2025早春に咲く「寒緋桜」って知ってる?沖縄の名所・桜まつりも紹介
更新日2025年01月25日/公開日2025年01月17日

2025早春に咲く「寒緋桜」って知ってる?沖縄の名所・桜まつりも紹介

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沖縄県那覇市

今回は、沖縄を代表する桜、「寒緋桜」(カンヒザクラ/別名・緋寒桜)の名所をご紹介します。

沖縄県や鹿児島県など温暖な地域に咲く寒緋桜は、全国でもかなり早い時期に楽しめるのが特徴です。例年、沖縄では1月上旬に開花し、2025年は1月5日に開花宣言が発表されました。

早春の澄んだ青空を背景に咲く、濃いピンク色の花は、とても華やかで印象的。見頃の時期には各地で桜まつりも行われます。家族旅行を兼ねて、沖縄へあでやかな桜を見に行ってみませんか?

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

九州の「桜スポット&イベント」をまとめてチェック

「寒緋桜」の特徴&「緋寒桜」との違いは?

少しうつむきがちに咲く姿もかわいい(画像提供:ishiman / PIXTA)
少しうつむきがちに咲く姿もかわいい(画像提供:ishiman / PIXTA)

寒緋桜は沖縄県や九州で多く見られる桜で、別名を緋寒桜といいます。また、「元日桜」や「薩摩緋桜」も寒緋桜の別称です。

特に沖縄県では、桜といえば寒緋桜のことを指すほどメジャーな花。一般的な寒緋桜はベルのような形をしていますが、沖縄で栽培されている寒緋桜は平咲きの「琉球寒緋桜」が多いようです。

名前に含まれる「緋」とは緋色や緋紅色(いずれも赤系の色)を指すと考えられています。寒い時期に濃いピンク色の花を咲かせることから「寒緋桜」と名付けられたそう。

とはいえ、花のすべてが濃いピンク色をしているわけではなく、薄いピンク色の花もあり、1本の木に濃淡のある花が咲くケースもあります。

手のひらで“お花見”が楽しめる桜

(画像提供:yuki / PIXTA)
(画像提供:yuki / PIXTA)

染井吉野(ソメイヨシノ)のようにひらひらと舞い散るのではなく、花ごと落ちるのも特徴です。落ちた花もかわいらしいので、手のひらにのせて愛でてみてくださいね。

寒緋桜の花言葉は?

寒緋桜にはさまざまな花言葉が付けられていますが、「あでやかな美人」「高尚」「心の美」などが特に有名です。 桜のなかでも花の色がひときわ鮮やかで華やかな、寒緋桜らしい花言葉ですね。

寒緋桜の開花時期はいつ?

「名護城公園」の寒緋桜
「名護城公園」の寒緋桜

沖縄県の寒緋桜は例年1月中旬(2025年は初旬~)に開花し、北から南へと桜前線が移っていきます。

沖縄県や九州エリアの見頃は、例年2月中旬まで。本土での見頃は地域によって異なり、関東エリアでは3月頃、各種の桜に先駆けて愛らしい花を咲かせてくれます。

それでは、ここから沖縄県にある寒緋桜の名所をご紹介します!

【今帰仁村】今帰仁城跡

海と空✕寒緋桜が織りなす開放的な眺望(画像提供:しゅう / PIXTA)
海と空✕寒緋桜が織りなす開放的な眺望(画像提供:しゅう / PIXTA)

沖縄本島北部に位置する「今帰仁城(なきじんじょう)跡」は、琉球王国時代のグスク(城)のひとつ。2000年に世界遺産に登録されました。

石垣を彩る寒緋桜(画像提供:しゅう / PIXTA)
石垣を彩る寒緋桜(画像提供:しゅう / PIXTA)

立派な石垣や広大な敷地から、当時の歴史や文化を感じることができ、沖縄の自然と歴史を体感できる名所として親子連れにも人気があります。

例年1月下旬から2月中旬にかけて咲く寒緋桜でも有名。鮮やかなピンク色の桜が、城跡を包み込むように咲き誇ります。桜並木を家族でゆっくり散策したり、写真を撮るのもおすすめですよ。

イベント情報:今帰仁グスク桜まつり(2025年1月25日~2月2日)

