
2025飛騨市の春の花めぐり11選
立ち寄りたいグルメ&観光名所も
岐阜県最北部に位置する飛騨市では、4月から6月にかけて、雄大な北アルプスの残雪を背景に、桜やミズバショウ、フジ、バラなど季節ごとの花々が訪れる人々を魅了します。
今回は、親子でのおでかけにぴったりな花の名所と、一緒に立ち寄りたいグルメやスポットをご紹介。春の飛騨へ、家族そろって花めぐりの旅にでかけませんか。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
飛騨市ってどんなまち?
飛騨市は岐阜県の最北部に位置し、険しい山々に囲まれた自然豊かなまちです。総面積の約93%を森林が占め、3,000mを超える北アルプスや飛騨山脈の山々に抱かれています。

市内には「スーパーカミオカンデ」をはじめとした宇宙物理学研究施設があり、アニメ映画「君の名は。」のモデルとなった田舎町の風景、白壁土蔵街、酒造りなど、多彩で個性あふれるスポットが点在しています。

伝統文化も魅力のまちで、ユネスコ無形文化遺産に登録された「古川祭」をはじめ、さまざまな伝統行事が今も大切に受け継がれています。
4月初旬〜5月上旬まで楽しめる桜の名所
4月初旬からは、市内各地で桜が見頃となります。飛騨市の桜の名所をご紹介します。
山田川の桜(見頃:例年4月初旬~5月上旬)
飛騨市神岡町船津周辺を流れる山田川沿いには桜並木が続いており、市民の散歩コースとして親しまれています。
例年4月初旬から5月上旬にかけて、開花時期には川沿いのライトアップが行われます。
おすすめイベント:飛騨神岡 夜桜夜市(2025年4月5日)

2025年4月5日(土)には、山田川河畔の川西ポケットパーク周辺で「飛騨神岡 夜桜夜市」が開催されます。
桜にちなんだ飲食などのさまざなバザーが出店し、神和荘では琴の生演奏の披露やお茶会などの催しも。琴の音色に耳を傾けながらのお花見は格別です。
「山田川の桜」とあわせて立ち寄りたい昭和レトロな商店街

山田川沿いの近くの商店街では昭和レトロな雰囲気を楽しめます。親子で昔のまち並みを散策してみましょう。
■山田川の桜
桜の見頃(例年):4月初旬~5月上旬
場所:岐阜県飛騨市神岡町船津2028-1周辺
ライトアップ:あり
駐車場:なし
真宗寺(見頃:例年4月中旬~)

飛騨市古川町三之町にある「真宗寺」では、例年4月中旬から美しい桜が咲き誇ります。
今宮橋の赤い欄干と寺の本堂の緑青の色とのコントラストが見事で、夜には桜のピンクと欄干の赤が水面に映り込み、幻想的な雰囲気を楽しめます。
例年見頃の時期になると、18時から22時までライトアップが行われます。
「真宗寺」とあわせて立ち寄りたい「飛騨古川さくら物産館」

真宗寺の目の前にある「飛騨古川さくら物産館」は、飛騨の工芸品、銘菓、名産加工品がそろう人気スポット。組みひも体験などさまざまな体験もできるので、親子で楽しめます。
■真宗寺
桜の見頃(例年):4月中旬~
場所:岐阜県飛騨市古川町三之町
ライトアップ:あり
駐車場:なし
■飛騨古川さくら物産館
場所:岐阜県飛騨市古川町三之町2-20
営業時間:10:00~16:30(4月~11月)、10:00~16:00(12月~3月)
定休日:木曜(祝日を除く)、年末年始
荒城川沿いの桜(見頃:例年4月中旬~)

飛騨市古川町内を流れる荒城川沿いの堤防には桜並木が続きます。桜を眺めながらのサイクリングも楽しめるスポットです。
「荒城川沿いの桜」とあわせて立ち寄りたい「牧成舎」

手焼きのもなかでサンドしたもなかアイスが人気の、明治30年から続く飛騨の牛乳屋さん「牧成舎」。

パリッとしたもなかの香ばしさと冷たいアイスが絶品です。醤油のたまり漬けモッツァレラチーズなど珍しい商品もありますよ。
■荒城川沿いの桜
桜の見頃(例年):4月中旬~
場所:岐阜県飛騨市古川町増島町
ライトアップ:なし
駐車場:なし
■牧成舎
場所:岐阜県飛騨市古川町増島町17-8
千代の松原公園(見頃:例年4月中旬~)

