「夏詣」とは?おすすめ寺社8選!<br/>2025限定御朱印&茅の輪くぐりも
更新日2025年07月02日/公開日2025年06月24日

「夏詣」とは?おすすめ寺社8選!
2025限定御朱印&茅の輪くぐりも

体験する
歴史・文化を感じる
東京都台東区、神奈川県秦野市、ほか

「夏詣」は、一年の後半も平穏に過ごせるように願いを込めて参拝する新しい夏の行事。一般的には、6月30日に行われる伝統的な神事「夏越の大祓」(なごしのおおはらえ)に続く、7月1日からが夏詣の期間です。

今回は、全国からおすすめの夏詣スポットを厳選してご紹介! 期間限定の御朱印や催しなど、親子で楽しめる要素もたくさんあるので、ぜひ夏のおでかけ先として注目してみてください。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

【関東近郊】7月のおすすめ観光地・穴場をチェック!

「夏詣」とは?

夏詣の期間に風鈴や風車などの奉納が行われることも(画像提供:YAEZAKURA / PIXTA)
夏詣の期間に風鈴や風車などの奉納が行われることも(画像提供:YAEZAKURA / PIXTA)

夏詣とは、一年の折り返しにあたる夏の時期に、これまでの感謝を神様に伝え、一年後半の健康や幸せをお祈りする、新習慣です。

昔から日本人は、大みそかに「年越の大祓」で一年の罪やけがれを祓い、お正月に初詣をして新しい年の平穏を願います。

その半年後、6月の終わりには伝統神事「夏越の大祓」でふたたび心身を清め、7月の夏詣期間に寺社を参拝します。

東京・浅草の「浅草神社」から始まった「夏詣」の歴史

夏詣の発祥の地「浅草神社」
夏詣の発祥の地「浅草神社」

夏詣という習慣は、東京都台東区の「浅草神社」が中心となって2014年頃から提唱され、2025年6月現在、全国600近い寺社に広がっています。

毎年、家族みんなで初詣に行っている寺社でも、夏詣を提唱しているかもしれませんね。

「夏詣」限定の御朱印&楽しい催しに注目!

新潟県五泉市の「五泉八幡宮」では、夏詣の時期、手水舎が献花で彩られます(写真は過去の様子)
新潟県五泉市の「五泉八幡宮」では、夏詣の時期、手水舎が献花で彩られます(写真は過去の様子)

夏詣の期間中は、夏らしいデザインの限定御朱印がいただけたり、境内に七夕の笹や風鈴が飾られたりと、親子で楽しめる工夫もたくさん! 夏の新しいおでかけ先として人気が高まっています。

神社・仏閣ごとに多彩な取り組みを行っているので、複数の寺社をお参りするのもおすすめです。

「令和7年夏詣 特別御朱印図鑑」はこちら!

【宮城県気仙沼市】早馬神社

宮城県気仙沼(けせんぬま)市の早馬山(はやまさん)の麓に位置する「早馬神社」は、安産や子育てにご利益があるといわれる歴史ある神社です。

夏詣の期間になると、境内が涼やかな「厄除風鈴」の音色に包まれます。

参道にずらりと飾られた風鈴のほか、手水舎には色とりどりの花を浮かべた「花手水」も登場し、夏の風情たっぷり。また、アーチ状に飾られた和傘の小径は、絶好の写真スポットです。

親子で浴衣を着ておでかけすれば、夏らしいフォトジェニックな写真をいろいろ撮影できますよ。

夏詣限定のお守りや御朱印も人気

この時期だけ授与される、夏らしい瑠璃色の「馬九行久守」(うまくいくまもり)は、万事うまくいくようにと縁起の良い9頭の馬が描かれた人気のお守りです。

向日葵(ひまわり)が描かれた限定御朱印も見逃せません。

親子で参拝して、この夏の素敵な思い出を作ってみませんか?

