2023-2024除夜の鐘つき
親子で行きたい神奈川おすすめ9選
大晦日の夜、心に溜まった悩みや誘惑を祓ってすっきりとした気持ちで新年を迎えるための仏教行事「除夜の鐘つき」。2023年も12月31日(日)に全国各地の寺社で開催されます。
本記事では、神奈川県鎌倉市を中心に、神奈川県内の寺社で開催される「除夜の鐘つき」のなかから、親子で参加したいものを厳選! 各寺社の2023年度の開催内容をご紹介します。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
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「除夜の鐘」とは?
「除夜の鐘つき」とは、大晦日の夜から新年になる深夜0時をはさんで鐘をつく仏教行事です。
鐘の回数は108回。“108”は仏教で、心を悩ませる煩悩(ぼんのう)の数とされています。除夜の鐘をつくことでこの煩悩を断ち切り、晴れやかな気持ちで新年を迎えられると考えられています。
大船観音寺 除夜の鐘つき【鎌倉市】
神奈川県鎌倉市にある「大船観音寺」(おおふなかんのんじ)は、曹洞宗の大本山「總持寺」(そうじじ)直系のお寺。御本尊は、聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)です。
大船観音寺の「除夜の鐘つき」は、2023年12月31日(日)の23時から寺務所入口で整理券(500円/暦・オリジナルタオル&ミニファイル)を配布し、新年を迎えた2024年1月1日(月・祝)0時から始まります。
住職が鐘を1打ついた後に、整理券配布の順番についていきます。人数制限はなく、108回を超えても鐘をつくことができます。
■大船観音寺
所在地:神奈川県鎌倉市岡本1-5-3
開催時間:整理券配布は23:00~、鐘つきは翌0:00~
料金:整理券(暦・オリジナルミニタオル付)500円
光明寺 除夜会【鎌倉市】
神奈川県鎌倉市にある「光明寺」(こうみょうじ)は、1243年に浄土宗三代目の然阿良忠(ねんなりょうちゅう)上人が開いたお寺です。
良忠上人は深い学問を達成した僧で、38歳で聖光(しょうこう)上人の弟子となり、法然(ほうねん)上人の教えを受け継ぎ、浄土宗の三祖(さんそ)になった人物です。
光明寺の「除夜の鐘つき」は、2023年12月31日(日)の23時55分頃から始まります。22時30分から配布される整理券を受け取り、志納(しのう/こころざしとして納めること)としてお賽銭をすれば誰でも参加できます。
執事の方が最初の1打をついたあと、整理券を受け取った順についていきます。人数制限はなく、108回を過ぎてもつくことができます。
1人1打限定で、1グループにつき4名まで同時に綱を持ち、鐘をついていきます。
■浄土宗大本山 光明寺
所在地:神奈川県鎌倉市材木座6-17-19
開催時間:整理券配布は22:30~、鐘つきは23:55頃~
料金:志納としてお賽銭
満福寺 除夜の鐘つき【鎌倉市】
神奈川県鎌倉市にある「満福寺」(まんぷくじ)は、源義経が兄・頼朝との和解のため鎌倉に入る際に一時宿にし、兄への手紙を書いたといわれる寺です。
満福寺が相模国(さがみのくに/現在の神奈川県)の腰越(こしごえ)と呼ばれる地域にあったため、その手紙は「腰越状」(こしごえじょう)と呼ばれています。
それを物語るように、満福寺には腰越状の下書きを書いたといわれる品々がたくさん残されており、実際に見ることもできます。
満福寺の「除夜の鐘つき」は、2023年12月31日(日)から新年に変わる0時から始まります。
最初に僧侶が1回ついたあと、並んだ順番に1人1打つくことができます。人数制限はありません。
■満福寺
所在地:神奈川県鎌倉市腰越2-4-8
開催時間:翌0:00~予定
料金:無料
鎖大師 青蓮寺 除夜の鐘つき【鎌倉市】
神奈川県鎌倉市にある「鎖大師 青蓮寺」(くさりだいししょうれんじ)は、弘法大師(空海)によって開山、善海によって中興開山されたといわれるお寺です。
「鎖大師」とは、寺にある弘法大師像のことで、青蓮寺のご本尊のこと。鎌倉時代の貴重な裸形彫刻として、国の重要文化財に指定されています。
鎖大師 青蓮寺の「除夜の鐘つき」は例年通り、2023年12月31日(日)の22時40分から始まります。列に並んだ順に先着108人が無料で参加できます。
大晦日のうちに107回つき、新年を迎えてから108回目をつくので、1年の締めくくりと初詣にぴったりです。
■鎖大師 青蓮寺
所在地:神奈川県鎌倉市手広5-1-8
開催時間:22:40~
料金:無料
浄光明寺 除夜の鐘つき【鎌倉市】
