【関東】まもなく見頃「しだれ桜」の名所<br/>一度は見たい!春の絶景8選
更新日2025年03月28日/公開日2025年03月25日

【関東】まもなく見頃「しだれ桜」の名所
一度は見たい!春の絶景8選

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東京都文京区、茨城県石岡市、ほか

古来より春を告げる花として身近な存在である「桜」。日本には、ソメイヨシノやヤマザクラ、オオシマザクラなど、さまざまな品種があります。

そのなかでも、ひときわ存在感を放つのが、垂れ下がった枝に多くの花を咲かせる「しだれ(枝垂れ)桜」です。満開になると、まるで桜のシャワーを浴びているかのような光景が見られ、華やかで見応えは抜群ですよ。

今回は、関東で楽しめる「しだれ(枝垂れ)桜」の名所をピックアップ! 見頃や、期間限定のイベントも紹介しているので、ぜひ親子で春の絶景を眺めにおでかけしましょう。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

【東京】しだれ桜の名所はこちら!

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しだれ桜とは?

高さ13.5m、根回り11.3m、枝張りは幹から北へ5.5mの「三春滝桜」
高さ13.5m、根回り11.3m、枝張りは幹から北へ5.5mの「三春滝桜」

しだれ桜とは、垂れ下がった枝に多くの花が咲く桜の総称です。品種としては、イトシダレ(糸枝垂)や、エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)、ベニシダレ(紅枝垂)などを指します。

枝は幹から横に広がり、長く垂れた小枝から花が特徴。しだれ桜の寿命は長く、日本三大桜のひとつに数えられる福島県の「三春滝桜」は、樹齢推定1,000年を超えるしだれ桜として、国の天然記念物にも指定されています。

全国には、観賞用に植えられたしだれ桜の名木がたくさん。ここからは、関東で楽しめるしだれ桜の名所をご紹介します。

日本三大桜と五大桜とは?歴史ある桜の名所をチェック

【埼玉県秩父市】清雲寺

春のお彼岸の頃に開花する「エドヒガン(江戸彼岸)」
春のお彼岸の頃に開花する「エドヒガン(江戸彼岸)」

埼玉県秩父市にある「清雲寺」は、1420(応永27)年に創建されたと伝わる寺院です。

境内には、大小30本ほどの桜が植えられています。なかでも見どころは、創建の時に植えられたとされる「エドヒガン桜」。樹高15m、枝張り10数m、目通り2.72m、根回り4.25mの堂々とした姿をしており、1932年には、埼玉県の天然記念物にも指定されました。

早咲きのエドヒガン桜と遅咲きのベニシダレ桜の2種類のしだれ桜を楽しめる(画像提供:秩父市)
早咲きのエドヒガン桜と遅咲きのベニシダレ桜の2種類のしだれ桜を楽しめる(画像提供:秩父市)

境内には、エドヒガン桜のほか、しだれ桜のなかでも花の色が濃い「ベニシダレザクラ(紅枝垂れ桜)」のが植えられています。例年、エドヒガン桜は3月下旬から4月初旬、ベニシダレザクラは4月初旬から上旬と開花時期が1週間ほどずれているため、長期間にわたりしだれ桜が楽しめますよ。

「清雲寺のしだれ桜」2025年桜開花情報はこちら!

■清雲寺概要&開花情報
所在地:埼玉県秩父市荒川上田野690
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:秩父鉄道「武州中川駅」から徒歩で約15分(開花期間中は武州中川駅に急行停車、日程要問合せ)。
車:関越自動車道「花園IC」から国道140号経由で約40分

【埼玉県川越市】天台宗別格本山 星野山 無量寿寺 中院

春になると数種類の桜が順々に花開く桜の名所
春になると数種類の桜が順々に花開く桜の名所

埼玉県川越市にある「星野山 無量寿寺 中院」は、830年に建立されて以来、千年を超える歴史を誇る寺院です。

境内には、「寒緋桜」や、「エドヒガン桜」「ソメイヨシノ」など数種類の桜の木があり、早春から4月中旬ごろまで競うように花開きます。なかでも有名なのが、本堂前に咲くしだれ桜。小江戸川越で「しだれ桜と言えば中院」、「中院と言えばしだれ桜」と言われるように、春の風物詩として多くの人々に愛されています。