「今帰仁グスク桜まつり」のライトアップ(画像提供:GAO / PIXTA)
「今帰仁グスク桜まつり」のライトアップ(画像提供:GAO / PIXTA)

2025年1月25日(土)~2月2日(日)には、毎年恒例の「今帰仁グスク桜まつり」が開催されます。大道芸や猿回しなど、小さな子供でも楽しめる催しや、学びにつながる「史跡ガイドツアー」も実施。

18~21時のライトアップも見応え抜群です。2月2日(日)には、今帰仁にゆかりがある「ももいろクローバーZ」高城れにさんのメンバーカラー・紫に城跡が染まる「パープルデー」も予定されています

■スポット概要&開花情報
所在地: 沖縄県国頭郡今帰仁村今泊5101
寒緋桜の見頃:例年1月下旬~2月中旬
アクセス:車:沖縄自動車道・許田ICから約40分
バス:「本部循環線」に乗車、「今帰仁城跡入口」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場:あり
関連イベント:今帰仁グスク桜まつり:2025年1月25日(土)~2月2日(日)

【名護市】名護城公園

見晴らし抜群のお花見スポット(画像提供:Takashi Mizoguchi / PIXTA)
見晴らし抜群のお花見スポット(画像提供:Takashi Mizoguchi / PIXTA)

沖縄県名護市にある「名護城公園」は、名護岳のふもとに広がる自然豊かな公園です。

園内には遊具広場や運動用スペース、池や小川、展望台など、家族で楽しめる施設が充実。管理事務所近くのビジターセンター「Subaco」には自然をテーマにした絵本やビデオが用意されており、親子連れに人気のスポットです。

無料の休憩施設「Subaco」にはカフェやショップがあり、お弁当やドリンクの持ち込みもOK
無料の休憩施設「Subaco」にはカフェやショップがあり、お弁当やドリンクの持ち込みもOK

同公園の桜シーズンは例年1月中旬から2月中旬にかけて。園内各所に咲く寒緋桜が訪れる人々を魅了します。

「Subaco」の暖かなお部屋から、ホットドリンクや期間限定の桜味スイーツを味わいつつお花見するのもおすすめです。

イベント情報:名護さくら祭り(2025年1月25日~26日)

(画像提供:Takashi Mizoguchi / PIXTA)
(画像提供:Takashi Mizoguchi / PIXTA)

毎年1月下旬には、県内の桜まつりでもっとも長い歴史を持つ「名護さくら祭り」を開催。名護市街から公園にかけての広い範囲で、パレードやストリートダンスなどの華やかな催しが繰り広げられます。

イベント公式サイト

■スポット概要&開花情報
所在地:沖縄県名護市名護字名護5511
寒緋桜の見頃:例年1月中旬~2月中旬
アクセス:車:沖縄自動車道・許田ICから約15分
駐車場:あり
関連イベント:名護さくら祭り:2025年1月25日(土)~26日(日)

【那覇市・豊見城市】漫湖公園

ウォーキングコースとしてもおなじみの公園(画像提供:okinawaphoto  / PIXTA)
ウォーキングコースとしてもおなじみの公園(画像提供:okinawaphoto / PIXTA)

那覇市と豊見城(とみぐすく)市にまたがる「漫湖公園」は、湿地帯と緑豊かな自然が広がる都市型公園です。園内にはジョギング&ウォーキングコースや広場、遊具などが整備されており、地元の家族連れにも親しまれる憩いの場。

ラムサール条約に登録された「漫湖」の周辺に位置し、湿地の生態系を学べる自然観察のスポットとしても知られています。

園内に植えられた1,000本の寒緋桜は、例年1月下旬から2月中旬にかけて開花のピークに。都会の中心でいち早く春を感じられる貴重なスポットです。

イベント情報:那覇美らさくらまつり(例年2月中旬/2025年は未定)

例年2月中旬には「那覇美らさくらまつり」が行われます。

屋台が並び、ステージイベントなどが催され、賑やかな雰囲気のなかでお花見散歩が楽しめます。

■スポット概要&開花情報
所在地:沖縄県那覇市古波蔵3-23-1
寒緋桜の見頃:例年1月下旬~2月上旬
アクセス:電車:「那覇空港」から「ゆいレール」に乗車、「奥武山公園駅」で下車後、 徒歩で約10分
駐車場:あり

