
天然ミストが涼しい岐阜の滝4選
夏に日帰り!見どころ&周辺観光も
連日暑い日が続く夏、見ているだけで涼しくなれる「滝」へおでかけしてみませんか? 今回は、日帰りで楽しめる岐阜県の滝を、絶景の名所から穴場までご紹介します。
滝の特徴や見どころとあわせ、親子で立ち寄りたい周辺観光スポットもピックアップ! 天然のミストを浴びて、子供の夏休み後半も最高の思い出を作りましょう。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
※自然の滝は降雨量や季節により水量が変化するため、掲載画像と状況が異なる場合があります
滝は避暑に人気!でも、どうして涼しいの?
夏の避暑スポットとしても人気の「滝」。ここでは、滝が涼しく感じられる理由を解説します。
天然のミストによる気化熱で体感温度が下がる

滝つぼに激しく水が流れ落ちることで生まれる大量の水しぶきは、まさに天然のミストシャワー! ひんやりとしたミストが肌にあたると、気化熱の効果で体感温度がぐっと下がります。
また直接肌にあたらずとも、空気中を漂う細かいミストが蒸発する際に、気化熱の作用で周囲の熱を奪うため涼しく感じられるのです。
エアコンの涼しさとは違う、自然の力で体をクールダウンさせてくれるのが魅力です。
木陰が日差しを遮ってくれる

さらに、滝の周りは豊かな森や渓谷に囲まれていることが多く、木陰が日差しを遮ってくれます。
「ゴーッ」という水の音も、日常の喧騒や暑さを忘れさせてくれる心地よいBGMに。心も体もリフレッシュできる最高の癒やしスポットです。
滝を見に行くときの持ち物・服装
滝の周辺は、自然の地形を生かした遊歩道や山道になっていることがほとんど。安全に楽しむために、服装や持ち物はしっかり準備していきましょう!
服装のポイント

●靴: もっとも重要といえるのが靴。滑りにくい、履き慣れたスニーカーかトレッキングシューズが必要です。サンダルやヒールは絶対に避けましょう。
●服装: 夏でも虫刺されやケガ防止のため、長袖・長ズボンが安心。体温調節ができるよう、脱ぎ着しやすい上着を1枚持っていきましょう。
あると便利&安心な持ち物
タオル、飲み物はもちろん、山の天気は変わりやすいので雨具も忘れずに。森林を歩くので、虫よけスプレーや虫刺されの薬、絆創膏や消毒薬はもちろん、ヒル対策グッズ、熊鈴や熊よけスプレーなども用意しておくと安心です。
ゴミを持ち帰るためのビニール袋も持参しましょう。
【高山市】平湯大滝

岐阜県高山市の「平湯大滝」は落差64m・幅6mの壮大な滝。岩壁をまっさかさまに流れ落ちるダイナミックな姿が見応え抜群です。
奥飛騨温泉郷の一角にあり、周囲は豊かな自然に囲まれ、新緑や紅葉の季節には滝の美しさがいっそう際立ちます。

冬には滝全体が巨大な氷柱となる「結氷」でも有名で、例年2月には凍った滝をライトアップする「平湯大滝結氷まつり」を開催しています。
“日本の滝百選”や“飛騨三大名瀑”にも選ばれる名所です。
車で行ける滝見台で手軽に観瀑♪周辺観光も楽しい

滝のすぐそばにある「滝見展望広場」まで車で乗り入れができるのも、うれしいポイント(駐車台数に限りあり)。長い距離を歩くことなく、小さな子供連れでも気軽に大滝の迫力を体感できます。
轟音とともに水しぶきが舞う様子を、ぜひ親子で楽しんでくださいね。
滝を存分に堪能したあとは、クマの親子に会える「奥飛騨クマ牧場」や、北アルプスの絶景を望む「新穂高ロープウェイ」などの観光スポットを訪れるのもおすすめです。
■スポット概要
所在地:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯
アクセス:【車】中部縦貫自動車道「高山IC」から約45分/長野自動車「道松本IC」から約60分
【電車】JR高山駅(高山濃飛バスセンター)から新穂高温泉行きバスに乗車(約52分)、「大滝口・キャンプ場」下車後、徒歩で約20分
駐車場:あり
注意事項:降雪期は駐車場を閉鎖
【養老町】養老の滝

岐阜県養老町の「養老の滝」は、「滝の水がお酒になった」という親孝行の伝説「養老孝子物語」の舞台として、また葛飾北斎の浮世絵にも描かれたことで古くから知られる名瀑。
高さ30m・幅4mの美しい滝で、“日本の滝百選」”にも選ばれています。
滝がある「養老公園」は自然豊かで、春は桜、秋は紅葉と、四季折々の美しい景色が楽しめます。
公園内で滝もアートも遊具も満喫!