清流宮川の右岸にある「千代の松原公園」は、親水公園としても楽しめる家族連れに人気の公園。
公園から対岸へ渡る蛤橋(はまぐりばし)からは桜の眺めが美しく、遠くに見える山の残雪と桜のコラボレーションも見事です。公園でのピクニックや日向ぼっこ、桜の下でのんびり過ごすのがおすすめです。
■千代の松原公園
桜の見頃(例年):4月中旬~
場所:岐阜県飛騨市古川町向町3丁目
ライトアップ:なし
駐車場:なし
御所桜(見頃:例年4月中旬~)
飛騨市古川町杉崎にある「御所桜」は、水を張った田んぼに映り込む姿が幻想的なスポット。特に風のない日は圧巻の景色が広がります。

例年4月中旬から見頃を迎え、夜には18時から21時までライトアップが行われます。昼間も美しいですが、夜のライトアップされた桜は格別です。
■御所桜
桜の見頃(例年):4月中旬~
場所:岐阜県飛騨市古川町杉崎
ライトアップ:あり(18時~21時)
駐車場:なし
神岡城(見頃:例年4月中旬~)
飛騨市神岡町城ヶ丘にある「神岡城」周辺では、桜と桜の間から見える城の姿が見事です。
かつて金森氏の出城として使われた「神岡城」は、1970年に神岡町のシンボルとして建てられました。当時の遺構を残す壕や石塁なども見ることができます。
「神岡城」とあわせて立ち寄りたい「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」
「神岡城」の近くには、「道の駅宙(スカイ)ドーム神岡」があります。

「道の駅宙ドーム神岡」には、入場無料の「ひだ宇宙科学館カミオカラボ」が隣接しており、大型スクリーンでの映像鑑賞やミニゲームを通して、宇宙と素粒子の研究にふれることができます
お土産コーナーには飛騨の特産品のほか、東京大学宇宙線研究所関連の商品も。軽食コーナーでは飛騨神岡名物「てんぷらまんじゅう」が人気です。
■神岡城の桜
桜の見頃(例年):4月中旬~
場所:岐阜県飛騨市神岡町城ヶ丘1
ライトアップ:なし
駐車場:あり(無料)
入場料:大人200円、高校生以下無料
■ひだ宇宙科学館カミオカラボ
場所:岐阜県飛騨市神岡町夕陽ヶ丘6
営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
定休日:水曜日、年末年始
西光寺(見頃:例年4月下旬~)

飛騨市古川町杉崎にある「西光寺」には、枝形が美しいしだれ桜の古木があります。
お寺の山門や釣鐘堂に良く似合い、夜にはライトアップされてピンク色に輝く姿は荘厳でありながら優しい雰囲気です。
「西光寺」とあわせて立ち寄りたい「小島城跡」

「西光寺」の近くには国史跡の「小島城跡」があります。特徴的なのは「算木積み」と呼ばれる石垣で、飛騨の伝統的な山城には見られないものです。
■西光寺の桜
桜の見頃(例年):4月下旬~
場所:岐阜県飛騨市古川町杉崎1269
ライトアップ:あり
駐車場:なし
■小島城跡
場所:岐阜県飛騨市古川町沼町
4月下旬〜6月の花の名所
4月下旬からは、市内各地でさまざまな花が見頃となります。飛騨市の花の名所をご紹介します。
【芝桜】瀬戸川沿い(見頃:例年4月下旬~)

飛騨古川一番の観光スポット、瀬戸川と白壁土蔵街では、4月下旬から5月になると芝桜が見頃を迎えます。
1000匹もの鯉が泳ぐ瀬戸川沿いを歩きながら、小さくかわいいピンク色の芝桜に癒される時間を過ごせます。
「瀬戸川沿いの芝桜」とあわせて立ち寄りたい「蒲酒造場」と「渡辺酒造店」

