天然ミストが涼しい栃木の滝8選<br/>夏に日帰り!見どころ&周辺観光も
更新日2025年08月18日/公開日2025年08月18日

天然ミストが涼しい栃木の滝8選
夏に日帰り!見どころ&周辺観光も

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連日暑い日が続く夏、見ているだけで涼しくなれる「滝」へおでかけしませんか?

今回は日帰りで楽しめる栃木県の滝を、絶景の名所から穴場までご紹介します。

それぞれの滝の特徴や見どころ、親子で立ち寄りたい周辺観光スポットもピックアップ。天然のミストを浴びて、子供の夏休み後半も最高の思い出を作りましょう!

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
※自然の滝は降雨量や季節により水量が変化するため、掲載画像と状況が異なる場合があります

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滝は避暑に人気!でも、どうして涼しいの?

夏の避暑スポットとしても人気の「滝」。ここでは、滝が涼しく感じられる理由を解説します。

天然のミストによる気化熱で体感温度が下がる

水しぶきが涼し気な「那智の滝」の滝つぼ(画像提供:jeosoncho / PIXTA)
水しぶきが涼し気な「那智の滝」の滝つぼ(画像提供:jeosoncho / PIXTA)

滝つぼに激しく水が流れ落ちることで生まれる大量の水しぶきは、まさに天然のミストシャワー! ひんやりとしたミストが肌にあたると、気化熱の効果で体感温度がぐっと下がります。

また直接肌にあたらずとも、空気中を漂う細かいミストが蒸発する際に、気化熱の作用で周囲の熱を奪うため涼しく感じられるのです。

エアコンの涼しさとは違う、自然の力で体をクールダウンさせてくれるのが魅力です。

木陰が日差しを遮ってくれる

木々に囲まれた熊本県の「鍋ヶ滝公園」(画像提供:Ichi / PIXTA)
木々に囲まれた熊本県の「鍋ヶ滝公園」(画像提供:Ichi / PIXTA)

さらに、滝の周りは豊かな森や渓谷に囲まれていることが多く、木陰が日差しを遮ってくれます。

「ゴーッ」という水の音も、日常の喧騒や暑さを忘れさせてくれる心地よいBGMに。心も体もリフレッシュできる最高の癒やしスポットです。

滝を見に行くときの持ち物・服装

滝の周辺は、自然の地形を生かした遊歩道や山道になっていることがほとんど。安全に楽しむために、服装や持ち物はしっかり準備していきましょう!

服装のポイント

両手があくよう、カバンはリュックタイプが基本(画像提供:zak / PIXTA)
両手があくよう、カバンはリュックタイプが基本(画像提供:zak / PIXTA)

●靴: もっとも重要といえるのが靴。滑りにくい、履き慣れたスニーカーかトレッキングシューズが必要です。サンダルやヒールは絶対に避けましょう。

●服装: 夏でも虫刺されやケガ防止のため、長袖・長ズボンが安心。体温調節ができるよう、脱ぎ着しやすい上着を1枚持っていきましょう。

あると便利&安心な持ち物

タオル、飲み物はもちろん、山の天気は変わりやすいので雨具も忘れずに。森林を歩くので、虫よけスプレーや虫刺されの薬、絆創膏や消毒薬はもちろん、ヒル対策グッズ、熊鈴や熊よけスプレーなども用意しておくと安心です。

ゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参しましょう。

【那須塩原市】乙女の滝

乙女の滝
乙女の滝

那須塩原市の板室温泉近く、白笹山から流れる沢名川にある、落差10数mの美しい滝。「流れが少女の髪に見えるから」「若い人魚が現れた伝説が由来」など、名前の由来が諸説あるロマンチックな滝です。

駐車場から階段を下りてすぐとアクセスも良く、滝つぼの近くまで行くことが可能。清らかな水と澄んだ空気に包まれ、気軽にリフレッシュできる人気のスポットです。

伝説の滝でマイナスイオンを浴び、高原リゾートを満喫!

