いよいよ見頃!東海しだれ桜の名所<br/>一度は見たい春の絶景9選&桜祭り
更新日2025年03月29日/公開日2025年03月28日

いよいよ見頃!東海しだれ桜の名所
一度は見たい春の絶景9選&桜祭り

見る

今回は、東海エリアでおすすめの「しだれ(枝垂れ)桜の名所」をご紹介します。

春を告げる花として日本人に愛されてきた桜。なかでも、ひときわ存在感を放つのが、垂れ下がった枝に多くの花を咲かせるしだれ桜です。

降り注ぐように咲くしだれ桜は、まるで花のシャワー! とても華やかで見応え抜群です。

見頃や期間限定のイベントもまとめましたので、記事を参考に、親子で春の絶景を眺めにおでかけしてくださいね♪

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

東京のしだれ桜スポットはこちら!

関東のしだれ桜はこちら!

しだれ桜とは?

福島県の「三春滝桜」は高さ13.5m、根回り11.3m、枝張りは幹から北へ5.5mもあります
福島県の「三春滝桜」は高さ13.5m、根回り11.3m、枝張りは幹から北へ5.5mもあります

しだれ桜はバラ科サクラ属の落葉高木で、広い意味では「垂れ下がった枝に花を咲かせる桜」の総称です。代表的な品種としてエドヒガン(江戸彼岸)、イトシダレ(糸枝垂)、ベニシダレ(紅枝垂)などがあります。

枝は横に広がり、長く垂れた小枝に花を咲かせるのが特徴です。

しだれ桜の寿命はほかの桜よりも長く、“日本三大桜”に数えられる福島県三春町の「三春滝桜」は、なんと推定樹齢1,000年超え! 桜の木では初めて国の天然記念物にも指定されました。

全国には、長い歴史を持つしだれ桜の名木がたくさん。ここからは、東海エリアにあるしだれ桜の名所をご紹介します。

【愛知県一宮市】長誓寺

「長誓寺」のしだれ桜(画像提供:double diamond / PIXTA)
「長誓寺」のしだれ桜(画像提供:double diamond / PIXTA)

「長誓寺」(ちょうせいじ)は愛知県一宮市にある真宗大谷派のお寺。毎年3月下旬に、本堂前のしだれ桜(一宮市指定文化財)が見頃になります。

江戸時代の初期から残る本堂は、名古屋城三の丸にあった尾張藩の重臣・渡辺半蔵家の書院を譲り受けて、今の場所に移築したもの。書院窓や武者隠しの遺構も貴重な建物で県指定文化財です。

「長誓寺」のしだれ桜(画像提供:独りよがり / PIXTA)
「長誓寺」のしだれ桜(画像提供:独りよがり / PIXTA)

広く枝を伸ばした桜の下をくぐったり、見上げたりすると、まるで花のシャワーを浴びているかのよう。満開を過ぎ、緑の苔の上に花びらがじゅうたんのように広がる様子も美しいですよ。

■スポット概要&開花情報
所在地:愛知県一宮市浅井町東浅井192
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:名鉄名古屋本線、尾西線「一宮駅」からバスに乗車、「浅井」バス停で下車すぐ

【愛知県岡崎市】奥山田のしだれ桜

遠くから見ても迫力のある大きさ(画像提供:t.mas / PIXTA)
遠くから見ても迫力のある大きさ(画像提供:t.mas / PIXTA)

愛知県岡崎市の天然記念物に指定されている「奥山田のしだれ桜」は、持統天皇(645~703年)がお手植えしたと伝わるエドヒガン(江戸彼岸)の古木です。

高さ約17m、枝幅は15m以上もあり、威厳や品格すら感じさせる大きな木。滝が流れ落ちるように咲き誇る花は、息をのむ美しさです。

イベント情報:奥山田のしだれ桜まつり(例年3月下旬〜4月上旬/2025年は中止)

ライトアップ時の様子(画像提供:花火 / PIXTA)
ライトアップ時の様子(画像提供:花火 / PIXTA)

例年、淡いピンク色の花が見頃になる時期に「奥山田のしだれ桜まつり」と夜間のライトアップが行われますが、2025年は中止が決定しています。

■スポット概要&開花情報
所在地:愛知県岡崎市奥山田町屋下28
しだれ桜の見頃:例年3月下旬〜4月上旬
アクセス:電車:名鉄「東岡崎駅」からバスに乗車、「北斗台口」バス停で下車後、徒歩で約20分。または「3号公園前」バス停で下車後、徒歩で約10分

【愛知県幸田町】幸田文化公園

枝ぶりが見事なしだれ桜(画像提供:m.saito / PIXTA)
枝ぶりが見事なしだれ桜(画像提供:m.saito / PIXTA)

