
天然ミストが涼しい関東の滝15選
夏に日帰り!見どころ&周辺観光も
連日暑い日が続く夏、見ているだけで涼しくなれる迫力満点の「滝」を見におでかけしませんか? 今回は、日帰りで気軽におでかけできる関東の滝を、絶景の名所から穴場までご紹介します。
それぞれの滝の特徴や見どころとあわせ、親子で立ち寄りたい周辺観光スポットもピックアップ! 天然のミストを浴びて、子供の夏休みに最高の思い出を作りましょう。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
滝は避暑に人気!でも、どうして涼しいの?
夏の避暑スポットとしても人気の「滝」。ここでは、滝が涼しく感じられる理由を解説します。
天然のミストによる気化熱で体感温度が下がる

滝つぼに激しく水が流れ落ちることで生まれる大量の水しぶきは、まさに天然のミストシャワー! ひんやりとしたミストが肌にあたると、気化熱の効果で体感温度がぐっと下がります。
また直接肌にあたらずとも、空気中を漂う細かいミストが蒸発する際に、気化熱の作用で周囲の熱を奪うため涼しく感じられるのです。
エアコンの涼しさとは違う、自然の力で体をクールダウンさせてくれるのが魅力です。
木陰が日差しを遮ってくれる

さらに、滝の周りは豊かな森や渓谷に囲まれていることが多く、木陰が日差しを遮ってくれます。
「ゴーッ」という水の音も、日常の喧騒や暑さを忘れさせてくれる心地よいBGMに。心も体もリフレッシュできる最高の癒やしスポットです。
滝を見に行くときの持ち物・服装
滝の周辺は、自然の地形を生かした遊歩道や山道になっていることがほとんど。安全に楽しむために、服装や持ち物はしっかり準備していきましょう!
服装のポイント

●靴: 一番大切なのが靴。滑りにくい、履き慣れたスニーカーかトレッキングシューズが必要です。サンダルやヒールは絶対に避けましょう。
●服装: 虫刺されやケガ防止、ヤマビル対策のため、夏でも長袖・長ズボンが安心。体温調節ができるよう、脱ぎ着しやすい上着を1枚持っていきましょう。
あると便利な持ち物
タオル、飲み物はもちろん、山の天気は変わりやすいので雨具も忘れずに。森の中は虫も多いので、虫よけスプレーや虫刺されの薬、いざという時のための絆創膏や消毒薬、場所によっては熊鈴もあると安心です。
ゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参しましょう。
【茨城県大子町】袋田の滝

茨城県を代表する名瀑であり、“日本三名瀑”にも名を連ねる「袋田の滝」。高さ120m、幅73mの大きさを誇り、巨大な岩壁を水が四段に分かれて流れ落ちることから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれています。
その名の由来は、一説には平安時代の歌人・西行法師(さいぎょうほうし)が訪れた際に「四季に一度ずつ来てみなければ、真の風趣は味わえない」と絶賛したことにあるともいわれ、季節ごとにまったく異なる表情を見せます。
なかでも、厳冬期に滝全体が凍結する「氷瀑」(ひょうばく)や、秋~冬のライトアップイベント「大子来人〜ダイゴライト〜」は圧巻です。
観瀑台を巡り、さまざまな角度から滝の迫力を体感

「袋田の滝」を見学するためのトンネル内には、2つの観瀑台が用意されています。
第1観瀑台は、滝つぼからわずか10mほどの場所から見上げるように観賞でき、轟音と水しぶきを肌で感じられ迫力満点です。そこからエレベーターで約50m上ると第2観瀑台に到着し、四段に流れ落ちる滝の全景を一望できます。
また、滝川にかかる吊橋も、人気の観瀑スポットです。季節や見る場所によって変化する滝の姿を、親子で楽しみましょう。
■スポット概要
所在地: 茨城県久慈郡大子町袋田3-19
袋田の滝トンネル利用料:中学生を除く15歳以上500円、小・中学生300円
アクセス:【車】常磐自動車道「那珂IC」から約60分
【電車】JR水郡線「袋田駅」からバスに乗車(約10分)、「滝本」バス停で下車後、徒歩で約10分
駐車場: あり
【茨城県大子町】月待の滝

