
いよいよ見頃!関西しだれ桜の名所
一度は見たい春の絶景7選
古来より春を告げる花として身近な存在である「桜」。日本には、ソメイヨシノやヤマザクラ、オオシマザクラなど、さまざまな品種があります。
そのなかでも、ひときわ存在感を放つのが、垂れ下がった枝に多くの花を咲かせる「しだれ(枝垂れ)桜」。満開になると、まるで桜のシャワーを浴びているかのような光景が見られ、華やかで見応えは抜群ですよ。
今回は、関西で楽しめる「しだれ(枝垂れ)桜」の名所をピックアップ! 見頃や、ライトアップの情報も紹介しているので、ぜひ親子で春の絶景を眺めにおでかけしましょう。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
しだれ桜とは?

しだれ桜とは、垂れ下がった枝に多くの花が咲く桜の総称です。品種としては、イトシダレ(糸枝垂)や、エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)、ベニシダレ(紅枝垂)などを指します。
枝は幹から横に広がり、長く垂れた小枝から花が特徴。しだれ桜の寿命は長く、日本三大桜のひとつに数えられる福島県の「三春滝桜」は、樹齢推定1,000年を超えるしだれ桜として、国の天然記念物にも指定されています。
全国には、観賞用に植えられたしだれ桜の名木がたくさん。ここからは、関西で楽しめるしだれ桜の名所をご紹介します。
【京都府京都市】原谷苑

京都府京都市にある「原谷苑」は、木材を取り扱う村岩農園所有の桜苑です。
20種類以上の桜が植えられており、"京の桜の隠れ里"とも言われています。例年、春になると、しだれ桜のほか、大きな八重の花を咲かせる「普賢象桜」(ふげんぞうざくら)や、ツツジ、シャクナゲなどが開花。4,000坪もの広大な敷地が桜色に染まり、まるで別世界に訪れたかのような気分になりますよ。
2025年は3月20日(木・祝)から4月20日(日)に開苑予定。知る人ぞ知る春の穴場スポットに親子でおでかけしてみてはいかがでしょうか?
■原谷苑概要&開花情報
所在地:京都府京都市北区大北山原谷乾町36
しだれ桜の見頃:例年4月上旬〜下旬
アクセス:電車:地下鉄「北大路駅」から市バスM1系統原谷行きで20分、原谷下車すぐ
【京都府京都市】賀茂別雷神社 (上賀茂神社)

京都でもっとも古い神社のひとつ「賀茂別雷神社(上賀茂神社)」。約67万平方メートルの広大な神域には、国宝である本殿と権殿をはじめとする檜皮葺き(ひわだぶき)の社殿が立ち並んでいます。
なかでも、紅しだれ桜の「斎王桜」(さいおうざくら)や、孝明天皇により京都御所から御下賜され、樹齢約140~170年といわれている「御所桜」(ごしょざくら)、花笠の形をした「風流桜」(ふうりゅうざくら)は必見。格調高く、雅な威厳を備えた姿は息を呑む美しさですよ。
■賀茂別雷神社(上賀茂神社)概要&開花情報
所在地:京都府京都市北区上賀茂本山339
しだれ桜の見頃:例年4月上旬〜中旬
アクセス:車:名神高速道路・京都南ICから約40分
電車:地下鉄烏丸線「北大路駅」からタクシーで約10分、京都市営地下鉄「北山駅」からバスで約15分「上賀茂神社前」バス停で下車すぐ
【京都府京都市】円山公園

八坂神社や知恩院に隣接する「円山公園」は、京都市内で最も古い公園です。園内には、ソメイヨシノやヤマザクラなど約700本の桜があり、桜の名所として知られています。
注目は、「一重白彼岸枝垂桜( ひとえひがんしだれざくら )」(通称「祇園の夜桜」)。樹高12mの大木に花が咲き誇る姿は息を呑む美しさですよ。実はこの「祇園の夜桜」は二代目の桜。天然記念物にも指定されていた初代のしだれ桜は昭和22年に枯死し、その桜から採取した種子を受け継いだ木が現在の桜の木です。

2025年3月25日(火)から4月9日(水)の期間中は、しだれ桜のライトアップが行われます。4月2日(水)までは、園内に「かがり火」も設定されるので、幻想的な空間で夜桜見物が楽しめますよ。
■円山公園概要&開花情報
所在地:京都府京都市東山区円山町473
しだれ桜の見頃:例年3月下旬〜4月上旬
アクセス:電車:京阪電気鉄道「四条駅」から徒歩で約10分
車:名神高速道「京都東IC」から約20分
【京都府京都市】京都御苑

