
天然ミストが涼しい千葉の滝5選
夏に日帰り!見どころ&周辺観光も
連日暑い日が続く夏、見ているだけで涼しくなれる「滝」へおでかけしてみませんか?
今回は、千葉県にある絶景の滝から穴場の滝までまとめてご紹介! 規模感はさまざまですが、いずれも都内から日帰りでおでかけできるのが魅力です。
滝の特徴や見どころとあわせ、親子で立ち寄りたい周辺観光スポットもピックアップ! 天然のミストを浴びて、子供の夏休みのラストを飾る最高の思い出を作りましょう。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
※自然の滝は降雨量や季節により水量が変化するため、掲載画像と状況が異なる場合があります
滝は避暑に人気!でも、どうして涼しいの?
夏の避暑スポットとしても人気の「滝」。ここでは、滝が涼しく感じられる理由を解説します。
天然のミストによる気化熱で体感温度が下がる

滝つぼに激しく水が流れ落ちることで生まれる大量の水しぶきは、まさに天然のミストシャワー! ひんやりとしたミストが肌にあたると、気化熱の効果で体感温度がぐっと下がります。
また直接肌にあたらずとも、空気中を漂う細かいミストが蒸発する際に、気化熱の作用で周囲の熱を奪うため涼しく感じられるのです。
エアコンの涼しさとは違う、自然の力で体をクールダウンさせてくれるのが魅力です。
木陰が日差しを遮ってくれる

さらに、滝の周りは豊かな森や渓谷に囲まれていることが多く、木陰が日差しを遮ってくれます。
「ゴーッ」という水の音も、日常の喧騒や暑さを忘れさせてくれる心地よいBGMに。心も体もリフレッシュできる最高の癒やしスポットです。
滝を見に行くときの持ち物・服装
滝の周辺は、自然の地形を生かした遊歩道や山道になっていることがほとんど。安全に楽しむために、服装や持ち物はしっかり準備していきましょう!
服装のポイント

●靴: もっとも重要といえるのが靴。滑りにくい、履き慣れたスニーカーかトレッキングシューズが必要です。サンダルやヒールは絶対に避けましょう。
●服装: 夏でも虫刺されやケガ防止のため、長袖・長ズボンが安心。体温調節ができるよう、脱ぎ着しやすい上着を1枚持っていきましょう。
あると便利&安心な持ち物
タオル、飲み物はもちろん、山の天気は変わりやすいので雨具も忘れずに。森林を歩くので、虫よけスプレーや虫刺されの薬、絆創膏や消毒薬はもちろん、ヒル対策グッズ、熊鈴や熊よけスプレーなども用意しておくと安心です。
ゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参しましょう。
【大多喜町】粟又の滝

大多喜町と市原市にわたって広がり、温泉や滝めぐりで有名な「養老渓谷」のハイライトとなる名瀑です。落差は30mほどですが、約100mにわたって岩肌を滑るように水が流れ落ちるのが最大の特徴です。
その優美な流れは、一般的な滝とはひと味違った魅力があります。紅葉はもちろん、夏の深い緑に包まれた姿もまた格別ですよ。
遊歩道で滝のほとりへ

養老川に沿って約2kmの遊歩道が整備されており、せせらぎを聞きながら気持ちの良い散策を楽しめます。流れが穏やかな場所も多く、夏には沢歩きや水遊びをする子供たちの姿も。
展望台から滝の全景を眺めたあと、遊歩道を歩いて滝つぼまで近づけば、そのスケールを肌で感じられますよ。散策後は、養老渓谷温泉で汗を流すのもおすすめです。
※2025年8月現在、遊歩道の一部が通行止めになっています
■スポット概要
所在地: 千葉県夷隅郡大多喜町粟又
アクセス:【車】圏央道「市原鶴舞IC」から約40分
【電車】小湊鉄道・いすみ鉄道「上総中野駅」からバスに乗車、「粟又の滝」バス停で下車
駐車場:あり
【鴨川市】四方木不動滝

奥深い竹と杉の林の中に佇む「四方木(よもぎ)不動滝」。その昔、源平の合戦で落ち武者が滝に打たれて傷を癒やし、のちに村人によって不動社が建てられたという、まさに秘境と呼ぶにふさわしい滝です。
大きさは高さ10m・幅8mで、水量が多い時期には流れが「雄滝」と「雌滝」の2筋に分かれます。
滝つぼの底が見えるほど透き通った水と、深い緑が織りなす景観は神秘的。不動滝周辺は自然観察園になっていて、カジカガエル、サワガニ、ハヤなどが生息しています。都会の喧騒を離れ、静かな自然の中でのんびり過ごしたい親子におすすめです。
冒険気分で秘境の滝を目指そう!

