
2025春の絶景!関西ミツバツツジ名所9選 廣田神社の見頃&祭りは?
今回は関西にある、親子におすすめの「ミツバツツジ」スポットをご紹介!
ミツバツツジは春の里山や丘陵地に自生する色鮮やかな花。つつじの仲間の中でも開花が早く、関東では4月上旬から各地で見頃を迎えます。
ハイキング途中に見かける花は野趣にあふれ、ハッとするような美しさ。群生している場所では、一面が濃いピンク色に染まり非日常感が漂います。
ぜひ春の日帰り~1泊旅の候補に加えてみてください。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください
ミツバツツジとは?
まずはじめに、ミツバツツジの特徴や魅力を解説します!
ミツバツツジの特徴&名前の由来

ミツバツツジ(別名・ムラサキツツジ)は、日本の山地や丘陵地に自生するツツジ科ツツジ属の落葉低木。春を代表する山野の花木のひとつです。
葉が出る前に開花し、赤紫色の花が枝いっぱいに咲く姿が印象的。枝先に3枚の葉(=三つ葉)をつけることから「ミツバツツジ(三葉躑躅)」と呼ばれます。
ミツバツツジにはどんな種類があるの?
ミツバツツジの仲間は種類が多く、日本国内に自生・分布しているミツバツツジだけでも、ミツバツツジ、コバノミツバツツジ、トウゴクミツバツツジ、ヤクシマミツバツツジ、ハヤトミツバツツジなどさまざまな品種があります。
開花時期と分布エリアは?

ミツバツツジは北海道から九州まで分布し、特に東北~関東の山野で多く見られ、登山者の目を楽しませてくれます。
開花時期は標高や地域によって差があり、関西では例年4月上旬から下旬が見頃です。
ミツバツツジの魅力は?

なんといっても、赤紫からややピンクがかった紫の華やかな花色が魅力。新緑の中や渓流に咲く様子は、特に美しさが際立ちます。
花の時期にはまだ葉が出ていないため、花だけが浮かび上がるように見えるのも特徴。群生地では山肌が紫に染まるような絶景をつくり出します。
ミツバツツジの名所は「自生地」が中心
関西で人気のミツバツツジスポットは、もともと山林や尾根、斜面などに自然分布していたものが残っているか、自生地を保全・管理している場所がほとんどです。
ミツバツツジは明るい雑木林や尾根、乾いた斜面を好み、人の手があまり入らない里山などで育ちやすいのが特徴です。
気軽に登れる山や滝などで、たくましく自生する花の姿に出会えるのも魅力。ここからは、そんなミツバツツジの名所を関西エリアからご紹介します!
【京都府綾部市】楞厳寺(大師山)

「楞厳寺」(りょうごんじ)は、明治~昭和の浮世絵師・長井一禾(ながい いっか)が四季のカラスを描いた襖絵により、“カラス寺”と親しまれているお寺。
「関西花の寺二十五カ所霊場」の第二番札所である“花の寺”で、春には本堂向かいの大師山に約2,000株のミツバツツジが咲き誇ります。
満開になると池にも赤紫の花が映り込み、とても幻想的。

参道に続くミツバツツジのトンネルも必見です。花をくぐり抜けて参拝する体験は、きっと親子の心に残ることでしょう。
「楞厳寺」は、例年7月中旬~8月上旬にかけて咲く蓮の花も有名です。ほかにも、境内の椿(つばき)、菩提樹(ぼだいじゅ)、百日紅(さるすべり)が“三古木”として知られているので、参拝の際はお見逃しなく。
なお、カラス襖絵の見学には事前予約と志納金が必要です。
■スポット概要&開花情報
所在地:京都府綾部市舘町楞巌寺6
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】京都縦貫自動車道「綾部安国寺IC」から約17分
【電車】JR山陰線「綾部駅」からあやバス志賀南北線に乗車、「舘」バス停で下車後、徒歩で約20分
【京都府京丹後市】東山公園