久慈川の支流、大生瀬川にかかる落差17mの滝。普段は2筋に分かれて穏やかに流れ落ちていますが、水量が増すと一つの滝になります。
最大の特徴は、滝の裏側が大きくえぐれていること。濡れることなく滝の裏側に入ることができるため、「裏見の滝」や「くぐり滝」とも呼ばれ、安産や子育てにご利益があるともいわれています。
滝の裏側へ!マイナスイオンの天然カーテンをくぐる

流れ落ちる水のカーテンの裏側から、日の光にきらめく景色を眺める体験は、子供にとって忘れられない思い出になるはず!
滝のすぐそばには趣のあるお蕎麦屋さん「月待の滝 もみじ苑」があり、滝を眺めながら食事や甘味を楽しむことができます。特に夏限定の天然氷のかき氷は絶品。滝のマイナスイオンを浴び、おいしいグルメも味わえる、親子で大満足のスポットです。
■スポット概要
所在地: 茨城県久慈郡大子町川山
アクセス: 【車】常磐自動車道「那珂IC」から約50分
駐車場: あり
【群馬県草津町】嫗仙の滝

草津温泉の近く、うっそうとした森の奥深くにひっそりと佇む、秘境感あふれる滝。「嫗仙(うばせん)」という名は、ヤマトタケルノミコトの乳母が、この滝の水で若返ったという伝説に由来します。
岩肌が温泉成分の影響で赤茶色に変色しており、その上を絹糸のように水が流れ落ちる様子は、ほかに類を見ない幻想的な美しさです。
滝の脇に立つ、樹高35m・幹周6.7mのカツラの巨木も見応えがあります。
冒険ハイキングの先に待つ、神秘の赤い滝

駐車場から滝までは、沢沿いの遊歩道を約20分歩きます。道中にはアップダウンや滑りやすい箇所、ロープを張った急斜面もあるので、足元に十分注意が必要です。
森を抜けた先に、赤茶色の岩肌と白い水のコントラストが美しい滝が現れた瞬間の感動は格別! 周囲は静寂に包まれ、神秘的な雰囲気が漂います。
草津温泉から少し足を延ばし、親子で達成感あふれる滝見ハイキングに挑戦してみてはいかがでしょうか。
■スポット概要
所在地: 群馬県吾妻郡草津町草津
アクセス: 【車】関越自動車道「渋川伊香保IC」から約1時間30分、駐車場から徒歩で約30分
駐車場: あり
【群馬県沼田市】吹割の滝

“東洋のナイアガラ”と称され、国の天然記念物にも指定されている名瀑「吹割(ふきわれ)の滝」。片品川の川床が長い年月をかけて浸食されてできた滝です。
高さ約7m・幅30mにわたって、轟音とともに水が流れ落ちる様は迫力満点。夏の暑い日に滝からの天然ミストを全身に浴びれば気分爽快です♪
滝によってV字型に削られた岩盤は、まるで巨大な龍の口のよう。その壮大なスケールは、一度見たら忘れられない光景ですよ。
遊歩道から見下ろす「東洋のナイアガラ」

周辺には遊歩道も整備されていて、もう一つの滝「鱒飛の滝(ますとびのたき)」や吊り橋など見どころがいっぱい。体力がある親子は、ぜひ一緒に歩いて橋の上からも絶景を眺めてみましょう。
遊歩道からは、般若の顔に似た「般若岩」など、ユニークな形の岩を見ることもできますよ。ダイナミックな滝の造形や、見る者を圧倒する渓谷の美しさ、ごうごうと音を立てる川の流れは、忘れられない思い出の景色になるはず!
周辺には、りんご狩りやブルーベリー狩りなどができる果樹農園が多いので、時季によっては観瀑とセットで楽しむのもおすすめです。
■スポット概要
所在地: 群馬県沼田市利根町追貝
アクセス: 【電車】JR上越線「沼田駅」からバスに乗車(約45分)、「吹割の滝」バス停で下車後、徒歩で約3分
【車】関越自動車道「沼田IC」から約25分
駐車場: あり
注意事項:例年12月中旬~3月下旬は冬季閉鎖、遊歩道は夜間通行止め
【栃木県日光市】華厳滝

