2025一度は見たい「日本三大桜」も
【福島】しだれ桜の絶景名所9選

今回は、福島県にあるおすすめの「しだれ（枝垂れ）桜の名所」をご紹介します。

春を告げる花として日本人に愛されてきた「桜」。なかでも、ひときわ存在感を放つのが、垂れ下がった枝に多くの花を咲かせるしだれ桜です。

降り注ぐ滝のように咲くしだれ桜は迫力満点。とても華やかで見応えがあります。

各スポットの見頃やライトアップの有無もまとめましたので、記事を参考に、親子で春の絶景を眺めにおでかけしてくださいね♪

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

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しだれ桜とは？

三春町の「三春滝桜」は高さ13.5m、根回り11.3m、枝張りは幹から北へ5.5mの大木

垂れ下がった枝に花を咲かせる桜を総称して、しだれ桜と呼んでいます。品種はベニシダレ（紅枝垂）やエドヒガン（江戸彼岸）、イトシダレ（糸枝垂）など。

枝は幹から横に広がり、長く枝垂れた小枝に花をつけるのが特徴です。

しだれ桜の寿命は長く、“日本三大桜”のひとつとして知られる福島県の「三春滝桜」は、なんと樹齢推定1,000年以上！　国の天然記念物にも指定されています。

全国には長い歴史を持つしだれ桜の木が多数あり、なかでも名木が多いのが福島県です。ここからは、福島県でしだれ桜が楽しめる名所をご紹介します。

【喜多方市】日中線記念自転車歩行者道

艶やかな桜のカーテンが続きます（画像提供：まちゃー / PIXTA）

廃線になった旧日中線の線路跡を生かした「日中線記念自転車歩行者道」は、県内でも人気のお花見スポット。「喜多方駅」前から3kmほどの距離に、約1,000本のしだれ桜が続く並木道です。

思わず手を伸ばしてふれたくなるような“桜のカーテン”が、視界の先までずっと続き、感動すら覚える美しさ。

道の途中に展示されているSLは絶好の撮影スポットです。乗り物好きな子供もきっと喜びますよ。

イベント情報：喜多方さくらまつり（2025年4月4日～23日）

日中線で活躍していたSLと桜が共演（画像提供：TAKEZO / PIXTA）

例年4月には、「喜多方さくらまつり」が開催されています。

SL周辺で夜間のライトアップが行われるほか、しだれ桜並木を中心としたウォーキングイベント「桜ウォーク」も人気。市内の飲食店で提供される喜多方グルメや春限定スイーツもお楽しみに！

イベント公式サイト

【郡山市】内出のサクラ

推定樹齢220年以上の貴重なしだれ桜

郡山市郊外の高台に立つ「内出のサクラ」は、推定樹齢220年以上のしだれ桜です。ウバヒガン（姥彼岸）が突然変異した珍しい桜で、郡山市の天然記念物に指定されています。

樹高は約19mもあり、樹形がとても美しく見応え抜群。

私有地にあるのでマナーを守って見学しましょう。

【郡山市】紅枝垂地蔵ザクラ

約400年の歴史を持つ圧巻のしだれ桜

「紅枝垂地蔵ザクラ」は、郡山市中田町にあるしだれ桜の名所です。樹高は約16m、樹齢はなんと約400年！　大きな枝ぶりと色鮮やかな花が、たくさんの人々を魅了してきました。

見頃は例年4月の中旬から下旬にかけて。桜の下には地蔵堂があり、昔から子供の長命を祈る願掛けが行われています。

駐車場完備なので遠方からもおでかけしやすく、“日本三大桜”の「三春滝桜」からも車で約10分。すぐそばには、ハナモモほか色とりどりの花が咲き乱れる「さくら・はなもも回廊」もあるので、ぜひ散策してみてください。

【郡山市】雪村桜／雪村庵

竹林の緑とピンク色の桜が調和

室町時代の画僧「雪村」が晩年を過ごし、活動の処とした庵。

静謐な空気が流れるなか、樹齢500年を超えるエドヒガンが立っています。のどかな里山に、しなやかな枝ぶりの1本桜がぽつんと立つ景色は、まるで絵画のよう。満開になると雲のように花が咲き広がり、幻想的な雰囲気です。

県道沿いには無料の駐車場もあるので、遠方からのおでかけも安心。日本画のような世界観のなか、春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか。

