天然ミストが涼しい関西の滝12選<br/>夏に日帰り!見どころ&周辺観光も
更新日2025年08月15日/公開日2025年08月15日

天然ミストが涼しい関西の滝12選
夏に日帰り!見どころ&周辺観光も

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連日暑い日が続く夏、見ているだけで涼しくなれる迫力満点の「滝」を見におでかけしませんか? 今回は、日帰りで気軽におでかけできる関西の滝を、絶景の名所から穴場までご紹介します。

それぞれの滝の特徴や見どころとあわせ、親子で立ち寄りたい周辺観光スポットもピックアップ! 天然のミストを浴びて、子供の夏休みに最高の思い出を作りましょう。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

天然ミストが涼しい「関東の滝」をチェック!

滝は避暑に人気!でも、どうして涼しいの?

夏の避暑スポットとしても人気の「滝」。ここでは、滝が涼しく感じられる理由を解説します。

天然のミストによる気化熱で体感温度が下がる

水しぶきが涼し気な「那智の滝」の滝つぼ(画像提供:jeosoncho / PIXTA)
水しぶきが涼し気な「那智の滝」の滝つぼ(画像提供:jeosoncho / PIXTA)

滝つぼに激しく水が流れ落ちることで生まれる大量の水しぶきは、まさに天然のミストシャワー! ひんやりとしたミストが肌にあたると、気化熱の効果で体感温度がぐっと下がります。

また直接肌にあたらずとも、空気中を漂う細かいミストが蒸発する際に、気化熱の作用で周囲の熱を奪うため涼しく感じられるのです。

エアコンの涼しさとは違う、自然の力で体をクールダウンさせてくれるのが魅力です。

木陰が日差しを遮ってくれる

木々に囲まれた熊本県の「鍋ヶ滝公園」(画像提供:Ichi / PIXTA)
木々に囲まれた熊本県の「鍋ヶ滝公園」(画像提供:Ichi / PIXTA)

さらに、滝の周りは豊かな森や渓谷に囲まれていることが多く、木陰が日差しを遮ってくれます。

「ゴーッ」という水の音も、日常の喧騒や暑さを忘れさせてくれる心地よいBGMに。心も体もリフレッシュできる最高の癒やしスポットです。

滝を見に行くときの持ち物・服装

滝の周辺は、自然の地形を生かした遊歩道や山道になっていることがほとんど。安全に楽しむために、服装や持ち物はしっかり準備していきましょう!

服装のポイント

両手があくよう、カバンはリュックタイプが基本(画像提供:zak / PIXTA)
両手があくよう、カバンはリュックタイプが基本(画像提供:zak / PIXTA)

●靴: もっとも重要といえるのが靴。滑りにくい、履き慣れたスニーカーかトレッキングシューズが必要です。サンダルやヒールは絶対に避けましょう。

●服装: 夏でも虫刺されやケガ防止のため、長袖・長ズボンが安心。体温調節ができるよう、脱ぎ着しやすい上着を1枚持っていきましょう。

あると便利な持ち物

タオル、飲み物はもちろん、山の天気は変わりやすいので雨具も忘れずに。森の中は虫も多いので、虫よけスプレーや虫刺されの薬、いざという時のための絆創膏や消毒薬などがあると万全です。

ゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参しましょう。

【大阪府箕面市】箕面大滝

緑に囲まれた癒やしのスポット(画像提供:hiroki okumura / PIXTA)
緑に囲まれた癒やしのスポット(画像提供:hiroki okumura / PIXTA)

大阪市内から電車で約30分、都会のすぐそばに広がる「明治の森箕面国定公園」。そのシンボルが、“日本の滝百選”にも選ばれている「箕面大滝」です。

落差約33mの断崖から水がまっすぐに流れ落ちる様子は、優美かつ迫力があります。滝の姿が農具の「箕」(みの)に似ていることから「箕面大滝」と呼ばれるようになり、地名の由来でもあるのだとか。

