
「夏詣」とは?おすすめ寺社4選!
2025限定御朱印&親子向けの体験も
「夏詣」は、一年の後半も平穏に過ごせるように願いを込めて参拝する新しい夏の行事。一般的には、6月30日に行われる伝統的な神事「夏越の大祓」(なごしのおおはらえ)に続く、7月1日からが夏詣の期間です。
今回は、全国からおすすめの夏詣スポットを厳選してご紹介! 期間限定の御朱印や催しなど、親子で楽しめる要素もたくさんあるので、ぜひ夏のおでかけ先として注目してみてください。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「夏詣」とは?

夏詣とは、一年の折り返しにあたる夏の時期に、これまでの感謝を神様に伝え、一年後半の健康や幸せをお祈りする、新習慣です。
昔から日本人は、大みそかに「年越の大祓」で一年の罪やけがれを祓い、お正月に初詣をして新しい年の平穏を願います。
その半年後、6月の終わりには伝統神事「夏越の大祓」でふたたび心身を清め、7月の夏詣期間に寺社を参拝します。
東京・浅草の「浅草神社」から始まった「夏詣」の歴史

夏詣という習慣は、東京都台東区の「浅草神社」が中心となって2014年頃から提唱され、2025年6月現在、全国600近い寺社に広がっています。
毎年、家族みんなで初詣に行っている寺社でも、夏詣を提唱しているかもしれませんね。
「夏詣」限定の御朱印&楽しい催しに注目!

夏詣の期間中は、夏らしいデザインの限定御朱印がいただけたり、境内に七夕の笹や風鈴が飾られたりと、親子で楽しめる工夫もたくさん! 夏の新しいおでかけ先として人気が高まっています。
神社・仏閣ごとに多彩な取り組みを行っているので、複数の寺社をお参りするのもおすすめです。
【東京都台東区】浅草神社

東京都台東区の「浅草神社」では、2025年6月30日(月)を「前夜祭」とし、7月1日(火)から7日(月)の「七夕祭」までを夏詣の期間としています。
期間中は親子で参加したい伝統的な神事や、縁日など、楽しいイベントが盛りだくさん。6月30日(月)の「夏越の大祓」で半年の罪穢れを祓い、7月7日(月)まで「茅の輪(ちのわ)くぐり」や「井戸洗い神事」など、夏ならではの神事が行われます。

境内では「お絵描き風鈴体験」や「浴衣着付け・髪結いサービス」など、子供が喜ぶ体験イベントが充実しているので事前予約をして参加してみては。夏詣の限定御朱印も人気ですよ。
6月30日(月)の夜には幻想的な「竹参道・天の川点灯式」も行われ、最終日の7月7日(月)には「慰霊線香花火」に参加して命の大切さを静かに感じることができますよ。
ほかにもたくさんの催しが予定されています。夏の思い出作りに、ぜひ親子でおでかけしてみてくださいね。
■スポット&夏詣の概要
所在地:東京都台東区浅草2-3−1
夏詣の期間:2025年7月1日(火)~7日(月)※その他、催しごとに開催日が異なる
アクセス:【電車】東京メトロ銀座線、都営地下鉄浅草線、東武線「浅草駅」から徒歩で約7分、つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩で約10分
【神奈川県秦野市】出雲大社相模分祠

神奈川県秦野市にある「出雲大社相模分祠」では、毎年7月1日から8月31日までが夏詣の期間です。
夏詣に先立つ6月29日(日)・30日(月)と夏詣期間中の7月6日(日)には、日本の伝統的な神事である「夏越の大祓」と「茅の輪くぐり」が行われ、健康と厄除けを願います。
参列には一世帯3,000円の玉串料が必要で、茅の輪飾りと神菓をいただけます。

また、期間中は「ほおずき市」(2025年は7月12日・13日)や屋台の出店、昔懐かしいちんどん屋さんの練り歩き、太鼓・居合のステージなど、日本文化を体感できるイベントが盛りだくさん。
家族での夏の思い出づくりにもぴったりです。