公園の駐車場を出発し、飲食店やお土産屋さんが並ぶ「養老孝子坂」や、美しい渓流にかかる橋を渡りながら、30分ほどのんびり歩ハイキング。ゴールでは、岩角を打って清らかな水が流れ落ちる雄麗な滝が待っています。
滝で涼んだあとは、公園内にある不思議なアート空間「養老天命反転地」や、遊具が充実した「岐阜県こどもの国」で一日楽しく過ごしてくださいね。
■スポット概要
所在地:岐阜県養老郡養老町養老公園
休園日:火曜(祝日の場合は翌日)
アクセス:【車】東海環状自動車道「養老IC」から約10分
【電車】養老鉄道「養老駅」から徒歩で約15分
駐車場:あり
【八百津町】五宝滝(一の滝、二の滝、三の滝、二天の滝、円明の滝)

剣豪・宮本武蔵が修行したという伝説が残る、岐阜県八百津町の名瀑。3段に連なる「一の滝」「二の滝」「三の滝」と、武蔵ゆかりの「二天の滝」「円明の滝」を合わせた5つの滝の総称です。
滝をめぐる遊歩道が整備されており、親子のハイキングにぴったり。優しい自然の中に輝く美しい滝と、歴史ロマンあふれる伝説に、親子の冒険心がくすぐられます。
約1時間で5つの滝めぐり

駐車場からスタートする約1時間のコースを歩けば、個性豊かな5つの滝すべてをめぐることができますよ。3段の滝は合計の落差が80mにもなり、朱色の橋から眺める「二の滝」は特に美しいと評判です。
周辺には、数多くのユダヤ人を救った八百津生まれの外交官・杉原千畝(すぎはらちうね)について知る「杉原千畝記念館」や、武蔵が座禅を組んだと伝わる石が残る「大仙寺」などの貴重なスポットもあるので、親子で訪れてみてください。
■スポット概要
所在地:岐阜県加茂郡八百津町八百津4767-3(駐車場)
アクセス:【車】東海環状自動車道「可児御嵩IC」から約25分
【電車】名鉄「明智駅」よりYAOバスに乗車、「八百津町ファミリーセンター」バス停で八百津町西部コミュニティバス(やおまる西部)に乗り換え、「五宝滝入口」バス停で下車後、徒歩で約20分 ※「やおまる西部」は平日のみ運行
駐車場:あり
注意事項:滝へ向かう道は狭いため、運転には十分な注意が必要です
【中津川市】竜神の滝

岐阜県中津川市の美しい自然公園「夕森公園(夕森渓谷)」の中にある、落差12mの滝 。その名の通り「白龍が天に昇った」という伝説が残り、近くには「竜神神社」も祀られています 。
一番の見どころは、コバルトブルーやエメラルドブルーなど日に7回も色を変えるといわれる神秘的な滝つぼ。“岐阜県の名水50選”にも選ばれた澄んだ水と、深い森が織りなす景観に誰もが癒やされるパワースポットです
滝見学と川遊びで夏の思い出作り

滝までは公園内の遊歩道を歩きますが、2025年7月の大雨で一部の橋が崩落したため、散策の際は現地の案内にご注意ください。
メインの「竜神の滝」は見学可能で、その荘厳な姿に感動するはず! また、駐車場近くの川は流れが穏やかなので、子供たちの水遊びスポットとしても人気です。
滝のミストと川遊びで充分涼んだら、市内にある宿場町「馬籠」まで足を延ばして、歴史あるまち並みを歩いてみてはいかがでしょうか。
■スポット概要
所在地:岐阜県中津川市川上
アクセス:【車】中央自動車道「中津川IC」から約35分
【電車】JR中央本線「坂下駅」からバスに乗車、「夕森公園口」バス停で下車
駐車場:あり
夏の避暑地として人気が高い、岐阜県の滝をまとめてご紹介しました。下調べと準備をしっかりして、夏休み後半も楽しい思い出を作りましょう!
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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