
いよいよ見頃!東京しだれ桜の名所
2025春の絶景7選&イベントも紹介
古来より春を告げる花として身近な存在である「桜」。日本には、ソメイヨシノやヤマザクラ、オオシマザクラなど、さまざまな品種があります。
なかでも、ひときわ存在感を放つのが、垂れ下がった枝に多くの花を咲かせる「しだれ(枝垂れ)桜」です。降り注ぐように咲くしだれ桜は、まるで花のシャワー! とても華やかで見応え抜群です。
そこで今回は、東京都内にある「しだれ桜の名所」をピックアップ。各スポットの見頃や期間限定のイベントも紹介します。ぜひ親子で、春の絶景を眺めにおでかけしましょう♪
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
しだれ桜とは?

しだれ桜とは、垂れ下がった枝に多くの花が咲く桜の総称です。エドヒガンザクラ(江戸彼岸桜)、イトシダレ(糸枝垂)、ベニシダレ(紅枝垂)などの品種があります。
枝は横に広がり、長く垂れた小枝に花を咲かせるのが特徴です。
しだれ桜の寿命は長く、“日本三大桜”に数えられる福島県三春町の「三春滝桜」は、なんと推定樹齢1,000年超え! 桜の木では初めて国の天然記念物にも指定されました。
全国には、観賞用に植えられたしだれ桜の名木がいっぱい。ここからは、東京都内で楽しめるしだれ桜の名所をご紹介します。
【足立区】西新井大師:関東厄除け三大師に咲く圧巻のしだれ桜

“関東厄除け三大師”に数えられる「西新井大師」。江戸時代には女性の厄除け祈願所として有名になり、今も関東圏内から多くの人が参拝に訪れます。
大本堂、光明殿、宝照殿の周辺には、しだれ桜のほか、ソメイヨシノや八重桜が植えられ、格式ある建造物を彩ります。ほかにも安行桜(別名・安行寒桜/大寒桜)、河津桜、寒緋桜、大島桜など多彩な品種があり、長期にわたって桜が楽しめるのも魅力。
境内には、「塩地蔵」や「延命水洗い自蔵尊」、「88体の大師像」、「十三重宝塔」など見どころが点在。例年4月上旬にはお釈迦様の誕生を祝う灌仏会(かんぶつえ/通称・花祭り)も開催されています。
また、参道での食べ歩きも人気です。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都足立区西新井1-15-1
しだれ桜の見頃:例年3月中旬〜4月上旬
アクセス:電車:東武鉄道大師線「大師前駅」から徒歩で約5分
【荒川区】尾久の原公園:250本のしだれ桜が見どころ

荒川区にある「尾久の原公園」は、旧旭電化工業尾久工場跡地に整備された都立公園です。貴重なトンボの生息地「トンボ池」や、広々とした原っぱなど自然が豊かで、地元の親子連れにも人気のスポット。
荒川区を代表する桜の名所でもあり、区民などが植樹した木を含め、およそ250本のしだれ桜が春の園内を彩ります。
南側エリアにはソメイヨシノも植えられ、ピクニックしながらお花見も楽しめます。
イベント情報:尾久の原公園シダレザクラ祭り(2025年3月29日)

毎年、しだれ桜が咲く頃に行われる「尾久の原公園シダレザクラ祭り」は、ステージショーや模擬店、子供向けのゲーム、ワークショップなど楽しい催しが盛りだくさん。
2025年の開催日は3月29日(土)です。荒川区のシンボルキャラクター、あら坊とあらみぃも登場しますよ。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都荒川区東尾久7-1
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:都電荒川線「東尾久三丁目駅」から徒歩で約10分
関連イベント:【尾久の原公園シダレザクラ祭り】2025年3月29日(土)
【文京区】小石川後楽園:徳川光圀公ゆかりの庭園を彩る可憐な桜

東京ドームに隣接して広がる「小石川後楽園」は、池を中心とした美しい回遊式築山泉水庭園です。国の特別史跡および特別名勝の両方に指定されています。
江戸時代初期に、水戸徳川家の祖である頼房が江戸の上屋敷の庭として造ったもので、2代目藩主・光圀の代に完成しました。中国や日本各地の景勝地を模した見どころも多く、湖や山、川、田園と、変化に富んだ景色を楽しめます。
梅の名所として知られますが、5本のしだれ桜、山桜、ソメイヨシノなどの桜も見どころ。
特に江戸時代にあった「桜の馬場」から名付けられた「馬場桜」というしだれ桜が有名です。西門からすぐの場所にあり、ソメイヨシノより少し早く薄紅色の可憐な花を咲かせます。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都文京区後楽1-6-6
しだれ桜の見頃:例年3月中旬~4月中旬
アクセス:電車:①都営地下鉄大江戸線「飯田橋駅」C3出口から徒歩で約3分 ②JR総武線「飯田橋駅」東口から徒歩で約8分 ③東京メトロ各線「飯田橋駅」から徒歩で約8分。④東京メトロ各線「後楽園駅」中央口から徒歩で約8分
【文京区】六義園:幻想的なしだれ桜のライトアップも人気

