山中湖からすぐ行ける周辺スポット
忍野観光の定番&穴場情報も!
山梨県の人気レジャースポットのひとつ「山中湖」。カヤックやSUPなどの水上アクティビティから、湖の周囲にある自然を満喫できるハイキングやサイクリング、湖畔のロケーションが楽しめるキャンプまで、親子向けの体験が充実しています。
「山中湖」がある山中湖村と隣り合う忍野村(おしのむら)には、「全国名水百選」に選ばれた人気観光地「忍野八海」などがあり、日本屈指の清水・名水の里として知られています。
今回は、夏に楽しめる忍野村の観光スポットを紹介! 山中湖から車ですぐに行ける距離なので、ちょっとしたスキマ時間などを利用して立ち寄るのもおすすめです。夏休みや週末の日帰り旅行で足を運んでみましょう。
湧水が生み出す体験スポットで学びを深める
富士山に降り積もった雪解け水が、地下の溶岩の間で長い歳月をかけてろ過され、忍野村に湧き出ているため、まちには富士山の湧水が作り出すレジャースポットが点在! 富士山の湧水が育む忍野村の自然環境や歴史、食文化について学べる3つの体験スポットを紹介します。
【山中湖ICから車で約6分】国の天然記念物「忍野八海」
観光スポットとして人気の「忍野八海」は、富士山の伏流水を水源とする8つの池の総称で、すべての池が、世界文化遺産である富士山の構成資産に認定されています。
構成資産とは、富士山が「信仰の対象」「芸術の源泉」となった価値を具体的に証明できる文化資産のこと。富士山の構成資産は全25カ所あり、すべて合わせて世界文化遺産に認定されています。
「忍野八海」が構成資産に認定された理由のひとつとして、この地が江戸時代に富士山信仰の修検の場であった歴史(信仰の対象)と、8つの池それぞれに伝説が残されていること(芸術の源泉)が挙げられます。
また、「忍野八海」は、全国名水百選にも選ばれています。
水面にくっきりと逆さ富士が映り込み絶景が楽しめる「鏡池」や、NASA(アメリカ航空宇宙局)による“宇宙で雪を作る実験”に池の水が使用された「湧池」など、どの池の水も神秘的なまでに美しく澄み切っています。
各池には、池の名称や和歌が刻まれた石碑が設置されています。親子で歴史をたどりながら散策してみましょう。
毎年8月8日に開催される盛大なイベント「八海祭り」
「忍野八海」から車で5分ほどのところにある忍野中学校では、毎年8月8日に「八海祭り」を開催。多彩なイベントが催されます。
日中は川釣りやキャラクターショー、日が暮れ始めると迫力満点の太鼓演奏や盆踊りが始まり、時間を追うごとに盛り上がります。
クライマックスは、夜空を彩る打ち上げ花火! 音楽に合わせて花火が打ち上がるミュージカルレーザーショーは、息をのむ美しさです。
フィッシングの聖地「桂川」
忍野村を流れる「桂川」は、全国でもめずらしい湧水の河川です。透明度が非常に高いことでも有名で、「日光の湯川」「北海道の道東の流れ」と並ぶ日本有数のフィッシングの聖地です。
年間を通して水温が安定しているので、ヤマメやイワナ、ブラウンマス、ニジマスなどが生息するのに最適な環境が整っています。
「忍野八海」周辺の河川では、餌への食いつきが良く、引きが強いと言われているニジマスも放流されているのでフィッシング初心者の子供にもおすすめ。
生きた魚と触れ合うことは食育にもつながるとても大切な経験です。釣った魚について親子で一緒に調べるのもいいですね。
フィッシング期間の解禁日は毎年3月15日で、禁漁期間は10月1日から翌年3月14日まで。3月~9月には、関東を中心に全国各地から釣り愛好家が集まり、フィッシングを楽しみます。
持ち帰りは1日10匹まで/体長15cm以内の魚を釣った際は放流する/キャッチ&リリースのみ可能なエリア、ルアーフィッシングのみが可能なエリアに分かれているなど、詳細ルールが設定されています。公式サイトで事前に確認しておきましょう。
