
「日本三大紅葉名所」とは?一度は行きたい各地の魅力と見頃を解説
いよいよ秋の行楽シーズン到来! 全国各地に紅葉の名所がありますが、壮大なスケールと色彩を放つ「日本三大紅葉名所」といわれる場所があること、ご存知でしょうか。
この記事では、「日本三大紅葉名所」の歴史にふれつつ、各所の見どころをご紹介します。車窓からの絶景、遊覧船から眺める紅葉など、家族の思い出づくりにぴったりのスポットもありますよ。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
※例年の見頃は気候により変動するため、各スポットや気象庁の「紅葉見頃予想」を確認してください
「日本三大紅葉名所」とは?

日本各地には紅葉の名所が数多くありますが、そのなかでも特に景観の美しさ、スケールの壮大さ、そして歴史的・文化的な背景から、次の3つのスポットが「日本三大紅葉名所」といわれています。
古くから和歌や絵画の題材とされてきたこれらの名所は、自然の美しさはもちろん、トロッコや船などの乗り物や滝、歴史的建造物とのコントラストが際立ちます。
紅葉シーズンになると、国内をはじめ、海外からも多くの観光客が訪れるスポットとして人気です。
栃木県「日光」の紅葉名所&おすすめスポット

栃木県日光市は、世界遺産「日光の社寺」と奥日光の雄大な自然が融合した、関東随一の紅葉名所です。
見どころは、いろは坂を車で登りながら楽しむダイナミックな紅葉のグラデーション、そして華厳滝や竜頭滝といった"奥日光三名瀑"の迫力と紅葉のコントラストです。
また、中禅寺湖周辺には、イタリア大使館別荘記念公園など、歴史と紅葉が調和する優雅なスポットも点在します。
見どころ1:いろは坂

日光宇都宮道路「清滝IC」から15分ほどの場所にある「いろは坂」は、日光市街と奥日光を結ぶ大人気の紅葉ドライブコースです。
下り専用の「第一いろは坂」と上り専用の「第二いろは坂」の2つの坂からなり、標高差が440mもあるため、紅葉が徐々に色づく美しいグラデーションを楽しめます。
紅葉の見頃は例年10月中旬~11月上旬。通常は片道15分ほどの坂ですが、紅葉期間中は渋滞が必至となるほど人気です。おでかけするなら早朝がおすすめですよ。
見どころ2:華厳滝

「華厳滝」(けごんのたき/華厳の滝、華厳ノ滝とも表記)は、高さ約97mの岸壁から中禅寺湖の水が一気に落下する、“日本三大名瀑”のひとつに数えられる壮大な滝です。
最大の魅力は、エレベーターで観瀑台(かんばくだい)へ降りることで、滝つぼの間近まで行くことができ、豪快に水しぶきが上がる爆音と迫力を体感できる点です。
例年10月中旬から下旬にかけて、色づいた木々と水しぶきのコントラストが美しい絶景が広がります。
見どころ3:イタリア大使館別荘記念公園

「イタリア大使館別荘記念公園」は、奥日光・中禅寺湖畔に佇む、イタリア大使の別荘跡を復元した施設です。周囲の自然に溶け込むよう、地元特産の日光杉を使用した市松模様の外壁が特徴的です。
建物は湖の景観を最大限に生かした設計がされており、1階の暖炉がある食堂や居間は、開放感あふれる広縁に繋がっています。
例年10月中旬~11月上旬になると、テラスから、表情豊かな中禅寺湖と、それを囲む色鮮やかな紅葉の絶景をゆったりと楽しめますよ。
京都「嵐山」の紅葉名所&おすすめスポット

京都の「嵐山」は、「渡月橋」(とげつきょう)を中心に、雅な景色が広がる日本屈指の紅葉名所です。
例年11月下旬から12月上旬にかけて、嵐山全体が鮮やかな赤や黄色に染まり、その色彩が桂川(かつらがわ)の水面に映り込む光景は、息をのむ美しさ。
親子で紅葉を楽しむなら、嵐山屋形船や保津川下りで水面から紅葉を見上げるのもおすすめですよ。
また、嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車に乗れば、渓谷沿いの絶景をゆったりと堪能できます。
見どころ1:渡月橋