文京区にある「六義園」は、江戸時代に7年もの歳月をかけて造られた日本庭園です。「小石川後楽園」とともに“江戸の二大庭園”と称されてきました。
春の見どころは、中央部への入口・内庭大門からすぐの場所にある、高さ約15m・幅20mの立派なしだれ桜。例年3月下旬になると枝いっぱいに薄紅色の花を咲かせます。
滝のように流れ落ちる花の様子は、一見の価値がありますよ。
イベント情報:春夜の六義園 夜間特別観賞(2025年3月22日〜30日)

2025年3月22日(土)〜3月30日(日)には、「春夜の六義園 夜間特別観賞」が開催されます。
しだれ桜がライトアップされ、園内の名所が幻想的な雰囲気に一変。和歌をイメージしたプロジェクション映像や、特別な記念撮影が楽しめるフォトスポットなど、想像力をかきたてる見どころがいっぱいです。
季節限定の夜桜を体験しに、親子でおでかけして見ませんか?
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都文京区本駒込6-16-3
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩約7分、都営三田線「千石駅」から徒歩約10分
【小金井市、小平市】小金井公園:優雅なしだれ桜並木に感動

小金井市、小平市とその周辺は江戸時代から桜の名所として名高いエリア。玉川上水沿いの「小金井桜」は国の名勝に指定されています。
玉川上水の北側に広がる「小金井公園」も、多種多様な桜が咲き誇るお花見スポットです。なかでも、鈴木街道に面した北口付近のしだれ桜並木は見どころのひとつ。ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)という品種で、例年3月下旬に濃いピンク色の花を咲かせます。
満開の時期は、鮮やかな花が風に揺れる様子が息をのむ美しさ。「小金井公園」を訪れたら、ぜひ北口にも足を運んでみてください。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都小平市花小金井南町3-14-6(北口)、小金井市関野町1-13-1(サービスセンター)
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:電車:西武新宿線「花小金井駅」から徒歩で約20分(北口)
【多摩市】鶴牧西公園:川井家のしだれ桜と親しまれる一本桜

多摩市の「鶴牧西公園」には、市の天然記念物に指定された都内最大級のしだれ桜の木があり、「川井家のしだれ桜」という名前で親しまれてきました。
樹齢約200年といわれ、高さ約17m、幹周り約3.5mの巨木です。大きな滝が流れ落ちるように花を咲かせる姿は圧巻!
自然が多く残る園内には階段や斜面が多く、ハイキング気分で歩けます。丘の上まで登ると多摩市を一望でき開放感抜群ですよ。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都多摩市鶴牧2-18
しだれ桜の見頃:例年3月中旬~下旬
アクセス:電車:小田急多摩線「唐木田駅」から徒歩で約5分
【調布市】神代植物公園:百花繚乱の春を満喫

調布市の「深大寺」に隣接する「神代植物公園」は、都立で唯一の植物公園です。もともとは東京都の街路樹などを育てるための苗園でしたが、1961年に公園になりました。
約48万平方メートルという広大な敷地に、約4,800種・10万本の木が植えられています。

春はソメイヨシノも見事ですが、特筆すべきはしだれ桜などが集まるエリア。
「さくら園」~「はなもも・むくげ園」一帯に、八重桜、大島桜、花桃などが咲き乱れ、まさに百花繚乱の景色を堪能できます。
イベント情報:さくらまつり(2025年3月19日~4月6日)

2025年3月19日(水)~4月6日(日)は「さくらまつり」を開催。
早咲きの大寒桜から遅咲きのサトザクラ類まで約60種類・750本の桜が植えられているので、会期中も訪れる時期によって異なる桜を楽しめますよ。
3月30日(日)と4月6日(日)には、ジャズとクラシックの野外コンサートが開催され、満開の桜の下で音楽を楽しめます。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都調布市深大寺元町5-31−10
しだれ桜の見頃:例年3月下旬~4月上旬
アクセス:京王線「つつじヶ丘駅」「調布駅」、JR中央・総武線「三鷹駅」「吉祥寺駅」からバスに乗車、「神代植物公園前」バス停で下車(バスの乗車時間は20~25分)
しだれ桜が降り注ぐように咲く景色は、親子の心に残ること間違いなし。記事を参考に、いつもとはひと味違うお花見を満喫してくださいね!
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
- ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。