森林と苔におおわれた、緑の空間(画像提供:masasan / PIXTA)
森林と苔におおわれた、緑の空間(画像提供:masasan / PIXTA)

駐車場から観瀑台までは階段で、そこからさらに下ると滝つぼのすぐそばまで行くことができます。苔むした岩肌と、優美な滝の流れが織りなす景色は、まさに癒やしの空間。

滝でマイナスイオンをたっぷり浴びたあとは、車で約10分の「那須ハイランドパーク」で思いっきり遊んだり、おしゃれな高原のカフェで休憩したりと、那須ならではのリゾート気分を満喫するのがおすすめです。

「那須ハイランドパーク」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:栃木県那須塩原市板室703
アクセス:【車】東北自動車道「那須IC」から約20分【電車・バス】JR「黒磯駅」からバスで約35分、「乙女の滝」下車すぐ
駐車場:あり

【那須塩原市】スッカン沢(雄飛の滝・仁三郎の滝・素簾の滝)

素簾の滝(画像提供:鬼太鼓 / PIXTA)
素簾の滝(画像提供:鬼太鼓 / PIXTA)

「スッカン(酢辛い)」味がして飲めないことから名付けられた、神秘的な沢。火山由来の成分を含む水は、光の加減で青白く輝く「スッカンブルー」と呼ばれ、ほかでは見られない幻想的な光景が広がります。

沢沿いには「雄飛の滝」や、簾のように美しい「素簾の滝」、舞姫のようだといわれる「仁三郎の滝」(別名・舞姫滝)など、個性豊かな滝が点在し、渓谷全体が見どころです。

「スッカンブルー」の絶景!安全な遊歩道で秘境探検

 「雄飛の滝」の展望台までは比較的歩きやすい道が続きます(星崎貞 / PIXTA)
 「雄飛の滝」の展望台までは比較的歩きやすい道が続きます(星崎貞 / PIXTA)

駐車場から続く「雄飛の滝遊歩道」は整備されていて、渓流や滝の音をBGMに気持ちよく歩くことができますよ。

一番大きな「雄飛の滝」は展望台から眺めるのが基本。滝の真下へ行くには、遊歩道からはずれて沢筋を100mほどたどる必要があり、山歩きに慣れていることが前提です(案内板はありません)。

親子連れは無理せず、遊歩道からの景色を満喫するだけでも秘境探検の気分を十分に味わえますよ。

市内には子供が喜ぶアクティビティが満載「箱の森プレイパーク」や、動物とのふれあいが人気の「那須 千本松牧場」など多彩な観光スポットがあるので、思い思いのプランを練ってみてください。

「箱の森プレイパーク」を詳しくチェック!

「那須 千本松牧場」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:栃木県那須塩原市湯本塩原
アクセス:【車】東北自動車道「矢板IC」から約40分、駐車場から雄飛の滝展望台まで30~40分
駐車場:あり
注意事項:
・散策時はトレッキングシューズが必須
・天候により沢が増水することがあります
・「塩原温泉ビジターセンター」や公式サイトなどで最新情報をご確認ください

公式サイト

「塩原温泉ビジターセンター」公式サイト

【那須塩原市】竜化の滝

竜化の滝(ハッシブ2世 / PIXTA)
竜化の滝(ハッシブ2世 / PIXTA)

塩原温泉郷を代表する名瀑で、3段になって流れ落ちる姿が、まるで竜が天に昇っていくように見えることから名付けられました。切り立った岩の間を力強く流れ落ちる様子は迫力満点!

滝までの遊歩道が整備されており、道中では「抛雪の滝(ほうせつのたき)」や「風挙の滝(ふうきょのたき)」といった、趣の異なる小さな滝に出会えるのも魅力です。

“天に昇る竜”を目指して気持ちよくハイキング

吊り橋をわたり冒険気分も味わえる散策道(Sana / PIXTA)
吊り橋をわたり冒険気分も味わえる散策道(Sana / PIXTA)

国道沿いの駐車場から滝見台までは、片道約20分の気持ちいいハイキングコース。吊り橋を渡ったり、小さな滝を眺めたりしながら進む道のりは、親子での探検にぴったりです。

ゴールで待っているのは、荘厳な「竜化の滝」の姿。滝の轟音とミストをたっぷり感じて、親子でリフレッシュしましょう♪

塩原温泉郷の中心地からも近いので、全長320mの「もみじ谷大吊橋」や、日本最大級の足湯スポット「塩原温泉湯っ歩」などに立ち寄るのもおすすめです。

「もみじ谷大吊橋」を詳しくチェック!