■桂川(フィッシング)
解禁日:毎年3月15日
禁漁期間:毎年10月1日〜翌年3月14日
放流日:毎月第2土曜(5月、8月を除く)、毎年4月29日、8月8日
※「忍野八海」周辺で放流
フィッシング時の詳細ルールは公式サイトを参照
食育にぴったり!手作り体験スポット
忍野村の一部の民宿では、「忍野村の食文化に触れてほしい」との思いから、忍野の名水を使ったそば打ち、ほうとう作り、よもぎ団子作り体験ができます。
2022年6月現在、そば打ち体験ができる民宿が3軒、ほうとう作り・よもぎ団子作りが体験できる民宿が15軒ほどあり、地元で暮らすお母さんやおばあちゃんの指導のもと、自分で作った料理を味わうことができます。
忍野村の昔話や民話を聞きながら料理の手ほどきを受けられるのも、地元の民宿ならではの楽しみです。
親子で挑戦する手作り体験は、子供にとって忘れられない宝物になります。体験する過程で、一緒に作る楽しさや、食べ物を大切にする心など、多くの学びにつながりそうです。
体験は予約必須で、会場は内容によって変わります。詳しくは公式サイトで確認できます。
■そば打ち/ほうとう作り/よもぎ団子作り体験
開催日:通年
会場:体験内容によって異なる
参加費: 1人2,000円(税込)
対象:4歳以上/4人以上
水に親しみながら楽しく学べるスポット
忍野村には湧水を利用した遊びスポットが多数あります。そのなかから、「さかな公園」と園内にある水族館&学習館を紹介します。
【山中湖ICから車で約5分】さかな公園
「さかな公園」は”水を知り、水とたわむれ、水を育む”がコンセプトの水と森のテーマパーク。
富士山の豊かな湧水が流れる公園内には、小川やじゃぶじゃぶ池など水遊びができるエリアのほか、傾斜を利用した長い滑り台やロープを使ったアスレチックなどの遊具もあります。
【山中湖ICから車で約5分】富士湧水の里水族館
公園内にある「富士湧水の里水族館」は、水槽の水に富士山の湧水を使った日本有数の淡水魚専門の水族館。
山梨県内を流れる川の源流から中流までを再現した「流水水槽」など、多種多様な水槽でさまざまな魚を展示しています。
淡水魚の生態などを紹介する「シアターホール」や、顕微鏡でプランクトンを観察できる「マイクロアクアリウムコーナー」、子供の好奇心をくすぐる企画展も開催しています。
【山中湖ICから車で約5分】森の学習館
公園の中央にある「森の学習館」は、忍野村の自然や文化が学べる施設。
館内には、自然を利用した遊び体験コーナーなどがあり、自然についての知識を深めることができます。
動物のはく製を直接触れる貴重な体験コーナーや、忍野村の暮らしや風習、方言についての資料を展示するコーナーもあり、忍野村について多角的に学べます。
【山中湖ICから車で約6分】ここもおすすめ「忍野 しのびの里」
忍者気分で楽しめるテーマパーク。迫力満点の忍者ショーでは、本物の忍具を使った忍術やアクロバットな技の数々が繰り広げられます。
子供の達成感を育む忍者体験アスレチックも人気。「つたい壁」や「からくり迷路」など12のアクティビティで忍者修行を体験しながらゴールを目指します。
忍者の衣装に着替えれば、気分がさらに盛り上がります♪
富士山の絶景を望みながら食事ができる「雪月風花」のおすすめメニューが「忍者黒カレー」。三種類のひき肉とイカ墨、トマトなどをじっくり煮詰めて、スパイスを効かせた本格的な味わいです。
オムライスにプリンが付いた「お子様プレート」もあります(予告なく変更の場合あり)。
湧水が育む絶品「忍野の豆腐」を味わおう♪
富士山の湧水で作られた絶品とうふ「忍野の豆腐」。以前は忍野村の名物としていろいろな店舗で販売されていましたが、現在、忍野村で販売している店舗は2店舗のみ。
忍野村に訪れた際は、貴重なお豆腐を購入してみましょう!