夏は深い緑と滝のコントラストが美しく、天然のミストが心地いい、関西を代表する人気の避暑スポットです。

家族みんなで「滝道」をのんびりハイキング

「滝道」には、ひと休みできる茶屋も(画像提供:LOCO / PIXTA)
「滝道」には、ひと休みできる茶屋も(画像提供:LOCO / PIXTA)

阪急箕面駅から滝までは、箕面川に沿って整備された「滝道」が続きます。舗装された緩やかな道なので、小さな子供連れやベビーカーを押しながらでも安心してお散歩できますよ。

道中には「箕面公園昆虫館」や、名物「もみじの天ぷら」を売るお店も。川のせせらぎを聞きながら、親子でのんびりハイキングを楽しんだ先に、壮大な滝の姿が現れます。

■スポット概要
所在地: 大阪府箕面市箕面公園
アクセス: 【電車】阪急箕面線「箕面駅」から滝道を徒歩で約40分
駐車場: あり(箕面駅前駐車場・市営大滝上駐車場)※滝付近まで車は入れません

公式サイト

【京都府京都市】音無の滝

岩肌をレース状に流れる美しい滝(画像提供:のりりん / PIXTA)
岩肌をレース状に流れる美しい滝(画像提供:のりりん / PIXTA)

紅葉の名所として名高い京都市・大原「三千院」の奥にひっそりと佇む、高さ10mほどの小さな滝。平安時代末期、ここで念仏を唱えた高僧の師が、滝の音を「声明(しょうみょう)」という仏教音楽のように感じたと伝わる、由緒ある場所です。

静かな滝の音に耳を傾ければ、心が自然と浄化されていくよう。辺りは清らかな空気に満ちており、神秘的な雰囲気が漂っています。

三千院の奥座敷で、歴史と伝説にふれる

「三千院」
「三千院」

「三千院」の境内を抜け、呂川に沿って苔むした道を15分ほど歩くと滝に到着します。険しい道のりではありませんが、土の道なので滑りにくい靴ででかけましょう。

滝を訪れた際は、国宝の阿弥陀三尊像を安置する「三千院」や、石庭が美しい「宝泉院」など、大原の歴史ある寺院めぐりも楽しみたいもの。参道のお店で、名物のしば漬けなどのお土産を探すのも良いですね。

「三千院」を詳しくチェック!

「宝泉院」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:京都府京都市左京区大原来迎院町
アクセス: 【バス】「京都駅」からバスに乗車(約60分)、「大原」バス停で下車後、徒歩で約20分
駐車場: なし(周辺の民間有料駐車場を利用)

公式サイト

【京都府京都市】滝又の滝

神秘性を感じさせる、滝の周辺(画像提供:Buuchi / PIXTA)
神秘性を感じさせる、滝の周辺(画像提供:Buuchi / PIXTA)

京都市北部の京北エリアにある「滝又(たきまた)の滝」。高さ20~25mの絶壁を流れ落ちる優美な滝です。

周囲は手つかずの自然林に囲まれており、まさに“秘境”と呼ぶにふさわしい雰囲気。静寂に包まれながら、ゆっくり自然を満喫したい親子におすすめです。

道中に点在する石仏にも注目

仏様にご挨拶しながら進みましょう(画像提供:Buuchi / PIXTA)
仏様にご挨拶しながら進みましょう(画像提供:Buuchi / PIXTA)

駐車場から滝までは、細野川の源流をたどって森の中を1kmほど歩きます。道中では丸太の橋を渡ったり、細い道を進んだりと、ちょっとした冒険気分が味わえますよ。

また道中では、山の所有者が10年かけて彫ったという見事な石仏が点在しています。42体の仏様にご挨拶しながらゴールを目指しましょう。

涼し気な滝つぼ(画像提供:Buuchi / PIXTA)
涼し気な滝つぼ(画像提供:Buuchi / PIXTA)

