天然ミストが涼しい東海の滝11選<br/>夏に日帰り!見どころ&周辺観光も
更新日2025年08月20日/公開日2025年08月20日

天然ミストが涼しい東海の滝11選
夏に日帰り!見どころ&周辺観光も

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自然とふれあう

連日暑い日が続く夏、見ているだけで涼しくなれる「滝」へおでかけしてみませんか? 今回は、日帰りで楽しめる東海エリアの滝を、絶景の名所から穴場までご紹介します。

滝の特徴や見どころとあわせ、親子で立ち寄りたい周辺観光スポットもピックアップ! 天然のミストを浴びて、子供の夏休み後半も最高の思い出を作りましょう。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
※自然の滝は降雨量や季節により水量が変化するため、掲載画像と状況が異なる場合があります

「静岡県の滝」をまとめてチェック!

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滝は避暑に人気!でも、どうして涼しいの?

夏の避暑スポットとしても人気の「滝」。ここでは、滝が涼しく感じられる理由を解説します。

天然のミストによる気化熱で体感温度が下がる

水しぶきが涼し気な「那智の滝」の滝つぼ(画像提供:jeosoncho / PIXTA)
水しぶきが涼し気な「那智の滝」の滝つぼ(画像提供:jeosoncho / PIXTA)

滝つぼに激しく水が流れ落ちることで生まれる大量の水しぶきは、まさに天然のミストシャワー! ひんやりとしたミストが肌にあたると、気化熱の効果で体感温度がぐっと下がります。

また直接肌にあたらずとも、空気中を漂う細かいミストが蒸発する際に、気化熱の作用で周囲の熱を奪うため涼しく感じられるのです。

エアコンの涼しさとは違う、自然の力で体をクールダウンさせてくれるのが魅力です。

木陰が日差しを遮ってくれる

木々に囲まれた熊本県の「鍋ヶ滝公園」(画像提供:Ichi / PIXTA)
木々に囲まれた熊本県の「鍋ヶ滝公園」(画像提供:Ichi / PIXTA)

さらに、滝の周りは豊かな森や渓谷に囲まれていることが多く、木陰が日差しを遮ってくれます。

「ゴーッ」という水の音も、日常の喧騒や暑さを忘れさせてくれる心地よいBGMに。心も体もリフレッシュできる最高の癒やしスポットです。

滝を見に行くときの持ち物・服装

滝の周辺は、自然の地形を生かした遊歩道や山道になっていることがほとんど。安全に楽しむために、服装や持ち物はしっかり準備していきましょう!

服装のポイント

両手があくよう、カバンはリュックタイプが基本(画像提供:zak / PIXTA)
両手があくよう、カバンはリュックタイプが基本(画像提供:zak / PIXTA)

●靴: もっとも重要といえるのが靴。滑りにくい、履き慣れたスニーカーかトレッキングシューズが必要です。サンダルやヒールは絶対に避けましょう。

●服装: 夏でも虫刺されやケガ防止のため、長袖・長ズボンが安心。体温調節ができるよう、脱ぎ着しやすい上着を1枚持っていきましょう。

あると便利&安心な持ち物

タオル、飲み物はもちろん、山の天気は変わりやすいので雨具も忘れずに。森林を歩くので、虫よけスプレーや虫刺されの薬、絆創膏や消毒薬はもちろん、ヒル対策グッズ、熊鈴や熊よけスプレーなども用意しておくと安心です。

ゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参しましょう。

【静岡県富士宮市】白糸の滝・音止の滝

絶壁から白い絹糸のように水が落ちる「白糸の滝」(画像提供:まちゃー / PIXTA)
絶壁から白い絹糸のように水が落ちる「白糸の滝」(画像提供:まちゃー / PIXTA)

世界遺産・富士山の構成資産であり、“日本の滝百選”にも選ばれている天下の名瀑「白糸の滝」。高さ20m・幅150mの湾曲した絶壁から、まるで白い絹糸のように大小数百もの滝が流れ落ちる様は、優しくたおやかです。

すぐ隣には、轟音(ごうおん)とどろかせる勇壮な「音止の滝」があり、趣の異なる二つの滝を一度に楽しめるのが大きな魅力です。

二つの名瀑をめぐり、富士山の恵みを感じる

音止の滝(画像提供:ばりろく / PIXTA)
音止の滝(画像提供:ばりろく / PIXTA)

