【2025四国＆中国】秋バラが見頃！絶景バラ園と穴場10選　春バラとの違いは？入園無料＆イベント多数

優雅な見た目と香りで華やかな気分にさせてくれるバラ。春の花というイメージがあるかもしれませんが、涼しい季節に咲く秋バラも春に劣らぬ美しさがあります。

今回は、中国・四国エリアで色鮮やかで香り高い「秋バラ」を観賞できる、人気バラ園＆穴場をご紹介！　“ばらのまち”福山市の「ばら公園」ほか、一度は訪れてみたい名所を厳選しました。

秋バラが見頃になる例年10月～11月には、バラ祭りなどのイベントも充実しています。ぜひ親子で、秋のバラ園へおでかけしてみてください♪

※画像は過去の様子です（春バラを含む）。また見頃は気候により変動しますのでご注意ください
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

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「春バラ」「秋バラ」とは？見頃はいつ？

つるバラの多くは一季咲きですが、なかには例外も（画像提供：photochic / PIXTA）

バラには一年に1度だけ咲く「一季咲き」のものと、一年に2回見頃がある「四季咲き」のものがあります。

野生種のバラや歴史あるオールドローズ、つるバラの多くは一季咲き。1867年以降に作出された現代バラ（モダンローズ）の多くが四季咲きです。

見頃はあくまでも目安ですが、一季咲きの品種は5月中旬〜6月中旬にかけて。四季咲きのバラは冬の寒い時期以外は花をつけますが、見頃は5月中旬〜6月中旬と10月中旬〜11月中旬です。

5月中旬〜6月中旬に咲くバラは「春バラ」と呼ばれ、すべての品種がこの時期に開花するため、1年のうちもっともバラ園が華やかになります。一方、10月中旬〜11月中旬に開花するバラは「秋バラ」と呼ばれます。

春バラとは異なる「秋バラ」の魅力とは？

色も香りも濃厚な秋のバラ（画像提供：y.ueda / PIXTA）

春バラは、冬の間にたくわえたパワーを一気に開花させるため、数も多く花にもボリュームがあります。

一方、真夏から徐々に気温が下がっていくなかで咲く秋バラは、品種数が少なく、同じ品種でも春バラより花が小さめ。花の色には深みがあり、香りが濃いのが魅力です。また気温が低いため花持ちがよく、春バラよりも長く咲き続けます。

バラの名所では、一季咲きの品種と四季咲きの品種が植えられていることがほとんど。年に2シーズン楽しめるので、親子でおでかけして春バラと秋バラの違いを実感してみてください。

それではここから、親子におすすめしたい中国・四国エリアのバラ園を紹介します！

【岡山県岡山市】RSKバラ園

バラが満開時の園内（画像提供：コンチ / PIXTA）

岡山県岡山市にある「RSKバラ園」は、RSKラジオの送信所の用地を利用したバラ園です。

地上105mの送信アンテナを中心にした約3万平方メートルの同心円型花壇に、約450品種・1万5,000株のバラが植えてあります。

バラ以外にも、例年4月には約1,000株の牡丹や5,000本のつつじ、6月には約150品種・1万5,000株の花菖蒲（はなしょうぶ）を楽しめるのもポイントです。

イベント情報：秋のバラまつり（2025年10月11日～11月16日）

満開の時期の「RSKバラ園」（画像提供：オフィスK / PIXTA）

毎年恒例の「秋のバラまつり」では、しっかりとした花の形と深い色あいが魅力の秋バラが咲きそろい、フリーマーケットや寄せ植え教室、紅茶パーティーなどが実施されます。

バラを使ったお菓子や紅茶、バラグッズなどのショッピングも楽しめますよ。

【広島県安芸高田市】湧永満之記念庭園

「湧永満之記念庭園」に咲く真紅のバラ（画像提供：頼朝 / PIXTA）

広島県安芸高田市にある「湧永満之（わくながまんじ）記念庭園」は、湧永製薬が所有していた牧場跡地を活用した、入園無料の庭園です。創業者の名前にちなんで命名されました。

春バラシーズンのアーチは、まるで秘密の花園のよう（画像提供：頼朝 / PIXTA）

約4万5,000坪の広大な土地は緑と花で埋め尽くされ、メインとなる「第一庭園」、数々の薬草を集めた「薬用植物園」、大原美術館から贈られた「モネ邸の水連池」など、多彩なエリアがあります。