■スポット&夏詣の概要
所在地:宮城県気仙沼市唐桑町宿浦75
夏詣の期間:2025年7月1日(火)~8月31日(日)
アクセス:【車】三陸自動車道「唐桑半島IC」から約15分

【福島県いわき市】國魂神社

約1,500個もの風鈴と200個の苔玉が飾られます
約1,500個もの風鈴と200個の苔玉が飾られます

福島県いわき市に鎮座する「國魂神社」は厄除けや縁結び、安産のご利益で知られています。

2025年6月30日(月)から8月17日(日)までの夏詣期間は、境内が約1,500個もの風鈴と涼しげな苔玉で彩られます。

夏詣の期間中、「風鈴参道」とともに「茅の輪」が設置され「茅の輪くぐり」を体験できます
夏詣の期間中、「風鈴参道」とともに「茅の輪」が設置され「茅の輪くぐり」を体験できます

特に、約40m続く「風鈴参道」は大きな見どころ! 色とりどりの風鈴が奏でる涼やかな音色に包まれ、夏の暑さを忘れさせてくれますよ。

無数の風鈴を吊り下げた「夏音(なつね)のき」も神秘的。親子でその音色に耳を澄ませてみましょう。

親子で楽しめるマルシェや夜間参拝も!

「盆bonマルシェ」ではスーパーボールすくいなどのミニ縁日が子供に大人気♪
「盆bonマルシェ」ではスーパーボールすくいなどのミニ縁日が子供に大人気♪

期間中は、キッチンカーやミニ縁日が登場する「盆bonマルシェ」や、竹灯籠が灯る幻想的な「夜間参拝」など、子供が喜ぶ催しも開催されます。

無病息災を願う「茅の輪くぐり」も、家族みんなで体験したいものですね。夏らしい限定のクリア御朱印もいただけますよ。

■スポット&夏詣の概要
所在地:福島県いわき市勿来町窪田馬場72
夏詣の期間:2025年6月30日(月)~8月17日(日)
アクセス:【車】常磐自動車道「いわき勿来IC」から約5分
【電車】JR常磐線「勿来駅」からタクシーで約10分

【福島県二本松市】隠津島神社

夏詣期間中の「隠津島神社」
夏詣期間中の「隠津島神社」

福島県二本松市にある「隠津島(おきつしま)神社」は、天照大神(あまてらすおおみかみ)から生まれた宗像三女神(むなかたさんじょしん)を御祭神としており、交通安全や招福知恵、縁結びなどの幅広いご利益で知られる神社です。

境内には、天然記念物に指定されている「木幡(こはた)の大杉」や、杉林の中にある朱色の三重塔など、見どころがいろいろ。

遥拝殿(ようはいでん)前と本殿参道駐車場前の手水舎(ちょうずや)には季節の花々が飾られ、参拝者を楽しませてくれます。

毎年人気の「透明御朱印」は数量限定で毎年デザインが変わります
毎年人気の「透明御朱印」は数量限定で毎年デザインが変わります

2025年の夏詣は、7月6日(日)から13日(日)まで開催。期間中には、雅楽演奏会や「こはたマルシェ」、「月夜のこはたマルシェ」など、家族で楽しめるイベントが盛りだくさん! 

2種類の限定御朱印も頒布され、毎年人気を集めています。

境内を幻想的に彩る「なつもうでちょうちん」
境内を幻想的に彩る「なつもうでちょうちん」

さらに、夏らしいモチーフの季節の御朱印(7月1日~8月31日/初穂料1,000円)も現在、新デザインを準備中です(6月26日時点)。最新情報は公式サイトやSNSをチェックしてみてくださいね。

夏の思い出作りにぴったりな「隠津島神社」の夏詣に、親子でおかけしてみてはいかがでしょうか。

■スポット&夏詣の概要
所在地:福島県二本松市木幡字治家49
夏詣の期間:2025年7月6日(日)~13日(日) ※催しごとに開催日が異なる
アクセス:【車】東北自動車道「二本松IC」から約35分
【電車】JR東北本線「安達駅」からタクシーで約20分

【新潟県五泉市】五泉八幡宮

夏詣の時期にあわせ、境内には約5,000個もの風鈴が飾られます
夏詣の時期にあわせ、境内には約5,000個もの風鈴が飾られます

歴史ある五泉城の跡地に建てられた「五泉八幡宮」は、多彩な神様が祀られるパワースポットです。毎年、6月30日から7月中旬までの夏詣期間に、「七夕風鈴祭・天の川巡り」が斎行されています。

