
今が見頃!関東ミツバツツジの名所9選 日帰りできる絶景の穴場も!
今回は関東エリアから、親子におすすめしたい「ミツバツツジ」の名所と穴場をご紹介します。
ミツバツツジは春の里山や丘陵地に自生する色鮮やかな花。つつじの仲間の中でも開花が早く、関東では4月上旬から各地で見頃を迎えます。
ハイキング途中に見かける花は野趣にあふれ、ハッとするような美しさ。群生している場所では、一面が濃いピンク色に染まり非日常感が漂います。
都心から日帰りできるスポットも多いので、ぜひ春のおでかけ候補に加えてみてください。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
ミツバツツジとは?
まずはじめに、ミツバツツジの特徴や魅力を解説します!
ミツバツツジの特徴&名前の由来は?

ミツバツツジ(別名・ムラサキツツジ)は、ツツジ科ツツジ属の落葉低木で、枝先に3枚の葉(=三つ葉)をつけることから「ミツバツツジ(三葉躑躅)」と呼ばれます。
葉が出る前に開花し、赤紫色の花が枝いっぱいに咲く姿が印象的。春を代表する山野の花木のひとつで、日本固有種です。
どんな種類があるの?
ミツバツツジの仲間は種類が多く、日本国内に自生・分布しているミツバツツジだけでも、ミツバツツジ、トウゴクミツバツツジ、コバノミツバツツジ、ハヤトミツバツツジ、ヤクシマミツバツツジなど多彩な品種があります。
ミツバツツジの開花時期と分布は?

標高や地域によって差があり、関東では例年4月上旬から下旬に見頃を迎えます。
北海道から九州まで分布し、特に関東や東北の山地・丘陵地で多く見られ、ハイキングや登山コースの春の風物詩となっています。
ミツバツツジの見どころ&観賞ポイント

花色は赤紫からややピンクがかった紫で、新緑の中や渓流に咲く姿は特に美しさが際立ちます。
花の時期にはまだ葉が展開していないため、花だけが浮かび上がるように見えるのも特徴。群生地では山肌が紫に染まるような絶景をつくり出します。
関東にあるミツバツツジの名所は「自生地」が中心
現在、関東で人気のミツバツツジスポットの多くは、もともと山林や尾根、斜面などに自然分布していたものが残っているか、自生地を保全・管理している場所です。
ミツバツツジは明るい雑木林や尾根、乾いた斜面を好み、人の手があまり入らない里山などで育ちやすいのが特徴です。
気軽に登れる山や滝などで、在来種の美しさに出会えるのも魅力。ここからは、そんなミツバツツジの名所を関東エリアからご紹介します!
【東京都あきる野市】乙津花の里&龍珠院

多摩川の支流・秋川の上流に位置する乙津地区は、集落全体が“花の里”。例年4月上旬から4月中旬、鮮やかな桃色のミツバツツジ、ソメイヨシノ、枝垂れ桜、菜の花などが咲き乱れ、まるで桃源郷のような風景が広がります。
石仏が並ぶ境内に、枝垂れ桜やツツジが色とりどりに咲き誇る「龍珠院」は一番の見どころです。花咲く里山を、親子で歩いてみてはいかがでしょう。
なお、2025年は4月9日現在見頃を迎えています。秋川渓谷の公式サイトやあきる野市の観光情報で最新の開花状況をチェックしてからおでかけしましょう。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都あきる野市乙津1422(龍珠院)
例年の見頃:3月下旬~4月中旬
アクセス:【車】圏央道「あきる野IC」から約30分
【電車】JR五日市線「武蔵五日市駅」からバスに乗車、「乙津花の里」バス停で下車すぐ。または「荷田子」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場:あり(龍珠院、数台)
【東京都あきる野市】弁天山(弁天山公園)

