下妻市で炎の奇祭・タバンカ祭開催
600年続く伝統神事の迫力を体感!
茨城県下妻(しもつま)市の「大宝八幡宮」(だいほうはちまんぐう)では、2025年9月6日(土)に、「タバンカ祭」が開催されます。
「タバンカ祭」は、白装束をまとった氏子たちが火を振り回し、参詣者を追いかけるという全国的にも他に類を見ない火祭りです。
主催者の「大宝八幡宮」に「タバンカ祭」の歴史や見どころを教えていただきました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
炎の奇祭「タバンカ祭」とは

「タバンカ祭」とは、毎年9月の第1土曜に「大宝八幡宮」で行われる炎の奇祭です。
拝殿前に備えられた二本の大きな松明(たいまつ)に火をつけ、勢いよく燃え上がる火を囲んで、畳や鍋ぶたを力いっぱい境内の石畳に叩きつけます。この時に響く“バタンバタン”という音から、「タバンカ」の名が付けられました。
大松明の御神火を授かった松明を両手に持った氏子たちが、松明を振り回しながら境内を駆け回ります。
火の粉を浴びると火の災いを免れるといわれており、参拝者たちは歓声をあげながら火の粉を浴びます。全国でもここだけの独特な光景を見ようと、例年県内外から多くの人々が訪れます。
「冬瓜祭」ともよばれる一面も

「タバンカ祭」は、火祭りを行う前に、神前に冬瓜(とうがん)をささげることから、別名「冬瓜祭」ともよばれています。
神前に巴(ともえ)型に並べられた畳と、その中央の鍋ぶたに、御飯と冬瓜を盛った「カワラケ」とよばれる平皿を乗せます。
白装束の氏子たちにより、カワラケは拝殿前へ放り投げられます。このとき砕けたカワラケの破片を拾った人は病気をしないといわれており、参詣者は競って拾います。
「タバンカ祭」の歴史を知ろう!
「タバンカ祭」は、1370年(応安3年)に大宝寺別当の宿房である賢了院(けんりょういん)が火事になった際に、畳と鍋ぶたを使って火を消し止めたという故事を戯曲化したのがはじまりといわれています。
以来、およそ600年にわたり行なわれてきた伝統の祭りとして、現在に至るまで受け継がれています。
2025年の開催情報
2025年の「タバンカ祭」は、9月6日(土)に行われます。日も暮れた19時、太鼓の音によって祭りが幕を開けます。
子供はなるべく火に近づかないようにご注意を。ママパパが火の粉を受けて、ご利益を授かるようにしてください。
全国でもここでしか見ることができない迫力満点の光景を体感できる「タバンカ祭」。親子で参加して、秋のはじまりに特別な思い出を作ってみませんか。
とりっぷノート♪「大宝八幡宮」ではさまざまな行事が開催されます
「大宝八幡宮」では、「タバンカ祭」のほかにも、例年6月に行われる「あじさい祭」や、例年8月に開催される「風鈴まつり」など、多彩な行事が実施されます。
6月頃には大相撲「高砂部屋」の合宿稽古が行われることでも知られています。
さまざまな行事に足を運んで、下妻市や「大宝八幡宮」の歴史にふれてみてはいかがでしょうか。(いこーよとりっぷ編集部)
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
イベント基本情報
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|---|---|
| イベント名 | 大宝八幡宮 タバンカ祭(2025年) |
| ふりがな | だいほうはちまんぐう たばんかまつり |
| 主催者名 | 大宝八幡宮 |
| 開催期間 | 2025年9月6日 |
| 開催時間 | 19:00~ |
| 開催スポット | 大宝八幡宮 |
| 住所 | 茨城県下妻市大宝667 |
| 電話番号 | 0296-44-3756 |
| 料金 | 無料 |
| アクセス | 【車】常磐自動車道・谷和原ICから約40分 【電車】関東鉄道常総線「大宝駅」から徒歩で約3分 |
| 駐車場 | 駐車場あり |
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