2025年6月30日(月)~7月7日(月)まで茅の輪が設置されます
2025年6月30日(月)~7月7日(月)まで茅の輪が設置されます

2025年の開催は6月30日(月)から7月21日(月・祝)まで。

東日本大震災からの復興を願い、風鈴の飾りつけをしたことから始まった祭りで、境内には日本全国と世界中から集められた約900種・5,000個もの風鈴が飾られます。色とりどりの風鈴が一斉に奏でる涼やかな音色に包まれ、身も心も清らかになりますよ。

夏詣の参拝をしたあとは、親子で風鈴のトンネルをくぐったり、お気に入りの音を探したりしながら楽しみましょう。

天の川を再現したアンブレラスカイのライトアップも見どころ
天の川を再現したアンブレラスカイのライトアップも見どころ

天の川をイメージして飾られたカラフルな傘が並ぶ「天の川アンブレラスカイ」も同時開催。空を彩るカラフルな傘がとてもきれいで、絶好の写真スポットですよ。19時〜20時30分にはライトアップも実施され、幻想的な空間が広がります(悪天中止)。

6月30日(月)~7月7日(月)には「茅の輪の神事」、7月5日(土)・6日(日)には「5000ハチマンマルシェ」が予定されているので、ぜひ足を運んでみてください。

■スポット&夏詣の概要
所在地:新潟県五泉市宮町5-45
夏詣の期間:2025年6月30日(月)~7月21日(月・祝)
アクセス:【車】磐越自動車道「安田IC」から約10分
【電車】JR磐越西線「北五泉駅」から徒歩で約15分

【東京都台東区】浅草神社

今年後半の健康と幸せを祈願しましょう(画像提供:浅草神社)
今年後半の健康と幸せを祈願しましょう(画像提供:浅草神社)

東京都台東区の「浅草神社」では、2025年6月30日(月)を「前夜祭」とし、7月1日(火)から7日(月)の「七夕祭」までを夏詣の期間としています。

期間中は親子で参加したい伝統的な神事や、縁日など、楽しいイベントが盛りだくさん。6月30日(月)の「夏越の大祓」で半年の罪穢れを祓い、7月7日(月)まで「茅の輪(ちのわ)くぐり」や「井戸洗い神事」など、夏ならではの神事が行われます。

お絵描き風鈴体験 1個1,500円(画像提供:浅草神社)
お絵描き風鈴体験 1個1,500円(画像提供:浅草神社)

境内では「お絵描き風鈴体験」や「浴衣着付け・髪結いサービス」など、子供が喜ぶ体験イベントが充実しているので事前予約をして参加してみては。夏詣の限定御朱印も人気ですよ。

6月30日(月)の夜には幻想的な「竹参道・天の川点灯式」も行われ、最終日の7月7日(月)には「慰霊線香花火」に参加して命の大切さを静かに感じることができますよ。

ほかにもたくさんの催しが予定されています。夏の思い出作りに、ぜひ親子でおでかけしてみてくださいね。

■スポット&夏詣の概要
所在地:東京都台東区浅草2-3−1
夏詣の期間:2025年7月1日(火)~7日(月)※その他、催しごとに開催日が異なる
アクセス:【電車】東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、東武線「浅草駅」から徒歩で約7分、つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩で約10分

【東京都文京区】根津神社(駒込稲荷神社)

 「夏詣 かざぐるま祭り」期間中の境内
 「夏詣 かざぐるま祭り」期間中の境内

東京都文京区の「根津神社」では、2025年7月1日(火)~8月31日(日)の期間、「夏詣 かざぐるま祭り」が開催されます。

境内社「駒込稲荷神社」の御祭神である級長津彦命(しなつひこのみこと)、級長戸辺命(しなとべのみこと)が風の神様であることにちなんだ、新しい行事です。

 風を受けて回るかざぐるま飾りを眺めて、ひとときの涼を感じてみましょう
風を受けて回るかざぐるま飾りを眺めて、ひとときの涼を感じてみましょう

「駒込稲荷神社」の参道脇に涼し気なかざぐるまが飾られ、カラカラと回る様子を見てだけで心が洗われるよう。ミニサイズの「願掛けかざぐるま」(1つ200円)を奉納することもできますよ。

かざぐるまが描かれた2025年の「夏詣 かざぐるま祭り」限定御朱印(期間、枚数限定)
かざぐるまが描かれた2025年の「夏詣 かざぐるま祭り」限定御朱印(期間、枚数限定)

また、「夏詣 かざぐるま祭り」期間限定の美しい御朱印も頒布されます。枚数限定なのでお見逃しなく!