【八重瀬町】八重瀬公園

寒緋桜の花と、葉桜のコントラストもきれいです(画像提供:TM Photo / album PIXTA)
寒緋桜の花と、葉桜のコントラストもきれいです(画像提供:TM Photo / album PIXTA)

沖縄本島南部・八重瀬岳の中腹にある「八重瀬公園」は、寒緋桜の美しい景観を堪能できる人気スポットです。

毎年1月下旬から2月中旬にかけて、標高約160mの高台に広がる公園内に濃いピンク色の桜が咲き誇り、春らしい風景が広がります。桜とともに海やまち並みを一望できる、展望台からの絶景も魅力。

広場や遊具施設も充実しており、小さな子供がいるファミリーものびのびと過ごせます。

イベント情報:やえせ桜まつり(2025年1月20日~2月2日)

濃いピンク色の寒緋桜に目をうばわれます(画像提供:io / PIXTA)
濃いピンク色の寒緋桜に目をうばわれます(画像提供:io / PIXTA)

桜の開花時期に毎年開催されているのが「やえせ桜まつり」。特産品の販売や「よしもと沖縄」芸人によるお笑いライブ、ふれあい動物園などが行われ、地域の魅力を満喫できるイベントです。

夜間には桜のライトアップが行われ、幻想的な夜桜を堪能できますよ。家族でおでかけして、沖縄の春を感じる特別なひとときを過ごしてみませんか?

■スポット概要&開花情報
所在地:沖縄県島尻郡八重瀬町富盛
寒緋桜の見頃:例年1月下旬~2月中旬
アクセス:車:沖縄自動車道 :・那覇ICから約25分
バス:「那覇バスターミナル」から乗車(約35分)、「第二冨盛」バス停で下車後、徒歩で約10分
駐車場:あり
関連イベント:やえせ桜まつり:2025年1月20日(月)~2月2日(日)

公式サイト

【本部町】八重岳

気持ちも晴れやかになる眺望(画像提供:kentaken05 / PIXTA)
気持ちも晴れやかになる眺望(画像提供:kentaken05 / PIXTA)

沖縄本島北部に位置する「八重岳(やえだけ)」は、沖縄を代表する、寒緋桜の名所です。毎年1月中旬から2月上旬に約7,000本の桜が開花すると、一面がピンク色に染まり、多くの家族連れや観光客で賑わいます。

車で山頂まで続くドライブコースも整備されており、桜のトンネルを通りながら山頂へ。頂上からは美しい桜と沖縄の海が織りなす絶景を楽しむことができます。

イベント情報:もとぶ八重岳桜まつり(2025年1月18日~2月2日)

沖縄らしい原生林と桜のコラボは必見(画像提供:yukihiro / PIXTA)
沖縄らしい原生林と桜のコラボは必見(画像提供:yukihiro / PIXTA)

桜の開花時期には、八重岳の中腹にある「八重岳桜の森公園」をメイン会場に「八重岳桜まつり」が開催されます。「ひとあし、お咲きに。」のキャッチフレーズでおなじみの桜まつりです。

祭りでは、地域の特産品やグルメが販売されるほか、ステージイベントや音楽パフォーマンスが行われ、賑やかな雰囲気が広がります。

公園には休憩施設や多目的広場などが完備され、遊具も充実しているので、小さな子供連れでも安心です。

「もとぶ八重岳桜まつり」の詳細はこちら!

■スポット概要&開花情報
所在地:沖縄県国頭郡本部町並里921(八重岳桜の森公園)
寒緋桜の見頃:例年1月中旬~2月上旬
アクセス:車:沖縄自動車道・許田ICから約40分
駐車場:あり
関連イベント:もとぶ八重岳桜まつり:2025年1月18日(土)~2月2日(日)

ほかの桜とは異なる魅力と個性を持つ寒緋桜。関東エリアなどでも見ることはできますが、規模の大きい名所は沖縄県ならでは。ぜひ親子で1~2月の沖縄を旅して、ひと足早い春を楽しんでください。

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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