
天然ミストが涼しい!茨城の滝7選
夏に日帰り!見どころ&周辺観光も
連日暑い日が続く夏、見ているだけで涼しくなれる「滝」を見におでかけしませんか?
今回は、茨城県にある絶景の滝から穴場の滝までまとめてご紹介! 規模感はさまざまですが、いずれも都心から日帰りでおでかけできるのが魅力です。
滝の特徴や見どころとあわせ、親子で立ち寄りたい周辺観光スポットもピックアップ! 天然のミストを浴びて、子供の夏休みに最高の思い出を作りましょう。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
滝は避暑に人気!でも、どうして涼しいの?
夏の避暑スポットとしても人気の「滝」。ここでは、滝が涼しく感じられる理由を解説します。
天然のミストによる気化熱で体感温度が下がる

滝つぼに激しく水が流れ落ちることで生まれる大量の水しぶきは、まさに天然のミストシャワー! ひんやりとしたミストが肌にあたると、気化熱の効果で体感温度がぐっと下がります。
また直接肌にあたらずとも、空気中を漂う細かいミストが蒸発する際に、気化熱の作用で周囲の熱を奪うため涼しく感じられるのです。
エアコンの涼しさとは違う、自然の力で体をクールダウンさせてくれるのが魅力です。
木陰が日差しを遮ってくれる

さらに、滝の周りは豊かな森や渓谷に囲まれていることが多く、木陰が日差しを遮ってくれます。
「ゴーッ」という水の音も、日常の喧騒や暑さを忘れさせてくれる心地よいBGMに。心も体もリフレッシュできる最高の癒やしスポットです。
滝を見に行くときの持ち物・服装
滝の周辺は、自然の地形を生かした遊歩道や山道になっていることがほとんど。安全に楽しむために、服装や持ち物はしっかり準備していきましょう!
服装のポイント

●靴: もっとも重要といえるのが靴。滑りにくい、履き慣れたスニーカーかトレッキングシューズが必要です。サンダルやヒールは絶対に避けましょう。
●服装: 夏でも虫刺されやケガ防止のため、長袖・長ズボンが安心。体温調節ができるよう、脱ぎ着しやすい上着を1枚持っていきましょう。
あると便利な持ち物
タオル、飲み物はもちろん、山の天気は変わりやすいので雨具も忘れずに。森の中は虫も多いので、虫よけスプレーや虫刺されの薬、いざという時のための絆創膏や消毒薬などがあると万全です。
ゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参しましょう。
【大子町】袋田の滝

“日本三名瀑”にも名を連ねる「袋田の滝」は、茨城県を代表する名瀑です。高さ約120m・幅73mの大きさを誇り、巨大な岩壁を水が四段に分かれて流れ落ちることから、別名「四度(よど)の滝」とも呼ばれています。
その名の由来は、一説には平安時代の歌人・西行法師(さいぎょうほうし)が訪れた際に「四季に一度ずつ来てみなければ、真の風趣は味わえない」と絶賛したことにあるともいわれ、季節ごとにまったく異なる表情を見せます。
なかでも、厳冬期に滝全体が凍結する「氷瀑」(ひょうばく)や、秋~冬のライトアップイベント「大子来人〜ダイゴライト〜」は圧巻です。
観瀑台を巡り、さまざまな角度から滝の迫力を体感

「袋田の滝」を見学するためのトンネル内には、2つの観瀑台が用意されています。
第1観瀑台は、滝つぼからわずか10mほどの場所から見上げるように観賞でき、轟音と水しぶきを肌で感じられ迫力満点です。そこからエレベーターで約50m上ると第2観瀑台に到着し、四段に流れ落ちる滝の全景を一望できます。
また、滝川にかかる吊橋も、人気の観瀑スポットです。季節や見る場所によって変化する滝の姿を、親子で楽しみましょう。
■スポット概要
所在地: 茨城県久慈郡大子町袋田3-19
袋田の滝トンネル利用料:中学生を除く15歳以上500円、小・中学生300円
アクセス:【車】常磐自動車道「那珂IC」から約60分
【電車】JR水郡線「袋田駅」からバスに乗車(約10分)、「滝本」バス停で下車後、徒歩で約10分
駐車場: あり
【大子町】月待の滝

久慈川の支流である大生瀬川にかかる、落差17mの滝。普段は2筋に分かれて穏やかに流れ落ちていますが、水量が増すと一つの滝になります。
最大の特徴は、滝の裏側が大きくえぐれていること。濡れることなく滝の裏側に入ることができるため、「裏見の滝」や「くぐり滝」とも呼ばれ、安産や子育てにご利益があるともいわれています。
水のカーテン越しに見る景色も人気