愛知県幸田町(こうたちょう)の「幸田文化公園」は、約20種・500本の桜が植えられた名所。なかでも、花笠のようにたおやかに垂れ下がるしだれ桜が約350本もあり、見頃の時期には風に揺れる優美な風景を望めます。

見晴らしがよく、新幹線が走る姿も見えます(画像提供:Jun-Ju / PIXTA)
見晴らしがよく、新幹線が走る姿も見えます(画像提供:Jun-Ju / PIXTA)

走行中の新幹線が見える高台に位置し、乗り物好きな子供が大満足。遊具広場もあり、小さな子供も楽しく過ごせる公園です。

イベント情報:幸田しだれ桜まつり(2025年4月1日~15日)

色とりどりの公園内(画像提供:nma / PIXTA)
色とりどりの公園内(画像提供:nma / PIXTA)

例年、しだれ桜が見頃になる4月上旬から中旬にかけて「幸田しだれ桜まつり」が開催されます。会期中は出店が並ぶほか、茶席や和太鼓、民謡などの催しも。

無料駐車場を完備していますが、特に週末は混雑するため公共交通機関でのおでかけがおすすめです。

■スポット概要&開花情報
所在地:愛知県額田郡幸田町芦谷字蒲野25-1
しだれ桜の見頃:例年4月上旬~中旬
アクセス:車:東名高速「岡崎IC」「音羽蒲郡IC」から約30分
電車:JR本線「幸田駅」から徒歩で約15分
関連イベント:【幸田しだれ桜まつり】2025年4月1日(火)~15日(火)

【愛知県豊橋市】野依八幡社

樹齢350年以上のしだれ桜(画像提供:かぜのたみ / PIXTA)
樹齢350年以上のしだれ桜(画像提供:かぜのたみ / PIXTA)

愛知県豊橋市にある「野依(のより)八幡社」は、704年(慶雲元年)からの歴史を持つ神社。1100年(康和2年)に再建されたといわれています。

境内には樹齢350年以上のしだれ桜があり、「とよはしの巨木・名木」に選ばれているほか、市の天然記念物にも指定されています。

ライトアップ時の様子(画像提供:haratake / PIXTA)
ライトアップ時の様子(画像提供:haratake / PIXTA)

高さ約7.5m、幹囲3m、枝は10m四方に広がり大きな花傘のよう。ソメイヨシノより1週間ほど早く開花し、例年3月20日頃から多くの見物客を楽しませてくれます(2025年は1週間ほど開花の進みが遅れています)。

赤い鳥居としだれ桜の共演も見応えあり。開花シーズンには、夕方以降ライトアップも実施されています。

■スポット概要&開花情報
所在地:愛知県豊橋市野依町字八幡1
しだれ桜の見頃:例年3月中旬~下旬
アクセス:車:豊橋バイパス「野依IC」から約3分
電車:豊橋鉄道渥美線「高師駅」からタクシーで約15分

【愛知県名古屋市】東谷山フルーツパーク

「世界の熱帯果樹温室」前のしだれ桜(画像提供:T-Urasima / PIXTA)
「世界の熱帯果樹温室」前のしだれ桜(画像提供:T-Urasima / PIXTA)

自然豊かな東谷山の麓にある「東谷山フルーツパーク」。りんごやぶどうなどが栽培されている様子や、南国フルーツの花や実を見ることができ、収穫体験もできる果物の楽園です。売店で味わえる、生の搾りたてフレッシュジュースや、カットフルーツも大人気。

春にはヤエベニシダレ(八重枝垂)を中心に、約1,000本の桜が咲き誇り、園内がピンク色に包まれます。

イベント情報:シダレザクラまつり(2025年3月29日〜4月13日)

しだれ桜の並木道(画像提供:PRock / PIXTA)
しだれ桜の並木道(画像提供:PRock / PIXTA)

しだれ桜の見頃にあわせて、2025年3月29日(土)〜4月13日(日)に「シダレザクラまつり」が開催されます。また3月1日(土)~4月13日(日)は「春・うらら」と題して、ペンギンやウサギ、ハリネズミとのふれあいや、果樹園オープンデイ、いちごマルシェなど楽しい企画がいろいろ。

この時期、園内ではアーモンド(3月中旬~下旬)、桃(3月下旬~4月上旬)、梨(4月上旬~中旬)といった果物の花々も見ることができますよ。

イベントの詳細はこちら!