“日本三名瀑”のひとつに数えられ、日光を代表する名瀑「華厳滝」(けごんのたき/華厳の滝、華厳ノ滝とも表記)。中禅寺湖の水が、高さ約97mの絶壁を一気に流れ落ちる様が圧巻です。
まっすぐに落ちる「直瀑」の迫力と、岩壁から染み出す伏流水が作る繊細な「十二滝」との対比が美しく、自然が作り出す雄大な造形美を堪能できます。
エレベーターで滝つぼへ!大迫力の音と四季折々の絶景を間近に

専用のエレベーターで滝つぼの目の前にある観瀑台まで行くと、轟音(ごうおん)とともに水しぶきが弾ける豪快な景色を間近で見学できます。
5月頃の新緑や秋の紅葉、冬に十二滝が凍る「ブルーアイス」など四季折々の景観も魅力。
滝を満喫したあとは、水源である「中禅寺湖」の遊覧船や、ロープウェイに乗って「明智平展望台」から滝と湖を一望するのもおすすめです。
■華厳滝
所在地: 栃木県日光市中宮祠
エレベーター利用料(往復): 中学生以上600円、小学生400円
アクセス:【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約20分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約40分)、「中禅寺温泉」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場: あり
【栃木県日光市】湯滝

「湯滝」(ゆだき)は“奥日光三名瀑”のひとつで、「湯ノ湖」の南端にある高さ70m、幅25mの壮大な滝。岩肌を舐めるように、大量の水が豪快に滑り落ちる様は迫力満点です。
滝の横には遊歩道が整備されており、流れ落ちる滝を側面から眺めながら、滝つぼ、そして下流の湯川へと散策することができます。

一番の見どころは、滝つぼの目の前に設置された観瀑台です。落下する水の轟音と、降りかかる水しぶきを全身で体感でき、その迫力に圧倒されること間違いなし! 夏はミストがひんやり涼しく、最高の避暑スポットです。
滝の上からの景色も素晴らしく、水源である「湯ノ湖」の穏やかな湖畔を散策するのもおすすめですよ。
■スポット概要
所在地: 栃木県日光市湯元
アクセス: 【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約40分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約80分)、「湯滝入口」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場: あり
【栃木県日光市】竜頭の滝

「湯ノ湖」から「戦場ヶ原」を通り、「中禅寺湖」へと注ぐ湯川にある「竜頭の滝」。(りゅうずのたき/竜頭ノ滝、竜頭滝とも表記)。「華厳滝」、「湯滝」と並び“奥日光三名瀑”と称されます。
長さ約210mにわたって岩場を力強く流れ落ちる渓流瀑で、滝つぼ近くの大きな岩によって流れが2分される様子が、竜の頭に似ていることからその名が付きました。
滝見茶屋から眺める、迫力の「竜の頭」

滝の正面にある観瀑台からの眺めが定番ですが、すぐ隣の「竜頭之茶屋」の席からも迫力ある滝を間近に望めます。滝に沿って整備された遊歩道を散策すれば、流れ落ちる滝の側面や、滝上の穏やかな流れなど、さまざまなな表情を楽しめますよ。
5月~6月は赤紫色のトウゴクミツバツツジが美しく、9月下旬には日光市内でもっとも早いといわれる紅葉が始まります。
散策後は上流にある「戦場ヶ原」の湿原や、下流の「中禅寺湖」を訪れるのも良いでしょう。
■スポット概要
所在地: 栃木県日光市中宮祠
アクセス: 【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約30分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約60分)、「竜頭の滝」バス停で下車後、徒歩で約2分
駐車場: あり
【栃木県日光市】霧降の滝