ゴールで待っているのは、息をのむほど美しい滝の姿。滝つぼの水は真夏でも凍るほど冷たく、水しぶきの気持ちよさに夏の疲れも吹き飛びます。

周辺には、紅葉の名所として有名な「神護寺」や、山の幸を味わえる茶屋などがあり、豊かな自然を一日満喫できます。「道の駅 ウッディー京北」に立ち寄って、京北ならではの特産品を探すのもおすすめですよ。

「道の駅 ウッディー京北」を詳しくチェック!

「神護寺」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地:京都府京都市右京区京北細野町獅々ケ谷
アクセス: 【車】京都市内中心部から45分~1時間30分
【電車】「京都駅」からJRバスに乗車(約80分)、「周山」バス停で京北ふるさとバスに乗車(約10分)、「細野口」バス停で下車後、徒歩で約15分
駐車場: あり
注意事項: 駐車場~滝の間にはトイレがありません

公式サイト

【京都府宮津市】金引の滝

新緑の頃の「金引の滝」(画像提供:kazukiatuko / PIXTA)
新緑の頃の「金引の滝」(画像提供:kazukiatuko / PIXTA)

京都府で唯一“日本の滝百選”に選ばれている名瀑。高さ約40m・幅約20mの滝は、勢いよく流れる「雄滝」と、静かに流れる「雌滝」の二筋に分かれており、一年中豊かな水量を誇ります。

下流の「白龍」「臥龍」の滝とあわせて「金引(かなびき)の滝」と呼ばれ、多くの人に親しまれる憩いの場所です。

水遊びや滝行体験も人気

夏は格好の水遊びスポットに
夏は格好の水遊びスポットに

滝つぼ周辺は広く開けており、滝のそばまで近寄って水しぶきにふれることができるのもうれしいポイント。夏になると多くの親子連れが涼を求めて集まり、子供たちが水遊びをする様子も見られます。

浅瀬でひんやりとした水に足をつけて、クールダウンするだけでもじゅうぶん気持ちがいいですよ。また滝行体験も人気ですが、2025年8月現在は休止中です。

「天橋立」観光とセットで楽しめる景勝地

「天橋立 傘松公園」から股のぞきで天橋立を見ると、海と空が逆になり天に架かる浮き橋のように見えます
「天橋立 傘松公園」から股のぞきで天橋立を見ると、海と空が逆になり天に架かる浮き橋のように見えます

「金引の滝」は、“日本三景”として名高い天橋立(あまのはしだて)近くにあり、観光の際に立ち寄れるのも大きな魅力。

日本有数の景勝地である天橋立では、「天橋立 傘松公園」からの「股のぞき」や、風光明媚な景色を楽しむ観光船、ナイトクルーズ、四季折々の海鮮グルメ、マリンレジャーなど楽しみがいっぱいです。

滝へ向かう道は非常に狭く対抗車がくると通る抜けるのが難しいため、「道の駅 海の京都宮津」の駐車場(5時間無料)を利用し、レンタサイクルで向かうのもおすすめです。

「金引の滝」のアクセスについて(海の京都公式サイト)

■スポット概要
所在地: 京都府宮津市滝馬
アクセス: 【車】京都縦貫自動車道「宮津天橋立IC」から約5分の 「滝馬公園」駐車場から徒歩で約10分/「道の駅 海の京都宮津」駐車場からレンタサイクルで約10分、徒歩で約30分
駐車場: あり(滝馬公園、道の駅 海の京都宮津)
備考: 滝の維持協力金100円

公式サイト(天橋立観光協会)


【滋賀県甲賀市】鶏鳴の滝

8つの滝のメインとなる「鶏鳴の滝」(画像提供:masaaki / PIXTA)
8つの滝のメインとなる「鶏鳴の滝」(画像提供:masaaki / PIXTA)