駐車場から遊歩道を5分ほど歩き、まずは展望スペースから「音止の滝」の迫力を体感。そこから100段ほどの階段を下りていくと滝つぼに到着します。目の前に「白糸の滝」が広がり、幻想的な光景に圧倒されますよ。

滝の水は富士山の雪解け水で、年間を通じて水温12度とひんやりしています。

滝で涼んだあとは、動物とのふれあいや乳搾り体験が人気の「まかいの牧場」へ立ち寄るのも、親子におすすめのコースです。

「まかいの牧場」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:静岡県富士宮市上井出
アクセス:【車】東名高速道路「富士IC」、新東名高速道路「新富士IC」から約35分
【電車】JR身延線「富士宮駅」からバスに乗車(約30分)、「白糸の滝」バス停で下車すぐ
駐車場:あり

【静岡県伊豆市】浄蓮の滝

清らかな水が流れる「浄蓮の滝」(画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)
清らかな水が流れる「浄蓮の滝」(画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)

“日本の滝百選”に選ばれ、名曲「天城越え」にも登場する「浄蓮の滝」は、静岡県の伊豆エリアを代表する名瀑。

高さ25m・幅7mの滝が、深い木々に囲まれた玄武岩の崖を流れ落ちる様子は荘厳です。

春の畳石式わさび田(画像提供:M・H / PIXTA)
春の畳石式わさび田(画像提供:M・H / PIXTA)

滝の展望台付近には、伊豆市の特産品であるわさびを栽培する「わさび田」が広がっています。明治時代から続く伝統農法で、世界農業遺産にも登録されている「畳石式」のわさび田を、じっくり見学しましょう。

清らかな水と緑が織りなす美しい風景は、この地域ならではの魅力にあふれています。

「伊豆の踊子」の世界観にふれ、渓流釣りまで楽しめるスポット

「浄蓮の滝」近くにある「伊豆の踊子」像(画像提供:skipinof / PIXTA)
「浄蓮の滝」近くにある「伊豆の踊子」像(画像提供:skipinof / PIXTA)

駐車場から滝へは、約200段の階段を下りて向かいます。道中には川端康成の名作「伊豆の踊子」の銅像があり、文学の世界にふれることができますよ。

滝を見学したあとも、併設の「浄蓮の滝観光センター」で名物のわさびソフトクリームを食べたり、「天城国際鱒釣場」でニジマスやアマゴの渓流釣りをしたりと、一日満喫できるスポットです。

釣場にはレンタル竿があり、初心者や子供でも安心です。釣った魚をその場で焼いて食べたり(貸出コンロ有料)、持ち帰って夕食のおかずにすれば、貴重な食育の機会になりますね♪

「天城国際鱒釣場」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:静岡県伊豆市湯ケ島892-14
アクセス:【車】東名高速道路「沼津IC」、新東名高速道路「長泉沼津IC」から約70分
【電車】伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から河津駅行きバスに乗車、「浄蓮の滝」バス停で下車すぐ
駐車場:あり

【静岡県河津町】河津七滝(釜滝、エビ滝、蛇滝、初景滝、カニ滝、出合滝、大滝)

「河津七滝」(かわづななだる)は、河津川の上流・約1.5kmにわたる渓谷に点在する7つの滝の総称。滝のことを「たる」と呼ぶのは平安時代から続く民族語で、「水が垂れる」という意味の「垂水(たるみ)」がルーツです。

遊歩道が整備されており、片道約1時間のハイキングを楽しみながら個性豊かな7つの滝をめぐることができます。ここでは代表的な3つの滝をご紹介!

釜滝

釜滝 (画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)
釜滝 (画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)

「釜滝」(かまだる)は、七滝の遊歩道(上流コース)で最初に現れる迫力満点の滝。高さ約22mの玄武岩の岩肌を流れ落ちます。滝の音が釜の底に響く音に似ていることから、この名が付いたのだそう。

すぐそばに展望デッキが設置されており、ミスト状の水しぶきを全身で感じることができます。

初景滝

初景滝(画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)
初景滝(画像提供:ハッシブ2世 / PIXTA)

「初景滝」(しょけいだる)は「河津七滝」を代表する滝です。ここにも、小説「伊豆の踊子」の場面を再現した銅像が立っています。

高さ約10m・幅約7mの美しい滝を背景にした踊り子像は記念撮影にもぴったり。多くの観光客でにぎわう人気スポットです。

駐車場の周辺から「初景滝」までの区間はバリアフリーになっていて、河津七滝観光協会では車椅子の無料レンタルを実施。小さな子供連れや3世代でのおでかけにも適しています。