桜が見頃を迎えるころ、境内ではSakuraCafe(さくらカフェ)がオープンします。通常は非公開の「不染亭」の茶室で抹茶と和菓子が提供され、お茶と桜で日本古来の趣を楽しめますよ。

■星野山 無量寿寺 中院概要&開花情報
所在地:埼玉県川越市小仙波町5-15-1
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:西武新宿線「本川越駅」から徒歩約12分
車:関越自動車道「川越IC」から車で約14分

【東京都文京区】六義園

歴史ある日本庭園で楽しむしだれ桜
歴史ある日本庭園で楽しむしだれ桜

東京都文京区にある「六義園」は、江戸時代に7年もの歳月をかけて造られた日本庭園として知られています。

区内にある小石川後楽園とともに江戸の二大庭園として数えられてきました。庭園中央部に入るための内庭大門をくぐると、高さ15m・幅20mの大きなしだれ桜があり、例年3月下旬になると枝いっぱいに薄紅色の花を咲かせます。滝のように流れ落ちる花の様子が圧巻! ぜひ、親子で一度は見ておきたい光景ですよ。

春のイベント情報「春夜の六義園 夜間特別観賞」

ライトアップされたしだれ桜の様子
ライトアップされたしだれ桜の様子

2025年3月22日(土)〜3月30日(日)には、「春夜の六義園 夜間特別観賞」が開催されます。

しだれ桜を中心に、中の島や滝見茶屋など、園内の名所をライトアップ。和歌をイメージしたプロジェクション映像の投影もあるので、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような気分も味わえます。和菓子と抹茶を味わえる休憩所もあるので、夜桜見物の思い出を語りあうのにもおすすめですよ。

春夜の六義園 夜間特別観賞の詳しい情報はこちら!

■六義園概要&開花情報
所在地:東京都文京区本駒込6-16-3
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩約7分、都営三田線「千石駅」から徒歩約10分

【東京都荒川区】尾久の原公園

満開の枝垂れ桜(画像提供:hirorin / PIXTA)
満開の枝垂れ桜(画像提供:hirorin / PIXTA)

東京都荒川区にある「尾久の原公園」は、旧旭電化工業尾久工場跡地に整備された都立公園です。

園内には広々とした原っぱや、「トンボ池」と呼ばれる貴重なトンボの生息地など、豊かな自然が広がります。例年4月上旬頃から園内を囲むように植栽されているおよそ250本の枝垂れが開花。園内南側にはソメイヨシノも植えられ、ピクニックしながらお花見が楽しめますよ。

春のイベント情報:尾久の原公園シダレザクラ祭り

親子連れに人気の公園です(画像提供:温泉やまちゃん / PIXTA)
親子連れに人気の公園です(画像提供:温泉やまちゃん / PIXTA)

2025年3月29日(土)には、「尾久の原公園シダレザクラ祭り」が開催されます。

ステージショーや模擬店、子供向けのゲーム、ワークショップなど、楽しい催しがいっぱい。荒川区のシンボルキャラクター、あら坊とあらみぃも登場しますよ。

■尾久の原公園概要&開花情報
所在地:東京都荒川区東尾久7-1
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:日暮里・舎人ライナー、都電荒川線「熊野前」から徒歩約8分

【神奈川県小田原市】長興山 紹太寺

高さ約13m、株元周囲約4.7mの立派なしだれ桜
高さ約13m、株元周囲約4.7mの立派なしだれ桜

神奈川県小田原市の「長興山 紹太寺」(ちょうこうざん しょうたいじ)は、江戸時代初期の小田原藩主・稲葉氏一族の菩提寺です。

境内には、藩主・稲葉正則が植えたとされる樹齢340年以上のしだれ桜の大木があり、例年3月中旬から4月上旬にかけて、まるで滝が降り注ぐように花をつけます。桜の近くには、稲葉一族である春日局の墓所もありますよ。

お花見とともに、江戸時代初期に明の高僧隠元禅師が福建省から日本に伝えた中国の精進料理、「黄檗(おうばく)普茶料理」をいただくのもおすすめです(予約制)。

■長興山 紹太寺概要&開花情報
所在地:神奈川県小田原市入生田303
しだれ桜の見頃:例年3月中旬~4月上旬
アクセス:電車:箱根登山鉄道「入生田駅」から徒歩で約20分