“海の京都”と呼ばれるまちのひとつ、京丹後市の「東山公園」は地元で親しまれている憩いのスポット。久美浜湾に面した高台にある公園です。
例年4月上旬から中旬にかけて、濃いピンク色のミツバツツジが咲き誇ります。
公園を訪れたら、頂上広場にある展望台に足を運んでみましょう! 久美浜町のシンボル・かぶと山と久美浜湾を背景にミツバツツジが咲く絶景を見渡せますよ。
■スポット概要&開花情報
所在地: 京都府京丹後市久美浜町十楽
例年の見頃:4月上旬~中旬
アクセス:【電車】京都丹後鉄道宮豊線「久美浜駅」から徒歩で約15分
駐車場:なし
【京都府京丹後市】如意寺

同じく京丹後市にある「如意寺」(にょいじ)は、「関西花の寺25カ所霊場会」の第七番札所で、穏やかな内湾を望む自然豊かな場所にあります。
広々とした境内は四季折々の山野草や花木に彩られ、散策路や「珠山千年石の庭」(山野草の庭)を歩けば、花と仏が調和する癒しの時間を過ごせます。

例年4月には、境内一帯に自生する約1万株のミツバツツジが鮮やかに咲き誇り、美しい花に彩られた心和むお寺として多くの人が参拝に訪れます。

春の「日切不動尊祭」や夏の「千日会」といった季節の行事にも、ぜひ親子で足を運びたいもの。
また、“花の寺”ならではのかわいい絵馬やお守りも人気です。参拝した際はチェックしてみてくださいね!
■スポット概要&開花情報
所在地: 京都府京丹後市久美浜町1845
例年の見頃:4月上旬~中旬
アクセス:【電車】京都丹後鉄道宮豊線「久美浜駅」から徒歩で約15分
駐車場:あり
【京都府宮津市】天橋立雪舟観展望休憩所(獅子崎稲荷神社)

室町時代の画家・雪舟が描いた国宝「天橋立図」に似た構図の風景を望む「天橋立雪舟観展望休憩所」周辺では、春になると赤紫のミツバツツジが咲き広がります。
隣接する「獅子崎稲荷神社」の鳥居や社殿とのコントラストも美しく、写真映えするスポットです。
天橋立エリアの喧騒から少し離れた静かな丘にあり、展望台からは阿蘇海や宮津湾の絶景が見事。散策コースの途中に立ち寄れるのもうれしいポイントです。
華やかさと力強さが魅力のミツバツツジは、宮津市の「市の花」でもあります。雪舟も見たかもしれないこの絶景を、親子で堪能してみませんか?
■スポット概要&開花情報
所在地:京都府宮津市獅子崎
例年の見頃:4月中旬
アクセス:【電車】京都丹後鉄道「宮津駅」からタクシー(要予約)で約5分
【車】京都縦貫自動車道「宮津天橋立IC」から約10分
駐車場:あり
【兵庫県西宮市】廣田神社(広田山公園)

西宮市にある「廣田神社」は、西暦201年(神功皇后摂政元年)創建と伝わる古社で、勝負の神様として有名です。
境内には約2万株のコバノミツバツツジが群生していて、例年4月上旬〜中旬に赤紫の花が咲き誇る景色は圧巻。「廣田神社のミツバツツジ群落」として兵庫県指定天然記念物にも登録されています。
神社の敷地は「広田山公園」として市民に開放されています。歴史と自然が調和した癒しの空間で、静かな春のひとときを過ごせますよ。
イベント情報:つつじ祭(毎年4月第1日曜)

例年4月の第1日曜には「つつじ祭」が開催されています(2025年は4月6日に開催)。ミツバツツジが咲き誇る境内にキッチンカーが出店するほか、舞楽演舞の奉納や稚児行列なども見学できます。
■スポット概要&開花情報
所在地:兵庫県西宮市大社町7-7
例年の見頃:4月上旬~中旬
アクセス:【車】名神高速道路「西宮IC」から約15分
【電車】阪急神戸線、今津線「西宮北口駅」から阪急バスに乗車、「廣田神社前」バス停で下車すぐ
駐車場:あり
関連イベント:【つつじ祭】毎年4月第1日曜
【兵庫県加古川市】みとろフルーツパーク