日光を代表する名瀑のひとつで、上下二段に分かれて流れ落ちる優美な滝。高さは約75mあり、岩に当たった水が霧のように飛び散ることから「霧降の滝」と名付けられました。
その独特の姿は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の作品にも描かれたほど。季節や水量によって表情を変える、まるで絵画のような美しい滝です。
葛飾北斎が描いた芸術的な滝を観瀑台から観賞

駐車場から遊歩道を15分ほど歩くと、木々の間に観瀑台が見えてきます。ここからは滝の全体像を一望でき、まさに北斎が描いた浮世絵のような構図を堪能できます。新緑や紅葉の季節は特に美しく、多くの写真愛好家でにぎわいます。
滝を見たあとは、天然氷の蔵元「四代目徳次郎」が運営するかき氷店「日光霧降高原チロリン村」や、「大笹牧場」までドライブするのもおすすめ。牧場では動物とのふれあいや、新鮮な牛乳から作ったソフトクリームを楽しめますよ。
■スポット概要
所在地: 栃木県日光市所野
アクセス: 【車】日光宇都宮道路「日光IC」から約10分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約15分)、「霧降の滝」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場: あり
【埼玉県小鹿野町】丸神の滝

埼玉県で唯一“日本の滝百選”に選ばれている「丸神の滝」は、秩父路を代表する滝ながら、知る人ぞ知る穴場スポット。緑深い山中にあり、3段に分かれて岩肌を滑らかに流れ落ちる姿がとても優美です。
総落差は76mにもなり、その美しい佇まいは四季を通じてたくさんの人々を魅了。新緑や紅葉の季節はもちろん、厳冬期には滝が凍りつく「氷瀑」が見られることでも知られています。
整備された遊歩道で安心!滝つぼ近くで涼を感じる

駐車場から滝までは、20分ほど山道を歩いて到着します。道が狭い箇所や傾斜がきつい場所などもあるため、小さな子供連れにはおすすめできません。小学生以上の体力がある子供とであれば、滑りづらい靴を履き、装備をしっかり整えて挑戦しましょう。
観瀑台からは滝を間近に体感でき、ひんやりとした水しぶきが最高です♪
観瀑を満喫したあとは、奇獣「パレオパラ ドキシア」の化石などを展示する「おがの化石館」や、約1550万年前の本物の地層が見られる「ようばけ」へ。太古の海に生きた哺乳類の化石について学べて、知的好奇心をくすぐる観光スポットなので、ぜひ足をのばしてみてください。
■スポット概要
所在地: 埼玉県秩父郡小鹿野町両神小森
アクセス: 【車】関越自動車道「花園IC」から約60分、駐車場から徒歩(軽登山)で約20分
駐車場: あり
【埼玉県越生町】黒山三滝

「黒山三滝(くろやまさんたき)」は、一つの滝ではなく、「男滝(おだき)」「女滝(めだき)」「天狗滝(てんぐたき)」という3つの滝の総称で、“新日本観光地百選”にも選ばれています。
古くから修験道の修行の場として知られ、荘厳な雰囲気が漂うスポットです。3つの滝はそれぞれに趣が異なり、遊歩道を散策しながら滝めぐりが楽しめるのが魅力。春の新緑や秋の紅葉は格別に美しく、近年は避暑スポットとして人気があります。
滝をめぐりながら森林浴♪

駐車場から5分ほど歩くと、まず「男滝」と「女滝」が寄り添うように現れます。夫婦滝とも呼ばれ、2つの滝が織りなす景観がとても美しいですよ。
そこから少し山道を登ると、天狗の顔のように見える岩壁を流れ落ちる「天狗滝」に到着。森林浴をしながらハイキングを満喫できます。
近くには「三滝マスつり場」があるので、釣りや川魚料理を楽しみに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
■スポット概要
所在地: 埼玉県入間郡越生町黒山
アクセス: 【車】圏央道「圏央鶴ヶ島IC」から約45分
【電車】JR八高線・東武越生線「越生駅」からバスに乗車(約20分)、「神社前」バス停で下車後、徒歩で約20分
駐車場: あり
【千葉県君津市】清水渓流広場 濃溝の滝(亀岩の洞窟)