大滝

大滝(画像提供:freeangle / PIXTA)
大滝(画像提供:freeangle / PIXTA)

七滝の中でもっとも雄大で、落差30m・幅7mを誇る「大滝」(おおだる)。かつては立ち入りが制限されていましたが、現在は遊歩道が整備され、その壮大な姿を間近に見ることができます。

ラストは滝が見られる露天風呂へ

滝の周辺は温泉宿「大滝温泉 天城荘」の敷地になっており、水着着用で入れる露天風呂では、大滝を眺めながら温泉に浸かるという贅沢な体験も! まさに冒険のゴールにふさわしい絶景です。

※「大滝温泉 天城荘」は2025年8月現在、リニューアル工事のため日帰り湯のみ営業。水曜休館

■スポット概要
所在地:静岡県賀茂郡河津町梨本
アクセス:【車】東名高速道路「沼津IC」から約1時間20分
【電車】「河津駅」からバスに乗車、「水垂」バス停で下車。
駐車場:あり
注意事項:
・大滝の遊歩道は開放時間が季節により異なる(6月~9月は8~18時)
・補修工事や自然災害の影響で通行止区間が生じることがあります。観光協会の公式サイトなどで最新情報をご確認ください

河津町観光協会公式サイト・新着情報

【静岡県静岡市】安倍の大滝

安倍の大滝(画像提供:yamasan / PIXTA)
安倍の大滝(画像提供:yamasan / PIXTA)

“日本の滝百選”に選ばれ、安倍川の源流部に位置する落差約90mの壮大な滝。静岡市内とは思えないほど手つかずの原生林の中にあり、その姿は“駿河の国で第一の滝”と称えられてきました。

滝までの道のりは本格的なハイキングコースになっていて、豊かな自然と冒険気分を満喫したい、体力に自信のある親子におすすめの秘境スポットです。

吊り橋を越えて目指す!迫力満点の直瀑

ルート途中にある吊り橋はスリル満点!(画像提供:チルド / PIXTA)
ルート途中にある吊り橋はスリル満点!(画像提供:チルド / PIXTA)

温泉街の駐車場から滝までは、約1時間ほどのハイキング。道中にはスリル満点の吊り橋が2つあり、美しい渓谷の景色を楽しみながら進みます。

ゴールで待っているのは、圧倒的な水量で流れ落ちる大迫力の滝の姿! 滝つぼの近くまで行けば、天然のミストを全身で浴びることができます。

ハイキングのあとは、歴史ある「梅ヶ島温泉」で汗を流し、疲れを癒やすのが最高のコースです♪

「梅ヶ島温泉」の詳細はこちら!

■スポット概要
所在地:静岡県静岡市葵区梅ケ島
アクセス:【車】新東名高速道路「新静岡IC」から約50分、駐車場から徒歩で約60分
【電車】JR東海道本線・東海道新幹線「静岡駅」からバスに乗車(約1時間45分)、「安倍大滝入口」バス停で下車後、徒歩で約40分
駐車場:あり(梅ヶ島温泉の駐車場を利用)


【愛知県新城市】阿寺の七滝

阿寺の七滝(画像提供:旅風 / PIXTA)
阿寺の七滝(画像提供:旅風 / PIXTA)

愛知県で唯一“日本の滝百選”に選ばれ、国の名勝・天然記念物にも指定されている名瀑。巣山高原から流れる水が、7段の階段状になって流れ落ちることから「七滝」と名付けられました。

陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明(あべのせいめい)が修行したという伝説や、子宝を授かるという「子抱石」(こだきいし)のいわれも残る、神秘的なパワースポットです。

滝とあわせて市内観光&体験を満喫

「新城市設楽原歴史資料館」には火縄銃の展示も
「新城市設楽原歴史資料館」には火縄銃の展示も

駐車場から滝までは沢沿いの遊歩道を歩いて15分ほど。4段目までの滝を下から見上げることができ、いくえにもなって流れ落ちる優美な姿を堪能できます。

滝つぼ周辺はひんやりと涼しく、心身ともにリフレッシュできますよ。

新城市内には、長篠・設楽原の戦いをテーマにした「新城市設楽原歴史資料館」や、森の中で冒険できる「フォレストアドベンチャー・新城」など親子向けのスポットもいろいろ。観光プランを練って楽しい一日を過ごしましょう!