流れ落ちる水のカーテンの裏側から、日の光にきらめく景色を眺める体験は、子供にとって忘れられない思い出になるはず!
滝のすぐそばには趣のあるお蕎麦屋さん「月待の滝 もみじ苑」があり、滝を眺めながら食事や甘味を楽しむことができます。特に夏限定の天然氷のかき氷は絶品。滝のマイナスイオンを浴び、おいしいグルメも味わえる、親子で大満足のスポットです。
■スポット概要
所在地: 茨城県久慈郡大子町川山
アクセス: 【車】常磐自動車道「那珂IC」から約50分
駐車場: あり
【高萩市】花貫渓谷の滝
茨城県高萩市にある花貫渓谷は、四季折々の自然美が楽しめる景勝地。渓谷沿いの遊歩道を歩くと、「不動滝」や「乙女滝」、「汐見滝」など、趣の異なる滝が次々と現れます。
乙女滝

花貫渓谷の駐車場からすぐ、静かな森の中に佇むパワースポット。落差は大きくありませんが、苔むした岩肌を清らかな水が流れ落ちる姿は非常に優美で、心が洗われるようです。
滝の目の前まで濡れずに近づくことができ、夏には水遊びをする親子の姿も。すぐ下流にある「不動滝」と合わせて見学するのが定番で、気軽に森林浴と滝のミストを満喫できる癒やしの空間です。
■スポット概要
所在地: 茨城県高萩市中戸川
アクセス: 【車】常磐自動車道「高萩IC」から約20分、花貫駐車場から徒歩約2分
駐車場:あり
不動滝

花貫渓谷の駐車場から乙女滝とは反対方向へ、森の中の遊歩道を2〜3分ほど下った場所にある滝です。高さはありませんが、岩肌を流れ落ちる姿が繊細で美しいと評判。
「不動滝」には河童の伝説があり、滝の入り口には河童の石像が設置されています。「乙女滝」とあわせて訪れることで、趣の異なる2つの滝を手軽に楽しめるのが魅力です。
■スポット概要
所在地: 茨城県高萩市中戸川
アクセス: 【車】常磐自動車道「高萩IC」から約20分、花貫駐車場から徒歩約3分
駐車場: あり
汐見滝

花貫渓谷のシンボル「汐見滝吊り橋」から見下ろせる美しい滝。
滝そのものに近づくことはできませんが、木々の枝葉が左右に伸びる吊り橋の上から、ほかに類を見ないユニークな構図で滝を観賞できます。
長さ60mの橋は、歩くと少し揺れてスリル満点!

夏には深い緑に包まれ、川のせせらぎと鳥の声が心地よく響き、親子でリフレッシュするのに最高の場所です。
橋を渡った先にも遊歩道は続き、川遊びができるスポットも。25分ほどドライブすると「ささき浜」という美しい海岸もあり、山と海の両方を楽しむ贅沢な一日を過ごせますよ。
■スポット概要
所在地: 茨城県高萩市中戸川
アクセス: 【車】常磐自動車道「高萩IC」から約20分、汐見滝吊り橋駐車場から徒歩約5分
駐車場: あり
【常陸太田市】里美地区の滝
茨城県の北部に位置し、美しい里山風景が広がる常陸太田市の里美地区。このエリアには、個性豊かな滝が点在しており、車で「滝めぐり」が楽しめます。
手つかずの自然の中にひっそりと佇む滝も多く、まるで秘境を探検するような気分が味わえますよ。
河鹿沢の雄滝・雌滝~菅谷不動尊の滝

遊歩道入口から少し歩くと現れる「河鹿沢の雄滝・雌滝」は、轟音を響かせながら2段に分かれて力強く流れ落ちる「雄滝」と、その少し上流にある、岩肌を優しく滑るような「雌滝」という、二つの対照的な滝を一度に楽しめるスポット。
夏には涼やかなミストが心地よい空間です。
雌滝から遊歩道をさらに進むと「菅谷不動尊の滝」が現れます。木々の間から差し込む光に照らされ、一本の筋となってまっすぐに流れ落ちる姿は、思わず手を合わせたくなる荘厳さがあります。
滝までの道のりも風情があり、静かな時間を過ごしたい親子におすすめのパワースポット。「河鹿沢の雄滝・雌滝」と「菅谷不動尊の滝」は15~30分ほどでめぐることができますよ。
■スポット概要
所在地: 茨城県常陸太田市里川町
アクセス: 【車】常磐自動車道「那珂IC」から約60分
駐車場: なし(近くに駐車可能なスペースあり)
横川の下滝

国道461号近くに駐車場が整備されており、里美地区の滝のなかではもっともアクセスしやすい滝です。別名「湯平の大滝」とも呼ばれ、落差18m、幅は7m。2段に分かれて水量豊かに流れ落ちる姿は見応え十分!
見学者用の階段や見学スペースも設置されていて、階段を下れば滝を下から間近に見ることができ、迫力を体感できますよ。
滝で涼んだあとは、“美人の湯”として知られる横川温泉へ。日帰り入浴できる施設もあり、旅の疲れを癒せます。また、地元の特産品がそろう「道の駅さとみ」では、里美地区ならではのお土産探しや、おいしいジェラートを味わうのも楽しいですよ。
■スポット概要
所在地: 茨城県常陸太田市折橋町
アクセス: 【車】常磐自動車道「那珂IC」から約70分
駐車場: あり
人気スポットから穴場まで、茨城県の滝をご紹介しました。下調べと準備をしっかりして、夏休み後半も楽しい思い出を作りましょう!
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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