信楽焼で有名な滋賀県甲賀市の山中にあり、「鶏鳴(けいめい)八滝」と呼ばれる8つの滝(初音の滝・垂尾の滝・白神の滝・鶏鳴の滝・​白蛇の滝・白布の滝・岩しだれの滝・神有の滝)が集まる景勝地のメインとなるのが「鶏鳴の滝」です。

「元旦に黄金の鶏が現れ幸を告げた」という伝説が名前の由来とされ、神秘的な雰囲気に包まれています。駐車場からすぐの場所にあり、気軽に立ち寄れるのも魅力。新緑や紅葉の季節には、特に美しい姿を見せてくれます。

伝説の滝でマイナスイオンを浴び、信楽焼の里をめぐる

おなかに滝の名を書いたたぬきがチャーミング♪(画像提供:Buuchi / PIXTA)
おなかに滝の名を書いたたぬきがチャーミング♪(画像提供:Buuchi / PIXTA)

駐車場から遊歩道を歩くと、まもなく「白神の滝」が見えてきます。「鶏鳴の滝」までは徒歩5分ほどで到着。それぞれの滝の近くに立つ、信楽焼のたぬきにも癒されます。

大自然の中で滝の音に耳を澄ませば、心身ともにリフレッシュ♪ ただし、滝の周辺は滑りやすいので足元には十分注意してくださいね。

滝を存分に満喫したあとは、車で15分ほどの信楽の里へ。窯元めぐりや、オリジナルの信楽焼が作れる陶芸体験は、親子旅の最高の思い出になりますよ。

■スポット概要
所在地: 滋賀県甲賀市信楽町神山
アクセス: 【車】新名神高速道路「信楽IC」から約25分
駐車場: あり
備考: 滝へ向かう道は非常に狭く、運転には十分な注意が必要です

公式サイト

【兵庫県香美町】猿尾滝

 「猿のしっぽ」から名付けられた滝(画像提供:旅風 / PIXTA)
 「猿のしっぽ」から名付けられた滝(画像提供:旅風 / PIXTA)

“日本の滝百選”に選ばれている、兵庫県香美町の名瀑。その名の通り、滝の流れが猿の尻尾のように見えることから名付けられました。

滝は上下2段に分かれており、荒々しく流れ落ちる上段の「雄滝」と、滑るように流れ落ちる下段の「雌滝」、二つの異なる表情を一度に楽しめるのが魅力です。

下段の滝までは駐車場から徒歩で約3分と、アクセスの良さもうれしいポイント。そこから少し急な階段を登ると、上段の滝を間近に見ることができます。

滝に隠れた仏様を探せ!パワースポットで滝見物

じっくり雄滝の岩を観察してみましょう(画像提供:Wing / PIXTA)
じっくり雄滝の岩を観察してみましょう(画像提供:Wing / PIXTA)

上段の滝の中ほどには、自然にできた修行僧のような形の石仏があり、なかには観音様やマリア像、岩ザルに見えるといわれる不思議な岩も。親子で「何に見えるかな?」と探してみるのも楽しいですよ。

滝を見たあとは、車で「女郎滝」や「吉滝」をめぐったり、瀞川平の「但馬高原植物園」で県指定天然記念物のカツラの大木を見物したりして、一日楽しく過ごしましょう♪

■スポット概要
所在地: 兵庫県美方郡香美町村岡区日影
アクセス: 【車】北近畿豊岡自動車道「八鹿氷ノ山IC」から約30分
駐車場: あり

公式サイト

【兵庫県神戸市】布引の滝

豊かな緑に囲まれた「布引の滝 雌滝」(画像提供:Gengorou / PIXTA)
豊かな緑に囲まれた「布引の滝 雌滝」(画像提供:Gengorou / PIXTA)

JR山陽新幹線・神戸市営地下鉄各線「新神戸駅」から徒歩20分ほどで行ける、全国の滝のなかでもトップクラスでアクセスの良い名瀑。“日本の滝百選”にも選ばれており、都会のすぐそばとは思えないほどの壮大な自然が広がっています。

「布引の滝」とは、「雄滝(おんたき)」「雌滝(めんたき)」「夫婦滝(めおとだき)」「鼓ヶ滝(つづみがたき)」という4つの滝の総称。平安貴族も愛したという、歴史と由緒ある滝です。

滝めぐりハイキングで4つの滝を制覇!