県道から滝へ向かう小道は道幅が狭く、車のすれ違いが難しいため、「四方木ふれあい館」に駐車して徒歩で現地へ向かうのが無難です。滝を望む見晴台まで、遊歩道を歩いて約20分。たどり着いた時の感動は格別ですよ。
滝でリフレッシュしたあとは、車で約30分の場所にある「鴨川シーワールド」へ立ち寄るのが定番コース。山の自然と海の生き物、両方を満喫する贅沢な一日を過ごしましょう♪
■スポット概要
所在地:千葉県鴨川市四方木
アクセス:【車】館山自動車道「君津IC」から約70分、駐車場から徒歩で約20分
駐車場:あり(四方木ふれあい館の駐車場)
注意事項:県道からの小道は道幅が狭いため、「四方木ふれあい館」に駐車し徒歩で現地へ
【君津市】清水渓流広場 濃溝の滝(亀岩の洞窟)

君津市の「清水渓流広場」は、SNSで「まるでジブリの世界」と話題になり、一躍有名になった神秘的な絶景スポットです。
遊歩道を少し歩くと「亀岩の洞窟」が出現。洞窟に流れる滝は「濃溝の滝」と呼ばれ、初夏には蛍が舞う清らかな渓流と緑に癒やされます。
洞窟の名は、滝のところに亀に似た岩があることが由来とされています。
洞窟から差し込む光が反射してハート形に

一番の見どころは、洞窟から差し込む光が作り出す幻想的な光景。天気がいいと、洞窟の右側から光が差し込んだ光線が”横向きのハート”のように見え、素敵な写真が撮れますよ。この景色と出会える頻度が高いのは、3月〜4月、9月〜10月の早朝です。
駐車場から遊歩道を歩いて5分ほどとアクセスしやすいのも魅力。夏の緑に包まれた渓流も涼やかで、気持ちよく散策を楽しめます。
30分ほどドライブすると「マザー牧場」があり、夏にはブルーベリー狩りやピンク色のペチュニア畑が楽しめますよ。
■スポット概要
所在地:千葉県君津市笹
アクセス:【車】館山自動車道「君津IC」から約35分/圏央道「木更津東IC」から約40分
【電車】JR久留里線「上総亀山駅」からタクシーで約15分
駐車場:あり
【成田市】雄飛の滝

「成田山新勝寺」の広大な境内にある「成田山公園」。その公園の奥に、高さ約20m・幅約2.7mの「雄飛の滝」があります。
深い木々に囲まれ、苔むした岩の間を白い糸のように水が流れ落ちる姿は、まるで静かで厳かな山奥のよう。すぐそばには静かな佇まいの「雌滝」が寄り添うように流れていて、二つの滝の対比も楽しめます。
成田山参拝とあわせて、公園の滝で森林浴!

お寺の本堂から公園内を散策しながら15分ほど歩くと、滝のせせらぎが聞こえてきます。滝の周辺は木々が陽光を遮り、夏でもひんやりと涼しく、森林浴にぴったりの場所。滝の右手には「御滝不動尊」も祀られています。
門前町のまち歩きや食べ歩きも楽しく、車で20分ほど走れば体験豊富な観光牧場「成田ゆめ牧場」や、ランチにもぴったりの「成田公津の杜市場」などの観光スポットがあります。
■スポット概要
所在地:千葉県成田市成田1(成田山公園内)
アクセス:【車】東関東自動車道「成田IC」から約10分
【電車】JR成田線「成田駅」、京成電鉄各線「京成成田駅」から徒歩で約15分
駐車場:周辺の有料駐車場を利用
【南房総市】黒滝

その昔、花嫁行列が通ったといわれる「花嫁街道」のハイキングコースの道中にある、落差約15mの滝。滝つぼは深い緑に囲まれ、時間帯によっては木々の緑が映り込んで幻想的な雰囲気です。
周囲には水の音だけが響き渡り、静かな時間が流れています。赤穂浪士の一人にまつわる洞窟が近くにあるなど、歴史と伝説に彩られたミステリアスな魅力もあわせ持つ滝です。
歴史を感じる「花嫁街道」ハイキング

滝までは、JR内房線「和田浦駅」から「花嫁街道」を歩くこと約30分。山道なので、しっかりとした靴や飲み物の準備は必須です。滝の清らかな水と空気をたっぷり感じて、心身をリフレッシュしましょう。
また、「黒滝」がある南房総市和田町はクジラのまちとして知られています。関東で唯一の捕鯨基地がある和田浦ならではの「道の駅 和田浦 WA・O!」では、クジラの資料を集めた展示室を見学したり、クジラ料理を味わったりして、地域文化にふれることができますよ。
■スポット概要
所在地:千葉県南房総市和田町花園
アクセス:【車】館山自動車道「君津IC」から約60分
【電車】JR内房線「和田浦駅」から徒歩で約30分
駐車場:なし
避暑地として人気が高い、千葉県の滝をまとめてご紹介しました。下調べと準備をしっかりして、夏休み後半も楽しい思い出を作りましょう!
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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