「渡月橋」は、嵯峨野と嵐山を隔てて流れる「桂川」に架かる橋です。
例年11月下旬から12月上旬には紅葉狩りを楽しむ多くの観光客で賑わう紅葉名所。橋を挟んで奥にそびえる嵐山全体が深紅や黄金色に染まる光景は、一度は見たい絶景ですよ。
また、「桂川」の水面に山々の紅葉が鮮やかに映り込む光景は、まるで錦絵(にしきえ)のよう。その美しさを堪能するなら、橋の上からの眺めはもちろん、保津川下りの船や屋形船に乗って水面から見上げるのもおすすめです。
見どころ2:保津川下り

「保津川下り」は、亀岡市から嵐山までの約16kmを、遊覧船に乗り約2時間かけて下る人気のアクティビティです。
最大の魅力は、渓谷の両岸に迫るモミジやカエデの燃えるような紅葉を、船上という特等席から間近に見上げられることです。水面すれすれの視点から、山全体が赤や黄色に染まる壮大なパノラマと、清流に映る紅葉など幻想的な景色を堪能できます。
幼児用のライフジャケットも用意されているので、この秋スリルと絶景を家族みんなで堪能しませんか?
なお、特に年齢制限はありませんが、身長80cm未満の場合は乗船不可なのでご注意ください。
見どころ3:嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車

「嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車」は、嵯峨野から亀岡までの保津川渓谷沿いを結ぶ列車です。
最大の魅力は、保津川と両岸の山々のダイナミックな紅葉のグラデーションを、約25分間かけてじっくり楽しめることです。窓ガラスの無いオープン車両「リッチ号」(5号車)に乗れば、風を感じながら、色鮮やかなモミジを間近に感じられますよ。
なお、紅葉シーズンは混雑が予想されるため、公式サイトからの事前予約がおすすめです。
「嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車」の詳細はこちら!(公式サイト)
大分県「耶馬渓」の紅葉名所&おすすめスポット

「耶馬渓」(やばけい)は、大分県北部に広がる日本を代表する渓谷です。
例年、10月下旬から11月中旬に紅葉の見頃を迎えますが、近年は猛暑の影響により11月中旬から12月上旬ごろに色づきます。
「耶馬渓」でおすすめなのが「一目八景」(ひとめはっけい)を望むエリアです。海望嶺や鳶の巣山といった8つの奇岩が一望でき、岩肌とモミジ、カエデの真紅のコントラストが絶景を生み出します。
また、人工の庭園「溪石園」(けいせきえん)では、造形美と紅葉の調和を楽しめます。さらに、「競秀峰」(きょうしゅうほう)にある「青の洞門」など、歴史的スポットとあわせて紅葉狩りを楽しめますよ。
見どころ1:一目八景

「一目八景」は、耶馬渓の代表的な景勝地です。海望嶺や鳶の巣山などの8つの奇岩を一望できる展望スポットです。
紅葉シーズンになると、切り立った岩肌のグレーと、紅葉の真紅・黄金色が織りなす圧倒的なコントラストが広がります。そびえ立つ複数の岩山のダイナミックな景観を背景に、山全体が鮮やかに染まる様子はまさに圧巻。展望台からは、その雄大な景色をパノラマで楽しめます。
見どころ2:溪石園

「溪石園」は、耶馬渓の景観美を人工的に再現した回遊式の日本庭園です。
約2万平方メートルの園内では、約12万個もの耶馬渓の石を配置して作られた渓谷美と、鮮やかに色づいたモミジの調和の取れた造形美が見どころです。園内を流れる清らかな水と石組、そして紅葉が織りなす景色は、落ち着いた風情を感じさせます。
園内は、遊歩道が整備されているので、小さな子供連れでもゆっくりと散策しながら、紅葉の細やかな美しさを間近で楽しめますよ。
見どころ3:青の洞門

「青の洞門」は、耶馬渓の景勝地・競秀峰(きょうしゅうほう)の岩壁を、僧侶の禅海が約30年かけて手掘りしたとされる約342mのトンネルです。
洞門の外側に広がるイチョウが色づくと、洞門の暗闇と、外の光に照らされた鮮やかな黄葉が、ドラマチックな対比を生み出します。歴史的な背景を持つこの場所で、手彫りのゴツゴツとした内壁に思いを馳せながら、秋の絶景を楽しめます。
日本が誇る「三大紅葉名所」は、自然美や歴史的建造物と紅葉が織りなす圧巻のスケールが魅力です。この秋の思い出づくりに、日本が誇る名所へおでかけしてみましょう。
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いこーよとりっぷ編集部
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