神奈川県鎌倉市にある「浄光明寺」(じょうこうみょうじ)は、1251年(建長3年)に鎌倉幕府6代執権・北条長時が真阿上人(しんあしょうにん)を開山として創建したお寺です。
御本尊の阿弥陀三尊像には、鎌倉地方独特の装飾技法である「土紋」が施されており、国の重要文化財に指定されています。
浄光明寺の「除夜の鐘つき」は例年通り、2023年12月31日(日)の23時30分頃から並びはじめ、翌1時までに山門に入れば誰でもつくことができます。人数制限はありません。
鐘をつく際に志納(しのう/こころざしを納めること)をおさめましょう。
■浄光明寺
所在地:神奈川県鎌倉市扇ガ谷2-12-1
開催時間:23:30~
料金:志納
瑞泉寺 除夜の鐘つき【鎌倉市】
神奈川県鎌倉市にある「瑞泉寺」(ずいせんじ)は、かつては鎌倉公方(くぼう/鎌倉府の長官)の菩提寺であった格式ある寺院です。
正式名称は「錦屏山(きんぺいざん)瑞泉寺」といい、寺を囲む山々の紅葉が錦の屏風のように美しいことから、錦屏山という山号(寺号の上につける称号のこと)が付けられました。境内では、四季を通してさまざまな花が楽しめます。
瑞泉寺の「除夜の鐘つき」は、2023年12月31日(日)の23時30分に開門、新年を迎えた2024年1月1日(月・祝)0~1時頃までを目安に、並べば誰でも無料で鐘がつけます。
■臨済宗円覚寺派 瑞泉寺
所在地:神奈川県鎌倉市二階堂710
開催時間:開門は23:30、鐘つきは2024年1月1日(月・祝)0:00~1:00頃
料金:無料
薬王寺 除夜の鐘つき【鎌倉市】
神奈川県鎌倉市にある「薬王寺」(やくおうじ)は、1293年(永仁元年)に日像(にちぞう)聖人が開山したお寺です。
鎌倉の由比ケ浜で100日間の大荒行を終えた日像聖人が、苦行の疲れを癒すため通りすがったのがこの地で、真言宗に属していた「梅嶺山夜光寺」を改宗し、法華経の寺院「薬王寺」にしたといわれています。
薬王寺の「除夜の鐘つき」は、2023年12月31日(日)の23時45分頃から始まります。読経後、住職が第一打をついたあと、107人限定で無料でつくことができます。
■薬王寺
所在地:神奈川県鎌倉市扇ガ谷3-5-1
開催時間:23:45頃~
料金:無料
長尾山薬王院妙楽寺 除夜の鐘つき【川崎市】
神奈川県川崎市にある「長尾山薬王院妙楽寺」(ながおさんやくおういんみょうらくじ)は天台宗の寺院です。
創建は定かではありませんが、開山した乗珍(じょうちん)和尚が1672年(寛文12年)に亡くなっているという記録から、江戸初期とされています。
妙楽寺の土蔵に安置されている木造薬師如来両脇侍像(もくぞうやくしにょらいりょうわきさむらいぞう)は、川崎市の重要歴史記念物に指定されています。
長尾山薬王院妙楽寺の「除夜の鐘つき」は、2023年12月31日(日)の23時30分から翌1時30分まで、事前に予約した108組(1組4名まで)限定で参加できます。参加者には記念品として絵馬が贈呈されます。
予約は12月30日(土)16時まで。電話予約は受け付けていないため、お寺で直接予約をしましょう。
■長尾山薬王院妙楽寺
所在地:神奈川県川崎市多摩区長尾3-9-3
開催時間:23:30~翌1:30
料金:無料
大雄山最乗寺 除夜の鐘つき【南足柄市】
神奈川県南足柄市にある「大雄山最乗寺」(だいゆうざんさいじょうじ)は、1394年(應永元年)に了庵慧明(りょうあんえみょう)禅師によって開山されたお寺です。
ある日、1羽の大ワシが禅師の袈裟をつかんで足柄の山中に飛び、大松の枝にその袈裟を掛けるという不思議なできごとが起き、禅師はこれを啓示と受け止め、大雄山最乗寺を建立したといわれています。
大雄山最乗寺の「除夜の鐘つき」は、2023年12月31日(日)の 19時と22時の2 回、先着108人に整理券が配布されます。その後、2024年1月1日(月・祝)0時頃から鐘つきが始まります。
■大雄山最乗寺
所在地:神奈川県南足柄市大雄町1157
開催時間:整理券配布は19:00、22:00(2回に分けて実施)、鐘つきは2024年1月1日(月・祝)0:00~
料金:無料
家族みんなで古くから伝わる伝統行事を体験し、新年を晴れやかにお迎えください。
記事を書いた人
笹間聖子
大阪在住のフリーライター、時々編集者。書籍・雑誌・WEB・PRツールに携わっています。メインジャンルは、幼児教育、ホテル、医療、発酵、人の生き方・働き方。累計10,000人に取材した経験から、専門用語が頻発する事柄を、分かりやすい文章にまとめるのが得意に。また、誰かの「普通」に面白さを見出し、その魅力を伝えるのが好きです。
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