【田村市】永泉寺のサクラ

永泉寺のサクラ

「三春滝桜」の姉妹樹といわれる「永泉寺のサクラ」は、「永泉寺」境内にある樹齢約400年のしだれ桜です。幹まわり4.1m、枝張り16m、高さ12mほどの大木で、県の天然記念物に指定されています。

江戸時代から人々に親しまれ、街道を行き交う旅人たちの目印にもなっていたそう。満開になると地面近くまで枝をたらし、降り注ぐようにたくさんの花を咲かせます。

同寺院には塀がなく、開放的なつくりが特徴。国道349号線からも桜が見えるので、迷うことなく到着できますよ。

【二本松市】合戦場のしだれ桜

「前九年の役」で合戦場となったとされる場所（画像提供：trikehawks / PIXTA）

平安時代に起きた前九年の役（前九年合戦）で、八幡太郎義家と安倍貞任・宗任兄弟の合戦が行われたと伝わる地に、2本のベニシダレが立っています。

1987年（昭和62年）、旧岩代町教育委員会から天然記念物に指定された際、「合戦場のしだれ桜」と名付けられました。

2本の桜が寄り添うように立っているため、国道側からは1本の木に見えます。その様子から「大林の夫婦桜」と呼ばれることも。

樹高は約18ｍ、推定樹齢は180年。「三春の滝桜」の孫桜といわれ、滝の水が流れ落ちるように見事な花を咲かせます。

※現在樹勢回復治療中のため、写真とは見栄えが異なります

【松川町】右輪台山のしだれ桜

右輪台山のしだれ桜（画像提供：tenjou / PIXTA）

「右輪台山（うわだいやま）のしだれ桜」は、松川町水原地区にある桜並木。道の両側、約560mの距離に108本のしだれ桜が立ち並び、散策しながらお花見が楽しめます。

宇輪台遺跡（画像提供：tenjou / PIXTA）

近くには縄文時代中期の宇輪台遺跡があります。住居跡が復元されているので、歴史探訪に立ち寄ってみてください。

イベント情報：桜まつり（4月5日～20日）

例年、4月上旬から中旬にかけて「桜まつり」を開催。2025年は4月5日（土）～20日（日）の期間、18時から21時まで行燈（あんどん）に照らされた夜桜を堪能できます。

地元の人たちが力をあわせて運営する温かなイベントで、心癒されるひとときを過ごしましょう。

イベント公式サイト

【三春町】三春滝桜（日本三大桜）

国の天然記念物に指定されている美しいしだれ桜

町内に1万本以上の桜の木があり、桜の名所として知られる三春町。なかでも有名なのが“日本三大桜”に数えられている「三春滝桜」（みはるたきざくら）です。

樹齢推定1,000年を超えるベニシダレ（エドヒガン系）で、磐越自動車道「船引三春IC」から車で20分ほどの丘陵の中腹に立っています。

小さなピンク色の花が、四方に伸びた枝から滝のように咲くことから「滝桜」と呼ばれるようになりました。1922年（大正11年）には、「三春滝ザクラ」という名称で国の天然記念物に指定されています。

さまざまな角度から眺めたい「三春滝桜」のライトアップ

例年、桜の開花にあわせて18時から21時までライトアップを実施。高さ13.5m、根回り11.3mの巨木が暗闇に浮かび上がる様子は圧巻です。

まちの中心部には江戸時代の城下町の面影が残り、樹齢100年を超える桜が寺社の境内や武家屋敷跡に点在しています。

「三春滝桜」以外の名所でもあかりが灯され、幻想的な光景が見られるので、親子で夜桜めぐりもおすすめです。

【矢祭町】戸津辺の桜

風格を感じさせる樹齢約600年のしだれ桜

「戸津辺の桜」は樹齢約600年、樹高18m、胸高周囲6,5mのエドヒガンです。福島県の天然記念物に指定されており、毎年春になるとたくさんの人が桜を見に訪れます。

花が咲き始めるのは例年3月の終わり頃。県内ではもっとも早く開花する桜のひとつです。久慈川の対岸からも見えるので、お散歩がてらさまざまなポイントから眺めるのもいいですね。

また、開花にあわせて例年ライトアップを実施。17時から20時まで神秘的な夜桜見物を楽しめますよ。

なお、歩いてすぐの場所に駐車場が完備されています。

日本を代表するしだれ桜から、のんびり歩きたい並木道まで、一度は見てみたい名所ぞろい。親子で感動を共有し、思い出に残る福島旅にしましょう♪

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。