歴史も興味深い都会のオアシス
辯天堂詣り&ボートでお花見も!
「上野駅」から徒歩で約6分の「上野恩賜公園」は江戸時代から続く桜の名所。
その西南部に広がる不忍池では、春の桜だけでなく、6月中旬から7月上旬にはあじさい、7月中旬から8月中旬には蓮の花を楽しむことができます。
そこで今回は、4人の子供たちを連れて不忍池へおでかけ。親子の過ごし方、季節ごとに楽しめる花をご紹介します。
3つの池からなる「不忍池」の歴史
南の「蓮池」、西の「ボート池」、北の「鵜の池」の3つのエリアからなる不忍池。もともとは東京湾の入り江でしたが、室町時代に現在の形になったといわれています。
3つの池がちょうど接する弁天島(中之島)には、谷中七福神の1つである「不忍池辯天堂(しのばずのいけべんてんどう)」があり、毎年初詣に多くの参拝客が訪れます。
江戸時代末期の錦絵からもわかるように、かつて弁天島は“離れ小島”だったそう。
1672年(寛文12年)に石橋が完成し、現在のように歩いて渡れるようになりました。
厳かな「不忍池辯天堂」は、子供にとっては新鮮!
まずは「不忍池辯天堂」の弁才天様にごあいさつ。金運や商売繁盛の御利益があるそうですよ。
参拝の前に衣服を整え、一礼してから境内へ。
手水舎で手を清め、口をすすぐのが正しいお作法。
しかし、あまり神社を訪れたことがない2歳の息子は、ふだんの生活とは異なる雰囲気にキョトンとした様子で、いつまでも手を清めたままです。
階段下には、宇賀神(うがじん、うかのかみ)様の御像が。その柔和な表情、人頭蛇身のお姿に子供たちも興味津々でした。
不忍池をスワンボートで水上散歩♪子供たちも大喜び!
続いて不忍池ボート場へ。レンタルボートは、手漕ぎ、サイクル、スワンの3種。子供たちはすぐさまスワンボートをセレクトしました。
春は水上から満開の桜を眺められるとあって、とくに人気。
ボートから眺めると、四季折々の花が地とは違った雰囲気に見えるから不思議ですね。
7月上旬がねらい目!蓮&あじさいをダブルで楽しめるかも!
不忍池は蓮が見られる国内有数のスポットでもあります。
戦争による食糧難で田畑として利用するため、一度は池が埋め立てられましたが、第二次世界大戦後に再び蓮が植えられました。
現在は、かつて生息していた明鏡蓮(めいきょうれん)、蜀紅蓮(しょくこうれん)、浄台蓮(じょうだいれん)、不忍池斑蓮(しのばずいけまだらはす)の4種と、大賀蓮(おおがはす)の計5品種を楽しめます。
あじさいはボート池を囲むように咲くので、ボートから眺めてもよし、遊歩道を散歩しながらのんびり観賞するのもよし♡
あじさいと蓮の花の両方を見たい人は、7月初旬をねらっておでかけしてみて。開花し始めた蓮と、あじさいのコラボが見られるかもしれません。
ただし蓮は午後になると花が閉じてしまうので午前中がベストです。
【おすすめ周辺スポット】「国際子ども図書館」に寄り道するのも楽しい!
公園内には「上野動物園」や「国立科学博物館」など、子供と一緒に行きたい施設がいろいろ。
ちょっと立ち寄るなら、国内外の子供の本が充実している「国際子ども図書館」へ。さまざまなイベントを開催しているので、公式サイトを確認してからおでかけするのがおすすめです。
とりっぷノート★取材のこぼれ話を紹介!
「上野駅」から不忍池に到着するまでの間も、子供たちにとって楽しいポイントがたくさん! 遊歩道で昆虫を見つけたり、ハトを追いかけたり…。
休日やお花見の時期などは屋台の誘惑も多く(笑)、何かと寄り道が多くなるので、少し早い時間帯に自宅を出るのがおすすめですよ。(いこーよとりっぷライター・岡本ハナ)
記事を書いた人
岡本ハナ
1983年フィリピン生まれ。4児(2男2女)の母。 大学在学中に読者モデルとして活動するかたわら、web制作会社でライターアシスタントとして勤務。現在は、映画や音楽などエンタメ情報、子供関連(不妊治療、発達障がい児など)をテーマに各メディアで執筆。料理下手だが、料理人の夫に感化されて料理&食育を勉強中! 多国籍料理が好き。
スポット基本情報
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スポット名 | 不忍池 |
ふりがな | しのばずのいけ |
住所 | 東京都台東区上野公園5-20 |
アクセス | 「上野駅」から徒歩で約6分 |
駐車場 | 駐車場なし |
備考 | 駐車場は「京成上野駅駐車場」など近隣にあり |
公式URL | 公式URLはこちら |
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