
2026福男選び神事に注目!関西えべっさん(十日戎)3選 「日本三大えびす」で開催
えびす様を祀る関西の神社では、2026年の1月10日(土)を中心に、「十日戎」(とおかえびす)が斎行されます。
“えべっさん”と親しまれるこの祭りでは、各神社で福笹(ふくざさ)や熊手などの縁起物が授与され、福男を選ぶ「西宮神社 十日えびす」の神事も毎年話題に。
今回は、“日本三大えびす”と呼ばれる「西宮神社」「今宮戎神社」「恵美須神社」の「十日戎」をまとめてご紹介! 新年のおでかけに、ぜひ役立ててくださいね。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「十日戎」とは?

“えべっさん”の通称で親しまれる「十日戎」は、毎年1月10日前後に、関西を中心に斎行される祭礼です。
七福神の一柱であり、漁業や商売繁昌、五穀豊穣の神として有名なえびす様にご縁がある神社で行われます。
商売繁昌を願う行事といえば、全国的には「酉の市」が有名ですが、関西では「十日戎」で熊手や福笹などの縁起物が授与され、ご利益を祈願する人々でにぎわいます。
えびす様とは?

えびす様は、七福神の中で唯一、日本古来の神様です。古くは漁業の神様、市場の神様として信仰されていましたが、室町時代頃から七福神の一柱(ひとはしら)として祀られるようになった福の神です。
鯛を抱え、釣竿を持った福々しい姿が特徴で、商売繁盛や五穀豊穣のご利益があるとされ、庶民に広く愛されています。
「十日戎」と「二十日戎」とは?関東と関西の違いについて

えびす様ゆかりの祭りは「えびす講」とも呼ばれ、えびす様が稼ぎにでかける日(1月10日あるいは20日)と、帰ってくる日(11月20日)を祝って行われます。
江戸時代に商業の中心地として栄えた阪神エリアでは、えびす様を祀る兵庫県西宮市の「西宮神社」や大阪市浪速区の「今宮戎神社」が、商売繁盛の神として信仰を集めました。正月の市も大いににぎわい、1月10日の「十日戎」として盛大になったといわれています。
一方、関東では農業が中心だったこともあり、収穫が終わる秋が重視されました。そのため現在も、10月20日や11月20日を「二十日戎」(はつかえびす)として祭りを行う神社が残っています。
東京都台東区の「浅草神社」では、毎年1月20日に「浅草廿日戎」(あさくさはつかえびす)が行われています。
ここからは、“日本三大えびす”と呼ばれる兵庫県「西宮神社」、大阪府「今宮戎神社」、京都府「京都ゑびす神社」の「十日戎」を紹介します。
【兵庫県西宮市】西宮神社 十日えびす(2026年1月9日~11日)

兵庫県西宮市の「西宮神社」は、全国に約3,500社あるえびす神社の総本社。2026年も1月9日(金)・10日(土)・11日(日)の3日間にわたって「十日えびす」が開催されます。
境内では福笹などの縁起物が授与され、商売繁盛を祈願する人々で毎年にぎわいます。

また、10日(土)の早朝にはお正月の風物詩「開門神事福男選び」が行われ、約5,000人の男性が本殿まで230mを駆け抜けます。上位3名は「福男」となり、福を授かるとされています。
新年の幸せを祈りに、親子で見学もしくは参加してみてはいかがでしょうか。
■西宮神社 十日えびす
開催期間: 2026年1月9日(金)~1月11日(日)
場所: 兵庫県西宮市社家町1-17
福笹授与:
1月9日(金)8:00~24:00
1月10日(土)6:00~翌1:00頃
1月11日(日)8:00~翌1:00頃
アクセス:
阪神本線「西宮駅」えびす口から徒歩で約5分
JR神戸線「さくら夙川駅」から徒歩で約10分
【大阪府大阪市】今宮戎神社 十日戎(2026年1月9日~11日)

大阪市浪速区の「今宮戎神社」では、2026年1月9日(金)・10日(土)・11日(日)に、「十日戎(えびす)」が開催されます。
“えべっさん”の愛称で親しまれる人気の祭りで、毎年1月9日の「宵戎」、10日の「本戎」、11日の「残り戎」の3日間、境内は「商売繁昌で笹もってこい」の威勢の良いお囃子に包まれます。
見どころは、福娘から授与される縁起物の「福笹」。青々とした笹に、大判や鯛など色とりどりの吉兆を結んでもらい、一年の福を祈願します。

また、メインの日である10日の「本戎」では、芸妓や著名人が駕籠に乗って練り歩く華やかな「宝恵駕(ほえかご)行列」も必見です。
家族みんなで福笹を手に入れ、新年の幸せを祈願しましょう♪
■今宮戎神社 十日戎
開催期間:2026年1月9日(金)~1月11日(日)
福笹授与:7:00~翌1:00
場所:大阪府大阪市浪速区恵美須西1-6-10
アクセス:
南海高野線「今宮戎駅」から徒歩すぐ
Osaka Metro 御堂筋線「大国町駅」3番出口から徒歩で約8分
Osaka Metro 堺筋線「恵美須町駅」5番出口より徒歩で約8分
【京都府京都市】恵美須神社 十日ゑびす大祭(2026年1月8日~12日)

京都府京都市の「恵美須神社」では、毎年1月8日~12日に「十日ゑびす大祭」(通称・初ゑびす)が開催されます。

「ゑびす大神」が海にお帰りになる時期に執り行われるのが「十日ゑびす大祭」。名物は、商売繁盛を願う縁起物の「吉兆笹」です。ほかにも、縁起物である大宝(おおたから)・福俵(ふくだわら)・福箕(ふくみ)などが授与されます。
例年、日時限定で祇園町や宮川町の舞妓さんからも福笹授与が行われ、、京都ならではの雅やかな雰囲気を味わえるお祭りです。
■京都ゑびす神社 十日ゑびす大祭(初ゑびす)
開催期間:2026年1月8日(木)~1月12日(月・祝)
舞妓さんによる福笹授与:1月11日(日)14:00~16:00、20:00~22:00
場所:京都府京都市東山区大和大路通四条下ル小松町125
アクセス:
京阪本線「祇園四条駅」から徒歩で約6分
阪急京都本線「京都河原町駅」から徒歩で約8分
えびす様を祀り、商売繁昌や五穀豊穣を願う「十日戎」。親子でおでかけして、2026年の福を祈願しませんか?
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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