全国でも珍しい下妻市の奇祭!
大宝八幡宮「ひとつもの神事」開催
茨城県下妻(しもつま)市の「大宝八幡宮」(だいほうはちまんぐう)で、2025年9月15日(月・祝)に、全国的にも珍しい奇祭「ひとつもの神事」が開催されます。
この神事では、「ひとつもの」とよばれる顔に目が1つしかないわら人形を神社に奉じ、世話人が氏子区域を練り歩き、わら人形を大宝沼に流す儀式を行います。
主催者の「大宝八幡宮」に「ひとつもの神事」の歴史や見どころを教えていただきました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「ひとつもの神事」とは
「ひとつもの神事」は、毎年9月15日に、大宝八幡宮で執り行われる神事です。
神事では、はじめに一つ目のわら人形「ひとつもの」を神社に奉じ、稲わらを編んで作られた注連(しめ)たすきをかけた世話人が氏子区域を練り歩きます。
大宝沼(現在の糸繰川)にたどり着くと、町内中の罪穢れを移した「ひとつもの」を水面へ流し、災いを祓(はら)います。
世話人が一列になって提灯を持ち、町内を練り歩く姿は、少し不気味さを感じるほどの重々しさ。その一見変わった様子から、奇祭とよばれることも多い神事です。
「ひとつもの神事」の歴史を知ろう
かつての下妻市には、青龍権現(せいりゅうごんげん)とよばれる、大宝沼に住んでいたとされる白い大蛇に若い娘を人身御供(ひとみごくう/いけにえにすること)にする風習がありました。
ある時、若い娘の代わりに一つ目のわら人形を作って差し出したところ、白蛇は恐ろしがって大宝沼から逃げ出し、以降人身御供が無くなったことから「ひとつもの神事」がはじまったといわれています。
その伝承を受け継ぐように、大宝八幡宮の境内には、白蛇の霊を祀った「青龍権現社」が鎮座しています。
「大宝八幡宮」とは?
大宝八幡宮は、平安時代末期の公家である藤原時忠(ふじわらのときただ)によって701年(大宝元年)に創建されたといわれており、関東地方で最古の八幡宮として知られています。
また、大宝八幡宮では、例年6月に行われる「あじさい祭」や、例年8月に開催される「風鈴まつり」など、多彩な行事が実施されます。
9月には、「ひとつもの神事」のほか、炎の奇祭「タバンカ祭」も開催されることで知られています。
「ひとつもの神事」2025年の開催情報
2025年の「ひとつもの神事」は、9月15日(月・祝)に執り行われます。
神事は厳かな雰囲気のなか行われるので、訪れる場合は、なるべく小学生以上の子供と参加するようにしましょう。
「大宝八幡宮」に古くから伝わる神事に参加して、地域の風習にふれてみてはいかがでしょうか。
とりっぷノート♪子供と参加する際のポイント
「ひとつもの神事」は、夜間にわら人形を使用する神事のため、子供にとっては少し怖く感じるかもしれません。親子で参加する際は、事前に神事の背景や意味などを十分に説明してあげてくださいね。(いこーよとりっぷ編集部)
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
イベント基本情報
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イベント名 | 大宝八幡宮 ひとつもの神事(2025年) |
ふりがな | だいほうはちまんぐう ひとつものしんじ |
主催者名 | 大宝八幡宮 |
開催期間 | 2025年9月15日 |
開催時間 | 19:00~ |
開催スポット | 大宝八幡宮~大宝沼(糸繰川) |
住所 | 茨城県下妻市大宝667周辺 |
電話番号 | 0296-44-3756 |
料金 | 見学無料 |
アクセス | 【車】常磐自動車道・谷和原ICから約40分 【電車】関東鉄道常総線「大宝駅」から徒歩で約3分 |
駐車場 | 駐車場あり |
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