亀戸で学問とスポーツの神様を参詣
門前町グルメの食べ歩きも満喫!
東京都江東区の亀戸(かめいど)地区は、歴史ある神社「亀戸天神社」や「亀戸香取神社」を中心に栄え、現在も下町の風情が色濃く残るまち。にぎやかな商店街が続くまち並みに、老舗のお店や名所が点在し、歩いているだけで楽しい発見がいっぱいのエリアです。
今回は、亀戸をまち歩きして、親子におすすめのスポットを見つけてきました。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
亀戸ってどんなまち?
「亀戸天神社」と「亀戸香取神社」、2つの神社の門前町である亀戸。隅田川と荒川に挟まれた場所に位置し、材木や食料などを運ぶ“水運のまち”として発展してきました。
「亀戸駅」はJR総武線と東武鉄道亀戸線が乗り入れており、秋葉原までは約10分とアクセスも良好。また、駅周辺には個性的な商店街が連なっていて、いつも人々で活気にあふれています。老舗の名店が数多く存在するのもこのまちの特徴です。
住んでみたいまちとしても人気が高い亀戸周辺を、子供と一緒にお散歩してみましょう!
学問の神様「亀戸天神」からスタート!
亀戸のまち歩きは、「亀戸駅」から徒歩15分ほどのところにある「亀戸天神社」でお参りをしてからスタートです。
亀戸天神社の御祭神は、“学問の神様”と呼ばれる菅原道真(すがわらのみちざね)公です。成績アップや受験合格を祈願して多くの参拝客が訪れます。
亀戸天神社は、四季折々の美しい花が楽しめる名所として知られ、年間を通してさまざまなお祭りや行事が開催されています。
なかでも有名なのが、例年4月中旬〜下旬に開催される「藤まつり」です。「心字池」(しんじいけ)の周囲を取り巻くように植えられた50株以上の藤の花が一斉に咲き乱れる姿は見ものですよ。
■亀戸天神社
所在地:東京都江東区亀戸3-6-1
参拝時間:終日参拝可
「船橋屋」のくず餅でひと休み♪
続いて立ち寄ったのは、「亀戸天神社」から徒歩1分ほどのところにある「船橋屋 亀戸天神前本店」です。1805年(文化2年)に創業した老舗の甘味処で、江戸時代から伝わるくず餅が名物です。店先にある大きな藤棚が「船橋屋 亀戸天神前本店」の目印ですよ。
船橋屋の「くず餅」は、原料である小麦でんぷんを450日間かけて乳酸発酵させている点が特徴です。じっくり発酵させることによって、もっちりとした独特な弾力が生まれるのだそう。
くず餅には微かな酸味があり、コクのある黒蜜と香ばしいきなこが絶妙にマッチします。保存料や着色料を一切使っていないところもこだわりなんですよ。
■船橋屋 亀戸天神前本店
所在地:東京都江東区亀戸3-2-14
営業時間:テイクアウト9:00~18:00/イートイン11:00〜17:00LO
定休日:なし
亀戸の商店街をぶらぶらお散歩♪
亀戸は活気ある商店街が多いことでも知られています。お買い得価格の八百屋さんや多国籍な飲食店、老舗の和菓子屋さんなどさまざまなジャンルの店舗がそろ っていて、常ににぎわいを見せています。
「亀戸駅」の北側、明治通り沿いの「亀戸十三間通商店街」では、毎週日曜と祝日の12時〜17時に歩行者天国を実施していて、大道芸人によるパフォーマンスが見られることも。
また、「亀戸香取神社」の鳥居から続く「亀戸香取勝運商店街」は、江東区で最も古い歴史を持つ商店街で、昭和レトロなまち並みが特徴的。2011年、「昭和30年代」をキーワードに、商店街全体をリニューアルしたのだそうですよ。
レトロなまち並みを背景に、親子でおしゃれな写真を撮りたくなりますね。
「山長」のもちもち焼き団子をテイクアウト
「亀戸香取勝運商店街」の入り口付近にある「亀戸香取神社」の大鳥居と並ぶように建っているのが、亀戸で長年愛され続けている和菓子屋さん「山長」(やまちょう)です。
1955年(昭和30年)に創業した山長は、現在のご主人で3代目。代々受け継がれた製法を変えず、一個一個の和菓子を毎日丁寧に手作りしています。リーズナブルな価格設定で、普段のおやつにもぴったりのお店です。
こちらで、名物の「焼きだんご」をテイクアウト。香ばしく焼きあげたお団子に、甘じょっぱいタレがたっぷりかかっていて、柔らかなもちもち食感が楽しめます。