京都府京都市にある「京都御苑」は、約100ヘクタールの広大な敷地を持つ公園です。
都会の公園でありながら、季節ごとにさまざまな草木が自生し、訪れる人を楽しませてくれます。園内の「近衛邸跡」(このえていあと)には、しだれ桜の大木が約60本植えられ、例年3月中旬頃から開花。品種もさまざまなので、約1カ月にわたり美しい姿を楽しめますよ!
苑内には、「京都御所」や、「京都迎賓館」などもあり国内外からも多くの観光客が訪れるスポット。レストランや休憩所もあるので、ゆっくりとしだれ桜を眺められます。
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■京都御苑概要&開花情報
所在地:京都府京都市上京区京都御苑3
しだれ桜の見頃:例年3月中旬~4月上旬
アクセス:電車:市営地下鉄烏丸線「丸太町駅」または「今出川駅」から徒歩約5分
車:名神高速道路「京都南IC」から約30分
【奈良県東吉野村】高見の郷

奈良県吉野村の名峰「高見山」(たかみさん)の麓、標高650mの場所にある「高見の郷」は、しだれ桜が咲く期間のみ営業する観光庭園です。
山林を切り開いた斜面には、1,000本余りのしだれ桜が植えられています。受付でチケットを購入後、見上げる景色を楽しみながら約600mの坂道を登ると、山々の連なりを背景に一重・八重の桜が花霞を呈します。おすすめは、坂を上り切った展望台「千年の丘」から光景。しだれ桜を一望でき、美しい絶景を堪能できますよ。
展望台よりも一段低い「天空の庭」には、飲食店もあるので、ゆったりとお花見も楽しめます。
■高見の郷概要&開花情報
所在地:奈良県吉野郡東吉野村杉谷298-1
しだれ桜の見頃:例年4月上旬~中旬
※2025年4月1日(火)〜20日(日)頃まで開園予定
アクセス:電車:近鉄大阪線「榛原駅」から直通バスで約40分
※直通バスの運行は2025年4月4日(金)〜13日(日)。バスを利用の場合、事前に予約が必要です
【奈良県宇陀市】又兵衛桜

奈良県宇陀市・本郷地区にある「又兵衛桜」(またべえざくら)。戦国武将として活躍した「後藤又兵衛」の屋敷跡にあることから地元では「又兵衛桜」として親しまれています。
樹齢300年ともいわれるこの古木は、幹周約3m、高さ約13mの見事な桜。桜が開花する4月上旬から中旬には、桃の花も咲き満開の頃には、写真家や観光客で賑わいます。
■又兵衛桜概要&開花情報
所在地:奈良県宇陀市大宇陀本郷
しだれ桜の見頃:例年4月上旬〜中旬
アクセス:近鉄大阪線「榛原駅」から「宇陀」行きバスに乗車、「大宇陀高校前」停下車後、徒歩約20分
【滋賀県甲賀市】MIHO MUSEUM

滋賀県甲賀市の山中にある「MIHO MUSEUM」(ミホミュージアム)は、世界的建築家「I.M.ペイ」(イオ・ミン・ペイ)が桃源郷をイメージして設計した建物が特徴的な美術館です。
レセプション棟から美術棟へ続く遊歩道には、桜並木があり淡紅白色の花を咲かせる枝垂れ桜が植えられています。並木道の途中にあるトンネルを抜けた直後に振り返ると、トンネルの側面がピンク色に染まりとても美しい光景が見られますよ。
なお、美術館内にはベビーカーの無料貸出や授乳室、おむつ交換台、子供用トイレなど小さな子供連れにもうれしい設備が充実。土日を中心に、子供向けのプログラムも開催しているので、ぜひ親子でおでかけしてみてくださいね。
■MIHO MUSEUM概要&開花情報
所在地:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300
しだれ桜の見頃:例年4月中旬〜下旬
アクセス:電車:JR石山駅南口より帝産バスMIHO MUSEUM行きで約50分
車:新名神高速道路「信楽IC」から約15分
関西で「しだれ桜」がおすすめのスポットをご紹介しました。しだれ桜が降り注ぐように咲く景色は、親子の心に残ること間違いなし。記事を参考に、いつもとはひと味違うお花見を満喫してくださいね!
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
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