「塩原温泉湯っ歩」公式サイト

■スポット概要
所在地:栃木県那須塩原市塩原
アクセス:【車】東北自動車道「西那須野塩原IC」から約15分。駐車場から徒歩で約20分
駐車場:あり

【日光市】裏見滝

(画像提供:クロチャン / PIXTA)
(画像提供:クロチャン / PIXTA)

日光には多くの滝がありますが、「華厳滝」、「霧降の滝」と並び“日光三名瀑”と称されるのが、この「裏見滝」(うらみたき、うらみのたき/裏見ノ滝とも表記)です。

かつては滝の裏側に入って観賞できたことからその名が付き、俳人・松尾芭蕉も訪れて句を詠んだと伝わる名瀑。現在は裏側へは行けませんが、深い緑に包まれた荘厳な雰囲気は健在で、訪れる人の心を静かに癒してくれます。

「日光東照宮」もあわせて観光できる立地

日光東照宮
日光東照宮

駐車場から観瀑台までは、沢沿いの遊歩道を歩いて15分ほど。「松尾芭蕉もこの景色を見たのかな?」と親子で歴史に思いを馳せながら歩くのも楽しいですよ。

「日光東照宮」や「日光田母沢御用邸記念公園」など、歴史を体感できる観光スポットも車なら10分ほどでアクセスできるので、観瀑の前後に訪れてみてはいかがでしょうか。

「日光田母沢御用邸記念公園」を詳しくチェック!

「日光東照宮」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:栃木県日光市丹勢
アクセス:【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約10分、駐車場から観瀑台まで徒歩で約15分
駐車場:あり

公式サイト

【日光市】華厳滝

「明智平展望台」から望む「中禅寺湖」と「華厳滝」(画像提供:momo / PIXTA)
「明智平展望台」から望む「中禅寺湖」と「華厳滝」(画像提供:momo / PIXTA)

「華厳滝」(けごんのたき/華厳の滝、華厳ノ滝とも表記)は、“日本三名瀑”、“日光三名瀑”、“奥日光三名瀑”のひとつに数えられる滝。中禅寺湖の水が高さ約97mの絶壁を一気に流れ落ちる様子は、圧倒的なスケール感で見応え抜群です。

また、まっすぐに落ちる「直瀑」の迫力と、岩壁から染み出す伏流水が作る繊細な「十二滝」との対比も美しく、自然が作り出す雄大な造形美を堪能できます。

エレベーターで滝つぼへ!大迫力の音と四季折々の絶景を間近に

水が流れ込む滝つぼの様子(画像提供:Brunch / PIXTA)
水が流れ込む滝つぼの様子(画像提供:Brunch / PIXTA)

専用のエレベーターで滝つぼの目の前にある観瀑台まで行くと、轟音(ごうおん)とともに水しぶきが弾ける豪快な景色を間近で見学できます。

5月頃の新緑や秋の紅葉、冬に十二滝が凍る「ブルーアイス」など四季折々の景観も魅力。

滝を満喫したあとは、水源である「中禅寺湖」の遊覧船や、ロープウェイに乗って「明智平展望台」から滝と湖を一望するのもおすすめです。

「中禅寺湖クルージング」を詳しくチェック!

「明智平ロープウェイ」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地: 栃木県日光市中宮祠
エレベーター利用料(往復): 中学生以上600円、小学生400円
アクセス:【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約20分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約40分)、「中禅寺温泉」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場: あり

【日光市】霧降滝

霧降の滝(画像提供:Brunch / PIXTA)
霧降の滝(画像提供:Brunch / PIXTA)

「霧降滝」(きりふりのたき/霧降の滝、霧降ノ滝とも表記)も日光を代表する名瀑のひとつで、“日光三名瀑”に数えられています。

高さは約75mあり、上下2段に分かれて流れ落ちる優美な滝。岩に当たった水が霧のように飛び散ることから名付けられました。

その独特の姿は、江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の作品にも描かれたほど。季節や水量によって表情を変える、まるで絵画のような美しい滝です。