標高292mの弁天山(網代弁天山)一帯は「弁天山公園」と名付けられていて、例年3月下旬〜4月中旬にはヤマザクラやミツバツツジが咲き誇ります。
登山口に立つ「貴志嶋神社」の赤い鳥居とミツバツツジ、桜の共演もきれい。隣には小さな棚田が広がっています。ここから「小峰公園」へ続くルート(網代・弁天山コース)は、親子で気軽に挑戦しやすいハイキングコースです。
ミツバツツジが咲く山頂に到着し、秋留台地や筑波山を一望すれば、きっと親子で達成感を共有できますよ。
「網代・弁天山コース」をチェック!(公益財団法人 東京都公園協会)
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都あきる野市網代82
例年の見頃:3月下旬~4月中旬
アクセス:【電車】JR五日市線「武蔵増戸駅」から徒歩で約35分
駐車場:なし
【東京都八王子市】今熊山(今熊神社)

八王子市にある今熊山は標高505mの里山で、春には山道から山頂にかけて約1,500本のミツバツツジが群生。「今熊神社」の石段や登山道の両側に赤紫色の花が咲き誇り、静かな森林と相まって幻想的な風景が広がります。
40分ほどのハイキングで到達できる山頂は、展望スポットとしても人気です。ミツバツツジの見頃は例年4月中旬。混雑も少なく、穴場的な花見スポットです。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都八王子市上川町230
例年の見頃:4月中旬
アクセス:【車】圏央道「あきる野IC」から約15分
【電車】JR五日市線「武蔵五日市駅」からバスに乗車、「今熊登山口」バス停で下車後、徒歩で約20分
駐車場:あり(神社下)
【東京都八王子市】高尾山・一丁平

さまざまな難易度の登山・ハイキングコースがそろう高尾山。1,600種類以上の自生植物が確認されている、植物の宝庫です。
ミツバツツジが見られるのは、山頂から奥高尾方面(城山方面)へ向かう途中にある「一丁平」周辺。紅葉の名所として知られる「もみじ台」を過ぎ、さらに20~30分歩くと到着します。

この辺りは合計約1,000本の山桜やソメイヨシノなどが続く「千本桜」が有名です。例年の見頃は4月中旬で、タイミングがあえばミツバツツジの群生と桜のコラボも楽しめます。
トイレやベンチもあるので、ひと休みしつつお花見ができますよ。
また、高尾山~小仏城山~景信山~陣馬山にかけての縦走路(15.3km)にも、ミツバツツジやトウゴクミツバツツジが点在。こちらは難易度の高いコースなので、登山好きな親子は将来チャレンジしてみては。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都八王子市高尾町 高尾山 一丁平周辺
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】圏央道「高尾山IC」から約15分(登山口まで)
【電車】京王線「高尾山口駅」から徒歩で約1時間半
駐車場:あり(高尾山口駅周辺に有料駐車場)
【東京都八王子市】夕やけ小やけふれあいの里

「夕やけ小やけふれあいの里」は、童謡「夕焼け小焼け」のふるさと・八王子市上恩方町にある自然体験型施設。
園内の小高い丘や遊歩道沿いでは、春になるとミツバツツジが赤紫の花を咲かせ、里山の風景にやさしい彩りを添えます。

小さな動物とのふれあいやポニー乗馬体験、工作、バーベキューなど家族で楽しめるアクティビティも充実。2025年4月26日(土)、27日(日)には「夕やけ春里マーケット」が開催されますよ。
ゆっくりと流れる時間の中で、花や動物とふれあいたい親子におすすめのスポットです。
■スポット概要&開花情報
所在地:東京都八王子市上恩方町2030
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】圏央道「八王子西IC」から約15分
【電車】JR中央本線、京王高尾線線「高尾駅」から「夕焼け小焼け」行きバスに乗車、終点で下車すぐ
駐車場:あり
【埼玉県越生町】三ツ葉つつじ園(黒山三滝入口)

埼玉県越生町・黒山三滝の入口付近に広がる「三ツ葉つつじ園」は、土地の所有者が約10年の歳月をかけて育てた約3,000本のミツバツツジが咲く絶景スポット。山の斜面を覆うように咲き誇る赤紫の花が、黒山渓谷の新緑と調和して訪れる人々を魅了します。
入園は無料で、花の時期には多くのハイカーが立ち寄る人気スポット。自然の中を散策しながら、黒山三滝とミツバツツジを同時に楽しめるのが魅力です。
また、関東屈指のつつじの名所「五大尊つつじ公園」も車で15分ほどの場所にあり、例年4月中旬から5月上旬に「つつじ祭り」が開催されます。越生町で2つのつつじスポットを巡ってみてはいかがでしょうか。
■スポット概要&開花情報
所在地:埼玉県入間郡越生町黒山674付近
例年の見頃:4月上旬~下旬
アクセス:【車】関越自動車道「鶴ヶ島IC」から約40分
【電車】東武越生線「越生駅」からバスに乗車、「黒山」バス停で下車後、徒歩で約5分
駐車場:あり(黒山バス停近く)
【神奈川県愛川町】神奈川県立あいかわ公園