お団子に使う素材は、職人さんが毎朝うすでついているもの。添加物を一切使用していないので長持ちはせず、その日のうちに食べて食感を楽しむのがおすすめです。
■山長
所在地:東京都江東区亀戸3-60-21
営業時間:8:00~19:00
定休日:火曜
「亀戸升本 本店」で亀戸大根を堪能
1905年(明治38年)創業の老舗料理店「亀戸升本 本店」では、伝統的な江戸野菜「亀戸大根」を使ったさまざまな料理が楽しめます。
亀戸大根とは、江戸時代から昭和の初め頃まで亀戸周辺で盛んに栽培されていた品種です。宅地化が進んだ現在ではほとんど作られなくなってしまったため、“幻の大根”とも呼ばれています。
亀戸升本は、全国各地の契約農家で亀戸大根を栽培し、昔ながらの製法で育てた亀戸大根を今もお店で提供しています。
おすすめは「亀戸大根あさりせいろめし」。あさりせいろめし・国産黒毛和牛と亀戸大根のステーキ・亀戸大根3種盛り・亀戸大根汁・季節の小鉢・甘味がセットになった贅沢(ぜいたく)な御膳です。
あさりは大根との相性がピッタリ♪ ヘルシーで優しい味わいの和食なので、小さなお子さんも安心していただけます。
■亀戸升本 本店
所在地:東京都江東区亀戸4-18-9
営業時間:【平日】昼は11:30~14:30(14:00LO)、夜は17:00~21:00(19:30LO)
【土・日・祝日】昼は11:00~14:30(14:00LO)、夜は17:00~21:00(19:30LO)
※夜は全日予約のみの営業
定休日:月曜
※月曜が祝日の場合は、翌日火曜定休(1、8、12月を除く)
スポーツの神様「亀戸香取神社」をお詣り
「亀戸升本 本店」の向かいの交差点を渡ってすぐのところにあるのが「亀戸香取神社」です。
665年(天智天皇4年)創建の歴史ある古社で、“スポーツ振興の神様”としても広く知られています。スポーツ好きの子供や親子からトップアスリートまで、勝利を願う多くの参拝者が訪れます。
亀戸香取神社に参拝したらぜひ授かりたいのが「勝運守」です。
境内に無数に敷き詰められた白い小石の中から「これだ!」と感じたものをひとつ選んで拾い、手水舎で洗い清めます。
社務所で「勝運袋」をいただき、その中に自分の選んだ石を入れ、社殿でご祈願しましょう。
白い小石は、白星・勝星を表す縁起の良い石であるといわれています。自ら選んだ石ですから、自分だけのお守りとして力強いパワーを発揮してくれそうですね!
■亀戸香取神社
所在地:東京都江東区亀戸3-57-22
参拝時間:終日参拝可
「佐野みそ亀戸本店」でお買い物
最後に訪れたのは、1934年(昭和9年)創業の老舗味噌専門店「佐野みそ亀戸本店」です。全国から選りすぐった70種類もの味噌を扱っていて、試食をしながら量り売りで購入することができます。
味噌の樽がずらりと並ぶ店内に一歩足を踏み入れると、なんとも芳しい香りが。どれを購入したらいいのか迷ったときは、味噌マイスター「噌ムリエ」(そむりえ)に相談してみましょう。いろいろな種類の味噌を試食して、自分にぴったりの味噌を一緒に探してもらえます。
おすすめは、複数の味噌のブレンドです。ブレンドする際には、赤味噌と白味噌、辛口と甘口といった正反対のものや、米味噌と麦味噌のように素材が違うもの同士を選ぶと、それぞれにないものを補いあい、味わいに幅が出てよりおいしくなるのだそうですよ。
気に入った味わいをいくつか購入して、その日の気分によって味噌汁のアレンジを楽しんでみたいですね!
■佐野みそ亀戸本店
所在地:東京都江東区亀戸1-35-8
営業時間:10:00~18:30
定休日:なし(年初を除く)
歴史ある神社を中心に、地元で長く愛され続けるお店が数多く立ち並ぶ亀戸エリア。「亀戸天神社」で開催される季節の花まつりに合わせて、まちを散策するのもおすすめです。ぜひ親子でおでかけを楽しんでみてくださいね。
記事を書いた人
宇都宮薫
多摩美術大学卒業。編プロ勤務を経て、フリーランスの編集者・ライターとして活動。雑誌・ウェブメディアなどへの執筆のほか、書籍(ビジネス書・実用書・コミックエッセイ等)の編集・構成を手掛ける。得意ジャンルは生活情報全般、出産育児、健康、おでかけ、グルメなど。趣味は地図を見ること、まち歩き、絵を描くこと♪
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