葛飾北斎が描いた芸術的な滝を観瀑台から観賞

歩きやすい遊歩道(画像提供:Yoshi / PIXTA)
歩きやすい遊歩道(画像提供:Yoshi / PIXTA)

駐車場から遊歩道を15分ほど歩くと、木々の間に観瀑台が見えてきます。ここからは滝の全体像を一望でき、まさに北斎が描いた浮世絵のような構図を堪能できます。新緑や紅葉の季節は特に美しく、多くの写真愛好家でにぎわいます。

滝を見たあとは、天然氷の蔵元「四代目徳次郎」が運営するかき氷店「日光霧降高原チロリン村」や、「大笹牧場」までドライブするのもおすすめ。牧場では動物とのふれあいや、新鮮な牛乳から作ったソフトクリームを楽しめますよ。

「日光霧降高原チロリン村」を詳しくチェック!

「大笹牧場」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:栃木県日光市所野
アクセス:【車】日光宇都宮道路「日光IC」から約10分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約15分)、「霧降の滝」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場:あり

【日光市】湯滝

湯滝
湯滝

「湯滝」(ゆだき)は“奥日光三名瀑”のひとつで、「湯ノ湖」の南端にある高さ70m、幅25mの壮大な滝。岩肌を舐めるように、大量の水が豪快に滑り落ちる様は迫力満点です。

滝の横には遊歩道が整備されており、流れ落ちる滝を側面から眺めながら、滝つぼ、そして下流の湯川へと散策することができます。

たっぷりのミストを体感したあとは「湯ノ湖」のほとりを散策

木漏れ日きらめく湯川の渓流
木漏れ日きらめく湯川の渓流

一番の見どころは、滝つぼの目の前に設置された観瀑台です。落下する水の轟音と、降りかかる水しぶきを全身で体感でき、その迫力に圧倒されること間違いなし! 

夏はミストがひんやり涼しく、最高の避暑スポットです。

滝の上からの景色も素晴らしく、水源である「湯ノ湖」の穏やかな湖畔を散策するのもおすすめですよ。

「湯ノ湖」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地: 栃木県日光市湯元
アクセス: 【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約40分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約80分)、「湯滝入口」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場: あり

公式サイト

【日光市】竜頭の滝

竜頭の滝(画像提供:gonbe / PIXTA)
竜頭の滝(画像提供:gonbe / PIXTA)

「湯ノ湖」から「戦場ヶ原」を通り、「中禅寺湖」へと注ぐ湯川にある「竜頭の滝」。(りゅうずのたき/竜頭ノ滝、竜頭滝とも表記)。「華厳滝」、「湯滝」と並び“奥日光三名瀑”と称されます。

長さ約210mにわたって岩場を力強く流れ落ちる渓流瀑で、滝つぼ近くの大きな岩によって流れが2分される様子が、竜の頭に似ていることからその名が付きました。

滝見茶屋から眺める、迫力の「竜の頭」

遊歩道から見た上流の眺め(画像提供:Lin / PIXTA)
遊歩道から見た上流の眺め(画像提供:Lin / PIXTA)

滝の正面にある観瀑台からの眺めが定番ですが、すぐ隣の「竜頭之茶屋」の席からも迫力ある滝を間近に望めます。滝に沿って整備された遊歩道を散策すれば、流れ落ちる滝の側面や、滝上の穏やかな流れなど、さまざまなな表情を楽しめますよ。

5月~6月は赤紫色のトウゴクミツバツツジが美しく、9月下旬には日光市内でもっとも早いといわれる紅葉が始まります。

散策後は上流にある「戦場ヶ原」の湿原や、下流の「中禅寺湖」を訪れるのもおすすめです。

■スポット概要
所在地: 栃木県日光市中宮祠
アクセス: 【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約30分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」からバスに乗車(約60分)、「竜頭の滝」バス停で下車後、徒歩で約2分
駐車場: あり

人気スポットから穴場まで、栃木県の滝をご紹介しました。下調べと準備をしっかりして、夏休み後半も楽しい思い出を作りましょう!

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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