果樹園やカフェ、バーベキュー広場などを備えた「みとろフルーツパーク」では、園内の散策路沿いや丘の上に約800本のミツバツツジが咲き誇ります。

例年4月には、すもも(ネスレー)の花も開花。のどかな景色の中、家族で楽しい一日を過ごせますよ。
■スポット概要&開花情報
所在地:兵庫県加古川市上荘町見土呂845-16
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】山陽自動車道「三木小野IC」から約10分
【電車】JR加古川線「厄神駅」からタクシーで約10分
駐車場:あり
【兵庫県加古川市・高砂市】高御位山

兵庫県の加古川・高砂市境に位置する標高304mの高御位山(たかみくらやま)は、岩場の登山道と360度の展望が楽しめる人気のハイキングスポット。
春には登山道沿いや稜線上に自生するミツバツツジが点々と咲き、自然の花回廊のような風景を作り出します。

見頃は例年4月中旬~下旬で、つつじと新緑、遠くに見える瀬戸内海のコントラストが美しく、登山者を魅了します。歩きやすいルートも多いので、親子ハイキングに挑戦してみては。
■スポット概要&開花情報
所在地:兵庫県加古川市志方町成井
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】加古川バイパス「加古川西ランプ」から約10分
【電車】①JR山陽本線「曽根駅」から徒歩で約40分 ②JR山陽本線「宝殿駅」からかこバスミニ(志方西ルート)に乗車、「(成井)フロッシュ前」あるいは「辻」バス停で下車後、徒歩で約5分 ※志方西ルートは日曜・祝日運休
駐車場:あり(登山口周辺に数カ所)
【兵庫県西脇市】西脇公園

兵庫県西脇市の中心部にある「西脇公園」は、ハイキングコースや子供の遊び場を備えた地域密着型の総合公園。園内にはたくさんの桜が植えられ、ファミリーのお花見スポットとしても人気です。
公園の一角にはコバノミツバツツジが群生。一斉に咲き誇る様子は見応えがありながら、知る人ぞ知る穴場のため落ち着いて観賞できます。
車で約3分の場所に「道の駅 北はりまエコミュージアム」があるので、ランチやショッピングに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
■スポット概要&開花情報
所在地:兵庫県西脇市西脇790
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】中国自動車道「滝野社IC」から約20分
【電車】①JR加古川線「日本へそ公園駅」から徒歩で約20分 ②JR加古川線「西脇市駅」からタクシーで約10分
駐車場:あり
【兵庫県三木市】兵庫県立三木山森林公園

「兵庫県立三木山森林公園」は「人と森林との共生」をテーマにした広大な森林公園。「ツツジ尾根」付近にコバノミツバツツジが群生しているエリアがあり、春になると約2,500株が色鮮やかで可憐な花を咲かせます。
2023年4月には、同園の「コバノミツバツツジ群落」が市の天然記念物に指定されました。

自然豊かな園内には「森の小径」が整備され、生き物・自然観察と森林浴を同時に満喫できます。コバノミツバツツジを観賞しながらくつろげる「ピクニック広場」も親子に人気ですよ。
■スポット概要&開花情報
所在地:兵庫県三木市福井字三木山2465-1
例年の見頃:4月中旬~下旬
アクセス:【車】山陽自動車道「三木小野IC」から約10分
【電車】神戸電鉄「恵比須駅」からバスに乗車(約10分)、「森林公園前」バス停で下車すぐ
駐車場:あり
里山や寺社に春の彩りを添えるミツバツツジ。心穏やかな時間を過ごせる花の旅で、親子の素敵な思い出をつくってください♪
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
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