「布引の滝 雄滝」増水時の様子(画像提供:Gengorou / PIXTA)
「布引の滝 雄滝」増水時の様子(画像提供:Gengorou / PIXTA)

「新神戸駅」から遊歩道を歩き始め、まず現れるのが優美な「雌滝」。そこから少し登ると、一番の見どころである落差43mの「雄滝」が姿を現し、その迫力に圧倒されます。

ハイキングコースは整備されていますが、山を登るので体力がある子供とのおでかけにおすすめ。滝を眺めながら休憩できるお茶屋さんもあります。

さらに上流へ足を延せば、水遊びに人気がある「市ヶ原」の河原が広がり、ロープウェイで「神戸布引ハーブ園」へ向かうこともできますよ。

■スポット概要
所在地: 兵庫県神戸市中央区葺合町
アクセス: 【電車】JR山陽新幹線・神戸市営地下鉄各線「新神戸駅」から徒歩約15分(雄滝まで)
駐車場: なし(新神戸駅周辺にコインパーキングあり)

【兵庫県洲本市】鮎屋の滝

風光明媚な「鮎屋の滝」(画像提供:ホーリ / PIXTA)
風光明媚な「鮎屋の滝」(画像提供:ホーリ / PIXTA)

兵庫県の淡路島で最大とされる「鮎屋(あいや)の滝」は、落差約14.5mの美しい滝です。激しい水音と、木々の間から差し込む光が神聖な雰囲気を醸し出しており、古くから霊験あらたかな場所として崇められてきました。

駐車場から滝までは園路が整備されており、滝のすぐ近くまで安全に行くことができます。豊かな自然林に囲まれており、森林浴も同時に叶うヒーリングスポットです。

園路から間近な距離で見学できます(画像提供:こいち / PIXTA)
園路から間近な距離で見学できます(画像提供:こいち / PIXTA)

初夏にはホタルが飛び交い、秋には紅葉が滝に映える、清らかな自然環境も魅力。滝のすぐそばまで近づけるので、流れ落ちる水の迫力とひんやりとしたミストを肌で感じられますよ。

滝へ向かう最後の道は少し狭いですが、その分、到着した時の感動はひとしお。淡路島観光の際に、気軽に立ち寄れるパワースポットです。

淡路島には、コアラに会える「淡路ファームパーク イングランドの丘」や、イルカとふれあえる「淡路じゃのひれドルフィンファーム」、世界の建築物のミニチュアが楽しい「淡路ワールドパークONOKORO」など、親子向けのスポットがたくさんありますよ。

「淡路ファームパーク イングランドの丘」はこちら!

「淡路じゃのひれドルフィンファーム」はこちら!

「淡路ワールドパークONOKORO」はこちら!

■スポット概要
所在地: 兵庫県洲本市鮎屋
アクセス: 【車】神戸淡路鳴門自動車道「洲本IC」から約20分
駐車場: あり

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【兵庫県養父市】天滝

100m近い高さから降り注ぐ様は迫力満点(画像提供:Koji / PIXTA)
100m近い高さから降り注ぐ様は迫力満点(画像提供:Koji / PIXTA)