特に500種類を超える約5,000株のバラを集めた「バラ園」は、とても豪華で見応え抜群！

湧永満之記念庭園（画像提供：ひの / PIXTA）

秋バラは例年10月上旬から咲き始め、 同じ時期に「第一庭園」ではアメジストセージやコスモス、「第二庭園」では、ダリアが見頃を迎えます。

その後、10月中旬には秋バラが見頃に。11月には庭園の紅葉も楽しめますよ。

園内にはアップダウンや大きな池があり、秋の散策にはもってこいの場所。レジャーシートを広げてピクニック気分を楽しめるエリアもあり、親子のおでかけにぴったりです。

【広島県広島市】広島市植物公園

「広島市植物公園」に咲くアンジェラ（画像提供：プロスゴ / PIXTA）

「広島市植物公園」は、約1万品種・20万本もの植物を栽培している植物公園です。約1,600平方メートルの「バラ園」を併設しています。

園では人気の四季咲きバラやつるバラのほか、野生種、オールドローズ、歴史的に重要な古品種などを収集。「バラ園」には、モダンローズや世界の野生種など約700種類のバラが咲き誇ります。

（画像提供： ゆずきんぐ / photoAC）

秋バラシーズンは例年、10月中旬から11月中旬にかけて。なかでもアイスバーグは花付きが良く、株いっぱいに純白の花を咲かせる様子が見応え抜群です。

鉢植えの展示なども含めれば、園全体で約850品種・1,300株ものバラの競演を満喫できる、おすすめのバラ園です。

【広島県福山市】ばら公園

ばら公園（画像提供：福山観光コンベンション協会）

“ばらのまち”として知られる、広島県福山市のシンボル「ばら公園」。市の花でもあるバラが約670品種・7,000本も植えられた、入園無料の人気スポットです。

2024年には植栽デザインがリニューアルされ、バラを間近に楽しめる散策路や、バラを立体的に演出する大小のアーチが新設されました。

秋には公園全体が優雅な香りと華やかな景観に包まれ、全国から多くの人が訪れます。また、園内がライトアップされる夜の散策もおすすめです。

イベント情報：世界バラ会議福山大会メモリアルイベント（2025年11月3日）

メモリアルイベントでは、寛仁親王妃信子さまが「プリンセスノブコ」をお手植えされた記念碑の除幕式も開催されます（画像提供：アクセル / PIXTA）

2025年5月に福山市で開催された「第20回世界バラ会議福山大会」を記念し、一日限定の特別イベントを開催！　バラの専門家によるトークショーや、新品種コンテストの表彰式、記念植樹などが行われます。

親子で楽しめるワークショップやスタンプラリー、子供向けバルーン遊具、飲食ブースも充実。備後蔵王太鼓のパフォーマンスもあり、一日中にぎわいます。

イベント公式サイト

【広島県福山市】緑町公園

緑町公園のバラ花壇「ローズヒル」（画像提供：福山観光コンベンション協会）

同じく福山市の中心部に位置する「緑町（みどりちょう）公園」は、市民に親しまれている憩いの場。公園全体に約540種・7,500本もの美しいバラが咲き誇る名所で、入園は無料です。

一番の見どころは六角錐状のピラミッド型バラ花壇「ローズヒル」。約330種・約5,100本のバラが植栽されており、訪れる人々を彩り豊かに迎えてくれます。

この花壇のバラには市民オーナー制度が採用されており、バラの持ち主が思い思いの名前をつけ愛情を持って育てています。

園内には複合遊具のあるエリアや、芝生広場もあり、お弁当を持って子供とのんびり過ごすのにもぴったりの公園です。

【広島県世羅町】そらの花畑 世羅高原花の森

バラの最盛期には、辺り一面がフレッシュな香りに包まれます

標高540mの高原に広がる「そらの花畑 世羅高原花の森」は、イングリッシュローズと宿根草が織りなす彩り豊かなバラ園です。約150品種・7,200株のバラが植えられたガーデンは、初夏と秋の開花シーズン限定で開園します。

園内には「そらのはこにわ」や「ミラーボーダーガーデン」など、見どころにあふれたエリアが点在。授乳室やベビーカーの貸し出しもあり、小さな子供連れでも安心です。

ハーブと地元産はちみつを使った「花の森ピザ」

ランチは園内で採れたローズマリーをのせたマルゲリータ風ピザが人気の「そらのKitchen」でどうぞ。地元・世羅町産のはちみちをたっぷりのせて召し上がれ♪

イベント情報：秋のばらと宿根草　ローズ＆フラワーガーデン（2025年9月13日～11月3日）

空高く風に揺れるパンパスグラスや、秋色の宿根草が咲く気持ちのいいガーデン

例年、春バラと秋バラの見頃にあわせて期間限定オープンする「ローズ＆フラワーガーデン」では、バラと宿根草の美しい共演が楽しめます。

「Rose shop花の森」でのアロマミスト作り体験

2025年の秋バラシーズンは、9月13日（土）～11月3日（月・祝）に開園。

自分好みの「アロマミスト作り」や、園内を散策しながらバラを摘んでフラワーアレンジメントを作る「ガーデンウォークとボックスフラワー体験」など、バラや香りを存分に楽しむ体験が充実しています。