君津市の「清水渓流広場」は、SNSで「まるでジブリの世界」と話題になり、一躍有名になった神秘的な絶景スポット。遊歩道を少し歩くと現れる「亀岩の洞窟」に差し込む光が、水面に反射してハート形を描き出す光景は息をのむ美しさです。
広場にある「亀岩の洞窟」に流れる滝は「濃溝の滝」と呼ばれており、初夏には蛍が舞う清らかな渓流と緑に癒されます。洞窟の名は、滝のところに亀に似た岩があることが由来とされています。
洞窟から差し込む光が反射してハート形に

一番の見どころは、洞窟から差し込む光が作り出す幻想的な光景。ハート形の光の景色と出会える頻度が高いのは、3月〜4月、9月〜10月の早朝です。天気がいいと洞窟の右側から光が差し込み、光線が”横向きのハート”のように見えるので、素敵な写真が撮れますよ。
駐車場から遊歩道を歩いて5分ほどとアクセスしやすいのも魅力。夏の緑に包まれた渓流も涼やかで、気持ちよく散策を楽しめます。
30分ほどドライブすると「マザー牧場」があり、夏にはブルーベリー狩りやピンク色のペチュニア畑が楽しめますよ。
※洞窟正面付近は落石・崖崩れのおそれがあるため十分注意してください
■スポット概要
所在地:千葉県君津市笹
アクセス:【車】館山自動車道「君津IC」から約35分/圏央道「木更津東IC」から約40分
【電車】JR久留里線「上総亀山駅」からタクシーで約15分
駐車場:あり
【千葉県大多喜町】粟又の滝

紅葉や温泉だけではなく、滝めぐりでも有名な「養老渓谷」のハイライトとなる名瀑です。落差は30mほどですが、約100mにわたって岩肌を滑るように水が流れ落ちるのが最大の特徴です。
その優美な流れは、一般的な滝とはひと味違った魅力があります。夏の深い緑に包まれた姿もまた格別ですよ。
遊歩道で滝のほとりへ

養老川に沿って約2kmの遊歩道が整備されており、せせらぎを聞きながら気持ちの良い散策を楽しめます。流れが穏やかな場所も多く、夏には沢歩きや水遊びをする子供たちの姿も。
展望台から滝の全景を眺めたあと、遊歩道を歩いて滝つぼまで近づけば、そのスケールを肌で感じられますよ。散策後は、養老渓谷温泉で汗を流すのもおすすめです。
※2025年8月現在、遊歩道の一部が通行止めになっています
■スポット概要
所在地: 千葉県夷隅郡大多喜町粟又
アクセス: 【車】圏央道「市原鶴舞IC」から約40分
【電車】小湊鉄道・いすみ鉄道「上総中野駅」からバスに乗車、「粟又の滝」バス停で下車
駐車場: あり
【東京都檜原村】払沢の滝

東京都で唯一“日本の滝百選”に選ばれている名瀑「払沢(ほっさわ)の滝」。緑豊かな檜原村にあり、都心から気軽にアクセスできる人気の避暑地です。
滝は4段に分かれていて、もっとも下にある落差26mの滝を遊歩道から眺めることができます。滝つぼまで舞う涼やかな水しぶきと、木漏れ日がきらめく美しい光景は、まさに東京の“オアシス”です。
5月頃には新緑、秋は紅葉が美しく、冬に葉が落ちると下から2番目の段まで見え、真冬には氷爆になることも。そんな四季ごとの変化も見どころです。
遊歩道を散策して、マイナスイオンをたっぷりチャージ!