【山中湖ICから車で約8分】豆ふの駅 角屋豆富店
アットホームな雰囲気が魅力の豆腐専門店「豆ふの駅 角屋豆富店」。
富士山の湧水と厳選した国産大豆に天然のにがりを使用して作る豆腐は、味わい深くまろやかで大豆の甘味が口いっぱいに広がる逸品です。
忍野村の名物「忍野の豆富」はもちろん、「黒ごま豆富」、「ゆず豆富」「一味豆富」などオリジナル豆腐も販売しています。
一番人気の「豆乳入り丸寄せ豆富」は、豆本来の甘さを感じられる濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。
【山中湖ICから車で約8分】八海とうふ
大正時代から「忍野の豆腐」を作り続けている老舗豆腐店。忍野村のおみやげとして購入する人も多く、全国的にも有名なお店です。
添加物・消泡剤は一切使わず、忍野のまろやかな湧水と北海道産大豆、天然ニガリだけで作るこだわりの豆腐が自慢です。
北海道産大豆を使い、しっかりとした大豆本来の甘みと、なめらかさが特徴。絹や木綿などの定番商品をはじめ、テレビ番組でも紹介された「忍野八海名水 おぼろとうふ」もおすすめです。
店頭のほか、公式サイトでも販売しています。
■八海とうふ
所在地:山梨県南都留郡忍野村内野537-4
営業時間:8:00〜18:00
定休日:無休
※1月1〜3日は休み
これもおすすめ「忍野村のとうもろこし」
とうもろこしを生で食べたことはありますか?
忍野村の特産品のひとつ「忍野村のとうもろこし」は、糖度が20度前後もあり、その甘さはなんとブドウ並! 身がやわらかく、みずみずしいので、生食でも食べることができるんです。
驚きの甘さを育む最大の理由が、朝晩の寒暖差。忍野村の標高は約940mあり、朝晩の寒暖差が大きい地域なので、とっても甘いとうもろこしが育つのです。
とうもろこしの甘みを存分に味わうなら直売所へ! 旬の8月になると道端の直売所に、朝採れの新鮮とうもろこしが並びます。
産地だからこそ楽しめる格別の味わいを、ぜひ親子で堪能してみましょう。
【山中湖ICから車で約6分】忍野村初!最新グランピングスポットに泊まる
2022年4月29日に、忍野村初のグランピングスポット「GLAMP DOME-グランドーム-富士忍野」がオープン! 東富士五湖道路・山中湖ICから約6分、中央自動車道・河口湖ICからも車で約10分とアクセス抜群です。
山梨県内では初登場となる“全棟温泉風呂付き”のグランピング施設で、ヤマメやイワナが泳ぐ清流のほとり建つグランピングテントからは、間近に富士山の絶景を望むことができます。
プライベートを重視した空間設計ながら、開放感満点のテントで快適に過ごせるのが魅力のひとつ。洗練された内装デザインが施されたテント内には、おしゃれなベッドやソファなどが配置されています。
また全テントに、悪天候時でもBBQを楽しめる全天候対応型の専用食事スペースや、個別トイレ、キッチンなどが完備されています。
アウトドア初心者ファミリーや、子供のキャンプデビューにおすすめです。
「GLAMP DOME-グランドーム-富士忍野」を詳しく見る
山中湖周辺は、都心から車で2時間程度なので日帰り旅行にもおすすめです。ぜひ、親子でたくさん思い出を作ってくださいね♪
記事を書いた人
飯田佐智(Clay)
小学生の娘と金魚2匹と暮らすママライター。旅行、おでかけ、グルメを中心に執筆。趣味はインスタで美味しそうなレシピ(おつまみ♪)を見つけて作ること。海外ドラマが大好きで今まで観た作品は数知れず。
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