■スポット概要&開花情報
所在地:愛知県名古屋市守山区大字上志段味字東谷2110
しだれ桜の見頃:例年3月下旬から4月中旬
アクセス:車:東名高速道路「春日井IC」から約20分
電車:JR中央本線、愛知環状鉄道「高蔵寺駅」南口から徒歩で約25分
関連イベント:【東谷山フルーツパーク シダレザクラまつり】2025年3月29日(土)〜4月13日(日)

【岐阜県下呂市】岩太郎のしだれ桜

岩太郎のしだれ桜(画像提供:下呂市観光商工部観光課)
岩太郎のしだれ桜(画像提供:下呂市観光商工部観光課)

岐阜県下呂市萩原町を流れる益田川の土手に立つ、樹齢約120年のしだれ桜です。この桜を植えた人の名前から「岩太郎のしだれ桜」または「四美・岩太郎のしだれ桜」と呼ばれ、地元で愛されている木です。

高さ約20m、幹回り2.6mの巨木が枝を広げて咲き誇る様子は風格があり、厳かな雰囲気。開花シーズンには夜になるとライトアップされ、幻想的な景色に変わります。

萩原町では「永養寺」「神通堂」「森山神社」でも美しいしだれ桜を見ることができます。また、人気観光地の下呂温泉合掌村も車で20分ほど。観光と温泉、しだれ桜めぐりで春の旅を満喫しましょう♪

萩原町のしだれ桜(萩原町観光協会)

■スポット概要&開花情報
所在地:岐阜県下呂市萩原町四美
しだれ桜の見頃:例年4月中旬
アクセス:車:中央自動車道「恵那IC」から約1時間30分
電車:JR高山本線「飛騨萩原駅」からバスに乗車(約17分)、「しみずの湯」バス停で下車後、徒歩で約20分

【静岡県掛川市】掛川城公園

「掛川城」を彩るしだれ桜(画像提供:ひろべぇ / PIXTA)
「掛川城」を彩るしだれ桜(画像提供:ひろべぇ / PIXTA)

室町時代に築かれ、戦国時代に山内一豊が10年暮らした「掛川城」。1994年に復元された城の周辺は「掛川城公園」として整備されています。

城の周辺にはしだれ桜のほか、四季桜、ソメイヨシノなど約130本の桜が植えられ、春には多くの人が訪れます。

情緒豊かなしだれ桜と天守閣の共演は見応え十分です。

イベント情報:さくらまつり(2025年4月5日)

2025年4月5日(土)に開催される「さくらまつり」では、忍者イベントに注目! 親子で忍者になりきって、掛川城を散策できます(有料)。

掛川のグルメや雑貨のお店が本丸広場に集合する「掛川城マルシェ」は、お花見ランチにも便利です。

イベント公式サイト

■スポット概要&開花情報
所在地:静岡県掛川市掛川1138-24
しだれ桜の見頃:例年4月上旬
アクセス:電車:JR各線、天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線「掛川駅」から徒歩で約7分

【三重県大紀町】大紀町役場 柏崎支所のしだれ桜

ライトアップ中のしだれ桜(画像提供:nakaphoto / PIXTA)
ライトアップ中のしだれ桜(画像提供:nakaphoto / PIXTA)

三重県の大紀町(たいきちょう)役場 柏崎支所の前に立つしだれ桜は、樹齢推定130年以上。樹高は約11m、根囲208m、胸高直径59cmを誇り、町の天然記念物に指定されています。

例年の見頃は3月下旬から4月上旬にかけて。開花にあわせて行われる夜間のライトアップも見応え抜群です。

■スポット概要&開花情報
所在地:三重県度会郡大紀町崎260
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:車:紀勢自動車道「紀勢大内山IC」から約5分
電車:JR紀勢本線「伊勢柏崎駅」から徒歩で約5分

公式サイト

【三重県大紀町】笠木渓谷の「忠五郎桜」

朱橋としだれ桜が調和する風景(画像提供:k-hiro / PIXTA)
朱橋としだれ桜が調和する風景(画像提供:k-hiro / PIXTA)

同じく大紀町・笠木渓谷の「忠五郎桜」は、役場柏崎支所前のしだれ桜を接ぎ木したもの。樹齢は約60年です。

笠木渓谷は、落差40mの雄滝と落差35mの雌滝の2つをあわせた「笠木不動滝(原始の不動滝紀勢笠木渓谷)」でも知られています。水流が多く豪壮な滝と、しだれ桜に癒やされる絶好のハイキングコースです。

また、町内にはほかにも花の名所が点在。「龍祥寺」(りゅうしょうじ)の「不盡桜」(ふじざくら)、「西の瀬公園」の桜、「野原公園」の藤と桜も同時期に見頃になるので、親子で花めぐりを楽しむのもおすすめです。

樹齢100年超えの見事な1本桜から、しだれ桜並木まで、個性豊かな名所ぞろい。親子で訪れて素敵な思い出を作ってくださいね。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。