宮ヶ瀬ダムに隣接する「神奈川県立あいかわ公園」では、4月になると園内の広い敷地に約4,000本のミツバツツジが咲き誇ります。特に「自然観察林」や「花の斜面」一帯で群生が見られ、赤紫の花と新緑のコントラストが春を告げてくれます。
ほかにも早咲きのハルイチバンやヤマツツジ、クルメツツジなど約50種類・4万株以上のつつじが植えられていて、見応え抜群!
広場や展望スポット、3~12歳が遊べる「冒険の森」、機織りや陶芸体験ができる「工芸工房村」など多彩な設備や施設がそろい、家族の休日にぴったりのスポットです。
イベント情報:つつじまつり(2025年4月29日)
もともと古くからつつじが自生していた愛川町では、つつじが町の花に制定されています。
例年4月下旬には、「神奈川県立あいかわ公園」で「つつじまつり」が開かれ、「こども広場」の特設ステージでヒーローショーやダンスショーなどを実施。
2025年は、町政70周年を記念したプレゼント抽選会や、つつじまつり20回記念の植樹体験、宮ヶ瀬ダムの観光放流も行われます。
■スポット概要&開花情報
所在地:神奈川県愛甲郡愛川町半原5423
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】圏央道「相模原IC」から約15分
【電車】小田急線「本厚木駅」からバスに乗車(約60分)、「愛川大橋」バス停から徒歩で約15分
駐車場:あり
関連イベント:【つつじまつり】2025年4月29日(火・祝)
【栃木県日光市】竜頭滝

奥日光を代表する名瀑「竜頭滝」(りゅうずのたき/竜頭の滝、竜頭ノ滝とも表記)は、春になると滝の両側を赤紫色のトウゴクミツバツツジが彩り、流れ落ちる白い滝とのコントラストが見事です。
特に、見頃となる例年5月上旬から中旬には、滝とつつじの絶景を一枚の写真に収めようと、多くの観光客が訪れます。
滝沿いには遊歩道があり、散策も人気。滝のすぐそばには観瀑台が設置されています。清流、新緑と鮮やかなトウゴクミツバツツジのコラボレーションが美しい、奥日光の春の風物詩です。
■スポット概要&開花情報
所在地:栃木県日光市中宮祠
例年の見頃:5月上旬~中旬
アクセス:【車】日光宇都宮道路「清滝IC」から約40分
【電車】JR日光線「日光駅」、東武日光線「東武日光駅」から「湯元温泉」行きバスに乗車、「竜頭の滝」バス停で下車すぐ
駐車場:あり
【栃木県鹿沼市】井戸湿原

標高約1,400m、前日光・横根山の山腹に位置する井戸湿原は、例年4月下旬~5月上旬にはアカヤシオ(5枚葉のつつじの仲間)、5月中旬になるとトウゴクミツバツツジが点々と咲く隠れた名所。新緑と花が混ざり合う原生的な風景は、秘境のような魅力があります。

アクセスは車で東北自動車道「鹿沼IC」から約1時間、「前日光ハイランドロッジ」からはハイキングコースを歩いて登ります。装備や服装をしっかり準備してでかけましょう!
花の密度は高くないものの、静寂と美しさをあわせ持つ穴場スポットです。
■スポット概要&開花情報
所在地:栃木県鹿沼市草久(井戸湿原・横根高原)
例年の見頃:5月中旬
アクセス:【車】日光宇都宮道路「鹿沼IC」から約70分
駐車場:あり
関東には、ほかにもミツバツツジの群生地がありますが、今回は比較的親子でおでかけしやすいスポットを厳選してご紹介しました。ハイキングに人気の山から、整備された公園や施設まで多彩なスポットがそろっているので、子供の体力や興味にあわせて選んでくださいね!
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
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