【鳥取県南部町】とっとり花回廊

「とっとり花回廊」西館テラス（画像提供：鳥取県）※春バラ開花期

鳥取県西部に位置する「とっとり花回廊」は、雄大な大山の姿を借景とした日本最大級のフラワーパーク。

元の地形の起伏や雑木林を生かした広大な園内は、「フラワードーム」を中心に、「花の丘」「グレイスガーデン」「霧の庭園」などさまざまなエリアに分かれています。

名峰・大山を背景に咲くコスモスも秋の見どころです（画像提供：池田ひろゆき / PIXTA）

全長1kmの屋根付き展望回廊を歩きながら、雨の日でもお散歩気分で花々を見渡せるのが魅力。親子でフラワートレインに乗って園内をめぐるのもおすすめです♪

園内には約200品種・1,000株のバラが植えられていて、例年10月上旬から下旬にかけて秋バラが見頃に。「ヨーロピアンガーデン」の噴水周辺には多彩な品種の鉢植えが展示され、「北バラ園」や「東バラ園」でもアイスバーグの仲間などを観賞できます。

秋バラと同時期に咲き誇るコスモスや赤いサルビアも必見ですよ。

【山口県山陽小野田市】江汐公園

バラが見頃の時期の「江汐公園」

山口県山陽小野田市にある「江汐公園」は、江汐湖を中心とした自然豊かな公園です。園内には入園無料のバラ園があり、例年10月中旬から11月初旬にかけて秋バラが見頃を迎えます。

同時期にはコスモスも咲き誇り、秋ならではの花景色を存分に楽しめますよ。園内には「冒険の森」と名付けられたフィールドアスレチックや吊り橋もあり、子供たちは大喜び！　

散策やピクニックを楽しんだあとは、車で約25分の「きららビーチ焼野（焼野海岸）」へ。“日本の夕陽百選”にも選ばれた美しい夕陽を眺めれば、親子の素敵な思い出になりますよ。

【徳島県藍住町】藍住町バラ園

「藍住町バラ園」のバラアーチ（画像提供：h-ichihara / PIXTA）※春バラの様子

「藍住町（あいずみちょう）バラ園」は、徳島県藍住町の正法寺川沿いに広がる入園無料のバラ園。約300品種・1,100本のバラが植栽されており、種類・数とも徳島県内最大規模を誇ります。

秋には、多彩なバラが春よりも深みのある色の花を咲かせ、豊潤な香りが園内を満たします。

印象的な絞り模様のバラ（画像提供：h-ichihara / PIXTA）

例年、見頃の時期にはバラの苗木や藍住町特産品などの販売が行われています。

【愛媛県今治市】よしうみバラ公園

約100種類ものオールドローズが集まるバラの名所

愛媛県今治市の「よしうみバラ公園」は、約2.8ヘクタールの敷地に世界各地のバラ約400種・3,500株が植えられた名所。

例年5月中旬から12月末まで美しいバラを楽しむことができ、10月中旬から11月上旬にかけて秋バラの最盛期を迎えます。

広々とした開放的な園内（画像提供：black / PIXTA）

1999年（平成11年）には、「しまなみ海道」の開通記念として、フランス屈指のバラ庭園「ライ･レ･ローズ」から、ナポレオン皇妃・ジョセフィーヌが集めたオールドローズの「ジョセフィーヌ･コレクション」など約100種類を移植。

これだけ多品種のオールドローズがそろう場所は、国内では非常に貴重です。

さらに、宇宙飛行士の向井千秋さんが無重力下での香りの実験を行ったバラを株分けした“宇宙バラ”や、花の大きさが1cm以下という世界一小さいバラ「ショウノスケ」など、ユニークなバラもあります。

どこも見応えのある名所ばかり。秋バラの観賞と周辺観光をあわせて、楽しい一日を過ごしましょう♪

※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事（2018年9月掲載）の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報、ポピーの開花情報などの内容の一部は2025年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています。

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。