
【2025関東】年末の風物詩「歳の市」6選 羽子板・骨董・熊手・だるま市も!
2025年12月中旬から下旬にかけて、関東各地の神社や門前町を中心に開催される「歳の市」をご紹介します。
新年の開運を祈願する「羽子板」「熊手」などの縁起物や、正月用品のほか、骨董品などのお宝が並ぶ市もあり、親子でワクワクできること間違いなし。
年末の風物詩「歳の市」へでかけて、開運を祈願するとともにお買い物を楽しんでみませんか?
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
「歳の市」とは?

「歳の市」とは、寺社仏閣のご縁日にあわせて開かれる、年末の伝統的な市のことです。昔は「年の市」や「暮市」とも呼ばれ、一年を締めくくる風物詩として親しまれてきました。
毎年12月18日の「納めの観音」(浅草寺)や、12月28日の「納めの不動」(薬研堀不動院)のように、その年最後のご縁日に行われることが多く、たくさんの露店が並び、とてもにぎわいます。
どんな場所で開催されるの?

「歳の市」は、寺社の境内や門前町の商店街など、古くから人々が集まる場所に立ちます。露店がずらりと並び、親子でお祭り気分を味わえる、年末のおでかけにぴったりの催しです。
また、安土桃山時代に始まった「世田谷のボロ市」のように、元々は農具や正月用品が売り出される「歳の市」だったものが、時代とともに売られるものが特化され、独自の名前を持つようになったイベントもあります。
「歳の市」では何が買えるの?

「歳の市」の売り物は、しめ縄や門松、神棚の飾りなど、新しい年神様を迎えるための正月用品が中心です。そのほか、海老や鯛といった祝い魚、餅や橙、昆布、鰹節などの食材、新しい年を気持ちよく迎えるための台所用品など、さまざまなものが売られてきました。
現在では、「浅草寺」の羽子板、「西新井大師」の熊手、「飯泉山 勝福寺(飯泉観音)」のだるまなど、開運を願う縁起物が主役となっている市も多く、見て回るだけでも楽しいですよ。
【神奈川県横浜市】瀬戸神社 歳の市・開運熊手授与(2025年12月8日)

神奈川県横浜市の「瀬戸神社」は、“源頼朝(みなもとのよりとも)を勝利に導いた神社”とされ、パワースポットとしても注目を集めている神社です。
毎年12月8日には冬の風物詩「歳の市」を開催。境内には、だるまや熊手などの縁起物を販売する露店が並び、社務所では「開運熊手」の授与も行われます。新年の開運を祈願したい人や、お正月の雰囲気を味わいたい親子におすすめのイベントですよ。
また、大晦日には「茅の輪くぐり」の儀式もあり、無病息災を願うことができます。ぜひ家族みんなで参加してみてはいかがでしょうか。
【埼玉県さいたま市】調神社 十二日まち/大歳の市(2025年12月12日)

埼玉県さいたま市にある歴史ある「調(つき)神社」では、約130年続く大歳の市「十二日まち」が、毎年12月12日に開催されます。
境内に、約600店もの露店が立ち並び、新年飾りなどの縁起物を求める人でにぎわいます。例年十二日まちの名物・お化け屋敷(有料)ほか、親子で楽しめるイベントもあるのでお楽しみに!
同社は、狛犬ではなくウサギの石像があることでも知られています。社殿のあちこちに隠れているウサギ探しもおすすめですよ。当日は公共交通機関を利用しておでかけくださいね。
【東京都世田谷区】世田谷のボロ市(2025年12月15日~16日)

「世田谷のボロ市」は、440年以上の歴史を持つ伝統的な青空露店市です。
開催日は、毎年1月と12月の15日、16日。「世田谷代官屋敷」のあるボロ市通りに、骨董品や古着、日用品などを売る露店が立ち並び、毎回多くの人でにぎわいます。
ボロ市発祥の由来は戦国時代にさかのぼり、北条氏政が開いた「楽市」が始まりとされています。
おでかけの際は掘り出し物探しを楽しむのはもちろん、名物の「代官餅」を味わうのもおすすめ。ぜひ家族みんなで足を運んでみてくださいね。
【神奈川県小田原市】飯泉観音だるま市(2025年12月17日~18日)

神奈川県小田原市の古刹「飯泉山 勝福寺(飯泉観音)」では、毎年12月17日、18日に歳の市「飯泉観音だるま市」が行われます。
関東地方でもっとも早く開かれる「だるま市」として知られ、江戸時代から続く伝統行事です。除災招福を祈願してだるまの開眼供養も行われています。
だるまは倒れても起き上がる「七転び八起き」の縁起の良さから、願掛けに使われます。境内には、だるま店や縁起物、飲食の屋台など約120軒が並び、多くの人でにぎわいます。小田原の伝統行事を体験でき、家族で楽しめるイベントです。
【東京都台東区】浅草寺歳の市・羽子板市(2025年12月17日~19日)

2025年12月17日(水)~19日(金)の3日間、「浅草寺」では、毎年12月18日の「納めの観音ご縁日」にあわせ、年末の風物詩「浅草寺歳の市」が行われます。境内に華やかな羽子板屋がずらりと並び、江戸時代から「羽子板市」と呼ばれ親しまれてきた伝統行事です。
羽子板職人との掛け合いや、購入時に行われる縁起の良い三本締めも風情がありますよ。また、今年の世相を反映した「世相羽子板」を親子で探したり、浅草寺の縁起物「縁起小判」を授かったりするのもおすすめです。
【東京都中央区】薬研堀不動尊納めの歳の市(2025年12月26日~28日)

“江戸三大不動”として古くから信仰を集める、東京都中央区の「薬研堀不動院」。毎年12月26日から28日まで、江戸時代から続く伝統行事「薬研堀不動尊納めの歳の市」が開催されています。
江戸時代には、江戸の各地で歳の市が行われており、その最後を飾ったのが「薬研堀不動院」の納めの歳の市だったといわれています。
会場には、正月用品を販売する露店が立ち並ぶほか、子供向けの催しも充実。過去には、射的やどんぐりを使った工作ワークショップ、ゲームコーナーなどが企画されるなど、家族みんなで楽しめる内容となっています。
歴史ある寺院に参拝して新年の家内安全を祈願しつつ、年末の思い出作りにぜひおでかけください。
年末のにぎわいや祭りの雰囲気を存分に感じられる「歳の市」。2026年を迎える前に、ぜひ親子でおでかけしてみてください。
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
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