風に乗ってよく回るかざぐるまは、「物事がうまく回る」縁起物です。「穢れを祓い、物事が良い方へ回りますように」と、親子で願いを込めてお詣りしてみてはいかがでしょうか。

■スポット&夏詣の概要
所在地:東京都文京区根津1-28-9
夏詣の期間:2025年7月1日(火)~8月1日(日)※その他、催しごとに開催日が異なる
アクセス:【電車】東京メトロ千代田線「根津駅」から徒歩で約5分

【神奈川県秦野市】出雲大社相模分祠

無病息災を願う日本の伝統的な神事「夏越の大祓」の「茅の輪くぐり」
無病息災を願う日本の伝統的な神事「夏越の大祓」の「茅の輪くぐり」

神奈川県秦野市にある「出雲大社相模分祠」では、毎年7月1日から8月31日までが夏詣の期間です。

夏詣に先立つ6月29日(日)・30日(月)と夏詣期間中の7月6日(日)には、日本の伝統的な神事である「夏越の大祓」と「茅の輪くぐり」が行われ、健康と厄除けを願います。

参列には一世帯3,000円の玉串料が必要で、茅の輪飾りと神菓をいただけます。

夏の風物詩・「ほおずき市」にあわせてお参りするのもいいですね
夏の風物詩・「ほおずき市」にあわせてお参りするのもいいですね

また、期間中は「ほおずき市」(2025年は7月12日・13日)や屋台の出店、昔懐かしいちんどん屋さんの練り歩き、太鼓・居合のステージなど、日本文化を体感できるイベントが盛りだくさん。

家族での夏の思い出づくりにもぴったりです。

冷たくて楽しい「水みくじ」に子供たちが大はしゃぎ(1回300円)
冷たくて楽しい「水みくじ」に子供たちが大はしゃぎ(1回300円)

境内には、環境省の「名水百選」にも選ばれたおいしい湧水「ゆずりの水」があり、持ち帰ることもできます。この湧き水は、水に浮かべると運勢が浮き出る「水みくじ」にも活用されているんですよ。

夏詣限定の御朱印も授与されるので(初穂料500円)、ぜひ参拝してみてくださいね。

■スポット&夏詣の概要
所在地:神奈川県秦野市平沢1221
夏詣の期間:2025年7月1日(火)~8月31日(日)
アクセス:【車】東名高速道路「秦野中井IC」から約10分
【電車】小田急線「秦野駅」「渋沢駅」からバスで約10分

【山口県周南市】山﨑八幡宮 夏詣

約500個の風鈴と200個のかざぐるまが飾られます
約500個の風鈴と200個のかざぐるまが飾られます

山口県周南市に鎮座する「山﨑八幡宮」は、出世開運や厄除けのご利益で有名な歴史ある神社です。

同社の「夏詣」では、期間中、境内が約500個の風鈴と約200個のかざぐるまで彩られます。

風が吹くたびに涼やかな音を奏でる「風鈴参道」や、夏の花々が浮かぶ美しい「花手水」など、夏の風情を感じられる見どころがいっぱい。カラフルなかざぐるまがくるくると回る様子に、小さな子供もきっと喜びますよ。

美しい花手水
美しい花手水

自分だけの風鈴を作って奉納できる「願い風鈴」も体験できます。また、地面に水をまくと文字や絵が浮かび上がる、不思議な「打ち水アート」も登場! 親子で楽しめる仕掛けがたくさんある、思い出に残る夏詣です。

期間中だけのクリア御朱印も見逃せませんよ。

■スポット&夏詣の概要
所在地:山口県周南市宮の前1-9-10
夏詣の期間:2025年7月1日(火)~8月31日(日)
アクセス:【車】山陽自動車道「徳山東IC」から約15分
【電車】JR山陽本線「新南陽駅」から徒歩で約15分/JR山陽本線「新南陽駅」から防長バスに乗車、バス停「富田中学校前」下車後、徒歩で約3分

全国には、ほかにも親子におすすめの夏詣スポットがたくさんあります。近くの神社仏閣に足を運び、残りの半年も無病息災で過ごせるよう願ってみてはいかがでしょうか。

「夏詣」ができる全国の寺社はこちら!(公式サイト)

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

  • ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
    お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。