駐車場やバス停から滝までは、ウッドチップが敷かれた約15分の遊歩道が整備されており、小さな子供連れでも安心してお散歩が楽しめます。
道中には、旧檜原郵便局のレトロな建物を改装した「木工房 森のささやき」や、檜原村のおいしい水を使った「檜原とうふ ちとせ屋」などの立ち寄りスポットも。滝の美しさはもちろん、道中の散策も楽しめるのが「払沢の滝」の魅力です。
滝の水は生活用水として使用されているので川遊びやBBQはできませんが、周辺には川遊びができるスポットも点在しています。また、毎年8月中旬(2025年は8月16日)には「払沢の滝ふるさと夏まつり」が開催されています。
■スポット概要
所在地: 東京都西多摩郡檜原村本宿
アクセス: 【車】圏央道「あきる野IC」から約30分
【電車】JR五日市線「武蔵五日市駅」からバスに乗車(約25分)、「払沢の滝入口」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場: あり
【神奈川県箱根町】飛龍の滝

箱根町にある「飛龍の滝」は、神奈川県最大級の名瀑です。上段約15m、下段約25mの2段に分かれて岩肌を力強く流れ落ちる姿が、まるで龍が天に昇るように見えることから「飛龍」の名が付きました。
深い森の中にあり、鎌倉時代には修験者たちの修行の場所だったと伝わる場所。辺りは荘厳で神秘的な雰囲気に包まれています。
滝見ハイキングは体力がある親子向け

飛龍の滝には、畑宿(はたじゅく)からのハイキングコース「飛龍の滝自然探勝歩道」を歩いて向かいます。沢沿いの道を30分ほど歩くと、滝の轟音が聞こえてきて、目の前に勇壮な姿が現れます。
道中は岩場などの足場が悪い場所もあるため、大力がある小学生以上向けのコースですが、ゴールで待っている絶景は感動的! 冒険気分を味わいながら親子で達成感を分かち合える、夏におすすめのパワースポットです。
ハイキングの起点になる畑宿には、箱根寄木細工の技術紹介や、商品を販売する「畑宿寄木会館」も。寄木細工のコースター作りなどが体験できるので、親子で楽しんでみては(9人までは予約不要、体験料1人1,200円)。
■スポット概要
所在地: 神奈川県足柄下郡箱根町畑宿
アクセス: 【車】箱根新道「須雲川IC」から約5分(畑宿まで)
【電車】箱根登山鉄道「箱根湯本駅」からバスに乗車(約15分)、「畑宿」バス停で下車後、徒歩で約40分
駐車場:専用駐車場なし
【神奈川県山北町】洒水の滝

“日本の滝百選”や“全国名水百選”にも選ばれている、丹沢の山中にある名瀑です。古くから仏門の修行の地とされ、その名は鎌倉時代の僧侶が命名したと伝わります。
「洒水」とは清浄な水を意味し、その名の通り清らかな水が3段に分かれて流れ落ちる様子は、神聖な雰囲気に満ちています。滝から流れる水は、今も生活用水として利用されています。
滝つぼで感じる、大迫力の水しぶきと清らかな空気

洒水の滝は、一の滝(落差69m)、二の滝(落差16m)、三の滝(落差29m)の3段からなり、遊歩道の先にある展望台からは、もっとも大きい一の滝を間近に望むことができます。
岩壁から一気に流れ落ちる大量の水しぶきは迫力満点。周囲はひんやりと涼しく、清らかな空気に心が洗われるようです。滝の手前にあるお茶屋さんで休憩するのもおすすめです。
■スポット概要
所在地: 神奈川県足柄上郡山北町平山
アクセス: 【車】東名高速道路「大井松田IC」から約20分
【電車】JR御殿場線「山北駅」から徒歩で約30分、またはバスに乗車、「平山」バス停で下車後、徒歩で約10分
駐車場: あり
夏の避暑地として人気が高い、関東の滝をまとめてご紹介しました。下調べと準備をしっかりして、夏休み後半も楽しい思い出を作りましょう!
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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