみじまつり開催中は利用可
渚小公園/あたみ桜の木:15本
熱海市有数の観光名所「熱海サンビーチ」から歩いて4分ほどの場所にある「渚小公園」にも、15本の「あたみ桜」が植えられています。
園内には潮風を感じる広場や複合遊具、ブランコなどがあり、観光中に小さな子供を遊ばせるのにもぴったりのスポットです。
■スポット概要
所在地:静岡県熱海市渚町23
アクセス:電車:JR伊東線「来宮駅」から徒歩で約13分
駐車場:なし
親水公園
熱海サンビーチの南側に続く「親水公園」には、「あたみ桜」スポットが2カ所あります。
渚デッキ/あたみ桜の木:17本
「親水公園」は、ヨーロッパ調に整備された歩道やテラスが美しい観光スポット。
南欧コートダジュール風の「スカイデッキ」や、北イタリアのサンレモ・リヴェラ海岸をイメージした「レインボーデッキ」などがあり、毎日たくさんの観光客が散策や記念撮影に訪れます。
17本の「あたみ桜」が植えられているのは、南イタリアのナポリ港をイメージした「渚デッキ」。前出の「渚小公園」にある「ペデストリアンデッキ」を登った場所にあるので、あわせて観賞してみてください。
■スポット概要
所在地: 静岡県熱海市渚町
アクセス:電車:JR東海道線「熱海駅」から「熱海港」行きバスに乗車、「親水公園」バス停で下車
駐車場:あり
釜鳴屋平七像/あたみ桜の木:2本
熱海サンビーチの南端、「親水公園」ムーンテラスの階段に立つ「釜鳴屋平七夫婦像」は、熱海市初の名誉市民・澤田政廣(さわだせいこう)氏の作品です。
釜鳴屋平七は江戸時代末期に、まぐろ網の権利を巡って漁民一揆を起こした人物。その後島流しの刑で八丈島へ向かう途中、35歳の若さで亡くなりました。
多くの漁民のため一身を犠牲にした平七とその妻の像を、2本の「あたみ桜」が優しく見守っています。
■スポット概要
所在地: 静岡県熱海市渚町2
アクセス:電車:JR東海道線「熱海駅」から「熱海港」行きバスに乗車、「銀座」バス停から徒歩で約5分
駐車場:あり
熱海海浜公園/あたみ桜の木:11本
熱海港近くの「熱海海浜公園」にも「あたみ桜」があり、例年1月中旬~2月下旬に見頃を迎えます。ときには蜜をついばむかわいいメジロの姿も。
園内には、10種以上の温浴スタイルが揃った日帰り湯「マリンスパあたみ」があります。桜観賞のあとは、温泉で締めくくってみてはいかがでしょうか。
■スポット概要
所在地:静岡県熱海市和田浜南町1350-14
アクセス:車:東名高速道路沼津ICから約40分
電車:JR東海道線「熱海駅」からタクシーで約7分、またはバスに乗車(約10分)、「マリンスパあたみ」バス停下車
駐車場:あり(市営和田浜駐車場)
「あたみ桜」が咲く穴場スポット
ほかにも、市内のいろいろな場所で「あたみ桜」を見ることができます。
温泉や観光、グルメも満喫できる熱海市は、冬のおでかけにもぴったり。1月~2月の週末に、日帰りや1泊で「あたみ桜」のスポット巡りを満喫してみてください♪
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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