瀬戸川を挟んで向かい側には、「蒲酒造場」と「渡辺酒造店」の2軒の有名な造り酒屋があります。大人のお土産にもおすすめです。
■瀬戸川沿いの芝桜
見頃(例年):4月下旬~5月
場所:岐阜県飛騨市古川町壱之町
ライトアップ:なし
駐車場:なし
■蒲酒造場
場所:岐阜県飛騨市古川町壱之町6-6
営業時間:8:00~17:00(平日)、9:00~17:00(土日)
■渡辺酒造店
場所:岐阜県飛騨市古川町壱之町7-7
営業時間:9:00~16:30
【ミズバショウ・リュウキンカ】池ケ原湿原(見頃:例年4月下旬~5月上旬)
飛騨市宮川町の奥飛騨数河流葉県立自然公園内にある「池ヶ原湿原」は、約6ヘクタールもの広大な湿原です。例年4月下旬から5月上旬にかけて数十万株ものミズバショウが一斉に咲き始め、黄色いリュウキンカ(立金花)の花と織りなす風景は絶景です。

駐車場がすぐそばにあり、木道も整備されているため、ベビーカーや車いすでも散策可能。親子で一面に広がる花々を観賞しながら、のんびりと散策を楽しむことができます。
「池ケ原湿原」とあわせて立ち寄りたい「宮川町種蔵地区」
宮川町種蔵地区には、石積みで築かれた美しい棚田と伝統的な板倉が点在する景観が広がっています。
この「日本の原風景」とも称される魅力的な里山の風景は、環境省の「かおり風景100選」や「ぎふの棚田21選」にも選定されており、昔ながらの農村の佇まいを今に伝える貴重な文化的景観となっています。
■池ケ原湿原
花の見頃(例年):4月下旬~5月上旬
場所:岐阜県飛騨市宮川町(奥飛騨数河流葉県立自然公園内)
駐車場:あり
■宮川町種蔵地区
場所:岐阜県飛騨市宮川町種蔵
【フジ】安望藤園(見頃:例年5月上旬)
飛騨市古川町の市街地を見渡す丘の上に位置する「気多公園」内にある、約1,000平方メートルの広大な「安望藤園」。
樹齢約130年の藤が5本あり、圧巻の迫力! 例年5月上旬から見頃を迎えます。
「安望藤園」とあわせて立ち寄りたい「気多若宮神社」

「安望藤園」と同じく古川町の市街地を見下ろす位置にある「気多若宮神社」。
毎年4月19日、20日の2日間にわたって開催される、「古川祭」はこの神社の例祭として行われています。
■安望藤園
花の見頃(例年):5月上旬
場所:岐阜県飛騨市古川町(気多公園内)
駐車場:なし
■気多若宮神社
場所:岐阜県飛騨市古川町上気多1297
【バラ】香愛ローズガーデン(見頃:例年6月中旬~)
飛騨市河合町角川にある「香愛ローズガーデン」は、8,300平方メートルという広大な庭園にバラが咲き誇る人気スポット。
開園期間には1300種、5000株以上のバラが観賞できます。
「香愛ローズガーデン」とあわせて立ち寄りたい「ゆぅわ~くはうす」

「ゆぅわ~くはうす」は、大浴場にジェットバスやサウナ風呂を完備している充実の日帰り入浴施設。
特に人気なのは、河合町内で採れた山椒・よもぎ・ドクダミなどを日替わりで楽しめる健康湯。天然温泉ではありませんが、石灰質が多く含まれている地下水を使用しているため、短時間の入浴でも体がポカポカに温まります。
■香愛ローズガーデン
花の見頃(例年):6月中旬~
場所:岐阜県飛騨市河合町角川780
駐車場:あり
■ゆぅわ~くはうす
場所:岐阜県飛騨市河合町角川350-1
営業時間:11:00~21:00
定休日:月曜日、木曜日(月曜日が祝日の場合は営業、木曜日が祝日の場合は翌日休業)
料金:大人(中学生以上)600円、小学生300円
北アルプスの麓に位置する飛騨市では、4月から6月にかけてさまざまな花が彩りを添え、訪れる人を魅了します。飛騨地域ならではのグルメや温泉、歴史ある観光スポットなども充実しているので、親子での春の小旅行にぴったり。
自然豊かな飛騨市で、家族の素敵な思い出を作ってみませんか?
記事を書いた人

大縄典子
いこーよとりっぷ編集部/転勤族の夫を持ち様々な土地に縁がある、大学生の息子、高校生の娘がいるママ。結婚後、子育てに専念するため10年以上の専業主婦経験を経て、ひょんなことから社会復帰を果たす。今は様々な自治体とのやり取りをしながら、まちの魅力を伝える仕事に情熱を燃やしています。人と話すことが好き。
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