境内には、環境省の「名水百選」にも選ばれたおいしい湧水「ゆずりの水」があり、持ち帰ることもできます。この湧き水は、水に浮かべると運勢が浮き出る「水みくじ」にも活用されているんですよ。
夏詣限定の御朱印も授与されるので(初穂料500円)、ぜひ参拝してみてくださいね。
■スポット&夏詣の概要
所在地:神奈川県秦野市平沢1221
夏詣の期間:2025年7月1日(火)~8月31日(日)
アクセス:【車】東名高速道路「秦野中井IC」から約10分
【電車】小田急線「秦野駅」「渋沢駅」からバスで約10分
【福島県二本松市】隠津島神社

福島県二本松市にある「隠津島(おきつしま)神社」は、天照大神(あまてらすおおみかみ)から生まれた宗像三女神(むなかたさんじょしん)を御祭神としており、交通安全や招福知恵、縁結びなどの幅広いご利益で知られる神社です。
境内には、天然記念物に指定されている「木幡(こはた)の大杉」や、杉林の中にある朱色の三重塔など、見どころがいろいろ。
遥拝殿(ようはいでん)前と本殿参道駐車場前の手水舎(ちょうずや)には季節の花々が飾られ、参拝者を楽しませてくれます。

夏詣の期間は、毎年7月7日から15日まで。それに先立ち、6月10日前後には二の鳥居に茅の輪、社殿前に大祓用の人形(ひとがた)が設置されます(おさい銭100円~志)。
例年は夏詣限定の御朱印が頒布されるほか、雅楽演奏会や「こはたマルシェ」など、家族で楽しめるイベントが盛りだくさんです。

さらに、過去には数量限定で「なつもうでちょうちん」や「夏詣御朱印専用・御朱印帳」のプレゼントも。2025年の詳細は、6月20日現在公表されていないため、続報をお楽しみに!
夏の思い出作りにぴったりな「隠津島神社」の夏詣に、親子でおかけしてみてはいかがでしょうか。
■スポット&夏詣の概要
所在地:福島県二本松市木幡字治家49
夏詣の期間:例年7月7日~15日 ※催しごとに開催日が異なる
アクセス:【車】東北自動車道「二本松IC」から約35分
【電車】JR東北本線「安達駅」からタクシーで約20分
【新潟県五泉市】五泉八幡宮

歴史ある五泉城の跡地に建てられた「五泉八幡宮」は、多彩な神様が祀られるパワースポットです。毎年、6月30日から7月中旬までの夏詣期間に、「七夕風鈴祭・天の川巡り」が斎行されています。

2025年の開催は6月30日(月)から7月21日(月・祝)まで。
東日本大震災からの復興を願い、風鈴の飾りつけをしたことから始まった祭りで、境内には日本全国と世界中から集められた約900種・5,000個もの風鈴が飾られます。色とりどりの風鈴が一斉に奏でる涼やかな音色に包まれ、身も心も清らかになりますよ。
夏詣の参拝をしたあとは、親子で風鈴のトンネルをくぐったり、お気に入りの音を探したりしながら楽しみましょう。

天の川をイメージして飾られたカラフルな傘が並ぶ「天の川アンブレラスカイ」も同時開催。空を彩るカラフルな傘がとてもきれいで、絶好の写真スポットですよ。19時〜20時30分にはライトアップも実施され、幻想的な空間が広がります(悪天中止)。
6月30日(月)~7月7日(月)には「茅の輪の神事」、7月5日(土)・6日(日)には「5000ハチマンマルシェ」が予定されているので、ぜひ足を運んでみてください。
■スポット&夏詣の概要
所在地:新潟県五泉市宮町5-45
夏詣の期間:2025年6月30日(月)~7月21日(月・祝)
アクセス:【車】磐越自動車道「安田IC」から約10分
【電車】JR磐越西線「北五泉駅」から徒歩で約15分
全国には、ほかにも親子におすすめの夏詣スポットがたくさんあります。近くの神社仏閣に足を運び、残りの半年も無病息災で過ごせるよう願ってみてはいかがでしょうか。
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
- ページの内容は、掲載時のものであり最新の情報ではない場合もあります。
お出かけされる際は、最新の公式情報を必ずご確認下さい。