こちらも“日本の滝百選”に選ばれている名瀑。落差98mと、兵庫県下で最大級の規模を誇ります。

兵庫県養父(やぶ)市の天滝渓谷にあり、まるで天から降ってくるかのように、一本の白い水の柱がまっすぐに流れ落ちる姿は荘厳です。

天滝までの渓谷には「夫婦滝」や「糸滝」など複数の滝が点在しており、四季折々の美しい景色を楽しめる“森林浴の森100選”にも選ばれています。

渓谷ハイキングのゴールに待つ壮大な滝

岩にぶつかり、豪快ながらも優美な姿を見せてくれます(画像提供:こいち / PIXTA)
岩にぶつかり、豪快ながらも優美な姿を見せてくれます(画像提供:こいち / PIXTA)

天滝渓谷の入口にある駐車場から天滝までは、渓流沿いの登山道を歩いて約45分。決して楽な道のりではありませんが、さまざまな滝を眺めながら進む道のりは冒険気分満点です!

ゴールで待っているのは、疲れも吹き飛ぶほどの壮大な絶景。体力に自信のある小学生以上の親子におすすめの、達成感あふれるハイキングコースです。

麓にはキャンプ場もあるので、夏休みに泊りがけで挑戦するのも良いですね。

「天滝公園キャンプ場」はこちら!

■スポット概要
所在地: 兵庫県養父市大屋町筏
アクセス: 【車】北近畿豊岡自動車道「養父IC」から約40分
駐車場: あり

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【奈良県天川村】みたらいの滝

みたらい渓谷の「みたらいの滝」と吊り橋(画像提供:micromagic / PIXTA)
みたらい渓谷の「みたらいの滝」と吊り橋(画像提供:micromagic / PIXTA)

エメラルドグリーンに輝く神秘的な淵と、大小様々な滝が織りなす絶景が続く「みたらい渓谷」。関西随一の美しさを誇る渓谷として知られ、川沿いには遊歩道が整備されています。

そのハイライトとなるのが、吊り橋の上から見下ろす「みたらいの滝」。ダイナミックな水の流れと、巨石や深い緑が作り出す光景は、息をのむほどの美しさです。

吊り橋の上から望む滝が格別♪ハイキングで大自然を満喫

紅葉時の「みたらいの滝」(画像提供:LesserCuckoo / PIXTA)
紅葉時の「みたらいの滝」(画像提供:LesserCuckoo / PIXTA)

みたらい渓谷では、「天川村総合案内所」からスタートする「みたらい遊歩道」の散策が人気。約2時間半の道中には吊り橋がいくつもあり、スリル満点の空中散歩を楽しめますよ。特に、滝と美しい淵を一度に望める「哀伝橋」からの眺めは格別!

遊歩道は整備されていますが、歩きやすい靴は必須です。風情ある「洞川(どろがわ)温泉街」まで足を伸ばして、渓谷ハイキングの汗をすっきり流すのもいいですね♪

「みたらい遊歩道」を詳しくチェック!(公式サイト)

■スポット概要
所在地: 奈良県吉野郡天川村北角
アクセス: 【車】南阪奈道路「葛城IC」から約70分、「天川村総合案内所」の駐車場から徒歩で約40分
【電車】近鉄吉野線「下市口駅」からバスに乗車、「天川川合」バス停から徒歩で約40分、「観音峰登山口」バス停から徒歩で約30分
駐車場: あり

公式サイト

【奈良県川上村】蜻蛉の滝

太古の歴史と神聖な空気が感じられる「蜻蛉の滝」(画像提供:Buuchi / PIXTA)
太古の歴史と神聖な空気が感じられる「蜻蛉の滝」(画像提供:Buuchi / PIXTA)

同じく奈良県川上村の「蜻蛉(せいれい)の滝」は、天皇をアブから救ったトンボ(蜻蛉)の伝説が残る名瀑。高さ約50mの岩肌を2段になって水が流れ落ちる、水量豊かで美しい滝です。

晴れた日には、太陽の光を受けた水しぶきがキラキラと虹を描くことから、「虹光(にじっこう)の滝」という素敵な別名も持っています。“紀伊半島自然100選”にも選ばれている、神聖な空気に満ちたパワースポットです。

3つの滝見台から虹の滝を見学

滝に届きそうな滝見台(画像提供:Buuchi / PIXTA)
滝に届きそうな滝見台(画像提供:Buuchi / PIXTA)

この滝の大きな魅力は、上・中・下と3つも滝見台があること。それぞれ違った角度から、迫力ある滝の姿を間近に眺めることができます。 

特に下の滝見台からは、滝つぼに流れ落ちる水のミストを全身に感じられ、夏は最高に爽快!