「新城市設楽原歴史資料館」を詳しくチェック!

「フォレストアドベンチャー・新城」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:愛知県新城市下吉田
アクセス:【車】新東名高速道路「新城IC」から約25分
【電車】JR飯田線「三河大野駅」からバスに乗車(約40分)、「七滝口」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場:あり
注意事項:三河大野駅からのバスは日曜・祝日・振替休日は運休

【岐阜県高山市】平湯大滝

平湯大滝(画像提供:オフィスK / PIXTA)
平湯大滝(画像提供:オフィスK / PIXTA)

岐阜県高山市の「平湯大滝」は落差64m・幅6mの壮大な滝。岩壁をまっさかさまに流れ落ちるダイナミックな姿が見応え抜群です。

奥飛騨温泉郷の一角にあり、周囲は豊かな自然に囲まれ、新緑や紅葉の季節には滝の美しさがいっそう際立ちます。

冬の「平湯大滝」(画像提供:ZRX / PIXTA)
冬の「平湯大滝」(画像提供:ZRX / PIXTA)

冬には滝全体が巨大な氷柱となる「結氷」でも有名で、例年2月には凍った滝をライトアップする「平湯大滝結氷まつり」を開催しています。

“日本の滝百選”や“飛騨三大名瀑”にも選ばれる名所です。

車で行ける滝見台で手軽に観瀑♪周辺観光も楽しい

「新穂高ロープウェイ」など周辺観光も充実(画像提供:kumaphoto / PIXTA)
「新穂高ロープウェイ」など周辺観光も充実(画像提供:kumaphoto / PIXTA)

滝のすぐそばにある「滝見展望広場」まで車で乗り入れができるのも、うれしいポイント(駐車台数に限りあり)。長い距離を歩くことなく、小さな子供連れでも気軽に大滝の迫力を体感できます。

轟音とともに水しぶきが舞う様子を、ぜひ親子で楽しんでくださいね。

滝を存分に堪能したあとは、クマの親子に会える「奥飛騨クマ牧場」や、北アルプスの絶景を望む「新穂高ロープウェイ」などの観光スポットを訪れるのもおすすめです。

「奥飛騨クマ牧場」を詳しくチェック!

「新穂高ロープウェイ」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯
アクセス:【車】中部縦貫自動車道「高山IC」から約45分/長野自動車「道松本IC」から約60分
【電車】JR高山駅(高山濃飛バスセンター)から新穂高温泉行きバスに乗車(約52分)、「大滝口・キャンプ場」下車後、徒歩で約20分
駐車場:あり
注意事項:降雪期は駐車場を閉鎖

【岐阜県養老町】養老の滝

養老の滝(画像提供:M・H / PIXTA)
養老の滝(画像提供:M・H / PIXTA)

岐阜県養老町の「養老の滝」は、「滝の水がお酒になった」という親孝行の伝説「養老孝子物語」の舞台として、また葛飾北斎の浮世絵にも描かれたことで古くから知られる名瀑。

高さ30m・幅4mの美しい滝で、“日本の滝百選」”にも選ばれています。

滝がある「養老公園」は自然豊かで、春は桜、秋は紅葉と、四季折々の美しい景色が楽しめます。

公園内で滝もアートも遊具も満喫!

「養老天命反転地」(画像提供:watagumo / PIXTA)
「養老天命反転地」(画像提供:watagumo / PIXTA)

公園の駐車場を出発し、飲食店やお土産屋さんが並ぶ「養老孝子坂」や、美しい渓流にかかる橋を渡りながら、30分ほどのんびり歩ハイキング。ゴールでは、岩角を打って清らかな水が流れ落ちる雄麗な滝が待っています。

滝で涼んだあとは、公園内にある不思議なアート空間「養老天命反転地」や、遊具が充実した「岐阜県こどもの国」で一日楽しく過ごしてくださいね。

「養老天命反転地」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:岐阜県養老郡養老町養老公園
休園日:火曜(祝日の場合は翌日)
アクセス:【車】東海環状自動車道「養老IC」から約10分
【電車】養老鉄道「養老駅」から徒歩で約15分
駐車場:あり

【岐阜県八百津町】五宝滝(一の滝、二の滝、三の滝、二天の滝、円明の滝)

「五宝滝」の3段滝(画像提供:Buuchi / PIXTA)
「五宝滝」の3段滝(画像提供:Buuchi / PIXTA)