【神奈川県真鶴町】荒井城址公園

竹林に囲まれた閑静な公園に咲く見事なしだれ桜
竹林に囲まれた閑静な公園に咲く見事なしだれ桜

神奈川県舞鶴町の「荒井城跡公園」は、竹林に囲まれた閑静な公園です。

園内には、約20本のしだれ桜があり、桜のピンクと周りを囲む竹林の緑のコントラストはとても幻想的。桜の周りには、芝生広場があるので、ゆったりと座りながらお花見が楽しめますよ。

また、しだれ桜が見頃を迎える3月下旬から4月上旬には、木蓮や、白木蓮、石楠花、ユキヤナギなどがあり、公園内は春色に包まれます。

春のイベント情報「真鶴しだれ桜の宴」

(画像提供: dahak / PIXTA)
(画像提供: dahak / PIXTA)

「荒井城跡公園」では、2025年3月22日(土)〜4月5日(土)に「真鶴しだれ桜の宴」が開催されます。期間中は、18時から桜のライトアップが実施され、日中とは異なる景色のなかでお花見を楽しめます。

春の真鶴は潮風が甘く感じられる季節。親子で春の訪れを感じながら、自然に囲まれたのんびりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

「真鶴しだれ桜の宴」の詳しい情報はこちら!

■荒井城跡公園概要&開花情報
所在地:神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴1789
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:JR東海道線「真鶴駅」から徒歩約3分

【茨城県石岡市】常陸風土記の丘

まるで桜のトンネルのような枝垂れ桜
まるで桜のトンネルのような枝垂れ桜

茨城県石岡市にある「常陸風土記の丘」は、日本一の大きさを誇る獅子頭があることで有名な自然と歴史を感じられるスポットです。

園内には約500本の桜が彩り、ソメイヨシノ、枝垂れ桜、ボタン桜などさまざまな種類の桜が約1カ月に渡り咲き乱れ、訪れる人々の目を楽しませてくれます。例年、枝垂れ桜が満開になると、まるで桜のトンネルを歩いているような体験ができますよ。

春のイベント情報「常陸風土記の丘 さくらまつり」

2025年3月22日(土)から4月20日(日)までは、「常陸風土記の丘さくらまつり」が開催されます。

3月下旬のソメイヨシノから、4月上旬のしだれ桜、4月中旬のボタンザクラと3種類の桜の見頃にあわせて、屋台の出店も予定されています。最寄駅では「駅からサイクリング」や「駅からハイキング」、謎解きイベント「石岡街ナゾ歩き」など、親子で楽しめるイベントもいっぱい。

春の訪れとともに、家族での思い出作りに「常陸風土記の丘」を訪れてみてはいかがでしょうか。

「常陸風土記の丘さくらまつり」の詳しい情報はこちら!

■常陸風土記の丘概要&開花情報
所在地:茨城県石岡市染谷1646
しだれ桜の見頃:例年4月上旬
アクセス:車:常磐自動車道「千代田石岡IC」から約15分、常磐自動車道「石岡小美玉スマートIC」から約10分

【群馬県前橋市】敷島公園

しだれ桜と約2,700本もの松林の緑との共演も絶景(写真提供:前橋観光コンベンション協会)
しだれ桜と約2,700本もの松林の緑との共演も絶景(写真提供:前橋観光コンベンション協会)

群馬県前橋市の「敷島公園」は、約37ヘクタールの広大な面積を有する公園です。

園内では、約2,700本の松が茂る松林をはじめ、蚕糸記念館や、ばら園やこどもの広場などがあり、市民の憩いの場として活用されています。ボート池周辺には、八重桜、ソメイヨシノ、枝垂れ桜など約370本の桜の木があり、ボートに乗りながらお花見を楽しめますよ。

しだれ桜のライトアップ(写真提供:前橋観光コンベンション協会)
しだれ桜のライトアップ(写真提供:前橋観光コンベンション協会)

利根川河畔の「敷島桜並木」には約150本の桜が並び、見事な風景が広がります。夜には満開になった枝垂れ桜のライトアップを実施。幻想的な夜桜も見どころですよ。

園内をゆったりと散策しながら、親子で春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。

■敷島公園概要&開花情報
所在地:群馬県前橋市敷島町66
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス::電車:JR上越線「群馬総社駅」からタクシーで約10分

関東で「しだれ桜」がおすすめのスポットをご紹介しました。しだれ桜の開花にあわせて、さくらまつりなどのイベントを開催している名所もいっぱい。記事を参考に、おでかけプランを立ててみてください!

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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