滝でリフレッシュしたあとは、隣接する「あきつの小野公園」で遊んだり、名湯「湯盛温泉 ホテル杉の湯」の日帰り湯で汗を流したりするのもおすすめです。

「あきつの小野公園」公式サイト

「湯盛温泉 ホテル杉の湯」を詳しくチェック!

■スポット概要
所在地: 奈良県吉野郡川上村西河
アクセス: 【車】南阪奈道路「葛城IC」から50 ~70分
【電車】近鉄吉野線「大和上市駅」からバスに乗車(約50分)、「西河」バス停で下車後、徒歩で約30分
駐車場: あり

公式サイト

【和歌山県勝浦町】那智の滝

「飛瀧(ひろう)神社」から滝を参拝しパワーを授かりましょう(画像提供:鴨川さんぽ / PIXTA)
「飛瀧(ひろう)神社」から滝を参拝しパワーを授かりましょう(画像提供:鴨川さんぽ / PIXTA)

「熊野那智大社」の別宮「飛瀧神社」の御神体として、古くから信仰を集める「那智の滝」は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」にも含まれる名所。

落差133m、滝幅13m、毎秒約1トンもの水が絶壁を流れ落ちる日本最大級の名瀑で、栃木県日光市の「華厳滝」、茨城県大子町の「袋田の滝」とともに“日本三名瀑”に数えられています。

スケール感抜群の雄大な姿は、圧巻のひとこと! 流れが三筋に分かれて見えることから「三筋の滝」とも呼ばれています。

滝のしぶきを浴びて名瀑の迫力とご利益を肌で体感

「飛瀧神社」社務所横で受付をし、徒歩3分ほどで「御滝拝所舞台」に到着(画像提供:knight315 / PIXTA)
「飛瀧神社」社務所横で受付をし、徒歩3分ほどで「御滝拝所舞台」に到着(画像提供:knight315 / PIXTA)

滝を真正面から拝観できる「御滝拝所舞台」から滝つぼのすぐ近くまで行けば、轟音とともに水しぶきを全身で感じられますよ。滝のしぶきを浴びると、延命長寿のご利益があるのだとか。

また、滝つぼのお水を飲むこともできますよ。その壮大な姿と神聖な空気を、ぜひ間近で体感してみてくださいね。

「青岸渡寺」の三重塔と那智の滝が共演する神秘的な景色
「青岸渡寺」の三重塔と那智の滝が共演する神秘的な景色

滝の周辺には歴史と自然を感じられる場所がたくさんあります。

なかでも、熊野三山のひとつ「熊野那智大社」や、「那智の滝」と三重塔の共演が見られる「青岸渡寺」、熊野古道のなかでも昔の面影が色濃く残る美しい石畳「大門坂」は、ぜひ足を運びたい名所です。

■スポット概要
所在地:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
アクセス:【車】紀勢自動車道「すさみ南IC」から約1時間20分
【電車】JR紀勢本線「紀伊勝浦駅」からバスに乗車(約25分)、「那智の滝前」バス停で下車すぐ
駐車場:あり
御滝拝所舞台利用料:高校生以上300円、小・中学生200円

夏の避暑地として人気が高い、関西の滝をまとめてご紹介しました。下調べと準備をしっかりして、夏休み後半も楽しい思い出を作りましょう!

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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