剣豪・宮本武蔵が修行したという伝説が残る、岐阜県八百津町の名瀑。3段に連なる「一の滝」「二の滝」「三の滝」と、武蔵ゆかりの「二天の滝」「円明の滝」を合わせた5つの滝の総称です。

滝をめぐる遊歩道が整備されており、親子のハイキングにぴったり。優しい自然の中に輝く美しい滝と、歴史ロマンあふれる伝説に、親子の冒険心がくすぐられます。

約1時間で5つの滝めぐり

二の滝(画像提供:fujisawa / PIXTA)
二の滝(画像提供:fujisawa / PIXTA)

駐車場からスタートする約1時間のコースを歩けば、個性豊かな5つの滝すべてをめぐることができますよ。3段の滝は合計の落差が80mにもなり、朱色の橋から眺める「二の滝」は特に美しいと評判です。

周辺には、数多くのユダヤ人を救った八百津生まれの外交官・杉原千畝(すぎはらちうね)について知る「杉原千畝記念館」や、武蔵が座禅を組んだと伝わる石が残る「大仙寺」などの貴重なスポットもあるので、親子で訪れてみてください。

「大仙寺」を詳しくチェック!

「杉原千畝記念館」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:岐阜県加茂郡八百津町八百津4767-3(駐車場)
アクセス:【車】東海環状自動車道「可児御嵩IC」から約25分
【電車】名鉄「明智駅」よりYAOバスに乗車、「八百津町ファミリーセンター」バス停で八百津町西部コミュニティバス(やおまる西部)に乗り換え、「五宝滝入口」バス停で下車後、徒歩で約20分 ※「やおまる西部」は平日のみ運行
駐車場:あり
注意事項:滝へ向かう道は狭いため、運転には十分な注意が必要です

公式サイト

【岐阜県中津川市】竜神の滝

竜神の滝(画像提供:kazu8 / PIXTA)
竜神の滝(画像提供:kazu8 / PIXTA)

岐阜県中津川市の美しい自然公園「夕森公園(夕森渓谷)」の中にある、落差12mの滝 。その名の通り「白龍が天に昇った」という伝説が残り、近くには「竜神神社」も祀られています 。

一番の見どころは、コバルトブルーやエメラルドブルーなど日に7回も色を変えるといわれる神秘的な滝つぼ。“岐阜県の名水50選”にも選ばれた澄んだ水と、深い森が織りなす景観に誰もが癒やされるパワースポットです

滝見学と川遊びで夏の思い出作り

滝つぼの色が変化することでも知られる滝(画像提供:七福徳三 / PIXTA)
滝つぼの色が変化することでも知られる滝(画像提供:七福徳三 / PIXTA)

滝までは公園内の遊歩道を歩きますが、2025年7月の大雨で一部の橋が崩落したため、散策の際は現地の案内にご注意ください。

メインの「竜神の滝」は見学可能で、その荘厳な姿に感動するはず! また、駐車場近くの川は流れが穏やかなので、子供たちの水遊びスポットとしても人気です。

滝のミストと川遊びで充分涼んだら、市内にある宿場町「馬籠」まで足を延ばして、歴史あるまち並みを歩いてみてはいかがでしょうか。

「馬籠」公式サイト

■スポット概要
所在地:岐阜県中津川市川上
アクセス:【車】中央自動車道「中津川IC」から約35分
【電車】JR中央本線「坂下駅」からバスに乗車、「夕森公園口」バス停で下車
駐車場:あり

公式サイト

【三重県熊野市】布引の滝

4段からなる「布引の滝」(画像提供:Bull / PIXTA)
4段からなる「布引の滝」(画像提供:Bull / PIXTA)

三重県熊野市の山間部に位置する「布引(ぬのびき)の滝」は、“日本の滝百選”のひとつ。約53mの落差を4段に分かれて流れ落ち、特に一番下の段は約29mもの高さがあり見応え抜群です。

激しく飛沫を立てることなく、まるで白い布を垂らしたかのように静かに流れ落ちる様子が最大の特徴。周囲は「きらずの森」として手つかずの自然が守られており、神聖な空気に包まれています。

原生林を歩いた先に待つ優美な白布

最下段は白い反物のよう(画像提供:k-hiro / PIXTA)
最下段は白い反物のよう(画像提供:k-hiro / PIXTA)

駐車場から滝までは、原生林の中の遊歩道を歩いて15分ほどのハイキング。木漏れ日の中、苔むした岩や美しい沢の流れを楽しみながら、冒険気分で進みましょう。

静かで荘厳な滝の姿が現れると、その美しさに歩いてきた疲れも吹き飛びます。

滝で癒やされたあとは、車で40~1時間ほど車を走らせて、世界遺産「花の窟神社」や日本の棚田百選「丸山千枚田」といった熊野ならではの絶景スポットにも足を運んでみてください。

■スポット概要
所在地:三重県熊野市紀和町小栗須
アクセス:【車】熊野尾鷲道路「熊野大泊IC」から約60分
駐車場:あり

【三重県名張市】赤目四十八滝(不動滝、千手滝、布曳滝、荷担滝、琵琶滝ほか)

伊賀流忍者の修行の地と伝わる、三重県名張市の「赤目四十八滝」。「赤目滝水族館」から続く約3.3kmの遊歩道を歩くと、大小さまざまな滝が次々と現れる、冒険気分満点のスポットです。

“日本の滝100選”などにも選ばれた美しい渓谷を歩けば、子供も大人もパワーチャージできること間違いなし! 今回は、特に見ごたえのある「赤目五瀑」をご紹介します。

不動滝

不動滝(画像提供:Buuchi / PIXTA)
不動滝(画像提供:Buuchi / PIXTA)

遊歩道に入って最初に現れるのが、高さ15m・幅4mの「不動滝」。不動明王にちなんで名付けられた、迫力ある滝です。渓谷にかかる不動橋からの眺めは壮観で、ここから始まる滝めぐりへの期待感を高めてくれますよ。

千手滝

千手滝(画像提供:kazukiatuko / PIXTA)
千手滝(画像提供:kazukiatuko / PIXTA)

「千手滝」(せんじゅだき)は、岩を伝って千の手のように水が流れ落ちることから名付けられた、高さ15m・幅7mの美しい滝。岩と樹木、滝つぼが調和した、まるで絵画のような景色に思わずうっとりしてしまいます。

布曳滝

布曳滝(画像提供:銀塩一途 / PIXTA)
布曳滝(画像提供:銀塩一途 / PIXTA)

高さ30mの岩壁を、一本の白い布を垂らしたように静かに流れ落ちる優美な滝。「千手滝」からは徒歩で10分ほどです。

「ぬのびきだき」という名の滝は全国に数多くありますが、そのなかでも代表格とされるほどの美しさ。滝つぼの深さは約30mもあり、水の力によって硬い岩がえぐられてできたというから驚きです!

荷担滝

荷担滝(画像提供:LS Photo Life / PIXTA)
荷担滝(画像提供:LS Photo Life / PIXTA)

「布曳滝」から40分ほど歩くと、渓谷随一の景観と絶賛される名瀑「荷担滝」(にないだき)が現れます。高さ8mの滝が、大きな岩を挟んで2筋に分かれて流れ落ちる様子が、荷物を担いでいるように見えることが名前の由来。

展望台からの眺めは、まさに絶景です。

琵琶滝

琵琶滝(画像提供:Skylight / PIXTA)
琵琶滝(画像提供:Skylight / PIXTA)

「荷担滝」から約10分歩くと、赤目五瀑の最後を飾る高さ15mの「琵琶滝」に到着。絶壁に囲まれた滝つぼは岩風呂にも似ています。

深い蒼色をたたえた神秘的な滝つぼと、楽器の琵琶に似た滝の形が特徴です。ここまで歩いてきた達成感も格別!

忍者修行体験も人気!

「忍者の森」で忍者修行を体験
「忍者の森」で忍者修行を体験

滝めぐりを充分満喫したら、忍者衣装で本格的な修行が体験できる「赤目四十八滝『忍者の森』」へ!

手裏剣打ちや壁登りなど、伊賀流忍術に挑戦すれば、子供も大人も夢中になること間違いなしです。公式サイトの予約カレンダーで事前に予約しておきましょう。

「忍者の森」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:三重県名張市赤目町長坂
アクセス:【車】名阪国道「針IC」から約45分
【電車】近鉄「赤目口駅」からバスで約10分
営業時間:8:30~17:00(夏季)
料金:渓谷保全料として大人1,000円、小・中学生500円
駐車場:あり

夏の避暑地として人気が高い、東海の滝をまとめてご紹介しました。下調べと準備をしっかりして、夏休み後半も楽しい思い出を作りましょう!

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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